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プロフィール
コメント数 2395
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1401.  くたばれ!ヤンキース 《ネタバレ》 ブロードウェイ・ミュージカルの映画化でまだ雇われの身ではありますけど、随所にボブ・フォッシーらしさが出てますね。何と本人まで出演して踊ってるのにはちょっとびっくりでした。でも何と言ってもこの映画はグゥエン・ヴァードンの魔女ローラ、有名な“ローラのロッカー・ルームの誘惑”のダンス・ナンバーに尽きます。いかにも50年代ミュージカルといった感じのまったりした構成ですが、このロッカー・ルームとフォッシーとペアでマンボを踊るシーンには、ちょっと時代の先を行く様なセンスが感じられました。ヴァードンとフォッシーはこの後フォッシーが死ぬまで連れ添う夫婦になるのですけど、彼女の魅力を最大限に引き出せたのはやはりボブ・フォッシーだったんですね。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-26 22:22:23)

1402.  鏡の国の戦争 《ネタバレ》 ジョン・ル・カレの小説の映像化作品には良作が多いけど、原作が原作だけにどれも派手なアクションは皆無で渋いんですよね。中でもキャスト・スタッフの地味さのせいもあって、本作はその最右翼に位置するんじゃないでしょうか。でもトランペットをフューチャーした哀愁がこもった音楽はなかなかでしたし、ライザーが東独に潜入してからのロード・ムーヴィーっぽい映像も雰囲気が出てました。東独でライザーが出会う謎の女を演じているピア・デゲルマルクという女優がなかなか私好みの美形でしたし、そういやスーザン・ジョージも出てましたね。 若き日のアンソニー・ホプキンスも非情なスパイの世界で苦しむ情報部員を好演してました。スパイとしての価値が無くなったライザーが必死になって情報を送信してくるモールス信号を、お偉方たちは誰も聞こうともしないというシーンのなんと非情なことか。大人の世界です。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-21 22:30:58)

1403.  逃亡列車 《ネタバレ》 かつて陸軍には鉄道連隊という工兵部隊がありました。文字通り戦地で鉄道を建設・運営するのが任務で、悪名高い泰緬鉄道の建設なんかも鉄道連隊の仕事です。千葉の津田沼・松戸間を走る新京成電鉄は鉄道連隊が残した演習用路線を繋げて戦後開業したのがルーツで、平坦な地形なのに異様にカーブが多いのはその名残だそうです。この鉄道連隊の部隊を主人公(たぶん日本でこれ一本だけじゃないでしょうか)にした珍しいアクション映画です。 満州の場末に駐屯する守備隊が、終戦の混乱のなか中国ゲリラの追撃を振り切って復員船の待つ北朝鮮の港までいかに逃げ切るかというのがプロットです。部隊を率いる少尉は石原裕次郎で、士官学校出の職業軍人じゃないという設定みたいなんですがバクチはめっぽう強く拳銃撃たせりゃ百発百中、まさに日活お得意の無国籍アクションのヒーローそのものといった感じです。撮影は北海道あたりで撮ったのかと思えば実は山梨県の小海線で国鉄協力の元撮影されたそうで、あの雄大な景色は八ヶ岳の麓というわけです。小駅で女学生たちとともにゲリラに包囲された裕次郎部隊なんですが、肝心の機関車疾走シーンはラストのほんの5分足らずです。それまでにいかに苦労して機関車を走行可能にするかが焦点なわけですが、部下の玉川伊三男たちがあの手この手で修理しちゃう描写が面白い。また怪しげな中国人が伊藤雄之助で、もうこの人をキャスティングしたことだけで評価が100点満点中30点はアップしましたね。でも敵のゲリラの描写はちょっと雑なところが目立ち、包囲しているくせになかなか攻めてこないし、攻撃開始すれば弱小部隊に射的の的みたいに打ち倒されるだけで、まるっきり西部劇のインディアン状態でした。 とは言えやはり石原裕次郎はカッコ良いし物語のテンポも好調で愉しめる作品だったと思います。邦画の戦争映画は湿っぽいものが多くてときにやり切れなくなりますが、東宝の『独立愚連隊』シリーズに通じる本作の様なカラッとしたアクションは貴重です。今となっては実現不可能ですけど、60年代の石原裕次郎と加山雄三が共演する陽性戦争アクション映画を観てみたいものです[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-02 19:55:51)

