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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1481.  プレタポルテ 《ネタバレ》 ミラマックスのワインシュタイン兄弟のパリ・ファッション業界を抱き込んだ企画にR・アルトマンが呼び込まれたので、アルトマンはなんか真面目に脚本書いてないような感じさえします。冒頭、J・P・カッセルがサンドイッチを喉に詰まらせるところで「まさか、まさか」とふと不安に襲われたら、その「まさか」通りの展開になったので呆気にとられてしまいました。T・ロビンスとJ・ロバーツは仕事もしないでホテルにこもってあればっかりしてるし、なぜか犬のクソを踏んで靴を汚すシーンが何度も出てくるはで、アルトマンがここまで悪ふざけをするのもちょっと珍しいぐらいです。でも自分としてはけっこう笑わせていただいたのも確かで、三大ファッション誌の編集長たちをカメラマンが手玉に取るエピソードなんか、ベタなギャグだけど可笑しかったです。 と言ってもこの映画の最大の見どころは、映画史に永遠に残るS・ローレンとM・マストロヤンニのゴールデン・カップルの最後の共演が観られることでしょう。観ておわかりの通り、二人の関係はまるっきり『ひまわり』のパロディですし、ローレンがマストロヤンニにランジェリー姿を見せるシーンは『昨日・今日・明日』のまんまの再現となっています。二人ともアルトマンのおふざけにつき合ってとてもリラックスして演技しているなって思いました。 ラストの例のサプライズは公開当時けっこう話題だった気がしますが、製作に協力したパリ・コレ業界の反応はいかがだったんでしょうかね。どう考えてもアルトマンのファッション業界に対する否定的なメッセージのように感じますけど。[ビデオ(字幕)] 7点(2013-03-26 20:23:52)

1482.  日本誕生 《ネタバレ》 “東宝製作1000本記念映画”と言われていますが、当時の映画界の状況からすると記録的な大当たりとなった新東宝の『明治天皇と日露大戦争』を意識して製作されたんだろうと想像できます。“不偏不党”がモットーの東宝だけに、外野からケチをつけられにくい古事記と神話の世界を題材に選んだというところでしょうか。でもそこは天下の大東宝、巨匠稲垣浩を監督に据え他社のスターも呼び込んだ一大オールスター・キャストになっています。そのおかげで三船敏郎と鶴田浩二の滅多に見られないチャンバラ対決や、天照大神に扮した原節子の小津映画では決して見せない凛々しい姿などを観られてなんか得した気分になれます。 『日本誕生』というので天地創造から神武天皇あたりまでの映像化かと思っていましたが、実際には日本武尊を主人公に据えて神話シークエンスは劇中劇で見せるという脚本構成です。三船敏郎が日本武尊と須佐之男命の二役を演じて大活躍ですが、服が違うだけでどっちも同じ演技というのはまあご愛敬でしょう。古事記の記述とは違い日本武尊は大伴一族の軍勢に騙し討ちにされて壮烈な最期を遂げるのですが、それが火山噴火の天変地異が起きて大伴の軍勢を滅ぼす壮絶なラストに繋がるのです。このスペクタクルは円谷特撮の独壇場で、特に地割れのシーンは地面をスライドさせる仕掛けを造って実際に俳優たちが呑みこまれるという凄い映像で、ほんと驚かされました。 二部構成で正直後半はだれ気味なんですけど、やっぱ前半第一部の方に見どころが多かったと思います。とくに“岩戸隠れ”で乙羽信子(天宇受女命)が奇天烈な踊りを見せるシーンには強烈なインパクトがあります。八百万の神々も、エノケンや金語楼といった当時の第一線のコメディアンや横綱朝潮まで揃えていて実に豪華。こうやって見ると、日本の神話もギリシャ神話に劣らず豊潤なんですね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-03-23 21:50:44)

