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プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1541.  ギター弾きの恋 話としては、「自業自得だろこのダメ男め!」というものなので、共感を得られる類の作品ではないと思います。でも自分は結構好きなんですこれ。ショーン・ペンのバカ男っぷりも上手いですし、何よりサマンサ・モートンが可愛いい。最近流行りの純愛ものよりこういうダメダメな話の方がずっと好きです。ちょっと心にチクリとくる、たまに観たくなる作品です。[DVD(字幕)] 6点(2006-04-16 20:40:42)

1542.  ターミナル 何より設定が面白い。空港から一歩も出られないというシチュエーション。架空の国と言語のためコミュニケーションもままならない。しかし主人公は持ち前の人間性を生かし空港でのサバイバル生活を始める…いかにも面白そうです。スピルバーグ監督ですし、芸達者のトムハンクスが主演とのこと。まず外れは無いということで映画館まで足を運びました。…うん、面白かったです。決して外れではないです。でも何かが足りない気がします。あまりに全体的に安定しすぎていて、「驚き」が無かったことかもしれません。あと大変な苦労をしてまでアメリカに入国したかった「動機」にイマイチ感情移入できなかったことでしょうか。個人的には、面白くなる要素満載だっただけにちょっと惜しいなという作品です。[映画館(字幕)] 6点(2006-04-16 18:42:32)

1543.  イントゥ ザ ブルー 青い海と水平線。水着のギャルに宝物。麻薬もからみ、人は結構沢山死にますが、それにかかわった主人公達に特に後悔の念は無い。いかにもアメリカ作品らしい娯楽作品です。別にそれは悪いことではなく、そういう作品もないと息が詰まってしまいます。ジェシカアルバの水着は絶品ですのでそれを目当てに見るのが正しい見方で、いいと思います。[映画館(字幕)] 6点(2006-04-15 11:53:23)(良:1票)

1544.  イーオン・フラックス(2005) 世界観は結構好きです。ストーリー自体はシンプルですので、説明不足の点もありますが、想像で十分補えます。見所は何といってもシャーリーズ・セロン。アクションシーンは少し弱いですが、あの素晴らしいプロポーションとコスチュームを見るだけでも鑑賞の価値はあるかと思います。あとキャラクター的にはシサンドラ(両足が両手の人)が好みですが、全体的に脇役に魅力が少なかったのが残念です。[映画館(字幕)] 6点(2006-04-15 11:18:24)

1545.  Ms.ベビーシッター 《ネタバレ》 冴えないベビーシッターがボーイスカウト(ガールスカウト?)で身につけたスキルを武器に家に押し入って来た狂信者と対決するお話。一昔前のホラーサスペンスでありがちな「何でそこでアドバンテージを放棄するの」「優先順位が違うがな」など、主人公の行動にフラストレーションが溜まり爽快感に欠けるのが辛いです。また前述のスキル紹介が状況にそぐわぬ軽めな(ポップな)演出のため緊張感も削がれがち。敵も強敵とは言い難く、どうにもこうにも締まりません。まさにB級サスペンスでありました。それでもキャラクターが魅力的ならA評価に覆える現金な私ですが、ヒロインが好みのタイプではなく残念(上から目線失礼)。ただしビジュアルイメージ(DVDパッケージ)より実物は美人です。活躍仕出してからはより一層魅力が増しました。多分ギャップ狙いで芋っぽさを強調したかったのでしょうが、単純に老けてみえます。基本的に残念な仕上がりの本作ですが、ボスとの対決シーンだけは素晴らしかったです。致命傷を負わせてもなお絶命するまで。僅か10秒ほどの攻防ですがスリリングで楽しめました。 ところでエンドクレジット後の一件(10ヶ月後の出来事)は一体何なんでしょう。悪魔?が娘に取り憑き、狂信者が望んでいたように世界の秩序が作り変えられたということでしょうか。正直分かり難いですし、そもそもそんな展開誰も欲していない気がするのですが。因みに原題は『ベビーシッター・マスト・ダイ』。こちらの方が圧倒的にキャッチーだと思いますが、何故に当たり障りのない邦題が付いたのか本気で謎です。[インターネット(吹替)] 5点(2024-06-06 18:16:28)★《新規》★《改行有》