1404.  魚が出てきた日 《ネタバレ》 これは『その男ゾルバ』を観たときにも感じましたのですが、監督マイケル・カコヤニスの同胞ギリシャ人に対する眼差しは痛烈なまでに辛辣です。ぶっちゃけて言うと、孤島の欲の皮が突っ張ったギリシャ人たちがパンドラの箱を開けてしまったために世界が滅亡の危機に瀕するというお話しで、最近のギリシャ危機問題のことを考えますと鋭い予言じゃないかと思います。 ブラック・ユーモア仕立てなのでストレートな緊迫感を与える撮り方はしてないですが、昼も夜も狂ったように踊る観光客たちが迫りくる危機のメタファーになっています。この観光客たち、とくに女性たちのファッションと化粧がまた奇抜で、まるでパリからファッションモデルの団体客が押し寄せてきたみたいです。考古学者という役柄のキャンディス・バーゲンもあんなぶっ飛んだファッションで発掘調査に来る学者なんて世界中どこ捜したっていませんよ。この映画はなんとコスチューム担当が監督マイケル・カコヤニスで、それだけあの突飛な衣装には彼の思いがこもっているんでしょうね。それにしてもキャンディス・バーゲン、スタイルはいいのに凄い貧乳なのにはちょっと驚きました。 でも福島原発で苦しんでいる今の日本人には、核物質が海で拡散して魚が死滅して浮いてくるという絵は、ちょっと現実的過ぎてシャレになりません。[DVD(字幕)] 6点(2015-08-30 00:19:00)

1405.  暁の7人 《ネタバレ》 ハイドリッヒ暗殺とその後の報復虐殺事件の悲劇をストレートに映像化し、戦争映画史上に残るダウナー映画として名を残しています。本作と『ジョニーは戦場に行った』および『炎628』が私が選ぶ三大ダウナー戦争映画です。ティモシー・ボトムズはこのうち二本で主演しているというのはある意味凄いですね。 暗殺成功した後の報復を恐れる現地レジスタンスと、命令遂行しか眼中にないまるで青春物語のキャラみたいに脳天気な若い潜入組との対比が面白い。だいたい史実通りなんですけど、暗殺隊員たちのグダグダぶりはイライラさせてくれます。でも妻子持ちをメンバーに選ぶおえらいさん方もたいてい間抜けです。そんな杜撰な計画でも暗殺は成功してしまい、その後にメンバーたちとチェコのリディツ村の住民の悲惨な運命を見せられると、実に暗澹たる気分にさせられます。 映画ではハイドリッヒが全欧のナチ占領地の責任者になることを阻止するのが暗殺を急ぐ理由になっていますが、そんな事実はなくこれはウソです。本当は有能なハイドリッヒが飴と鞭の占領政策で労働者階級を味方につけるような情勢になって来たので、チェコ亡命政府が住民を虐殺される危険を承知のうえで決行した作戦でした。この政治感覚は、ヴェトナム戦争のヴェトコンと相通ずるところがあります。冷戦時なのにプラハでロケさせてもらえたぐらいですから、そこら辺の機微に触れる様な部分は改変せざるを得なかったんでしょうね。[映画館(字幕)] 6点(2015-08-13 20:54:12)