1483.  インフォーマント! 《ネタバレ》 この主人公は実は双極性障害(今は躁鬱病のことをこう呼ぶらしい)だったということが劇中で判ってくる構成になっていますが、その奇妙で理不尽な行動をM・デイモンが大真面目に演じているのが可笑しい。いわゆるビョーキな人なのだが、常人には理解しがたい部分をじっくり見せるだけで観客の笑いをとろうというのがソダーバーグの狙いでもある。日本でこれをやると、すぐ患者団体やら人権団体からクレームがくる恐れがあり、企画段階でボツになってしまうんだよね。 でも観る方としてもこんな病的なウソつきに共感しようもないし、せいぜい「刑務所暮らしで禿げちゃったのは可哀そうね」というぐらいでしょう。監督ソダーバーグの意図は、『インサイダー』や『フィクサー』の様な大上段から内部告発の正義を語る映画に対する、彼なりの皮肉を込めたパロディなのかもしれませんね。 音楽がノスタルジックでいい雰囲気だと思ったら、担当は懐かしのM・ハムリッシュじゃありませんか。ほんと久しぶりです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-21 22:31:13)

1484.  スーパー! 《ネタバレ》 期待も予備知識もなしで観たら、実は大当たりだったという感じです。監督は誰じゃ、おお、『スリザー』を撮った才人J・ガンじゃないですか。なるほど、『スリザー』つながりでM・ルーカーとG・ヘンリーが顔を見せているわけですね。冴えない中年マスクヒーローのR・ウィルソンは『JUNO/ジュノ』でE・ペイジに妊娠を告げる薬局の店員だったし、ハリウッドという所は意外と人間関係が狭いんですね(笑) 『キック・アス』と良く似たプロットですが、コメディながら本作の方が人間性の闇に迫っていて奥が深いと言えます。何と言ってもE・ペイジの壮絶な怪演とびっくりさせられる最期、これはもう必見です。そしてまるで『バタフライ・エフェクト』みたいにとっても切ないエンディング、ちょっとホロリとさせられました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-18 23:42:47)(良:1票)

1485.  アメリア/永遠の翼 《ネタバレ》 実はわたくし、H・スワンクを初めて観たとき「この人A・イアハートと瓜二つだ」と言うのが第一印象だったので、まさに満を持しての主演じゃないでしょうか。きっと本人も自分がイアハートに似ていることを自覚していたので、自ら製作総指揮を買って出る大熱演となったのでしょう。 航空映画は空を飛ぶ飛行機をいかに美しく見せるかが命ですけど、その点は航空ファンである私も大満足でした。とくにアフリカの上空を飛ぶロッキード・エレクトラの姿は、『愛と哀しみの果て』の映画史に残る空撮シーンにも負けない素晴らしい画でした。 R・ギアやE・マグレガーといった取り巻く男たちのキャラが薄いのが難点ですが、もっとこの映画の脚本の困ったところは肝心なイアハートの人物像までもが曖昧なままで終わってしまうところでしょうか。純粋なヒコーキ馬鹿なのかなと思えば活動資金を得るために商売っ気もまる出しなところもありで、そこら辺のキャラが中途半端に描かれているのは失敗だったと思います。女流監督が撮った女性映画という見方もありますが、やはりここはスコセッシの『アヴィエイター』みたいにコテコテのドラマにした方が良かったのではないでしょうか。 イアハートの遭難は、アメリカの歴史に刻まれた“世紀の謎”なんですから。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-17 21:31:50)

1486.  カリフォルニア・ドールス 《ネタバレ》 あの蓮實重彦先生に「R・アルドリッジ映画の最高峰」と言わしめた、スポ根ジャンルの隠れた傑作。男同士のどつきあいを撮らせたら天下一品だったアルドリッジの遺作が女子プロレスのどつきあいの映画になったのは何とも不思議な感じですが、本作の女闘美ファイトは『北国の帝王』でのL・マービンとA・ボーグナインが見せた死闘を、ある意味で上回る迫力です。 それにしても誰が考えついたか知らないけど、P・フォークをあのマネージャー役にキャスティングした時点で、この映画がレジェンドになることを決定づけた様なものでしょう。女レスラー二人とマネージャーの不思議な人間関係も良く描けています。敵役のタッグチーム“トレドの虎”を単なる憎まれ役としなかったのも上手いところ。このチームのマネージャーが見た目は怖いけど実はスポーツマン・シップを重んじる男だったというのも、アルドリッジ映画には欠かせないキャラです。ラストで、負けた“トレドの虎”をドールスに握手に行かせるシーンは、ちょっと感涙ものでした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-13 22:46:59)(良:1票)

