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1381.  日本女侠伝 侠客芸者 藤純子主演の任侠もの、しかも監督は山下耕作監督である。そりゃあ、もう、期待するなってのが無理なわけでして、まあ、それなりに楽しめたし、藤純子は相変わらず美しくてかっこ良かったけど、緋牡丹シリーズと比べてしまうと、どうしても物足りない。藤純子を引き立てる脇を固める俳優陣に関しては悪くはないし、良かったと思うが、それでも何か足りない。もう一度、見れば印象変わるかもしれないけど、一度見れば良いかなあ![ビデオ(邦画)] 6点(2006-11-20 22:27:54)

1382.  キートンのカメラマン 《ネタバレ》 いやあ~キートン!素晴らしい!ここまで感情移入できるドタバタコメディなんて、そう滅多にあるものじゃないです。チャップリン映画を観ているような感覚にキートンの映画も観ているとなったりして、とにかく大いに笑わせるだけ笑わせておいて最後は感動!感動なんてもんじゃなくて、大感動でした。カメラマンに扮したキートンが一人の女性に恋をして、そして、またそんな女性の為にと活躍するキートン、プールでの飛び込み、その後の履いていた海水パンツが脱げてしまいおどおどするキートン、街では中国人マフィアの抗争に巻き込まれながらカメラを回すキートン、だが、肝心なカメラにフィルムを入れ忘れ上司に叱られるキートン、自分のミスで会社を辞めることになってしまい自殺しようとした女性を助けだすキートンも全てが愛しくてたまらない。そして、そして、最後は見事な終わり方!キートンの映画の中でも一、ニを争うぐらい切なくてほろ苦いけど、感動出来たこの作品、文句なしに大好きな作品となりました。[DVD(字幕)] 10点(2006-11-19 10:07:11)(良:1票)

1383.  海底王キートン これは、ヤバイでしょ!そこまでするかキートン!ここまでしなくちゃならんのか?てぐらい身体張ってます。とにかく笑いの為には死を恐れないキートンのキートンならではのキートンにしか出来ないコントの連続です。笑えることは笑えるんたげど、無茶し過ぎだってば!この作品は海底王てタイトルにもあるように正に海が舞台となって、繰り広げられるキートンのハチャメチャぶりが恐ろしいほどのハイテンションに単なるコメディなんかではない何かがあるそんな気が改めて思います。それにしてもキートンの凄さ、いやあ、原始人も私も本当にびっくりです。[DVD(字幕)] 7点(2006-11-17 21:45:01)

1384.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 うん!これは凄い!単なるサスペンスホラーなんかじゃない何か凄みというものを感じられずにはいられない。まずは冒頭の蝶を追いかける主人公の姿と雨の中、びしょ濡れになりながら笑顔で横たわる姿に思わず共感してしまった。この映画の主人公の取っている行動、それは人間の持っている欲望の全てであり、底にあるのは人として、愛されたい気持ちというものの心理状態を鋭く描いているように感じる。大金を手にした事で会社を辞めた主人公は、誰からも愛されずにいるという思いでいる中で一人の女性を白昼堂々誘拐し、監禁し、そして、監禁した女性を自分の思いのままに操ろうとした挙句に殺してしまうのだが、本当は殺すつもりなどなかったに違いない。私はそう思います。そんな主人公の苦しみを緊張感を持ってじわりじわりと追い詰めて描くウィリアム・ワイラー監督の素晴らしい演出とそんな演出に見事に応えてみせた二人の俳優の名演技が物凄い緊張感を持って最後まで一瞬たりとも眼が離せない凄さ、ここでもワイラー監督お得意の階段を使っての縦の構図の素晴らしい演出が見ることが出来ます。一つだけ例に出すと監禁された女が風呂に入っている所を男が強引に引きずりだして、縛るとそこにお隣の家に住んでいる一人の男がやって来て、その時の階段の上、二階から流れ出す風呂の水、この時の主人公のびくびくした態度、表情、自分が今、している犯罪への意識についての怯えている姿、犯罪がばれやしないかという事に対する恐怖が見事に描かれています。これは完全なる心理劇であって、単なるサイコスリラーなんかじゃありません。主人公が監禁した女性を蝶と同じく扱うという恐ろしさ、ピカソの絵をやぶり捨てる時の恐ろしいほどの迫力といい、本当に恐い。人間の哀しさのようなものがこのシーンを見てもよく解るし、それとこの作品、常に視線は主人公の視線として捕らえているのも素晴らしいです。監禁した女性を殺してしまったた主人公は最後に二人目となる次の相手を探すラストも車の中から見ているその場面も主人公側から見た視線であって、とにかくどのシーンにしても主人公側に立って捉えていて惹き付けられます。これまた間違いなくウィリアム・ワイラー監督による人間の心理といものを見事に描きだした傑作間違いなしの1本です。[DVD(字幕)] 9点(2006-11-12 21:58:14)(良:1票)

