みんなのシネマレビュー |
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1361. 4人の食卓 うーん・・・、ごめんなさい、俺この映画、最後まで何が何だかわかりません状態でした。ホラーにしたかったのか、過去のトラウマ克服しましょう映画にしたかったのか、どっちつかず状態なのが最大の原因ではないかと思います。それにチョン・ジヒョン姐さん・・・、役の幅広げたかったのは分かるけど、作品チョイス失敗しちゃいましたね。この役じゃあなたの良さは封じ込められてしまってます。最近「ボイス」と「着信アリ」を続けて観たんですが、このジャンルでなら日本はまだ若干韓国映画に勝ってるのかな、なんてつい考えてしまった。情けないなあ・・・。頑張れ日本映画!3点(2004-05-08 16:40:58) 1362. バーバー吉野 男の子のキャラクター造形が、何となく女の人が頭の中でこねくり回しただけって気がしました。そりゃHな本の収集とか親には内緒の隠れ家とかっていう素材はいいんだけど、何か違うんだよなあって違和感がずっと付きまとって乗れなかったです。あとはもたいまさこの独壇上、ただ彼女自身が持っているキャラクターあまりにそのまんまの役柄なので、安易に感じてしまったのも事実。5点(2004-05-08 14:36:29) 1363. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと お祭りのシーン、流行りのETのぬいぐるみを、子供たちの手前意地でも取ってやるっていう親父の気持ちよくわかる。引くに引けない状況だと男ってわかってても馬鹿な行動取ってしまうんですよね。それがちっぽけだけど譲れないプライドっていうか。取れて良かったね、父ちゃん。ラストが出来過ぎだとは思ったけど、後味良い映画でした。でも自分も、マテオがエイズだったんだって観終わってもわからなかったけどなあ。7点(2004-05-08 11:56:47) 1364. さびしんぼう 浦辺粂子おばあちゃんと小林聡美&樹木希林親子がいい味出してましたね。「嘘付きはドロボーの始まり」「あとは野となれ山となれ!」って 大爆笑でした。このコンビまた復活してくれないですかね。でも大林映画の常として、他の喜劇的部分は失敗してるんだよな・・・。先生のスカートが落ちるシーンとか、おばさん連中と九官鳥とのやり取りとか。まあそこら辺はささいな瑕、後半はぐっとテンションが上がって、十代の頃のノスタルジーをかきたてられる事間違いなし。でも個人的な好みだと「時をかける少女」のほうが上。[映画館(字幕)] 9点(2004-05-08 11:16:44)《改行有》 1365. 地上より永遠に(1953) 《ネタバレ》 出てる人がとにかく自分の好きな役者ばかり。軍隊の腐敗ぶりを、戦後高揚中のこの時期に描いた点も特筆もの。環境に流されまくりの自分としては、クリフト扮するプルーウィットの、あくまで自我を押し通そうとする強さに男のかくあるべき一面を学ばせてもらった。(実戦では まるで生かさせていないが)アンジェロ(シナトラ)の死を悼みグラウンドで一人ラッパを吹くプルーウィット、それを黙って静かに聞いている同輩たちやランカスター軍曹、このシーンは何度観てもジーンとくる。虫けらのように味方の兵隊に殺されてしまう主人公の描き方に、ジンネマン監督の静かな怒りを感じます。9点(2004-04-29 17:36:33)《改行有》 1366. 陽のあたる場所 《ネタバレ》 中学の頃、NHK教育「世界名画劇場」でこの映画と出会った。モンゴメリー・クリフト扮するジョージの行動に共感とか感情移入程度の話ではなく、完全に彼と同一化してしまった自分がいた。ラストシーンでは、電気椅子に乗せらせた時、彼が体験したであろうピリピリした感覚までリアルに伝わってくるようだった。こんな経験をしたのはも後にも先にもこれが最後。自分でもよく把握出来ない感情が奔流のように押し寄せ泣きわめいたり怒ったり・・・、家族はおそらく気が触れたと思ったに違いない。これがモンゴメリー・クリフトという役者への、今に至るまでの長き憧憬の日々の始まりでもあった。バルコニーでのエリザベス・テイラー扮するアンジェラとの超大写しのキスシーンは、映画史上に残る名シーンの一つ。10点(2004-04-29 16:00:20)(良:1票) 1367. 藍色夏恋 まあ・・・、惚れた者の弱みっつう事で。冷静に判断すればもっと低い 点数になるのは皆さんのおっしゃる通り。