1487.  外人部隊フォスター少佐の栄光 「本邦未公開映画の隠れた傑作」などと言う噂を聞いたことがあったので、ちょっと期待しながら鑑賞。結論から言うと、TVムーヴィーとして観るならまあ合格点かなという程度でした。 どう考えても2時間30分は上映時間が必要な脚本なので、せっかくJ・ハックマンやC・ドヌーヴを起用しているのにドラマ部分がペラペラになってます。戦闘シーンだって、いくら四方から攻められたと言っても重機関銃があれば持ちこたえることができますよ。ハックマンと部下たちの確執が深まるという重要なプロットについてはこれまた中途半端な描写なんで、ラストも盛り上がらないのが残念です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-09 23:37:13)

1488.  その男、凶暴につき 《ネタバレ》 途中から監督になった経緯は有名な話しだが、すでに出来上がっていた野沢尚の脚本をたけし流に手直ししているので、以後の北野映画とはちょっと違うテイストもある。岩城刑事の家庭生活や我妻刑事の妹の過去などがTVドラマ風に書き込まれていたみたいで、その片鱗を残したまま独特のつなぎで大ナタを振るった様に感じられる。その為、北野映画の特徴である叙情性がほとんど皆無で、その殺伐とした雰囲気は彼のフィルモグラフィの中でも抜きんでている。 でもこの映画の完成度は素人の映画監督デビューとしては奇跡の様な水準で、やっぱこの人は天才なんだなとしみじみ感じる。音楽の久石譲やカメラの柳島克己といった北野映画の鉄板スタッフとはまだ組んでいないので、あの北野ブルーと言われる色調はまだ見られない。でもエリック・サティを劇中しつこく使っているところに監督の音楽センスの良さが感じられる。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-03-08 20:45:32)

1489.  0線の女狼群 《ネタバレ》 もうタイトルからして意味不明。“0線”と言っても“零式艦上戦闘機”のことではなくって新東宝の完全な造語。要するに、ヤクザ組織が運営する売春ブラック企業のことですが、きっと“青線”“赤線”の延長線上から考えついたネーミングなんでしょうね。 家出して上野に出てきた小畑絹子がヤクザに騙されて体を売る稼業に引きずり込まれます。この小畑絹子、シーンが替わるともういっぱしのズべ公になっているのには笑わされます。ふつうの映画なら、堕ちてゆく苦悩や葛藤を表現するシーンがあるものですが、そんなこと気にしていたら新東宝のプログラム・ピクチャーは創れないというわけです。このヤクザの親玉が丹波哲朗で、地のままで演っている様な省力演技です。プロットは同じ新東宝の『少女妻 恐るべき16歳』と似通ったところがありますが、丹波も子分も女たちを中国マフィア顔負けの強圧的な管理で虐待するところが『少女妻』との大きな違いです。 小畑を助け出そうとする大学生も登場してこいつがヒーローなのかと思いきや、口は達者で言うことは立派だが恐ろしく弱い男で、必要性が全然ない登場人物でした。 ラストは女たちが立ち上がりヤクザどもを倒すのですが、その描写がまるで労働争議みたいでちょっと変な感じです。ここら辺はちょうど安保闘争の頃の映画だから、左翼的な世相が脚本に反映されているのかもしれませんね。[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-03-04 21:38:12)

