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プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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1421.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション このシリーズ、毎回作風を変え趣向を凝らしてくる、トム・クルーズのお遊び映画だと思っておりましたが、今回は、あまり悪乗りしていないというか手堅いというか平凡というか。もちろんトム・クルーズはここでもしっかり遊んでいて、オレ様アクションを繰り広げ、「何しろ一流スパイですから世界を股にかけてます(?)」とばかりに、様々なシチュエーションで様々なアクションシーンを展開するのは、大いに楽しいんですね。ただ後半、セリフの長さにやや失速感も。あるいは、主人公と女性スパイとの関係に緊張感を持たせるため、例えば、カラフ王子とトゥーランドット姫の関係を重ねてくるようなお遊びをやってくるかとか思ったけど、結構、フツーに敵と戦ってオシマイ、という作品でした。 「今までみたことのないアクション」へのこだわりは、さすが、といったところ、幾つになっても頑張れ、トム・クルーズ。しかし一方、実際に彼が飛行機にぶら下がって見せても、逆に「昨今の特撮としてはイマイチだな」くらいにしか思われなかったりするもんで、「特撮じゃないです、実際にぶら下がって撮影しました」と映画外でアピールせざるを得なくなってるのは、皮肉ですが。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-05-05 09:09:44)《改行有》

1422.  キングスマン 先の読めないストーリー展開、なんてコトはよく聞くけど、本作の場合はもはや、先のシーン展開が読めない映画、とでもいいますか。とにかく意表をつくアイデア満載、しかしちゃんとちりばめたエピソードを収束させていく。実にお見事、バカ過ぎてカッチョ良過ぎて、ここまでくると、ちょっと泣けてくる(笑)。 それにしても、R15+指定。そりゃレーティングがある程度の目安になってることは認めますが、こんなおバカな映画、子供に見せないで、誰に見せるんでしょ?[ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-05-05 08:33:03)《改行有》

1423.  新源氏物語 新・平家物語があれば、新源氏物語だってあるさ。あのゲジゲジ眉よりはミメ麗しい光源氏の方が、雷蔵サマには似合ってます。というワケで、大映大作路線の一本、スタジオなのかオープンセットなのか、実に立派なセット。群衆シーンなんかもあって、気合い入ってます。ですが、源氏物語に「新」がつくだけあって(川口松太郎の原作がどうなのかは知りませんが)、平安時代というよりは、江戸時代の大奥、いやいや、それこそ現代のOL間のイジメみたいな、イマ風というのか安っぽいというのか。なにせ、光源氏がナヨナヨしまくって、雷蔵しっかりせい!と言いたくなってきます。 さすがにこの題材、ヅカのスミさんを始めとして、女優陣は充実してます。しかし、100分ほどの尺というのはやはり物足りなくって、え~、そこで終わるの~、と。どこで終わってもいいのかも知れませんが。 森一生監督は、やっぱり活劇でないとね~。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-02 15:39:47)《改行有》

1424.  革命児サパタ 本作が公開された1952年という年は、エリア・カザン監督にとって運命の年とでも言いますか、本作の後、赤狩りに協力して仲間を「売って」しまった訳で、そう思うと、この、隣国の革命家を描いた作品の位置づけというのも、タイミング的に言って微妙なものがあります。 とは言え、そういう背景が関係したにせよ、しなかったにせよ、主人公であるエミリアーノ・サパタという人に、あまり入れ込むことなく、客観的に描いていることで、引き締まった作品になっております。一農民でありながら反骨精神を光らせる登場シーンから、やがて革命軍を率いる存在になっていくまで、映画は歩みを止めることなくどんどん進んでいき、マーロン・ブランドも不愛想な表情を貫いて、どこか近づきにくい主人公のイメージを保ち続ける。結果的に、アンソニー・クイン演じる兄の人間臭さとの対比が生まれ、兄とのエピソードも生きてくる。 サパタが「伝説」となっていくラストなども、心憎いですね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-02 10:45:53)《改行有》