東京国際映画祭で観て、封切り時にも二度シャンテに足を運んでしまった自分としては、「だって好きなモンはしょーがねーじゃん!」とやさぐれてみるしかない。どうでもいいけどぐるぐるさん、あなたのレビュー面白すぎ。ちなみに原題は「藍色大門」ってタイトルです。9点(2004-04-29 10:54:35)《改行有》 1368. メイン・テーマ 良くも悪くも雰囲気だけの、思わせぶりアイドル映画。併映の「愛情物語」も内容が薄くてつまらなかった記憶有り。前年の「探偵物語」&「時かけ」タッグより、数等落ちる出来映え。確か「小笠原」とか「大東島」とかって登場人物の名前に日本の地名が入ってるんですよ、って何でんな事までいちいち覚えてんだろう俺は・・・。あと沖縄ロケは3 月だったんで天候があんまり良くなかったんですよ(ダメ押し)。点数は二本立ての合計という事で。4点(2004-04-25 13:56:57)《改行有》 1369. しとやかな獣 「しとやかなけだもの」って呼び方で良かったんですよね、確か。前衛的というか実験的というか、とにかく一筋縄ではいかない川島雄三の傑作の一つ。何だ何だ?って思わせるストーリーと畳掛けるような台詞の応酬、若尾文子の妖しいビッチ(けだもの)ぶりも見物。山岡久乃って この頃からこんな感じだったんですね。 [地上波(邦画)] 10点(2004-04-25 13:30:46)《改行有》 1370. 偽りの花園 ベティ・ディヴィス扮するレジーナが夫を見殺しにするシーン、凄い迫力です。このシーンだけでも観る価値有り。正に鬼気迫るという以外表現のしようがない。うーん、ワイラー監督は階段を使った画面構成がうまいっす!テレサ・ライトの可憐さが胃もたれしそうなアクの強いストーリーを救ってます。後年、エリザベス・テイラーが舞台でこのレジーナ役を演じたそうだが・・・土台演技の格が違いすぎ、無謀としか言いようがない。8点(2004-04-25 11:26:56) 1371. ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 先日、日比谷スカラ座での完成披露試写会で観て来ました。韓国じゃ記録塗り替える勢いの大ヒットだそうです。監督も来日して舞台挨拶してくれました。日本で受けるかどうかは正直疑問だけど、これは久々にガツンと来るアジア産本格的戦争映画です。戦争が9、平和が1の割合。且つ美わしき兄弟愛の映画でもあります。お兄ちゃんの変貌していく様に、この戦争の矛盾や狂気も十二分に伝わってきました。次第に対立していく兄弟の互いの論理、僕はトウが立ってるせいかどちらかと言えば、兄貴のほうに肩入れして観てしまいました。残念だったのは、同じ民族同士が争って殺し合う悲哀みたいなものが、戦闘シーンからもう少し滲み出ても良かったんじゃないかって思った事。兄貴役のチャン・ドンゴンは原田龍二を精悍にした感じ。兄嫁役の女優さんは中島ひろ子に表情も演技もそっくり。髪を短くした弟役のウォンビン君は・・・えっと・・・若い頃の体操の池谷・・・もとい、昔のジェット・リーに何となく面影あるなあ。あ、あと戦場でもどこでも歯が真っ白だなって思った(W)オープニングは「タイタニック」に似てますね。とにかく長時間、肩に力入りっぱなしだったんで疲労困狽です。体調が良い時に観るのがお勧めっす!7点(2004-04-24 11:43:56)(笑:1票) 1372. フォーチュン・クッキー 《ネタバレ》 今ごろ「転校生」かよ!って突っ込みを入れられそうな設定。前にドラマでも浅野温子がこんな入れ替わりコメディをやってた記憶有り。だからディズニー映画ってパクリって言われるんだって声がまた聞こえてきそう。確かに企画の貧困さはいかんともし難いけど、作品自体はかなりの面白さ。自分は観てる間ずっと笑い通しでした。コメディエンヌ、ジェイミー・リー・カーティスの魅力炸裂って感じです。弟役の子も可愛いし。こういう結末がわかりきってる映画だと、そこに至るまでの過程が一番重要だけどこの映画は合格点!ところでこの映画って何のリメイクなんですか?ワイルダーの「恋人よ帰れ!わが胸に」(邦題が同じ)?それとも本当に「転校生」?下の方も言ってますが、母娘で観るのがお勧めです。7点(2004-04-19 14:26:38) 1373. 若草物語(1949) 「クリストファー・コロンブス!」J・アリスン扮するジョーが、ちょくちょくしゃがれ声で発するこの造語(多分「OH MY GOD」の意味)が激インパクト。自分も何かびっくりする事があると、ついこの一言を口にしてしまう。誰一人として突っ込んでくれないのは悲しいが・・・。