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プロフィール
コメント数 1408
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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121.  カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇 《ネタバレ》 原作であるラヴクラフトの「宇宙からの色」は未読ですので、この作品のみに基づいた感想です。とは言え、如何にも古典的なSFホラーを思わせてくれるテイストの作品でした。 SFホラーとしての物語は幻想的で魅力的。実体のあるエイリアンは登場せず(光も実体と言うことであれば登場しますが)、何らかの影響を受けてしまった人間が変異していく様は、造形的には先行する他のSFホラーでの既視感はあるものの、ユニークでグロテスク。直接的な襲撃シーンは少ないものの、大いに恐怖心を煽られます。侵略?の目的が最後まで語られないことも、この場合は不気味で謎めいていて物語の魅力を惹き立てているように思えます。 ガードナー一家を始めとする登場人物は皆少なからずクセが強く、一家の家族関係も必ずしも円滑ではありません。都会暮らしで身に付けた身勝手さとでも言いましょうか、一人ひとりに特に魅力が感じられず、危機が訪れた際にも感情移入出来ませんでした。 とりわけニコラスさん演じるところのお父さんは、隕石が落ちる前から変人の片鱗を見せていて、隕石落下後は待ってましたと言いたくなるようなキレっぷりを披露してくれます。毎度毎度思うところですが、この人のキレっぷりは弾けまくっていて清々しいくらいです。彼以外にここまでキレてくれる役者さんは思いつかないぐらいです。しかし、感情移入は出来ません。 そして迎えるバッドエンド。結局は何一つ解決しないまま物語は終わります。ダムに沈んだ呪われた森は、静かに湖底で地球外生命体を育み続けるのでしょうか?いや、あの光には生物に接触することが必要なのでしょうから、再びどこかの森に現れるのでしょうか? また、独り生き残った学者は「水は飲まない」と言いつつダム湖に吸殻を捨てていますが、何かを象徴しているのでしょうか?そこは読み取れませんでした。 冒頭の森についての解説やオカルト儀式など、必要性に疑問がないこともないカットもありますが、全編通じた不気味で不穏な雰囲気は好ましく、7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-10 12:11:26)《改行有》

122.  ザ・デッド インディア 《ネタバレ》 (前作は未見です) 今や、やや古風とさえ思えてしまうオーソドックスなゾンビ作品。それは批判的な印象ではなく、あくまでも好印象です。 ノロノロと歩くゾンビ。初見で何が起きたか把握できない状況にでもない限り、急いで走ればかわせるし逃げ切れる。特殊メイクや効果はリアリティを追求した高度なものというより、生者と死者(感染者?)を明確に区別できる程度。それでも十分グロさは伝わる。グロはあってもサービスカット的なエロは皆無。実に好感が持てます。 そして、出稼ぎ的な米国人ニコラスが現地の女性イシャニと恋に落ち彼女は妊娠。彼女の父親は二人の関係を決して許さない。けれども、過去に類似の状況で躓き傷付いた経験のある彼は、米国に独り逃げ去ることが出来るにも関わらず、命の危険を冒してまで彼女を救いに走る。いいですね~、国籍や人種を超えた人間ドラマが真面目に盛り込まれている。恩人的な位置付けの少年ジャベド(この子役の自然な演技は好きです)との交流も良いです。彼の大切にしていた縫いぐるみエピソードもキッチリ回収してくれていますね。そこでお約束的に母子の感動の再会がないところも良いです。 そしてラストシーン(激しくネタバレですが)、ゾンビから逃れたニコラス、イシャニ、ジャベドの3人が、軍の攻撃によって地下に閉じ込められてしまう。バッドエンドなのか、それともかつてジャベドが教えてくれた伝説の如く、3人は(魂の世界でかも知れませんが)そこを抜けだし幸福になれるのか?単純に悲劇的な終わり方をすることなく纏めたあたりも好感が持てました。 B級ホラーと言えばそうなのかも知れませんが、昨今数多製作されるゾンビ作品の中では良心的な佳作と思われ7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-23 10:05:35)《改行有》