1425.  狼よさらば どんなバカ映画のアホ役でも、役者さんが一生懸命に演じていて、頭が下がる思いがするのですが(笑)、いやいや変態チンピラ役だってあなどるべからず、こういう役でも一生懸命にこなしていれば、いずれはハエ人間になって巨大宇宙船を撃退するチャンスを手にする可能性だってあるワケですな。 そりゃまあ、こんな映画の主演をやっちゃったせいで、その後もこんなシリーズに出続けるハメになるスターもいるんでしょうけど。 というワケで、バラバラな邦題でお馴染みの、Death Wishシリーズ第1作。ブロンソンがエリートビジネスマンってのが、何でやねん、という感じなんですが、第1作なんだから仕方がない(という納得の仕方でよいのかどうかわからない)。妻と娘を暴漢に襲われたブロンソンが、世のすべての悪党どもを制裁すべく、銃を手に立ち上がる。フツーのオジサンがだんだんおかしくなっていく過程がちゃんと描かれていて、そういう点はまだマトモなんです第1作だから。 葬儀の場面では雪景色、狙った撮影なのかそれともたまたま撮影時に雪が積もっちゃったのか、いずれにせよ悪くないです。 ただ、まあ、何というか、ブロンソンひとりの活躍で犯罪が激減し、市民も彼に勇気を得て犯罪撃退に立ち上がり好循環、という実に乱暴で楽天的なこのオハナシ。褒められたもんではなく、やはり苦笑しながらひとり楽しむ作品かと。 映画そっちのけといった感じでさまざまな音楽を提供してるハンコックが、本作の珍品感を高めていて、影のMVPですね。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-05-01 09:39:38)《改行有》

1426.  ラスト・ターゲット(2010) ジョージ・クルーニーが寡黙に職人さんを演ってます。冒頭で意表をつかれるものの、イタリア南部の小さな村を舞台にした静かな映画です。ただしこの主人公、職人さんとは言っても、彼が作るのは怪しげな組織のための怪しげな暗殺用の武器、だもんで、静けさの裏に緊張感もはらんでおります。これぞハードボイルド、といった感じで、セリフが少なく、ジョージ・クルーニーは黙々と筋トレを行ってみせ、あるいは黙々とタップを切ったりボール盤を回したりの作業を行ってみせる。その不愛想さがイイんですね、彼と娼婦との、恋愛と言ってよいのかどうかの微妙な関係に、微妙な緊張感をもたらして。 完成した武器の試射を森で行う場面で、離れた場所に標的を置いてくる、という、物語の上では重要とも言えぬ一連の動作を、時間をかけて描いてますが、ひとつには、この「場所」をしっかり描きたかったのでしょうか。この森こそ、彼にとって、そして恋愛映画でもある本作にとって、重要な場所なのだから。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-01 08:51:22)(良:1票) 《改行有》

1427.  ズートピア キャラクターの感情の発露を、セリフをまくしたてて表現するのは、正直、あまりよろしくないような気はします。多分、この慌ただしいまでにスピーディな作品において、緩急をつけるという意味で長々とセリフをしゃべらせたのかも知れませんが。にしても、やっぱりここぞというところでややテンポが崩れてしまい、野暮ったい感じがするのはもったいない。 とは言え、こういう事を言いたくなるのも、それだけこの作品が実にスピーディで盛り沢山、サービス精神に満ち満ちているから。CGアニメーションだから何でも描けるだろう、ったって、ここまでバラエティ豊かに様々な背景をCGで描きまくり、物語を展開させまくっていくというのは、まさに驚くばかり。と、映像が贅沢なら、物語の方も、パロディありギャグあり、成程あのエピソードをそこに結び付けてくるか、と笑うやら驚くやら、とにかく脚本にサービス精神があふれかえってます。 勿論ここには差別や偏見を糾弾するメッセージ性というものもあるのだけど、妙なことには、「先入観で他人を判断すべきでない」というメッセージがここでは、ミステリにおけるフーダニットの面白さとしても機能しちゃったりしてる気がして。とにかくサービス精神に胸が熱くなる一本です。[映画館(吹替)] 9点(2016-04-29 15:31:01)(良:1票) 《改行有》