1406.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》 もう最近は安定品質のデンゼル・ワシントンですから、安心して観れますね。イイ奴でも悪人でもどっちでもOKなんですから頼もしい俳優ですね。でも製作までこなした本作は、ちょっと脚本でしくじっちゃったみたいです。 すでに皆さまからご指摘の通り、今回のデンゼルはまさに“黒いジェイソン・ボーン”と呼ぶに相応しいキャラです。強いのは良いとしても、“稀代まれなる説得の名手”というCIA時代の特殊技能がほとんど活かされていないので平凡なタフガイって感じで終わってしまっています。どうしても引っかかるのが冒頭の彼の行動で、いくら敵に追われて窮地に陥ったとはいえアメリカ総領事館に逃げ込むというのはどうなんでしょうか。ストーリーは途中からCIA内部の裏切り者は誰かという謎解き要素が加味されますけど、その辺りはなんの捻りもなくて拍子抜けしちゃいました。ヴェラ・ファーミガがもっと活躍するかと思いましたが、そうしたらジェイソン・ボーン・シリーズのジョアン・アレンとそれこそまるで同じになっちゃうので、これが正解なのかな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-08 20:38:10)

1407.  L.A. ギャング ストーリー 《ネタバレ》 もう、どこから観ても『アンタッチャブル』へのオマージュというかパロディなのかもしれません、この映画は。ジョシュ・ブローリンがエリオット・ネスというわけなんですが、それなりに工夫して『アンタッチャブル』をパクったという努力のあとは感じられますね。チームのメンバーを選ぶのが奥さんと言うのは笑っちゃいましたが、『アンタッチャブル』でネスの奥さんがひたすら一歩引いた位置で夫を心配するだけの存在だったことを考えると、なかなか現代的な脚本だと思います。 ジョシュ・ブローリンのゴリラみたいな風貌と知恵のない暴れっぷりはなかなかのものです。まあミッキー・コーエンという実在の大ギャングを引っ張り出してきてこれだけの史実無視の展開は、ある意味で清々しいぐらいです。メリハリだけで物語を紡いだという印象で、どうせ事実を脚色するならこれぐらいオーバーにやらないといかんと言うことです。ショーン・ペンも額の血管が切れそうな熱演で、共感するところが皆無の男になりきってました。でもそんな二人を出し抜いて美味しいところを持って行っちゃったのがライアン・ゴズリングで、この人こんなに色気のある男優だったのかと見直しました。 ラストにいたる展開と登場人物たちのその後はあまりに類型的で、これもパロディのつもりだったのかしら。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-04 22:50:31)

1408.  ズールー戦争/野望の大陸 《ネタバレ》 ズール戦争の映画と言えば64年製作の『ズール戦争』がポピュラーですが、本作は64年版の前日譚というか前半戦を描いたという位置づけなんでしょうか。『ズール戦争』は40対1の劣勢ながらもズール人を撃退した伝説のロルクズ・ドリフトの戦いを描いた英雄物語ですが、その前日におこったこのイサンドルワナの戦いでは大英帝国軍はほぼ全滅という『遠すぎた橋』どころではない大敗北を喫しています。主演はバート・ランカスター、有能だけど反抗的な軍人を演じたらやはりこの人の右に出る人はいませんね。対する気ぐらいは高いが無能な将軍はピーター・オトゥールでこれもまた適役です。 冒頭のズール族の若い男女たちの群舞(求婚の踊り?)はなんか凄い迫力です。対照的に描かれるのが英国植民地人たちのスノッブぶりで、ヨーロッパでもっとも貴族的だった英国陸軍将校たちの生態も観れて興味深かったです。お話自体は淡々とすすみいつの間にか戦争が始まったという感じです。でも大量のエキストラを動員した戦闘シーンは迫力満点で、ロングショットを多用した撮り方は戦闘の雰囲気を余すところなく伝えてくれます。 ピーター・オトゥールの他はほとんどの出演者が戦死しちゃう悲惨な幕切れですが、全体にあまり盛り上がるところもなく終わってしまったという印象です。この映画は英国じゃなくアメリカ資本で製作されていますが、観る者がベトナム戦争の失敗を重ね合わせることを期待している様な感じがしました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-01 22:39:24)

