みんなのシネマレビュー |
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1241. 予期せぬ出来事 「グランドホテル」形式の映画作品。 設定は非常に面白いんだけど、残念ながら人間ドラマとしての掘り込みは浅い。 実業家の妻がストーリーの約7割を占めているのだが、 「奥さん何やってんの?」というぐらい中身のないものだし、 彼女だけじゃ作品としては成立しないので、単に他のエピソードを足しただけといった印象。 登場人物たちのいろいろな人間模様が絡んでくる展開を期待したのだが、 そういったこともほとんどなく、肩すかしを喰らった感は否めない。 キャスティングだけは豪華で良かったが、劇中で役者としての魅力が表現されていたのが リチャード・バートンとマギー・スミスだけというのはちょっと寂しかった。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-05 06:23:06)《改行有》 1242. クリープショー 5話のエピソードから成るホラー映画。ホラーといってもガチガチのホラーではなく、 多少コミカルタッチで描かれているので、肩の力を抜いて鑑賞できる気楽さがある。 プロローグからしてお遊び感覚一杯の構成で、3番目と5番目の話が印象に残っているのだが、 全体的には夏の夜に友人から聞かされる怪談話といった印象。 2話目にスティーブン・キングが主演をしていて笑ってしまったんだけど、 それほどエグいシーンもないし、そこそこ楽しめる万人向けのB級作品だと思う。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-05 05:41:33)《改行有》 1243. プロジェクト・イーグル この頃になると、ジャッキーの映画には妙な安定感がある。 彼の動きは相変わらず凄いし、安心して鑑賞できる反面、新鮮な驚きというものはなくなった。 コメディー部分は主に女の子3人が請け負っていて、華があることはあるんだけど、 最初から最後までキャーキャー騒ぎまくり。ストーリーに集中できなくてイライラした。 一人ぐらいアクションができる子を用意していたら、もう少し引き締まっていたと思う。 内容としては可もなく不可もなく、肩の力を抜いて普通に楽しめる程度の映画。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-05 03:49:35)《改行有》 1244. 王様と私(1956) ミュージカル映画としては、お話があまり面白くないんだよね。 映像はきれいだけど、カメラは引きばかりで近寄ってもバストアップまでなので、 まるで舞台劇を観ているようで飽きてくる。ブリンナーの王様役はハマっていたが、 アクが強いので好き嫌いが分かれるところ。デボラ・カーの役柄は今イチだったかな。 やっぱり名曲「Shall We ダンス?」の流れるシーンが、一番印象に残る作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-05 02:44:08)《改行有》 1245. 本陣殺人事件 1976年の「犬神家の一族」から始まった横溝ブームだが、これはその前年に公開された作品。 原作自体が評価の高い作品で、密室トリックの複雑怪奇さが面白いのだが、 あまり詳しく触れておらず、推理物としては正直ちょっと物足りない。 金田一は長髪、袴姿ではなく、風来坊の青年というスタイル。それに合わせているのか、 ドロドロ色はやや控えめで、ドラマのほうに焦点を当てた作りになっている。 ビッグタイトルと比較すると娯楽性は乏しいが、演出や映像に多少のこだわりを見せているので、 横溝ファンならまあ楽しめる範囲内の作品かと。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-05 02:23:31)《改行有》 1246. 鳥(1963) 言わずと知れたヒッチコックの代表作。 こちらの恐怖心を煽る演出はさすがと唸るところだけど、ストーリーのほうはいただけない。 前半はヒロイン中心のお話が淡々と進むだけで、伏線も張られていなければヒネリもオチもない。 相手男性の母親絡みの描き方も、かなり中途半端。まあ、ストーリーは二の次なのかな。 単純に恐怖感や緊迫感を味わいたいという人にはお薦め。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-04 15:28:27)《改行有》 1247. ジングル・オール・ザ・ウェイ 最初鑑賞した時は面白いと思った記憶があるのだが、 久方ぶりに観たらあれれ・・・という感じだった。 シュワちゃんのキャラ自体は何の問題もないし、結構笑わせてはくれるんだけど、 ずっと同じことを繰り返しているだけなんで、二回目となると、さすがにキツかったのかも。 