1428.  バンド・ワゴン(1953) 19世紀生まれのフレッド・アステアは、当時50歳を過ぎていて、超人的なダンスとはいかないけれど、それでもターンのキレなどにはさすがと思わされます。比較的長回しで撮られているドラマの部分には、持ち前のスマートな身のこなしと飄々とした表情で応え、一方、ミュージカルの部分は、歌やダンスの腕前を披露しつつ、さらには終盤の舞台公演ダイジェストシーンなどは賑やかなカット割りも加わっての躍動感。 いずれにしても、ここでアステア演じる主人公トニー・ハンターもまた、すでに過去の人となったミュージカル俳優。新作舞台に起用されるも、ファウストを元にしたというヘンテコリンなミュージカルは大コケ。しかしトニーを中心に新しく組み直した公演は大ヒットして、めでたしめでたし。という訳で、他愛ないオハナシというよりも、そもそもオハナシなんてロクに無くって、実際のアステアという俳優と、彼が演じる主人公と、主人公の演じるミュージカルが、互いにシンクロし合う。オハナシなどそっちのけで、何かにつけて歌とダンスを無理にでも押し込み、なかなかに贅沢な趣向です。で、結局は何といっても、やっぱりアステアだよね、ミュージカルだよね、これぞ、エンターテイメントだよね、と。 って言っても、まださほどミュージカル映画を懐かしがる時代でもなかったとは思うのですが、でも実際、こういう軽いノリの作品は作りづらくなっていっちゃう。それを嘆くのではなく、あくまで陽気に往年のエンターテイメントを楽しみ、ときには「楽しい」って何だろう、エンターテイメントって何だろう、ってなことを考えてみるのもよろしいかと。[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-04-24 09:02:28)《改行有》

1429.  リンカーン リンカーン大統領が登場する映画と言って思い出すのは、リンカーン/秘密の書、では勿論無くって、アイアン・ホースあたりでしょうか。とは言ってもこの作品ではあくまで物語の背景に存在する人物としての登場で、見事な多層性を持った映画だったのですが、さて一方、ズバリ、リンカーン大統領を中心に据え『リンカーン』と題された、本作。こちらも、リンカーンと家族との関係(さらには戦死した息子)を描いたり、アクの強いスティーブンス議員をトミー・リー・ジョーンズが存在感たっぷりに演じたり、といったあたりに多層性を出そうとしてはいるんでしょうけれども、伝記映画でも何でもなく特定の時期と特定の場所に物語を限定し、いかんせん、禁欲的すぎるというか。ご存知リンカーンを、リンカーンらしく描けたら、それでよし、みたいな感じがあって、あとは時代の雰囲気やら、光の描写やら、まるで要所以外の点で埋め合わせをしようとするかのような。 切断された大量の足、戦場に横たわる数々の死体、といったスピルバーグらしい「コワさ」も入れてはくるけれど、戦闘自体の描写はいたって少なく、このあたりもかなり抑制的です。 肝心のリンカーン本人の描写も、軽口叩いたり、駆け引きしたりはするけれど、そして時に厳しい口調にもなって見せるけれど、総じて人間らしいドラマに欠いていて、ここが一番物足りない。信念の人ではあるけれど、決断の人でなければ、なかなかドラマになりにくいのかもね。 「リンカーン像」というものに縛られた苦しさ。さらには晩年の一時期にのみフォーカスしたことによる制限。これらを乗り越えられなかった憾みの残る作品となってしまったかな、と。もっとも、リンカーンという人を生涯にわたって描こうとしたら、いろいろとボロも出るのでしょうが・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-23 16:42:13)《改行有》