1409.  マラヴィータ 《ネタバレ》 『マラヴィータ』って飼い犬の名前なんですね、でもなんでこれを映画タイトルにしたのかはさっぱり理解できませんでした。もう一つの原題“The Family”の方がよっぽどしっくりくるんじゃないでしょうか。 リュック・ベッソンが監督なんで正直あまり期待してませんでしたが、そこそこ愉しむことは出来ました。コメディ・パートはいかにもベッソンらしい泥臭さに満ちているんですけど、マフィア・パートになるともうどこから観てもスコセッシ節のシビアさです。問題はこの両パートが上手く融合されていないように感じさせるところでしょう。ラスト・シーンなんかはまるで『ケープ・フィアー』とそっくりなんですが、そこにかぶさるデ・ニーロのコメディ・タッチのモノローグがまるで映像にマッチしてなかったですね。でもあの『グッドフェローズ』ネタには、不覚にも声をあげて笑ってしまいました。 トミー・リー・ジョーンズがこの映画でいちばん可笑しいキャラだったかもしれません、CMの“宇宙人ジョーンズ”とまるで同じ演技なんですから。良く考えると、あの缶コーヒーのCMはトミー・リーにコメディ演技を開眼させた偉大な功績があるのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 6点(2015-06-22 21:24:59)

1410.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 あなたたち、“スカ・ヨハのヌード”というキーワードに期待を膨らましてこの映画を観ると、手痛いしっぺ返しを喰らいますよ(かく言う自分がそうでした)。考えてみれば、『スピーシーズ』の○番煎じみたいな映画にスカ・ヨハが主演してヌードを見せるわけありませんよね。 いきなり『2001年』みたいな映像を見せられたうえもう極端にセリフが少ないときたら、「キューブリックの後継者か?」なんて勘違いするあわて者がいても不思議ないですね。全篇通じてもほとんど音楽が使われず、流されるのはほとんどワン・フレーズだけの不安をかき立てる不協和音みたいなやつだけ。その分映像には凝りまくってて、やたら引きで撮るシーンが多く風景の中で良く観るとスカ・ヨハが動いているという感じです。彼女の正体なども説明は一切なく、バンを運転しては男を物色して声をかけることを単調な繰り返しで見せるだけの展開には恐れ入りましたが、でもヘンな中毒性すら感じました。中盤から現れるバイクに乗って走り回る男、これもいっさい説明がないので?ですけど、どうもスカ・ヨハを探し回っているみたいでしたね。そんな彼女も例のエレファントマンくんに声をかけてからは、鏡に映る自分を意識しだしたりして何かが変化したみたいですが、さすがにあの最中にいきなり鏡で自分の股間を観察し始めたのには思わず笑ってしまいました(お前は小野小町か)。レイプされそうになって森の中を逃げ回るところまで退化(?)するとは意外な展開でした。そしてスカ・ヨハのあの最期、エイリアン映画史上に残るあっけなさでした。 まあ正直人に薦められる作品ではないんですが、どこか麻薬性がある不思議な映画であるのは確かです。[DVD(字幕)] 6点(2015-06-07 22:40:25)