1490.  毒婦高橋お伝 高橋お伝と言えば、最後に斬首で処刑された女囚として歴史に名を残している人物で、その犯罪を脚色した芝居が明治時代に大ヒットしたという、いかにも新東宝にはピッタリの題材です。でもそこは巨匠中川信夫が自身のミューズである若杉嘉津子を起用しているだけあって、詩情あふれる映像で丁寧に撮っています。明治の街並みを再現したセットが新東宝映画とは思えない様な出来栄えなのも見逃せないところでしょう。脚本は所詮講談の焼き直しの様なもので、実在のお伝の毒婦と呼ばれる様になった悪行はかなり薄められているのは不満なところ。でも若杉嘉津子のため息が出る様な奇跡の美貌には、ただただ見惚れるばかりでした。そういや、怪談ものでは話の半分は醜く崩れた顔になっちゃうので、若杉嘉津子と言う女優を堪能するのには本作がベストなのかもしれません。[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-03-02 21:57:52)

1491.  ラウンダーズ 《ネタバレ》 いかにもという感じの役柄であるM・デイモンはともかくとしても、E・ノートン以下脇を固める曲者俳優たちの濃くて絶妙な演技には引き付けられました。“KGB”マルコヴィッチのほとんどバカ演技と言ってよいほどの怪演も凄かったけど、中年で堅実なギャンブラーのJ・タートゥーロの生きざまがとってもリアルです。デイモンの借金お願いをきっぱり断るところなんか、単にタートゥーロの小心さを感じる人が多いだろうけど、たとえ友人だろうとも一線を画すというギャンブラーとして一本筋が通った生き方だと私は思うんですよね。 プロのギャンブラー同士ではお互いに見破る眼力があるのでイカサマはしない。逆に素人にはプロのイカサマはまず見抜けないものであるが、素人の警官にイカサマがバレてE・ノートンが袋だたきにされるのは、ちょっとリアリティとしては疑問でした。 安易にスタイリッシュな撮り方をしていないところは好感が持てる、ギャンブル映画の秀作です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-28 00:05:24)(良:1票)

1492.  女王蜂の逆襲 4本撮られた、新東宝の女任侠ものシリーズの最終作。製作された1961年には新東宝という会社自体が倒産してしまったので、最末期のプログラム・ピクチャーと言えます。製作が大蔵貢ではなく、三原葉子が出演しているのに全然露出シーンがないのはそのせいでしょう。このシリーズは前期2本が久保菜穂子、後期は三原葉子が女親分を演じているのですが、本作は任侠ものというより日活風無国籍アクションのパクリと言った方が適切な感じです。 鬼怒川温泉が舞台で、元湯の権利を横取りしようとする暴力団を東京から来た女親分が成敗するというローカルなお話しです。脇に配したキャラが新東宝らしくてけっこう面白く、謎の男である天地茂が何というか軽妙な味が出ていて意外と良かったです。池内淳子の芸者も演技はひどいけど可愛らしかったし、三原葉子の子分である星輝美と鳴門洋二のゴールデンコンビを再び観られて星輝美のファンとしては満足です。もっともストーリー自体は他愛もなさ過ぎて語るべきことはないですけどね。ヤクザのくせして子供の喧嘩みたいにやたらと殴り合いするけど、そのアクション演出が学芸会なみではねえ…[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-02-26 23:18:24)

1493.  メテオ(1979) 隕石がロシアに落下して世界中が大騒ぎした翌週に放映することを事前に決めていたとは、『ザ・シネマ』の編成担当者は神のごとき予知能力の持ち主なのか! もっともこれは、小惑星が地球に最接近するのが判っていたので、それに合わせただけのプログラムだったのかもしれませんが。それでも、『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』じゃなくて『メテオ』をチョイスするところがなかなか渋い(笑) さてさて、本作は70年代を代表する底抜け超大作のひとつで、観返してみてもやっぱりバカな脚本とショボい特撮にはただ笑うしかありません。だいたい、NYのATT本社ビルの地下に核ミサイル搭載衛星のコントロール・センターが何であるんですかね? その理由が「うえには通信設備が整っているので便利だったから」と、真面目な顔で説明されても観てる方としてもどういう反応をして良いか困ってしまいます(笑) 恐ろしいのは、本作が『スター・ウォーズ』より2年もあとで製作されたということでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 2点(2013-02-24 01:54:34)(笑:1票)