1430.  サンクタム こういうのを実話だと言い張るのは、川口浩探検隊くらいのもんでしょう。    それはともかく、途中まではどうも違和感というか、事件や対立がとってつけたように起こる妙なオハナシだと思って観てたのですが、要らない登場人物(?)が退場していくと、ちゃんと父と息子の物語に収束していったではないですか。実は何となくいいオハナシだったりします。 というか、オハナシがどうこう言うより、洞窟の洞窟らしさ、壁面の艶めかしい色気がよく出ておりました。一歩間違えば大怪我や死に繋がる危険と隣り合わせの色気。怪我したら痛そうだなあ、という感じ。そしてそこからの脱出劇、それはまるで、胎児がこの世に生まれ出るかのような。 明かりの乏しい洞窟内の描写を、あまり暗くし過ぎないように、それなりに見やすいようにしてくれている親切設計、もうちょっと光と影を効果的に演出してくれたら、とも思いますが・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-18 21:21:09)《改行有》

1431.  人斬り 司馬遼太郎の「人斬り以蔵」に基づくとは言っても、あくまで「参考文献」としてクレジットされており、確かに基となっている短編小説に対して、エピソードが大きく膨らまされております。岡田以蔵と田中新兵衛との関係など、なかなか巧みな描かれ方でして、この田中新兵衛を三島由紀夫が演じているというのが、見てて多少疲れるところではあるのですが(改めて、プロの役者って凄いんだなあ、と思っちゃう)、演技のぎこちなさが、ちょっとした不気味さにもつながっていて、同じ「人斬り著名人」でありながら、以蔵を演じる勝新の人間臭さと好対照になっております。さらに、切腹を演じた本人が後に実生活でも切腹しちゃったってのが、何だか因縁めいてもいるのですが。 その人間臭い以蔵も、冒頭の吉田東洋殺害場面では相当に変態的。土砂降りの雨音が執拗に続く中、これまた執拗に人が殺されていく場面が描かれて、それを見ながら以蔵の顔は恍惚としていく。アブナイアブナイ。 という訳で、刀を振り回すシーン、人を斬るシーン、ノリノリでイッちゃってて、迫力あります。一方、粗暴なれどあくまで人間臭い以蔵に対し、幕末という時代の方がさらにイッちゃってて、結局はその運命に振り回される。坂本竜馬が石原裕次郎で、いかにも都会人っぽいのがどうなのよ、という気もする一方で、この狂ったような時代における一服の清涼剤のような存在にもなってたりします。 走る勝新、斬る勝新、彼の躍動感が、作品の魅力です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-04-17 10:30:13)《改行有》

1432.  007/スカイフォール 冒頭だけ見ると「007! ボンド死す」ってな感じで、このエピソードにおけるMとボンドの関係が、ラストにも繋がるんですが、まあそれならそれで、物語が寄り道し過ぎ、要するに2時間半近いってのが長過ぎなんでしょう。かなりボヤけた印象。 そもそも007シリーズってのがそれなりにおバカなシリーズであって、例えばムーンレイカーなんてのはそれはもうヒドイ内容な訳ですが、アッと驚くとんでもないスタントシーンをスタントマンに演じてもらいつつ、ロジャー・ムーアはあくまで涼しげなスケベ顔でキメてみせる事に徹していて(と言う程何もしてない訳でも無さそうですが)、これもひとつのやり方ではあったかな、と。もちろんそれと同じ事をまたやって欲しいとは言わないし、あんなおバカな事も今更なかなか出来ないだろうし。ということで、ダニエル・クレイグによる肉体派ボンドの登場と相成る訳ですが、自分でアクションをこなし、かつ自分でボンドらしくキメてみせるには、それなりに工夫も必要でしょう。 冒頭のアクションで、パワーショベルから飛び降りてキメてみせる、そこでクールな表情をカメラがバッチリ捉えていたならば、このシーン、さらにキマってたのでは。 映画全体に、雰囲気はあれど、そのままズルズルと弛緩してしまう印象。ラストの一軒家での戦いも、結局最後まで画面を暗くしただけに終わってしまって。 もしも、ここぞという場面でキメきれない理由のひとつが、「動けるボンド」のせいであるなら皮肉です。ダニエル・クレイグは何度も全速力で走って見せ、それは実に綺麗な走り方なんですけど、なかなか高揚感に結び付けられないまま、ああまた走ってるんだ、と。 硬派な007映画も結構ですが、真面目過ぎなのかも知れません。このボヤけた印象を、もう少し引き締めて欲しい。[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-04-17 08:44:07)(良:1票) 《改行有》