1385.  ピクニック(1955) キム・ノヴァク、この女優さん好きなんだよねえ!作品としてはそれほど大した作品でもないと思うし、かなり甘いような気がするものの、キム・ノヴァクの魅力が十分に伝わって見えたので大目に見ての7点です。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-12 17:26:50)

1386.  緋牡丹博徒 鉄火場列伝 これはちょっと驚き!何がって?いつにも増してこんなにもかっこ良い待田京介、それもほとんど剣を振るわずに男の中の男と言えるかっこ良さ、かなり新鮮!そして、相変わらずお竜さん(藤純子)は美しいし、かっこ良い。このシリーズ全部に言えるんだけど、このシリーズの成功はイチにも二にも矢野竜子演じる藤純子の燐とした美しさとその上品さ、言葉使いまでもが本当に上品で、単なる任侠ものとは明らかに違います。そんなお竜さんを見事に演じている藤純子あってのこのシリーズだと思います。この作品の中でも本当に上品でしかも美しくて、強い女を見事に演じています。更にこのシリーズ全般に言えることの一つとして、やはり脇を固める俳優陣の素晴らしさ、それを描ききっている監督の手腕、今回で言うならみんな良いけど、特に鶴田浩二が良い。鶴田浩二と娘との親子の絆のような物語に私は同じ監督の撮った「関の与太っぺ」を思い出しました。娘の名前が「おかよ」←漢字が分らない。て「お小夜」みたいだなあ!てね。そうそう、それと丹波哲郎の本当に良いとこどりみたいなものと最後の方の祭のシーンなど、盛り上がりと同時に哀愁めいたものを感じた。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-11-07 21:55:15)

1387.  緋牡丹博徒 二代目襲名 どうやら観る順番、大きく間違ってるみたいだ。しかし、それよりも何よりもまたしてもお竜さんのかっこ良さと美しさに惚れた。本当に23歳なのか?あんな23歳はおそろく今は存在しないだろう!そんなお竜さんをはじめとする仲間達と敵対するやくざ達との抗争をこれまたエネルギッシュに描いていて面白い。主役の藤純子は勿論のこと、脇を固める俳優陣の凄さ、演技から身体全体を伝わる熱いもの、観ていて本当に面白い。中でもやっぱり高倉健が良い。まるで「昭和残侠伝シリーズ」の花田秀次郎でも見ているようなかっこ良さ、そして、ラストの決闘シーンでの迫力ある演技といい、本当にかっこ良い。[ビデオ(邦画)] 8点(2006-11-05 13:42:35)

1388.  荒武者キートン 久しぶりのキートン作品観賞!やはり良いねえ!キートンの映画って、粋な感じがして観ていて気持ちが良い。キートンの映画はどんなに時が経っていても今の映画よりも数段、新鮮な気持ちで見れる。そして、何といってもキートン得意の身体を張ってのアクション、そして、ハイセンスなギャグ、これに尽きる。この作品の中でもそんなキートンが色んな場面で観れます。前半はシリアス、ところがキートンが画面に出てきた途端にいきなりそれまでの展開が嘘のようなアクションコメディに変わり、最後まで飽きずに観れる。自転車のこぎ方といい、列車の扱い方といい、釣りのシーンでの笑えること。なにわともあれこれまた面白い作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2006-11-04 23:33:21)