1411.  ハングオーバー!!! 最後の反省会 《ネタバレ》 三作目にしてかなりプロットを変えてくるとは、このシリーズの脚本家はなかなかクレバーですね。冒頭からいきなりMr.チャウの脱獄と来ましたか、このシークエンスは『暴走機関車』のオープニングとそっくりに撮られていて監督の茶目っ気が感じられます。 本作のゲスト・スターはジョン・グッドマン、確認すると黒いダグは「マーシャルに殺されちゃうよ」というセリフを一作目でちゃんと言ってましたね。本作ではチャウの悪事に三人がつきあわされて振り回されるという展開ですが、前作とはちょっと毛色は違っているけど、これはこれでそこそこ面白いんじゃないでしょうか。前作までのネタは律義に踏襲されています、これはファンとしては嬉しいところです。まず動物ネタ、トラ、サル、と来て今回はキリンですか、可哀想な結末でしたがこのブラックさはツボですよね。アランのスピーチ、今回のお葬式での弔辞が今までの最高傑作です。そしてビリー・ジョエルのネタも健在でしたが、今回はスチュの替え歌がなくて残念でした。中盤まで微塵もその可能性が感じられない展開だったのに、まさかの強引さでアランの結婚で幕を閉じさせるとは予想外でした。 今回は見送りなのかと思っていたら、最後にちゃんとパーティをしてくれて期待通りでした、でもこれってバチュラー・パーティじゃなくて花嫁も参加してるから披露宴の二次会か三次会ということなんでしょうかね。そして気になって仕方がないのはスチュのオッパイ、どうしてあんなになっちゃったのか気になって夜も眠れません(笑)[DVD(字幕)] 6点(2015-05-31 22:47:31)(良:1票)

1412.  テレフォン 《ネタバレ》 みなさんけっこう辛い評価ですけど、自分はけっこう好きなんですがね、この映画。まずこの原作者、『合衆国最後の日』や『ダイ・ハード2』を書いた人だけあってスリーパー・エージェントが全米に潜伏しているというプロットが秀逸です。それをピーター・ハイアムズやスターリング・シリファントが脚色しているので面白くないはずはないんだけど、彼らの作業自体はあまり上手く事が運ばなかったみたいで、けっこう癖のある脚本になっちゃったという感じです。だいたい何十年も前から爆薬を用意(それも身近なところに)しているなんてちょっとご都合主義もいいとこです。ドナルド・プレザンスの不気味なキャラは良いんだけど、彼の行動の動機や背景がすっぽり抜け落ちているので凄味が出てません。タイン・デイリーのキャラも、最後まで事件の本質に絡まないので全然必要のないキャラで終わってしまいました。ブロンソンとリー・レミックのカップル・エージェントもけっこう冷酷に殺人を実行しちゃうんで感情移入しにくいところです。 まあドン・シーゲルらしいB級スパイ・アクションとして観れば充分愉しめると思いますし、やはりラストのオチは粋ですよね、ここは得点が高いです。[DVD(字幕)] 6点(2015-05-22 22:48:32)

1413.  世界にひとつのプレイブック 最後までまで観てもどうしても判らなかったのが、“銀の縁取りをしたプレイブック(原題)”って何のことでどこに出てきたのか、ってことですね。まあつまらないことですけど(笑)。 ジェニファー・ローレンスという女優はナイスバディだけどそれ以上にあの表情が独特ですね。ひょっとして先祖に東洋系が入っているんじゃないかと思わせる様な顔立ち、その無表情が突然がなりたててシャウトし始める演技は、とても21歳の若さとは思えない演技力ですね。ジュブナイル小説の映画化である『ハンガー・ゲーム』でジョシュ・ハッチャーソンとカップルしてるのがお似合いだった彼女を、一挙にオスカー女優まで持って行ったワインシュタイン兄弟の炯眼と剛腕には毎度のことながら頭が下がります。 デ・ニーロにとっては本作での演技なんて余裕なんでしょうが、近年これといった企画と縁がなかったので久々のオスカー・ノミネートは納得です。ブラッドリー・クーパーも、『リミットレス』でデ・ニーロと出逢ってからはメキメキと演技力に磨きがかかって来た感じがしますね。 まあストーリー的にはよくあるタイプの映画ですけど、俳優の演技は愉しめました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-10 20:37:45)(良:1票)