123.  ルーム・フォー・レント 《ネタバレ》 夫に先立たれ、生活苦から自宅の一室を貸し出して収入を得ることになった独り暮らしの高齢女性が、宿泊客との交流を通して次第に心の平安を得ていく…という物語なら良かったものの、これはそんなハートウォーミングな物語とは全く異なるホラーストーリー。 最初の一組目の展開はまずまず。イラつく夫と心優しい妻。ジョイスの言動や振る舞いが気に入らず翌日には引き払う夫。妻のサラはジョイスに感情移入し一気に親密な関係に。ここまではハートウォーミング的展開を期待させられないこともないのですが、次なる宿泊者のボブを文字通りゲットした後は、激しく方向を変えて急展開。ジョイス、あなたそんな人だったの?やることなすことキモイ。いや、誤解のないように。ジョイスが高齢だからじゃないですよ。若き美女だったら許されるというような行為じゃ全然ありません。(個人的には好みのタイプだったらウェルカムかも知れませんが…)只管キモイ。 いいんです。お化粧したり、可愛い衣服を身に纏ったり。それはジョイスの自由です。でも荷物漁ったり歯ブラシ使ったりバスルームに呼び込んだり…ダメです! 近所の悪ガキにセクハラまがいに苛められるのは、もしかしたら理由があるのでしょう。以前から若い男に目がなかったのかも知れません。いや若くなくても男に異常に執着するタイプだったのかも。それも性的に。図書館で借りる本、彼女の愛読書が明確に物語ります。 そして激しく自己承認欲求が強く、かつ衝動的になってしまうタイプなのでしょう。そう考えると、夫の葬儀での茫然自失ぶりの理由は何だったのでしょう。夫の借金の原因は?夫の遺灰を投げ捨てる際の激高ぶり。相当不仲だったのかも知れませんし、その原因が夫にあったとは限りません。もしかしたら、何らかの手段で夫も彼女が殺したのかも、とさえ思ってしまいます。 隣人を殺し、恋する人を殺し、偶然得た多額の現金で旅をするジョイス。旅を終えた彼女は戻るのか?それとも新たな獲物を求めて彷徨うのか?恐ろしい物語でした。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-22 15:47:42)《改行有》

124.  イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路 《ネタバレ》 評価の分かれる作品と思います。必要以上に謎めいた雰囲気を詰め込み過ぎて、結果「不条理系」としか言いようのない作品になってしまっているようにも思えますし、逆に複雑に絡み合った超感覚的な世界観を映像化すると必然的にこうしかなり得ない、とも思えます。 いずれにしても、草原の中に不気味に佇む黒い岩の存在が一番のポイントであることは間違いないでしょう。触れることによって具体的に何がどうなるのか、触れた人間にどんな変化が訪れるのか、そこは今ひとつ明確には映像化されていないし説明も漠然としています。ロスとナタリー、トービンの言動・行動から推測は出来ますが。 ただ、個人的には脳裏に浮かぶのは「2001年」のモノリス。モノリスとは異なり、人類の知恵と創造の元になるというような壮大で絶対的な存在とは思えませんが、草むらという特殊な環境を支配する神的な存在なのでしょう。不気味な顔面草人間たちは、黒い岩の創造した草むらの中でのみ存在する人類、といったところでしょうか。 草むらの世界を司る黒い岩は、そこに迷い込んだ者の行動や思考を意のままにするとともに、命や時間さえ制御します。一体、どこから来ていつからそこにあるのか、刻まれた文字は誰の意志を示すものか、作品中に明確な答えはありません。 しかしながら、少なくともベッキーとカル、そしてトラビスにはそれぞれのあるべき姿を示してくれたように思えます。そういう意味では、多分に宗教的とも受け取れる作品とも言えるでしょう。特にトービンの在り方を見る限り。 原作は未読。登場人物の設定は違うようですね。映像化された本作に関する限りでは、自分なりに多様に考察できるタイプの作品は好物なので7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-22 12:43:35)《改行有》