1389.  緋牡丹博徒 仁義通します 《ネタバレ》 凄い!何なんだ?この異常なまでの盛り上がりと熱気の凄さ、画面全体からほとばしる殺気と凄み、エネルギー、参ったねえ!←なんか口調までお竜さんみたいになるこつね。(おっと、すいません。ちょっと調子に乗りすぎ?)とにかくもうこれはこのシリーズ全部の中でおそろく一番だとまだ全作品観てないけど、そんな気がしてならない。観るまでは正直言って、かなり不安がありました。斉藤武市という監督さん、私はあまり知らなかったし、この監督の撮った映画は一つも観たことなかったけど、この監督さん、小津監督の「晩春」の助監督でもあるんですね。どうりで上手いと思いました。ここぞていう時の泣かせるこつとでも言うべきか?きちんと心得ているし、なんてたって、お竜さんこと藤純子と菅原文太の二人の並び立つシーンなんて、任侠映画でありながらもぐっとくるものがあるし、物語の軸となる人物象についても全くといって良いほど計算され尽くしていてとにかく主役から脇を固める俳優陣において、誰一人として疎かに描いていないのが素晴らしい!ぐるぐるさんがあまりにも素晴らしいコメントを残しているので私がもうこれ以上書くことなどないとは思うけど、本当に最後の方の殴り込みのシーンの凄まじいほどの盛り上がり方は正にマキノ雅弘監督の映画のようです。そうそう、私もあの熊虎親分(若山富三郎)の登場シーンには爆笑してしまいました。牢屋の中のシーンなんて「次郎長三国志シリーズ」を思い出させる楽しさだし、黒い帽子(マジシャンハットみたいな)姿にチョビヒゲ、手には傘、チャップリンみたいで可笑しかったです。そして、忘れてならない片岡千恵蔵の貫禄、とにかく間違いなく今まで観たこのシリーズの中で最高傑作と自信を持って言えます。最後の終わり方までが本当にマキノ的な素晴らしい終りに、拍手!拍手![ビデオ(邦画)] 9点(2006-11-03 20:18:53)

1390.  緋牡丹博徒 お命戴きます 《ネタバレ》 うん!確かに公害問題というテーマを取り入れるのは鼻に付くし、善と悪の描き方なんかもいまひとつな感じなんだけど、相変わらず藤純子演じるお竜さんはかっこ良いし、いや、ただかっこ良いなんてもんじゃない。かっこ良すぎる上にとにかく美しい。特にラストの方の喪服姿の中で啖呵を切る場面とその後の決闘シーンで見せる涙とそして、最後の最後にきて、それまでは何か平凡な感じの出来だったのに殺された鶴田浩二の息子が「おばちゃん!」て言いながら藤純子と抱き合うシーンには思わず涙が出そうになりました。この場面だけでこの作品、それまでの内容が全てぶっ飛ぶぐらいの名場面に1点プラスの7点!これまで観た加藤泰監督によるこのシリーズの中では一番、下のような気がするけど、それでも殴り込みのシーンの迫力なんて、正に任侠映画て感じで良いんじゃないかと思う。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-10-30 21:25:52)

1391.  日本侠客伝 うん!なるほど、これがこのシリーズの最初の作品か!どうも観ている順番、滅茶苦茶だけど、そんなことはこの際、どうでも良いと思うし、それはそうと、マキノ雅弘監督の任侠ものに多く出ているいつもの常連達に加えて、中村錦之助も加わるというただでさえ豪華な顔ぶれが、より豪華になって良いのだが、どうにもこうにもこの作品の中の中村錦之助の人物像の描かれ方が気になって仕方がない。ゲスト扱いみたいな扱われ方と影の薄さが気になる。やはり中村錦之助は脇を固める俳優ではなく、主役を張る人間だと改めて思った。そして、高倉健にしても登場の仕方が何かいつもと違って、ワクワク感がない。そんな中でもマキノ雅弘監督らしい脇役の描き方の上手さなどは相変わらず上手いし、色々と見所はあるけど何か吹っ切れず、マキノ雅弘監督作品に流れる熱い感じというのもやや薄く感じた。それなりに楽しめたけどマキノ雅弘監督作品としては物足りないです。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-10-29 21:44:56)