1414.  キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け 《ネタバレ》 この種のプロットのサスペンス映画は昔から山ほどあって正直新鮮味はないんですけど、リチャード・ギアとスーザン・サランドンがあまりにハマっているのでそこそこ観られました(スーザン・サランドンは、最近はこういう有閑マダムみたいな役が多いですね)。大抵なみの映画だと、ギアが邪魔になった黒人青年を殺害していっそうドツボに嵌まってゆくというパターンなんですが、そこは脚本にちょっと工夫の跡がみられますね。冒頭から何度も出てくる慈善パーティへの寄付の催促があのラストのシーンに繋がってゆくところは、脚本も書いているこの監督さんまだ若いのになかなかやるな、と感心しました。アメリカの上流社会には付き物のチャリティがけっこうきつく皮肉られる終わり方で、タイトルを“Vanity Fair”とでもしたらピッタリだったと思います。邦題はかなり内容とかけ離れてるという感じです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-28 22:39:41)

1415.  ハムレット・ゴーズ・ビジネス 《ネタバレ》 カウリスマキ版『ハムレット』で舞台を現代のフィンランドに置き換えています、いわばイーサン・ホークが主演した『ハムレット』の元ネタとも言えます。おそらくセリフをひとつもカットしなかったケネス・ブラナ―版の『ハムレット』の対極に位置する作品で、歴代映画の中ではもっとも尺が短いんじゃないでしょうか。“生きるべきか、死ぬべきか”とか“尼寺に行け”等の有名なセリフは見事にスルーですからね。可哀想に、Wikiでは『ハムレット』の映像化作品にはカウントされてません(泣)。 カウリスマキはこのシェイクスピア劇を悲劇というよりはホラーに近いテイストで解釈している感じです。 またハムレットのキャラも軽薄そうに見えて実は冷酷な男で、オフィーリアも父と共謀してハムレットに陰謀を仕掛ける女だというのも面白いところです。観終わっての感想はカウリスマキ映画にしては珍しくセリフが多かったなと言うことで(まあこれはシェイクスピア劇なんだから当然でしょうが)、会議で唐突に出てくるアヒルちゃんなどちゃんとカウリスマキ印は健在でした。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-19 21:50:41)

1416.  ペントハウス 《ネタバレ》 これもリーマン・ショック後のアメリカの世相を反映させたってことなんでしょうかね、まあ別に退屈する様な類のお話しではなかったですけど。 とにかくこの映画の最大の欠点は、観た人みんなが同意すると思いますけど、エディ・マーフィの存在感のなさに尽きるでしょう。なんで出演する気になったんでしょうかね、この人『ドリーム・ガールズ』でオスカー逃がして燃え尽きてしまったんでしょうか。スティーヴ・マックイーンが乗ってたフェラーリが登場したところでだいたいオチが見えてきましたし、メイドがあっさり金庫を開ける展開からもそれは察しがつくことでしょう。それにしても自動車が通れる幅の廊下って、このマンションどんだけ広いんだよって感じです。 アラン・アルダの悪役ぶりは憎々しくてよかったですね、こいつならほんと何をしても許される気がします(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-11 22:24:38)

1417.  アウトブレイク 《ネタバレ》 この映画が今では山ほど製作されたパンデミック・ジャンルの元祖になるんじゃないでしょうか(いや、元をたどれば傑作『アンドロメダ…』でしょうね)。中盤以降の雑な展開は眼を覆うばかりですけど、TVで放映さてるとついつい観てしまうんですよね。突っ込みどころは満載です、まるで紙製みたいに破ける防護服、笑っちゃうほど簡単に見つかる宿主のおサル、あんな近距離にくっついているのにしくじる射撃がド下手なヘリコのパイロット、とまあ呆れるほどのご都合主義な展開です。それでも小さな町で感染が拡がり軍に封鎖されるまでの怒濤のストーリー・テリングは見応えがあります。これもダスティン・ホフマンを始めとする名優たちを揃えることが出来たからでしょうね、ダメな脚本でも何とかなるものなんです。善悪をあまりに単純に分けているのはいかにもハリウッド映画ですけど、それでもドナルド・サザーランドの邪悪な将軍は適役でした。陰謀をたくらむ悪役をやらしたらこの人の右に出る役者はいません。「お前はぜったい将官にはなれん」といじめられてくさっていた大佐がサザーランドを逮捕するときの嬉しそうな顔には笑ってしまいます。この大佐はデイル・ダイなんですが、軍事アドバイザーから俳優になった人で本人も海兵隊では大尉どまりだったから、なんかセルフ・パロディですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-09 20:15:39)