1546.  三茶のポルターガイスト 《ネタバレ》 CGやらせ一切無し。ガチのドキュメンタリーだそう。つまり本作に収録されているポルターガイスト現象ほか所謂「霊障」は全て実際に起きた出来事とアナウンスされています。はてさて困りました。本当に信じてよいのでしょうか。私の感覚は以下のとおり。 ①騙すつもりの完全フェイク。確率10%。川口浩探検隊やミスターマリックの超魔術が堂々と放送されていた昭和ならいざ知らず、コンプライアンス至上主義の令和にフェイクをホンモノと偽るのはリスクが高そう。洒落が通じる時代は終ったと感じます。注:例示の番組で大人は騙されていないでしょうが、子どもは普通に騙されていました(私だけ?!) ②片八百長。確率30%。出演者(あるいは制作陣も含め)真実を知らされていないが、実はトリックありのパターン。 ③まじでホンモノ。確率30%。浪漫、期待値も込めてやや高めの設定。でも信じるに値するものが無いのが辛い。本作の現象をトリック(CGやマジックなど)で再現するのは容易いですから。 ④騙すつもりのない完全フェイク。またの名を街裏ぴんく方式。確率30%。ぴんく氏が漫談冒頭で放つ「女芸人としてやらせてもらってます」と、はっきり映る白い「人間の手」は同義なのでは。この場合ぴんく氏が「うそうそ本当は男芸人ですよ」と言わないのと同じ理屈で劇中タネ明かしはありません。さじ加減を間違えたモキュメンタリーとも言えます。 結局のところ何を、いや「誰を」信じるかに尽きるかと。骨董の目利きに同じ。素人は専門家の意見を聴き、信用に値するか判断するのみ。そういう意味では「心霊現象の目利き」が不在だったのが残念でした。本作に関わっているのはオカルト畑の人たちばかり。公正な目を持っているとは言い難い。この人たちにとっては通常のビジネス案件ですから。流石に胡散臭いと感じるのが一般的な感覚では。なお一部専門家(マジシャン、内装業など)の意見聴取がありましたが、彼らがお金で転ばぬ人である確証はありませんし、何なら本物の専門家かどうかさえ疑わしい(ごめんね)。反オカルト派による科学的検証が必須と考えます。それでもなお「ホンモノ」と主張されるのであれば、それはもう映画で小金を儲けている場合ではなく、ちゃんと学問として研究しましょうという話。幽霊なのか、妖怪なのか、はたまた異次元の人間なのか。これまでの常識が覆ったら興奮しますよね。もうすぐ続編が公開されるそうですし、科学的検証もなされる模様。両者リングアウトのような有耶無耶な形でお茶を濁すことなく、完全決着を期待いたします。なお上記④の場合は種明かしをお願いします。 ちなみに全く怖くありませんので、ホラーが苦手な方でも大丈夫だと思います(無責任発言失礼)。[インターネット(邦画)] 5点(2024-05-28 20:05:10)(良:1票) 《改行有》

1547.  ザ・プレデター 《ネタバレ》 男女混合のパーティ編成やオマージュ溢れる台詞まわし、耳慣れたBGM、そしてプレーンなタイトル。シリーズを踏襲した脚本で特に第一作目を強く意識していると思しき本作ですが、オリジナル『プレデター』の魅力が感じられたかと問われれば答えはノーです。よくあるアメリカ製"大味"SFアクションでした。もっとも本作に限らず続編に『プレデター』の優れたホラー要素やサスペンス性を求めるのも酷な話。すでに手品のタネは明かされています。その上でなおプレデターという素材を活かそうとするなら『AVP』や『プレデターズ』あるいは本作のように上位互換種を登場させるアプローチになるのは理屈としては理解できます。ただやはり無理矢理感は否めません。個人的にはそこまでシリーズ化に固執するのは如何なものかと。「第一作目は面白かったよね。でも続編向きの題材ではないから大事に触らないでおこうよ」とはならないのですよね。「旨味があるうちは骨までしゃぶる。いや骨のかたちがあるまでは」な映画業界の体質は洋の東西を問わないようで。でも「シリーズの向こう側」に到達した『ゴジラ』のような特異な成功例もあるので一概に続編を否定するのも違うのかもしれません。個人的にはプレデター◯ラーを(一応ネタバレ配慮で)をアベンジャーズなりジャスティスリーグに入れてはどうかと思います。味方にしたらこれほど頼もしいキャラクターも居ないですし。[インターネット(吹替)] 5点(2024-05-19 22:36:44)

1548.  ボーはおそれている 一言でいえば「A24ブランドとアリ・アスター監督の過去作の実績を拠り所とした信用詐欺作品」。極めて悪質かつ悪趣味な映画と考えますが、悔しいかな嫌いではありません(苦笑)。 大体において3時間の映画なんて大河ドラマにのみに許された我儘でしょう。そりゃ米映画界賞レースのトレンドが長時間化していることは承知していますが、ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット(通称ポンポさん)なら評価以前でお話にならないって言うでしょうよ。実際長い!全然終わらない!正直劇場鑑賞中に何度か意識を失いかけました。でもそんなタイミングで高刺激かつ美しい(あるいは醜悪な)「オイシイやつ」をぶち込んで我々のハートを揺さぶる訳です。これは腹立たしいほどに魅力的でした。それに物語のテーマ自体はオーソドックスですし、難解奇天烈であっても解釈は可能で映画としてギリ成立していました。いや、本当にギリですよ。人によってはぶっちぎりでアウトかもしれませんが、劇場公開されている時点で監督の勝ちに違いありません。何処を切り取ってもアリ・アスター印のやりたい放題映画で、これはこれで認めざるを得ないというのが私の評価であります。困惑度ではダーレン・アロノフスキー監督の『マザー!』とデヴィッド・リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』の間といったところでしょうか。点数は10点でも0点でもいいと思いますが、私は採点放棄という意味で5点とします。[映画館(字幕)] 5点(2024-02-24 18:24:34)《改行有》