1392.  仇討崇禅寺馬場 マキノ雅弘監督、ちょっと怖いよ!この作品の中の大友柳太郎と千原しのぶの目つきと演技の恐ろしさ、この二人のあまりの恐ろしい雰囲気に作品全体の雰囲気までがとても怖くて、どこかマキノ雅弘監督の持っている陽気であって、気風の良さみたいなものに欠ける気がしてならなかった。それでもけして、つまらなくはないし、殺陣のシーンの素晴らしさなんて、いかにもマキノって感じで良いのだが、やはりこういう雰囲気の作品はマキノ雅弘監督の得意とするものとは明らかに違って見えたのが残念です。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-10-29 18:15:20)

1393.  素晴らしい風船旅行 何だか最近、寝不足気味で身体全体、とてもだるい。そんな時こそこういう映画を観るに限るなあ!「赤い風船」と同じ監督さんの映画だけあって、心温かい雰囲気が十分に伝わってまいります。気球に乗って空を飛ぶ少年、その描き方にしてもいかにもフランス映画て感じの温かさです。フランス映画、特に昔のフランス映画を観ていると、何だか癒されます。癒し系の映画を求めている人、普段、仕事とかで疲れきっている多くの社会人にオススメのこれもまた味わい深い1本です。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-28 23:16:40)

1394.  映画に愛をこめて/アメリカの夜 フランソワー・トリュフォー監督が本当に映画が大好きで、大好きで、どうしようもないということがこの映画を観るとよく伝わってきて、映画への愛、情熱みたいなものを感じられずにはいられなくなります。映画の撮影現場の風景を見学しているような感覚がこの作品の中にはあって、興味深く観ることが出来るのも良い。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-27 23:56:57)

1395.  象を喰った連中 《ネタバレ》 吉村公三郎監督による社会派の風刺を込めて描いた喜劇で、死んだ象を喰ったことから男達が家庭を巻き込んでパニック状態になるのだけど、前半はかなり面白いのに、途中から失速!そんな中で、笠智衆のコメディアンぶり、死んだ象の肉を食べてしまったと分った時のあの表情は、どこかチャップリンのような雰囲気で楽しめました。作品全体の出来としては、さほどではないと思うものの、それなりに楽しむことは出来ました。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-10-27 21:53:44)

1396.  緋牡丹博徒 お竜参上 おや?珍しいなあ!なんでこれだけ誰もコメントがないのだろう?そんじゃ一番先に書かせてもらいますよ。加藤泰監督によるこのシリーズは今回で観たのは二本目となるわけですが(他では山下耕作監督と鈴木則文監督による二つも観てはいるが)本当は順番通りに観た方が良いのかもしれない?けど、なんて言うのかなあ?加藤泰監督のこれぞ加藤泰演出の美学のようなものがこの作品の中で色んな場面で観られるわけでして、解り易く言うなら「静と動」!例えば緋牡丹のお竜こと、矢野竜子(藤純子)の艶やかさ、更には矢野竜子の見方となる菅原文太の青山の描き方、この二人の並び経つシーンでの美しさ、正に「静と動」とが上手い具合に描かれていて、その辺りが単なる任侠映画、今時の極道ものとは明らかに違うわけで、雪の降る中、お互い見つめあうシーンでの表情の美しさ、今戸橋の場面なんて、絵に書いたような感じです。まあ、色々なんだかんだと言ってみたものの、とにかく美しい上にこの作品はシリーズ全部の中でも美しさという点では際立って美しい傑作と思えるぐらいの完成度の高さです。[DVD(邦画)] 9点(2006-10-25 22:52:39)