1418.  セレブリティ 《ネタバレ》 観始めてそうそう、「えっ、なんでウディ・アレンの映画に彦麿呂が出てるんだ?」とのけぞりましたが、良く観たらケネス・ブラナ―でした(笑)。ほんと観れば観るほど彦麿呂そっくり、これが稀代のシェイクスピア役者かと思うと情けなくなります、まあそう思わせるぐらいケネス・ブラナ―が上手かったということですが。 それにしても錚々たる顔ぶれの出演陣ですね、まあ超メジャーなのはディカプリオとシャリーズ・セロンぐらいなものですけど、真面目にギャラ払ったらもの凄い製作費がかかっちゃいますよね。亭主に捨てられたと嘆くジュディ・デイビスだったけど、その亭主ブラナ―が実は下げチン男で呪縛が解けたデイビスがセレブの世界でトントン拍子で出世する一方、下げチン男ブラナ―はどんどん落ちぶれてゆくという割と判り易いストーリーではあります。 『スターダスト・メモリー』でアレン版『81/2』を撮ったうえに『甘い生活』にまでオマージュを捧げるとは、この人ほんとフェリーニが好きなんですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-28 21:22:31)

1419.  ニューヨーク一獲千金 設定やストーリー・テリングにはちょっと無理がありますが、ドタバタ・コメディとして観ればそこそこ愉しめるでしょう。そこら辺は才人マーク・ライデルが監督ですからツボがよく判ってますよね。ジェームズ・カーンとエリオット・グールドは予想外に良いコンビで、二人の共演が本作だけというのは実にもったいないと思います。この二人がコンビの芸人という設定は終盤のオペラでのドタバタに良く活かされています。それにしてもこの二人は歌も上手いしほんと芸達者です。脇を固めるマイケル・ケインとダイアン・キートンはいつも通りのキャラで手堅いんですけど、マイケル・ケインのコメディ演技ははんと安心して観れます。他にバート・ヤングやチャールズ・ダーニングも出てるし、俳優陣はかなり豪華な小品でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-17 21:23:01)

1420.  ワイルド・ギース 《ネタバレ》 元祖“漢泣き傭兵映画”として傭兵戦争アクションというジャンルを築いた功績はこの映画にはあるんですけどね… 確かに脚本は秀逸で各キャラも立ちまくっているんですが、監督のアンドリュー・V・マクラグレンの演出力がそのレベルについて行けてないというのは残念なところです。この人ジョン・フォードの弟子で助監督としてフォード西部劇を支えてきた人なんですけど、ひとり立ちしてからはどうも冴えませんでしたね。この映画に限った事じゃないのですが、彼のアクション演出はどうも冗長でキレがないんですよね。言ってみれば昔の西部劇調の演出パターンから脱け出せなかったということです。あと、冒頭とラストに流される歌が、まるで角川春樹みたいなダサいセンスで最低。 リチャード・バートンはじめ傭兵メンバーはちょっとあり得ない様なオッサン軍団なんですが、これが皆いい味出してるんです。苦労して脱出できたのにリンバニは死んでしまうという結末は、傭兵の悲哀が色濃く漂っていて渋い。登場キャラの中では、“軽薄なジェームズ・ボンド”といった風情のロジャー・ムーアの役柄が私の好みです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-13 22:16:22)

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