125.  壁女(2015) 《ネタバレ》 本邦の古の怪談話や妖怪譚に登場しそうな(実際類似の物語は読んだことがあるような?)、不気味ではありながらどこか愛おしくなるような物語。 幼い頃からの思い込みで自らの才能を過信する男にとって、壁の女は理想のパートナー。もしかしたら全てが妄想かも知れない。しかし、逃れられない彼女の魅力、そして夢にまで見た芸術家としての成功。更には成功によって齎される新たな誘惑と絶望。 ラスト。彼に降りかかった惨劇がどのように解決して、彼がどうして自由の身なのかは全く説明もなく気になるところですが、それ以上に何故空き部屋に戻って来たのか?何故今や何も語らなくなった壁の穴を飾り付けたのか?結局壁の女は息絶えたのか?それとも彼の魂と融合しひとつになったのか?そもそも彼女は彼だったのか? 謎めいた結末ながらそこに魅力を感じ7点献上します。もしかしたら、自分にとっての壁女が欲しいのかも。あぁアブナイ。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-14 23:05:17)《改行有》

126.  A-X-L /アクセル 《ネタバレ》 この作品が鑑賞の対象にしているのは誰なのか?お子様向けなのでしょうね。大真面目にSFとして観てしまうとツッコミどころは満載です。A-X-Lとの絡みでは「んなわけねーだろ!」の連発です。 何で父親の手伝い程度の技術しかない若者が、装甲板だけならともかく最新鋭のロボットの電気系統や駆動パーツを手持ちの工具で直せるの?ラスト近くでは研究施設みたいな装備を備えたガレージでAIまで修理してるし。肝心のA-X-Lの方は、最新・最強な殺人兵器のはずなのに、戦闘能力は低そうだし焼かれただけで壊れちゃうし、燃料はガソリン? まぁ全編通じて誰一人死亡しませんし、主人公とガールフレンドのラブラブカットもキスまででストップ。エンディングではA-X-L再構成中?バラバラになった部品が集まるとか?別のマシンにAIの魂が宿るとか?少々強引ですがA-X-Lも死んでいないということでハッピーエンドですね。やはりお子様向けでしょう。 いや決して否定的レビューではありません。お子様向けと思って鑑賞する限り、実に楽しく安心して観ることが出来ました。A-X-Lの造形も無機質なのに可愛らしいし、SFXもまずまず自然です。夢のある物語として7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-10 11:11:13)《改行有》

127.  ヴァスト・オブ・ナイト 《ネタバレ》 良い意味を込めて、極めてオーソドックスな宇宙人襲来モノですね。古き良き時代のアメリカを舞台に、エリア51等で知られる政府の陰謀説やエイリアン・アブダクションといった定番のエッセンスが盛り込まれ、昔懐かしいSF小説やSF映画へのリスペクト感に溢れています。 フェイの好奇心旺盛で如何にも当時のイケてない女子高生風キャラと、エベレットの多弁で如何にも自己中心的でオレ様感漲るキャラに最初は少々引いてしまいましたが、話が進み二人の感情や行動が次第に変化していく中で、いつの間にか感情移入していました。 UFOとかエイリアンについての情報や知識が現在とは大いに異なっていたであろうあの時代、誰もがと言う訳ではないでしょうけれど、こんな状況に置かれた人は、同様の行動に走ってしまったとしても不思議ではないと思うところです。 超シンプルで幾度となく耳にして来たエピソードであり恐らくはバッドエンドではありますが、観終えてみれば思いのほか温かみを感じるような印象深い1本でした。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-02 11:15:32)《改行有》

128.  21ブリッジ 《ネタバレ》 物語的には特に目新しさや意外性はないものの、全編通じて緊迫感が途切れることはなく、仮令筋書きが先読み容易であっても十分に楽しめる作品でした。 とは言え、タイトルにまでなっている「21ブリッジ」の封鎖の困難さや市民の混乱が前面に押し出される訳でもなく、タイムリミットが迫り来る中、捜査の難航により主人公が悩み苦しむ姿が描かれることもありませんでした。サラっと流れ過ぎているという感は否めません。 クライムサスペンスとしては掴みが大雑把であり、ヒューマンドラマとしての掘り下げ方も今ひとつ、なんとなく中途半端に終わってしまった作品。勿体ないな、というのが正直な印象です。 行き場のない感情に苦しむ刑事を演じ切った今は亡きチャドウィック・ボーズマンさんに+1点の7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-01 21:30:20)《改行有》