1494.  地球は女で回ってる 《ネタバレ》 主人公ハリーは三度も結婚して別れた妻がみんな出てくるし、小説の世界ではハリーと妻たちをそれぞれ違う俳優が演じているので、始めのうちはややこしくて頭を整理するのが大変でした。でもこの脚本、数あるアレン映画の中でもかなり上位にランクされる出来だと思います。よく“虚実とりまぜる”と言いますが、これほど巧みにその境界線がぼかして見せてくれる映画は滅多にありません。ピンボケのR・ウィリアムスなんて、こんなこと考えつく映画監督はそう滅多にいるもんじゃありません(そいうや彼、最後までピンボケのままでしたね、良くこんなキャラを引き受けたものです)。最後にハリーの創造した小説の登場人物たちが勢ぞろいするところを観て、この映画はW・アレンの『8 1/2』なんだなと納得しました。[ビデオ(字幕)] 9点(2013-02-22 22:15:48)

1495.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 最近はイラク・アフガニスタンや中東の対テロ戦争もの映画がハリウッドでは量産状態なので、観てもどれがどれやら頭がこんがらがってしまい困ったものです。本作もちょっと前の製作ですが、ディカプリオがこれまた以前に演じた様なキャラなので余計にややこしいわけです。その反面、R・クロウが超マイホーム主義のCIA幹部という意表を突いた役柄なのはセンスの良い発想です。銃を撃たないし誰も殴らない、そして最後まで怒鳴ることすらないR・クロウは久しぶりに観た気がします。とは言え決して善人じゃないので国家を裏切る様な陰謀を画策しているのかと思えば、けっきょく単なる高給サラリーマンだったとは期待をいい意味で裏切ってくれました。 ディカプリオがまるで“任地ぼれ”した外交官みたいな行動ばかりしているのが、この映画の印象を悪くしている一因でしょう。民間人の建築家をテロ組織の首領にでっちあげるという極悪非道な行いをしておいて、土壇場になってこの建築家を助けようと苦闘するところも、人としてちょっと間違っているんじゃないでしょうか。最後はヨルダン娘との恋を実らせたくてCIAを去るわけですが、彼女をあんなひどい目に合わせたんだから、きっと振られますよ(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-02-19 00:17:38)

1496.  狼たちの午後 《ネタバレ》 今でこそこういうプロットの犯罪映画は珍しくないけど、製作当時としては実話を元にしているとはいえ奇想天外な新しいタイプの作品だったと言えます。犯人と警察とマスコミ&野次馬が三すくみ状態でにらみ合うプロットは今観ても面白い。A・パチーノもこの頃が役者としての絶頂期だったんでしょうね。 S・ルメットが監督だから序盤からの警察の包囲作戦がドキュメンタリー調できびきびと撮られていてお見事です。この頃はまだ交渉人みたいな職務は警察にはなかったみたいですが、それにしてもあまりに統制がとれていないNYPDのだらしなさは眼を覆うばかりです。この映画が本当に面白くなるのはパチーノの“女房”が登場してからでして、“女房”と電話で話すあたりのパチーノの演技は彼の長い俳優歴中でも屈指の演技です。でもこの“女房”C・サランドンがオスカーにノミネートされたのに、サル役のJ・カザールは無視されたというのはどうも納得がいきません。そう言えば、サルを射殺するFBI捜査官は若き日のL・ヘンリクセンでした。[映画館(字幕)] 8点(2013-02-13 22:50:29)

1497.  2001年宇宙の旅 本作は私たちの世代には観たくても観られない“幻の映画”だった時期が長かったのです。封切時に観た友人がいて、彼の持っていたテアトル東京の名が入ったプログラムが宝物みたいでとても羨ましかったものです。ぴあの『もあテン』がきっかけになって再上映を求める運動が起きたことは今や伝説ですが、ついにリバイバルされたときはもちろんテアトル東京に駆けつけました。 最初の20分はセリフがまったくなくて(そりゃ猿人しか出てこないんだから当然ですよね)、この映画まさか全篇セリフがないんじゃないかとちょっと心配になりました。そして上映終了、場内が明るくなると満員の観客の8割が首をひねって「訳わからん」という表情だったのを鮮明に憶えています。でも不思議なんですけど、初見の時からこの作品を難解だと思ったことは一度もないんです。何と言うか、キューブリックのイマジネーションが、自分が何となく宇宙や地球外知的生命体そして神について感じていたことにひとつの解答を与えてくれたような気がしたからでしょう。 映画史には、その作品が登場したことによって映画の概念を変えてしまったオーパーツのような特別な映画がありますが、『2001年宇宙の旅』はその筆頭でしょう。[映画館(字幕)] 10点(2013-02-11 22:15:16)(良:2票)