1433.  必殺! 主水死す 期待せず観始めて、予想外の面白さに驚く作品もあれば、そうでない作品もあって、そういうのは期待通りと言うのかどうなのか。 タイトルがすでに物語のネタバレになってて、露骨に企画モノっぽく、それをわざわざ観てわざわざ貶すのも何だか申し訳ない。 なので、褒めるとすると、そうそう、時代劇のロケ撮影もだんだん難しくなってきている中、おっこれは一体どこで撮影したんだろう、と思わせるロケーションが、楽しいですね(一部、妙な合成映像もありますが)。 あと、藤田まこと・三田村邦彦・中条きよしという、仕事人ビッグ3(?)を拝めただけでなく、東ちづるのいなせなカッコよさも目を引きます(これで殺陣が上手かったら・・・)。 それにしても、津川雅彦の役どころ、どうしてあんな妖怪キャラにしちゃったんですかね。全然、主水の好敵手という感じじゃなく、タイトルが示す「主水死す」というクライマックスに向けて盛りあがりません。それに、過去の呪縛というものが、ここにはあるはずなのに、そしてクライマックスに向け強まって行って欲しいのに、あまりに希薄では。 なんか、もったいない。[CS・衛星(邦画)] 4点(2016-04-13 23:26:54)《改行有》

1434.  トラック野郎 一番星北へ帰る 新沼謙治はいい人オーラ出しまくってるし、黒沢年雄はキャラ立ちまくってるし(その英語交じりのセリフ、あんた地獄組のボスか?)、田中邦衛に至っては『コンボイ』のボーグナインの生霊が乗り移ってます。という、素晴らしき登場人物たちが脇を固めつつ、何かと事件が起こり、事件が起こればまたそこに、地域ならではのさまざまな風物が織り込まれる。そのテンポのよさ。 そんでもって、メインとなるのは、桃さんと、ある母子との交流。桃さんがいかにも朴訥としていて、それがかえって泣かせるではないですか。失恋した桃さんが最後に挑む大仕事、彼の表情たるや、桃さんここで死んじゃう気なんじゃないかと。まさかね。でもいつになくカーチェイスも激しいような。 というわけで、珠玉の一本です。[CS・衛星(邦画)] 9点(2016-04-13 22:36:39)《改行有》

1435.  山猫は眠らない3 決別の照準 もはや若くもなく、肝心の右手人差し指に障がいを負ってしまった、スナイパーの孤独。を描くようにみせて、実はサッパリ描いておらず、おバカアクションに走ってしまったのが、潔いというか何というか。雰囲気だけは多少、あるんですけれども、あまり見栄えがしない。それより、物語を支える重要なテーマになりえたであろう手の障がいまで、ラストの敵との対決におけるネタにしてしまうというのは、実に大した割り切りですなあ。 まさに肩の凝らなすぎる作品、予想外の見応えの無さに、ちょっと驚きました。それでもトム・ベレンジャーは、何だか不思議にノッてるような気がする・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-11 23:07:03)《改行有》