129.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 理屈抜きに楽しめる海洋スペクタクル作品。敢えてサメ映画とは言いません。ジェイソン主演の殆ど全てにおいて荒唐無稽なSF海洋パニックスペクタクル作品です。 冒頭の原子力潜水艦での緊迫した救助活動シーンに惹き込まれ、ちょっぴりSF的考察を交えた序盤の調査活動シーンにワクワクし、出たな!とばかりの巨大生物の登場に拍手喝采。そして、それらを全て繋ぐジェイソンの魅力に降参。 流石予算が潤沢な作品は、サメやイカ、クジラの出来が良いですね。愛すべきB~Z級映画に分けて欲しいぐらいです。あ、いや、ダメです。それではB~Z級映画の魅力が消えてしまう。やはり、大作には大作の良さ、B~Z級にはB~Z級の良さがある訳で、本作は大作としての見所が大いにあります。 が、沢山登場シーンがある割にはサメの迫力は今ひとつです。ガブガブするばかり。ホントに船3隻一気に破壊したり出来るの?原潜破壊したの?みたいな感じ。そして、既に多くの方がご指摘のとおり、海水浴客がごった返す浅瀬?!を悠然と泳いで下から品定めしておきながら殆ど食わない。低空飛行のヘリを食わない。サイズ感も登場シーンごとに微妙に違うような? これは個人的には「サメ映画」ではありません。「サメの出るジェイソン映画」です。そういう意味で、今回も超人的活躍(結局最後は生身で闘うのかよ!)を魅せてくれたジェイソンに免じて7点献上します。今回もカッコ良かった! ちなみに、サメの卵胎生って口から稚魚が出るんでしたっけ?完全に「2」の準備ですね。あ、今「2」やってるんですね。観なきゃ![CS・衛星(吹替)] 7点(2023-09-28 23:45:10)《改行有》

130.  ピース・オブ・マインド 《ネタバレ》 パックスの見ている、語りかけられている亡霊たちは本当に所謂幽霊なのでしょうか? 幽霊など存在しない!という人からすれば精神疾患故の幻覚・幻聴ということになるでしょう。あくまでも彼自身の心が作り出しているもの。自殺を求める亡霊の言動は彼自身の自殺願望でしょうし、一緒に居たいと求め続ける元カノの亡霊は、彼女の自殺を悔いて止まないパックス自身の願望。概ね説明がつくように思えます。 ただ、歌手志望の若い女性については、パックスはその死を知らないのではないかとも思われ、亡霊の登場によって死亡した事実を知ったようにも見受けられます。だとすれば、彼の周囲の亡霊たちは亡霊に違いないのでしょう。しかし、省略されているだけで彼は彼女の死亡(自殺だったかどうかは不明)の事実を知っていたのかも知れません。 要は、亡霊たちは幻覚と見ることも亡霊と見ることも出来るわけです。ですから、そのこと自体は本作の核心ではないということだと思います。 病んでしまった、或いはとり憑かれてしまった彼の魂が如何に救われるか?方針を転換し、彼の全てを受け入れるようになった主治医による治療効果なのか?はたまた、純粋な彼の精神を只管に受け入れようとするモリーの愛なのか?これもまた、どちらも成立するように思えます。 どのように受け止めるか、作り手は観る者に託しているようにも思えました。 主演のローグ・ジョンストンという俳優さんは初見ですが、自然な演技に好感が持てた点に+1点の7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-09-26 17:51:14)《改行有》

131.  シャークネード5 ワールド・タイフーン<TVM> 《ネタバレ》 今回は「インディジョーンズ」で始まり「バックトゥザフューチャー」で終わる。オープニングのアニメも相変わらず良いですね。 それにしても、低予算低予算と言われながらも随分と予算も潤沢になってきたようで、見た限りでは決して使い回しではない各国の映像も使われているような。エンドロールでも国別のユニットが出て来ますし。(ホントかな?) 肝心のお話の方は、大いに風呂敷を拡げまくって、シャークネードが世界中で同時多発するばかりか、そもそも太古の昔に人類はシャークネードと戦い、そして勝利した!なんていう時空を超えた次元にまで展開していきます。 と、説明はもう要りませんね。ここまで来たら最終話まで観るっきゃない!って言うか、エンディングに「to be continued」とある訳でして、5と6は「バックトゥザフューチャー」ばりに続編的に作られているので、TV放映上分けただけという感じですね。あれ?公開時期は丁度1年違うのですね?? ま、3時間の大作にしたら余計に観る人を選ぶということもあるのでしょう。 最早サメ映画の領域から離脱しかけていますが、今回も大いに楽しませていただきました。7点献上します。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-19 14:18:30)《改行有》