1498.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 むかしはデ・ニーロ、いまC・ベール、と謳われる役作りぶりはオスカー受賞も当然でしょう(もっとも、もう体をいじめる役作りはしないと受賞後の記者会見で言ってましたが)。まさか本当にヤクを射ったのじゃないかという変貌ぶりで、その体であれだけイカれたキャラを演じるとは恐ろしい役者根性です。おまけに母親が下品なM・レオとくれば、主役とは言ってもM・ウォールバーグもおとなしい演技をするしかないというのは納得です。この映画はボクシングではなくてボクサーを描いているんだと思えば、試合シーンの迫力の無さもあまり気になりません。「人を殴る」という格闘技としてのボクシング映画となると、しょせん『ロッキー』を超えることは無理なんですから。 それにしてもこの映画は品のない登場人物ばかりで、まあそこがリアルというわけなんですが。唯一お父さんのジョージぐらいかな、善い人だなって和ませてくれたのは。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-02-11 01:21:52)《改行有》

1499.  エイトメン・アウト 《ネタバレ》 インディーズ映画の雄でありアメリカ社会の影を追ってきたJ・セイルズが撮っているので、強欲なオーナーと薄給の選手たちの対立という図式が濃厚。この八百長に加担したブラック・ソックスの選手たちが、とてもプロスポーツ界のトップに立つセレブとは思えないようなダサい生活ぶりで、彼らを資本家と対立するプロレタリアートに摸する意図があったのかもしれない。でも選手たちのとても共感できないような野卑な言動もきっちりと描いていて、バランスはとれている。この八人に曲者バイ・プレーヤーたちをずらりと並べたJ・セイルズ作品にしては空前のオールスター・キャストで、監督役のJ・マホーニーも実にいい味出してました。当時のメジャー・リーグ・ゲームの雰囲気は良く再現されていて、ダボダボのユニフォームに背番号が付いていないというのは、今の眼からはとっても奇異に見えます。 一度は観ておきたい野球映画の秀作です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-02-08 20:07:24)

1500.  ムカデ人間2 《ネタバレ》 観通すのがこんなにしんどかった映画、ほんと久しぶりです。それはグロ描写のせいではなくって、もちろんあのチビ・デブのマーチンくんのおかげです。 いろんな疑問が湧いてきます。まず、この人プロの俳優?それとも素人?あの腹の脂肪は自前?それとも特殊メイク? まあどちらにしろ、こんな人間を見つけてきた監督の眼力には素直に脱帽します。このT・シックスという人、単なる変態おバカ監督じゃなくて実は知性は高いけど趣味が悪すぎる、そうM・ハネケみたいな人じゃないかと思えなくもない。一作目はモダン・アートの様な静謐すら感じさせたのに、『エイリアン』や『プレデター』みたいに“続編では群れで画面に出す”というモンスター・ホラーの王道を守ってくれています。一作目で繋がれた女優をどうやって登場させるのかと思ったら、まさかのメタ・フィクションで攻めてくるとは、なかなかやるじゃないですか。きっとあとの二人にもオファーしていたと思うんですよ、でもきっぱりと拒否されちゃったんじゃないかな(笑) もう三作目が世に出ても絶対観ないぞ、と力んでますが、ひとりだけ逃げたあの妊婦が次作に絡むんじゃないかなと気になって仕方ありません。そう言えば本作ではイギリスに舞台を移していますが、次はまさか日本なのかも。 たぶん観ちゃいます…[DVD(字幕)] 3点(2013-02-06 00:40:26)

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