1397.  秋日和 小津監督によるこれはパロディ映画と言える作品!「晩春」の父と娘の関係を母と娘に設定を変え、「晩春」に比べるとコミカルではあるけど、出来としては「晩春」の方が断然、上です。小津監督らしいフレーズの面白さ、構図の素晴らしさ、味わい深さも見られるけど、母と娘ではやはり父と娘に比べるとどうしても盛り上がりに欠ける。原節子と司葉子の人間としての美しさ、感情的な心を上手く表現しているのともう一人、何と言っても岡田茉莉子が良かった。それとこの作品の中でも佐分利信が男達の中でも一際、目立ってる。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-10-22 18:42:59)

1398.  河(1951) 最近の映画、特にアメリカ映画の多くは火薬、爆発音などといったものを多く使ってみたり、CGに代表される特殊技術を使ってのめまぐるしい映像などで観客を惹き付けようとしているように感じてしまう。それもそれで良いとは思う。だからと言ってそれだけでは観る側の想像力を低下させることに繋がると思うし、今の映画の多くはアトラクション化しており、映画全体の質の低下に一層、歯車をかけていると思えてならない。そんな中で今回、私が観た一本の映画、それがこの「河」という映画で、こういう作品を観ることが出来て本当に良かったと思える素晴らしい映画で、監督は世界を代表する名監督の中の名監督ジャン・ルノワール監督です。この監督の映画を観ているとどの作品も人間への愛、人間賛歌と言える美しいドラマが展開されて惹き付けられます。この作品、レンタル屋さんには置いてなくて、何ということか?たった500円という値段で発売されていました。昔の名作のDVDが今では500円で手に入る良い時代になったと感じる反面、これほどの作品がたった500円の価値しかないのか?なんて思う人がいるんじゃないかと思うととても悲しくなります。でもってこの映画、間違いなく名作と自信を持って言えます。まず、この映画の持っている色彩の美しさ、人間の心の美しさに、更に眼の覚めるようなドラマチックなストーリー、この映画の中で繰り広げられる人間賛歌、ジャン・ルノワール監督らしい厳しい視線と心温かい眼差し、その全てが見事に表現されていて、これぞ映画本来の持っている魔法の力とでも言えるべき素晴らしい傑作!いや、傑作どころじゃない。文句なしの大傑作です。[DVD(字幕)] 10点(2006-10-21 23:18:03)(良:1票)

1399.  上海から来た女 オーソン・ウェルズの才気、ギラギラしたやるせなさ、そして、何と言ってもこの作品はリタ・ヘイワースです。これほどまでに恐ろしい女を演じているとは観るまではとても想像つかなかったぐらいです。モノクロの画面からひしひしと伝わるギラギラした映像、光と影の扱い方、上手い!今回でオーソン・ウェルズの監督した作品を観るのは3本目だけど「市民ケーン」はさほど面白いとは感じないけど「黒い罠」とこの作品の二つは面白かった。最後の方の鏡を使っての撮影、その映像センスと巧みな画面構成がより一層、味わい深い見事え十分のサスペンスを生み出している。[DVD(字幕)] 8点(2006-10-16 20:58:02)

1400.  昼顔(1967) 《ネタバレ》 これはやばい!何と言うエロチックな作品だ!この作品はとにかくカトリーヌ・ドヌーブですよ。もう最初からしてやばいぐらいのエロさです。並木道を一台の馬車が通り抜ける。男達と女、いきなり林の中に連れ込まれる。この時のカトリーヌ・ドヌーブを映し出す足、何たるいやらしさ、そして、男達がカトリヌー・ドヌーブを木に縛り付ける。うわあ~何?何?て思っていたら何とこれがまた夢とは、何と言う妄想!この妄想の世界がこの後の何か不思議で怪しい感じのどこまでが夢で、どこからどこまでが現実なのか?この映画はそんな妄想的なシーンを徹底して描いておいて、観る者に人間の欲望とは何か?てことを深く考えさせる。夢で始まり、その観ていた夢と同じことがこれから起きるのか?というような所で終りとなる。全てが何とも言えない怪しげな作品です。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-15 18:11:58)

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