132.  シャークネード4<TVM> 《ネタバレ》 スターウォーズと見紛うオープニング。原題のサブタイトルの「The 4th Awakens」が本家の「The Force Awakens」から来ていることは言わずもなが。 で、肝心のサメ話は、良く言えばマンネリ化しないように工夫に工夫を凝らした斬新なネタの連発。悪く言えば前作以上の悪ノリの連発。作り手が楽しけりゃいいってなぐらいの軽いノリ。いずれにしても、面白いの作ったから楽しめる人だけ観てね。って言うか、これ観て楽しくないって信じられない!みたいな声が聞こえて来るようです。 荒唐無稽な竜巻理論、気象理論、サイボーグと化したヒロインの超科学的能力、主な登場人物は絶対死なない安心の展開、そして〆はマッコウクジラ仕立てのサメマトリョーシカからの脱出。いや~飽きません。 極端に観る人を選ぶ本作。否、本シリーズ。好きなので今回も甘めに7点献上します。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-16 20:31:16)《改行有》

133.  なかよくなれたらいいな 《ネタバレ》 シンプルに言ってしまえば、所謂「地縛霊」が同じような淋しさに満ちた心を持つ人間を惹き込み、やがて異界へと連れ去ってしまう。そして悪霊は、次なる獲物を待ち構える。といった伝統的あるいは都市伝説的幽霊譚と言って良いかと思います。 謎めいた隣人の訪問を契機として繰り広げられる異様な関係性と、そもそもヒロインを包み込んでいた虚飾に満ちた人間関係が絡み合い、過去と現在を色調を変えて行きつ戻りつさせる演出は、個人的には好むところです。 特に、冒頭から提示される、同じ相手を見ているのに香奈美と圭介では見ている対象が異なるという部分には大いに興味を惹かれました。が、その部分の謎解き的な内容は特に示されなかった?のが少々残念。そのこと自体は本作の主たるテーマではない?のでしょうから仕方のないところだとは思いますが。 ただ、個人的にはそのことは一人ひとりの人間の本質的な思念・概念を語る上で重要なファクターとの思いがあり、掘り下げてくれればより興味深く観賞出来たかなと思っています。 有名邦画ホラーと一線を画すとまでは言いませんが、インディー系の作品ならではの魅力を感じ、7点献上します。[インターネット(邦画)] 7点(2023-08-28 11:04:28)《改行有》

134.  Z Bull ゼット・ブル 《ネタバレ》 ひさびさに観た荒唐無稽のアメリカンコメディ。好きですね~、こういう作品。あまりにストレートな原題に較べ、ダジャレ的にひとひねりした邦題も良いです。 細かく書き連ねるとキリがないので省略しますが、グロも含めたベタなギャグの連発が楽しい。爆笑シーンは意外と少なめですけれど、微笑・苦笑は中だるみなく続きます。いくら正当防衛?と雖も少々殺し過ぎのような気もしますが…。 ただし、道徳観や倫理観を持ち出すとダメですね。冒頭の企業宣伝カットからして短いけれど結構キツイ。そのまま反戦とか社会風刺的な笑いで攻めて来るのかなと思いきや、そうでもないような?まぁ全編通じてその香りは続くのですが、メインテーマかというよりもあくまでも背景に過ぎないような。兵器産業や銃社会への批判として見ることも出来るのですが、その線で真向勝負しているとも思えず…。 真剣に観る作品ではありませんし、観る人を大いに選ぶ作品ですが、個人的には十分楽しませていただきましたので甘めの7点献上です。[インターネット(字幕)] 7点(2023-08-18 11:11:12)《改行有》