キューカー版もウィノナ・ライダー版も観たけど色彩の鮮やかさ、出演者への親しみやすさも考えると、断然この49年度版が俺にとってはベスト。8点(2004-04-18 15:18:53) 1374. 花嫁の父 「世界で一番美しい人は誰か?」と問われれば自分は躊躇する事なく1950年代初期のエリザベス・テイラーの名前を挙げる。自分がそもそもこのレビューに参加させて頂いたのも、彼女の50年代の主演作が殆ど登録されていない事に憤りを感じた為。後年のテイラーに嫌悪感を持つ人でもこの作品での可憐で、か細く(これ重要)初々しい花嫁姿の彼女を観れば多少なりとも評価は上がる?かも。スペンサー・トレイシーの礼服を着るシーンや愚痴モノローグ、名古屋式的に無駄金ばかリかかるパーティの準備とか、今観ても思わず笑ってしまうのは、結婚という儀式が誰にとっても何かしら身につまさせるものが多いからだろう。これからも「花嫁の父」が誕生し続ける限リ、この映画は古びないはず。8点(2004-04-17 15:53:27) 1375. 熱いトタン屋根の猫 あれ~、評価低いっすね~。玉石混合のテネシー・ウィリアムズ原作映画としては最良作だと思うんだけど。ポール・ニューマン扮するブリックがゲイって事は、ほのめかし的な描写や台詞での表現とはいえ、ちゃんと観れば解りそうなモンですよね。内館牧子系ドロドロの人間模様ドラマが好きな人に特にお勧め。欲求不満のフテ猫マギーを演じたエリザベス・テイラーも演技的最上作。(追記)「花嫁の父」から「バターフィールド8」あたりまでの50年代のリズの美貌はやっぱり無敵ですね。演技的成長も認められる部分も含め、特にこの作品でのテイラーは、実生活では不幸に見舞われたとはいえ光輝いています。よって1点加算。[DVD(字幕)] 9点(2004-04-17 14:05:04) 1376. 美女と液体人間 おどろおどろしいビデオジャケット(美女白川由美の恐怖におののく表情!)に魅せられ借りてみました。・・・(鑑賞中)・・・。絶対友達とワイワイ集まってみる方が良いかと思います。ギャー! 液体人間!これが?・・・まあ確かにそうなんだけどね。とにかく突っ込みどころ満載で爆笑モンです。4点(2004-04-12 17:57:36) 1377. あの夏、いちばん静かな海。 夏の終わりの、ちょっと陽が翳りはじめた午後に観たい映画ナンバーワン。 久石譲のメロディを聴くとぽつんと二人が座って砂浜で海を眺めているシーンが蘇ってくる。9点(2004-04-12 17:10:57) 1378. ハーヴェイ これ好き好き好き!すげー好きな映画!J・スチュアート以外この役は考えられないって程のはまり役。元は舞台劇だったらしいが、こういうストーリーを思いついた原作者も素晴らしいと思う。ハーヴェイが見える人と見えない人の区分がよくわからなかったリするけど、(あまりいい人とは思えない精神病院の院長には見えたり、「時たま」見えるとお姉さんは言ったりしてる)どことなく「素晴らしき哉、人生!」に通じるアメリカ人の良い意味での善意みたいなものが伝わってきます。この時期のアメリカって国は本当に自信に満ち溢れてたんですね。ラストシーン、院長にしばらくハーヴェイを預ける事になったスチュアートの寂しげな顔、そして彼が戻ってきた時に浮かべる表情といったらもう・・・、いいよな~。8点(2004-04-11 17:35:32) 1379. 浮雲(1955) 去年、池袋の文芸座でやっと観ました。もちろん感銘は受けたけど、予備知識を色々入れた後で観てしまったので、教科書をおさらいしているような感じでした。改めて映画っていうのはまっさらな白紙の状態で観るのがいいと思った次第です。高峰秀子はこういう投げやりで物憂げな台詞が巧いですよね。森雅之のダメダメ男も魅力有り。8点(2004-04-11 15:27:37) 1380. 異人たちとの夏 もう15年も前の映画なのに、何故か心に引っ掛かってくる作品です。この映画の風景に出会いたくて浅草六区のあの周辺、歩き回ったな~。その辺の道端からひょこっと現れてきそうな鶴太郎、安っぽいブラウス着てたたずむ秋吉久美子、どちらも役柄にぴったりでしたね。映画観た後だとシナリオ読むだけでも涙がこぼれてきます。「お前をね、大事に思ってるよ」「親子で何つまんない遠慮してんだ」・・・くう~。今の自分に無償の愛情を捧げる対象は果たしてあるんだろうか?つい自問自答してしまいます。オカルト部分は・・・ま、いいでしょ。8点(2004-04-11 14:52:32)
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