終盤はあまりにもやり過ぎだよね。これが一番の減点理由。 一応ハートウォーミングな内容なので、決して悪い印象は持たないけど・・・。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-04 10:10:21)《改行有》 1248. 鉄道員(ぽっぽや)(1999) やっぱり"不器用な男"、健さんのキャラを前面に押し出した作り。 誇り高き男はいいんだけど、何かいちいちオーバーなような・・・。 チョロチョロと入ってくるファンタジー色も、何となく浮いて見える。 健さんとファンタジー? う~ん、どうなんだろう。ラストも安直で、これでいいんだろうか。 健さん主演の映画は安定感があるんだけど、ちょっと彼に頼り過ぎているように感じる。 映画そのものの作りは、悪くないと思うんだけど・・・。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-04 10:03:09)《改行有》 1249. 男はつらいよ 葛飾立志篇 本作ではやたらブカブカ煙草を吸っている、小林桂樹のシーンが一番印象に残っている。 寅さんはいつ観ても面白いのだが、内容はもうどの作品も似たようなもの。 キャラを楽しむシリーズということで、肩の力を抜いて鑑賞するには、お手頃な映画である。[地上波(邦画)] 4点(2011-08-04 09:48:37)《改行有》 1250. フラットライナーズ(1990) 危ない医学生たちのお話。アイデア自体はいいよね。 鑑賞した時は、実際に臨死体験をした人の話をそのまま映像化しているように感じた。 この後どういう展開に持っていくのか期待したのに、結局今一つ盛り上がらないまま映画は終了。 人間ドラマのように、何か言いたい事や伝えたい事を含んでいたような気もするんだけど、 全体の雰囲気がスリラー調なので、どっちつかずという印象を持ってしまったのかもしれない。 とにかく不思議な作りの映画だった。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-04 09:20:35)《改行有》 1251. スクリーム(1996) 気楽に楽しめる、ホラー映画の定番といった作品。 高校生の男女グループ、変な怪人が出てきて、女の子がキャーッ! あんまり怖くないし、ちょっとエッチなシーンや笑えるシーンがあるのもいい。 一応伏線やヒネリはしっかり用意されているようで、そこがまたクスッと笑えてしまう。 ポップコーンやポテチを片手に鑑賞するには、ちょうどお手頃な映画である。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-03 09:58:49)《改行有》 1252. ふたり(1991) 新尾道三部作の一作目。尾道の風景は相変わらず美しく、 主人公が成長していく過程を描いているという点では、旧三作とほぼ同じ。 いかにも大林節が炸裂といったところだが、この作品は今一つの印象しか受けなかった。 旧三作では必ず物語の核となる設定が用意され、それらが主人公の成長とともに、 オチにも繋がっていたのだが、本作では核となる設定は後半から物の見事に失速。 オチの役目も果たしていない。この作品のヒロインが成長する最大のきっかけとなったシーンは、 まったく関係のないエピソードで、そのおどろおどろしさには不快な気持になったよ。 前半の雰囲気と、劇中とエンディングに流れる音楽は良かったけどね。[ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-03 09:16:43)《改行有》 1253. コクーン 《ネタバレ》 ほのぼのとしたSFファンタジーながら、「生と老い」というテーマを織りこんでいたのがよかった。 ただ後半からは、ファンタジー色に寄りすぎてしまった感があり。 ラストは70年代に大ヒットした映画とそっくりな展開で、印象がかなり悪くなりました。 登場人物の中で一人だけ、一番正しいことを言っていたおじいちゃんがいたんだけど、個人的にはそちらの方向でシメてほしかった。 テーマはいいんだけど……。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-03 08:06:58)《改行有》 1254. スターゲイト しょっぱなからワクワクさせてくれるような設定のSF冒険活劇。 でも謎を解明してからのストーリーは単なる冒険活劇になってしまい、面白さは感じなかった。 演出面での工夫は多少見受けられるが、映像もチープだし、シナリオ自体の出来も今一つ。 