135.  ゾンビ・リミット 《ネタバレ》 冒頭いきなりのゾンビカットで始まるものの、物語としてはヒューマンストーリー感がかなり強いですね。 医師としての倫理に背を向けてでも夫のために貴重な治療薬を不法に確保してしまう妻。偶発的かつ正当防衛による射殺でありながら秘密の暴露を避けるために警察を呼ばず死体を遺棄してしまう妻。妻に一目会いたいがために自らを拘束し死への恐怖を必死に耐える夫。親友のために彼の妻が必死に集めた貴重な薬剤を自らの妻の命を守らんとして奪う夫、等々。いずれも、常軌を逸した混乱の中で愛する人のために選んでしまう究極の選択。 そのあたりの心の移ろいはそれほど丁寧には描かれていないものの、八方塞がりの劣悪な状況に必死に立ち向かおうとしている人間の強さと弱さはしっかりと表現されていて、思いがけず出逢った佳作でした。 それだけに、復讐に燃える身重の妻のラストシーンが必要なのかどうか?少なからず疑問に思え、その分マイナス1点です。[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-06 21:33:21)《改行有》

136.  モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 タイトルやポスターから怪獣映画と理解しつつ観始めると、次第にあれ?っという違和感を感じて行き、中盤で実は社会派作品?それともヒューマンドラマ?と思い始め、終盤では怪獣が出ているのに怪獣映画ということを忘れさせてくれるという風変わりな作品。結論から言えば、大いに気に入りました。 低予算作品ということが前面に出ていますが(製作者の意図するところではないでしょうけれど)、そんなことは微塵も感じさせない作り込みだと思います。廃墟や残骸はCGなのか実写なのか私の理解力では判別できないカットが大半ですし、登場人物もドキュメンタリー的な作りが幸いして演技がどうのこうのというようには受け止めずに済みました。 怪獣たちの平和的な光景を間近に目撃したことで、自分の中に溜りに溜まっていたものがフッと吐き出されて思わず抱き合う二人。安易と言えば安易ですが、観る側もフッと力が抜けてホッとするエンディングです。如何にも続編あり的なブラックアウトは微妙ですが。 SF怪獣モノではないという前提で、丁度良い尺、解り易いストーリーの佳作。7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-15 11:29:39)《改行有》

137.  モーガン・ブラザーズ 《ネタバレ》 バランス良く出来たホラーコメディ。皆さんがレビューで書かれていることは概ね頷けることばかりです。スプラッター系なのにキモさをまるで感じることなくクスっと笑えるというのは脚本と演出の妙ですね。オーストラリアの作品は結構激しくグロいイメージがあるのですが、この作品で印象が少しばかり変わりました。 ワタシ的にツボだったのは、おバカでKYでまるで役に立たない立ち位置の弟と、そんな弟を我慢に我慢を重ねつつ支え続ける忍耐強い兄、みたいな関係性だったのが、弟の方が田舎育ちの都会の女子の魅力に惹かれていった結果、兄よりよっぽど常識的で利発になっていく半面、一方の兄は本来の狂暴性が顔を出し、生きてる人間は加工するは、警官は撃つは、あろうことか叔母とヤッちゃって(もともと叔母は兄弟とそういう関係?)、挙句その叔母も撃っちゃって、若者一人も撃っちゃってと、大いに人格崩壊していって兄弟の立ち位置が逆転するところです。(長い一文失礼しました) スプラッターとかお下品コメディはダメ!という方には受け入れていただけないでしょうけれど、これはある意味傑作ホラーコメディじゃないかということで7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-13 10:47:46)《改行有》

138.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 妻は、知性も才能も容姿も全てに充たされた一見完璧な女。夫は自意識が高く感性が鋭いようでいて軽薄で低俗な男。表面だけ捉えれば裕福で互いへの愛に溢れた理想的な夫婦に突然訪れた不幸。 ところが一皮剝けば本性とも言うべき隠された顔が現れて来る。妻は、自分というものを封じ込められ親の価値観の元に作り上げられた人生に怯える愚か者。夫は全ての不幸を妻に転嫁し自らの正当性に固執する愚か者。 これは二人の愚かな男女が惹かれ合い憎み合い、そして再び惹かれ合うという、結婚生活をデフォルメして表現したブラックコメディなのかなと受け止めました。 ま、こんなことは滅多にあるものじゃないでしょうし、仮にあったとしたって真実を知る者が少なからず存在する以上このまま順風満帆な人生は待っていないでしょう。その前に遅かれ早かれ自己崩壊するでしょうし。 冒頭とエンディングに大写しになる妻の表情の空虚さ。特に目の虚ろさが印象的です。最初に観る冒頭の表情は「このカット、NGじゃないの?」とさえ思えるのですが、エンディングの同じ表情を観て思わず納得。この作品の本質を語る見事な演技と演出に納得です。 夫の一人称と妻の一人称が交錯しながら物語は展開しますが、夫の双子の妹の目線がもう少し欲しかったかも知れません。この兄妹は二人揃って一人前という印象を受けましたので。 冒頭のナンパシーンの気色悪さと終盤の若干のダラダラ感が減点対象です。[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-15 14:26:03)(良:1票) 《改行有》