1436.  ヨーク軍曹 何かこう、見ててハラ立ってきますね、こういうヒト(笑)。もとはチンピラだったのが、信仰に目覚めてイイ人になったら、周りとの関係もヤタラとうまくいくようになる。不本意にも戦場に送られてしまったと思ったら、今度は(自らの信仰にアッサリ折り合いをつけ)敵を殺しまくり捕虜にしまくり、もう大活躍。 しかも、顔がゲイリー・クーパーですからね(笑)。こういうヒトにはホント、かないません。 という、主人公が主人公なら、周りもいい人過ぎるやろ、というオハナシなんですが(脚本にジョン・ヒューストンが名を連ねてますが・・・?)、山あり谷ありの人生、そのターニングポイントを実に印象的に描いていて、波乱万丈、確かにこれは面白い。くそ~。 あえて難を言えば、ゲイリー・クーパーがこの主人公を演じると、最初からいささか分別臭いのと、あと最後のまとめ方はコレまとまり過ぎでしょ、ってなところでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-11 20:57:58)《改行有》

1437.  アーロと少年 《ネタバレ》 この映画の作者はもしかして、人間がペットを飼うことに反対なんだろうか、と何だか心配になってくるんです。人間の役をよりによって恐竜にさせ、ペットの役をよりによって人間に置き換える。「人間とペットの友情」なら「フン」と思う人だって、人間っぽいヤツ(恐竜アーロ)と人間そのもの(少年スポット)との関係なら、誰しもこれを飼う飼われるの関係ではなく友情として捉えられるでしょう、ということでしょうかね。しかもいくら友情があるにせよ、その「人間」を、仲間のもとに帰してやるのが、自然であろう、という結末・・・。そりゃまあ私も、子供が何か生き物を捕まえて来たら、「逃がしてあげたら?」とかよく言いますけれども(笑)。 しかしこの最後の別れ、やむをえない別れというよりもむしろ、アーロが自ら選んだ別れであるところが、ミソなんでしょうね。地面に描いた輪も、だからこそ生きてくるし、独り立ちできるようになったアーロの成長の証でもある訳で。 中盤の冒険を通じてアーロが成長する、というのはお約束というか定番、しかし、荒唐無稽な設定の割に物語はあまり波乱万丈という感じではなく、やや大人しいオハナシかな、という印象もありますが。 CGとも実写ともほとんど判別不可能な自然の描写、これは見どころのひとつと言ってよいでしょう。[映画館(吹替)] 7点(2016-04-10 21:03:08)《改行有》

1438.  カリフォルニア・ダウン これは、父と娘の関係がうまく描けなかった作品の一例でしょう。というか、このいかにも中途半端な人間関係は、作品を盛り上げるのに大した貢献をしておらず、およそ余計なだけ。 離婚して他の男性と新しい生活に入ろうとしている元妻、そして娘。なーんだかお互いに気を使って、ぬるーい関係。それとは別に何やら暗い過去があるらしいのだけど、それにしてもヌル過ぎて、作品を通じヨリを戻していく過程ってのが、およそ無いに等しい。まあ、この主人公の筋肉男ロック様に、影のある役は似合わないから、この程度の踏み込みでよいのかも知れませんが。 しかしその新しい夫というヒトが、娘から嫌われるためだけに登場するのもよいとしても、あからさまに「アイツは私を見捨てて逃げた!」ってのも、どうなんでしょ。要するに、この娘は「父たるもの、私を助けて当然」だと、ここで宣言してしまう。あるいは、父のおかげでレスキューについて妙に詳しいらしく、ここにもヘンな父親礼賛の姿勢のレールが引かれてしまってる。この設定だって、もうちょっと「イザという時」に出し惜しみするなりしていれば、もう少し盛り上がったのでは、という気も・・・。 で、主人公はムキムキにも関わらず、基本的には肉体よりも乗り物を駆使して、家族の救出に向かう。中盤、他人のピストルを奪う場面もあったのに、それを後で使う訳でもなく、比較的すべてが順調。この大災害にどれだけ多くの人々が巻き込まれたか、という「人数のスペクタル感」を削ぎ落してまでも(これ自体、寂しいものはあるけど)、主人公の個人的な枠内に作品を限定して、そこに熱いなり冷たいなり狭いなり、あるいは怖いなり、個人に関わる描写をこれといって盛り込めなかったのは、これはさすがに、イタイでしょう。CGは確かに見事ですが、ちと虚しい。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2016-04-10 10:35:56)《改行有》