SF好きな人、スターウォーズのような作品が好きな人なら、そこそこ楽しめると思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-03 07:13:30)《改行有》 1255. ボーン・コレクター 主人公の設定がちょっと変わっているサイコサスペンス。 この設定はいいんだけど、事件のプロットを含むシナリオの練り込みが甘い。 犯人の動機も不十分ならプロファイリングも底が浅く、 鑑賞後はどうにもしっくりこない印象が残ってしまう。 D・ワシントンの演技をメインに、相棒の女性刑事の成長も見せたかったためだろうか、 どうにも中途半端になってしまったという感は否めない。 深く考えなければ、普通に楽しめるサスペンス映画ではあるんだけど。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-03 06:21:37)《改行有》 1256. 花嫁のパパ(1991) 日本でいうところの人情コメディー。 ストーリーに大きな変化というものはなく、シチュエーションも身近なものなので、 お話自体に拒否反応を示すという人はあまりいないと思う。後は嗜好の問題。 ホームドラマ系が好きな人なら楽しめるだろうし、苦手な人にとっては大袈裟で退屈に映るかも。 父親役のスティーヴ・マーティンはちょっとアクのある俳優さんなので、 こちらの好き嫌いも多少影響してくるかも。この人、何かいけすかなくてうざいんだよね。 母親役のダイアン・キートンはいいんだけど。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-03 06:15:11)《改行有》 1257. 女王蜂(1978) 石坂金田一の四作目。この間に渥美清の「八つ墓村」が制作されているので、 横溝ブームが始まってからは五作目の作品になる。キャストは相変わらず豪華だし、 見所はしっかり押さえているのだが、シリーズ物は基本的に、 おもしろい原作から映画化されていくものなので、さすがにここまでくると、 お話の内容もスケールも小さくなったなという印象は受けた。 もちろんストーリー自体はしっかりしており、映画の出来としては悪くはないのだが、 これまでの他の作品と比較すると、やはり評価は下げざるを得ない。 横溝ファンならそこそこ楽しめるとは思うけど・・・。[地上波(邦画)] 4点(2011-08-03 03:16:20)《改行有》 1258. 同棲時代-今日子と次郎- 上村一夫の原作で、何だか知らないけどこの漫画は大ヒットしてた。 70年代という時代背景がよく描写された映画だと思うけど、全体的にはやっぱり暗い。 見所は由美かおるが若くてかわいいこと。演技は今と変わらずヘタだけど、 ミニスカートがよく似合っていて、もちろんヌードもたっぷりと披露してくれる。 相手役の男性もこの頃は人気があったはずなのだが、一体どこに消えてしまったのだろうか? またアンヌ隊員が、アパートの隣りの部屋の奥さん役で出演している。 こちらもヌードばかりか、SMシーンまで見せてくれるので、ファンの方は必見。 劇画の世界観は表現されているし、お話もうまくまとめてはいるけど、 内容も演出もとても古いので、あくまでレトロ感覚で視聴するのがベストかな。[ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-03 03:12:35)《改行有》 1259. アイ,ロボット 映像は確かに見応えがある。テーマも何とか伝わったものの、事件の真相を含め、 ストーリーに粗が多過ぎて素直に楽しめなかった。近年のハリウッド映画はこんなのばっか。 最先端の映像技術と今回はちょっとアクションシーンを加えておけば納得してくれるだろう、 といった作り手の意識の低さが窺える。ネタがない、などと愚痴っている以前の問題。 もっとシナリオのほうに力を入れて頂きたいものだ。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-02 19:42:02)(良:1票) 《改行有》 1260. めぐり逢えたら 名画「めぐり逢い」の脚本をベースに、新たな設定で制作された映画。 非常にロマンチック色が強く、全体の雰囲気も悪くないのだが、 二人の出逢いのきっかけとなる設定が陳腐で、ヒロインがとてもバカっぽく見えてしまう。 大人のラブストーリーと言うのなら、もう少ししっかりした設定を用意して頂かないと。 ここまで少女趣味じゃ、正直物語に入っていけない。子供も邪魔。 「運命の人」「奇跡の出逢い」などを信じている人なら、楽しく鑑賞できる作品なんだろうけど。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-02 11:44:16)《改行有》
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