139.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 低予算を逆手に取ってアイディア一発で勝負した佳作。数あるタイムパラドックス作品とはひと味違うプロットですね。予備知識なしで鑑賞することをお勧めします。 と言いつつ以下はネタバレ前提の感想です。 一種のソリッドシチュエーションスリラーである本作は、理由やプロセスは明示されないものの何らかの原因で4世代の親子が時を同じくして同じ空間に入り込んでしまっているという設定。否、ドイツ兵だけは空間的に閉じ込められてはいるものの始めからそこに居るわけなので入り込んだのは3世代ですね。 3世代について考える限り、一人ひとりにフォーカスすればタイムスリップと思えないこともないのですが、場所まで移動してしまっているので単純なタイプスリップではないことは確か。 つまりは、何か特別な力が作用してドイツ兵の時代と空間に3人が入り込み、同じ力によってドイツ兵も空間的にはその場所から移動出来なくなっている。つまり、彼の死の瞬間に特別な力が作用した結果なのですね。 そんな風に考えると贖罪の物語と言うか、宗教的な色彩を感じさせる物語でもあります。ただ、過去を変えることで未来に影響が生じてしまうという所謂タイムパラドクス的な解釈を加えているので、限りなくSF的に仕上がっている訳です。 複雑な絡み合いを巧みな演出や小物の活用で丁寧に纏め上げている。随所に見られるチープさを補って余りある出来栄えだと思います。 ただし、個人的には過去を変えれば未来も変わるという考え方(本作では存在の消滅でその効果を表現していますが)については少なからず懐疑的でして、過去を変えたと思っていても既に存在する未来は変わることなく、もう一つの未来が構成されるだけか、或いは既に存在する未来に連続する未来が再構築されるのではないかというパラレルワールド的発想を持っているので、物語の展開的には今ひとつスッキリはしませんでした。 強盗犯が変わっても諭し撃たれるガソスタの店主が天使で、相手を変えつつ襲って来る強盗男が悪魔、という解釈を元に宗教的に理解するのが自然なのかも知れません。[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-29 15:27:07)《改行有》

140.  バッド・マイロ! 《ネタバレ》 これ好きです。ハマりました。クリーチャーもののホラーだけれど下ネタ満載で少々グロネタも飛び出すコメディ。そのくせヒューマンドラマでもあると言う盛り沢山の作品。適度な尺で中だるみすることもなく一気に楽しめますね。 怪物の名前はマイロ。マイロと言うと「マスク」の名脇役犬を想起してしまいますが、こちらのマイロは宿主(いや別に寄生している訳ではありませんが)の怒りやストレスの権化。ダンカンの怒りが頂点に達すると肛門から体外に飛び出し、彼のストレスの元を食い散らかすのですね。なんとも便利?な存在です。 激しい感情が具現化して本人の意に反して暴走するという物語は、過去にもあったような既視感はありますが、こちらのマイロさんは超常現象的な存在ではなく、実体化して体内に潜んでいるというアイディア。しかも、これも何だか既視感があるレトロタッチの風貌で、冷静時には妙に可愛らしくもあり、怒り狂うと身の毛もよだつ恐ろしい形相に変貌するという極端な二面性モデルの怪物デザインも良いです。 キャスティングもピッタリ。ケン・マリーノさんが良い味出してますし、ジリアン・ジェイコブスさんが茶目っ気のある美しい奥さんを良い感じで演じてます。セラピストもダンカンのお母さんもその若い夫もなどなど、主な登場人物がそれぞれに魅力的。 中盤からダンカンいい加減に着替えてよみたいにストレスが溜りましたが、私にはマイロは居ないようで安心して楽しめました。ま、良い子と一緒に家族で鑑賞はNGですけれど。[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-20 12:57:27)《改行有》

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