1439.  人生の特等席 エイミー・アダムスが実にステキな娘を演じていて、そりゃまあ私もイーストウッドほどの歳でもなければ、こんな大きな娘もまだいないけれど、つい娘を見るような気持ちで彼女を見てしまう。 キャリアウーマン(これももう死語かも知れませんが)の彼女は、弁護士としてバリバリと第一線で活躍しようとしている。そんな彼女が、野球のスカウトとして、どこやらの田舎に来ている父親のもとにやってくるのですが、パリッとキメた彼女の姿格好は、この田舎では、ちと浮いている。そんな姿が、「精一杯背伸びしようとして無理をしている、我が娘」という感じも出してます。一方、対照的に後半のラフな格好は、何か自分を取り戻したような。 この父親にしてこの娘、つまり野球バカなところがあって、いくら何でも(他のプロのスカウトマンを差し置いて)野球に詳しすぎるんでないかい、というような設定なのですが、それがまったくイヤミになっておらず、むしろユーモアとして大いに楽しめるのは、父と娘が、一種のライバル関係でもあるから。 そういう意味では、彼氏との関係もこれまた野球バカのライバル関係。この楽しい緊張感が、心地いいですね。そして、スカウトのエピソードも含めて、物語がうまく収束していくのも楽しくって。 監督のロバート・ロレンツは、プロデューサーや助監督としてイーストウッドを支えてきた、イーストウッド一家ともいうべき人のようで、このガンコそうなオヤジを起用しつつ(イーストウッドの恩返しみたいなところもあるのかも知れませんが)、かつガンコで影のあるイメージを借用しつつ、うまく脇をサポートしてもらってあくまで明るい作品に仕上げております。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-10 09:17:07)《改行有》

1440.  女番長ブルース 牝蜂の逆襲 アテネ団なる不良少女のグループのリーダー・レイコが主人公。このアテネ団にはアテネ憲法なる鉄の掟があって、要するに、男って何さ!ってな感じなんですけれども、一方でレイコは、ホクシン会なる不良グループのリーダー・次郎と、いささか微妙な男女関係にあるんですな。さらにこのホクシン会の上部には、アキモト組という暴力団がある。またさらに、アテネ団にいらぬチョッカイをかけてきた単車軍団の連中も絡んできて。その四者の関係に、さらにアテネ軍団の内部のリーダー争いを発端としたキャットファイトがあったり、アキモト組に帰ってきた天地茂アニキのエピソードがあったり(天地茂の眉間のシワがスゴイ)、もう、内容はかなりグチャグチャですね。 ただでも錯綜した内容なのに、スキさえあれば、物語に関係あったり無かったりりするエロシーンがヤミクモに挿入される(エッチしながらのバイクレース、もうワケがわかりません)。だからますますグチャグチャなんですが。 なのに、最後まで観たら、エピソードが互いにちゃんと連関を持ってて、見事にまとまっていってます。グチャグチャはグチャグチャなんですけどね。でも何だかまとまってる。まさに魔法のような。 結局、エロと暴力とバカバカしさで彩られた、「みなさんが観たいものを羅列してみました」という作品なんですが、それでも物語は(やや込み入り過ぎているほど)構成の妙を見せている。しかもラストには(とってつけたように)虚無感を伴った余韻をも残すのだから、オソロシイ。 ただ、強い女性を描くと見せかけて、実は女性の弱さを描いているところがあるのは、いささか男性目線の作品と言えるのかも知れませんが。[DVD(邦画)] 7点(2016-04-06 21:21:19)《改行有》

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