1549.  HOSTILE ホスティル 《ネタバレ》 「伝染病により人類はほぼ死に絶えた」「人を襲うクリーチャーがいる」終末世界の設定は映画情報サイト等で開示されています。しかしながら劇中で世界が滅んだ背景の説明はありません。「伝染病」なんて言葉は出てきませんし、クリーチャーの正体についても言及なし。ただ、最後に主人公がとった行動から次の仮説(ストーリー)を導くことは出来そうです。「主人公の夫が巻き込まれたバイオテロは後に人類を滅亡に追いやる伝染病の発火点であった。さらにこの伝染病は人を別の生物(クリーチャー)に変化させてしまう恐ろしい性質を持っていた」さらに「伝染病はゾンビでお馴染み血液感染ではなく飛沫感染であることが疑われ」ゆえに「変わり果ててしまった夫と偶然再会した主人公は、濃厚接触により自身の感染は免れないと観念し愛する者と共に死ぬ道を選んだ」結末を額面通りに受け取るならこんな感じかと。ただクリーチャーが偶然夫であったというのは奇跡が過ぎますし、どうやって夫と認識できたのかも謎です。印象的な痣があるとか、仕草や癖で見分けたというなら話は別ですが。という訳で結末を素直に(ロマンチックに)受け止めるのは無理があると感じました。そこで別解釈の「真相」を2つ提案します。①クリーチャーを夫と見立て自殺した説。主人公は足を骨折しました。仮に助かっても今までのように物資調達の仕事は無理でしょう。さらに救助を依頼してもすぐには行けないという返事。必要とされず足手纏いになるくらいなら死を選ぼう。どうせ死ぬなら愛する人と共に。クリーチャーが夫かどうかは問題ではなく、そう思い込む事に意味があったと考えます。②そもそも世界は滅んでいない説。子を流産し、夫をテロで失った主人公の精神は崩壊しました。滅んだのは文明ではなく主人公の心の方。回想シーンが多いこと、週末世界の状況が不明瞭なこと、登場人物が異様に少ないこと等もこの説を裏付けます。主人公は再びドラッグに溺れた。要するに今際の際に見た悪夢という解釈です。流石に飛躍し過ぎだと思いますが、こんな突拍子もない仮説を出したくなるくらい世界の作り込みが甘いと感じました。設定が命の映像研の浅草氏なら怒り狂うレベル。「解釈に幅がある」や「余白が多い」と「作り込みが甘い」は似て非なるものと考えます。終末サバイバルアクションと切ない系ラブストーリーの融合。アイデアは面白いですが、壮大な世界観や構想に見合った脚本とは言い難く、多分に監督の思いが先走ってしまった印象を受けました。 最後に本作のビジュアルイメージ(ポスター、DVDパッケージ等)について。2種類確認できました。ひとつは主人公が仰向けになりながら銃を構えるもの。キャッチコピーは「世界大絶賛のサバイバルアクションムービー」もうひとつは主人公がクリーチャーと抱き合うもの。キャッチコピーは「これは異形との恐ろしくも悲しい愛の物語」どうですか。痺れませんか。二つ目なんて酷いネタバレです。本来ならクレーム殺到案件のはずですが、こういうセールス法を選んだ気持ちも分からないでもありません。「サバイバルアクション」として売り込むには長所が見当たらないということ。それなら意外なオチを開示して興味を引く方が賢いと。いずれにしてもセールスポイントが一貫していない時点で、販売元の作品に対する「信頼度」の低さがうかがえます。本当に世界大絶賛ならば、こんな事にはならないはずですが。[インターネット(吹替)] 5点(2023-10-26 19:14:30)《改行有》

1550.  沈黙のパレード 《ネタバレ》 ネタバレあります。ご注意ください。 黙秘を貫き通し無罪となった過去を持つ犯人へ「沈黙」を武器とした報復を。宮沢麻耶の台詞「沈黙は罪になるのですか」が意図するのはこれ。またタイトルが意味するところでもあります。共謀者全員が「知らぬ存ぜぬ」を突き通せたなら、仮説と状況証拠だけでの犯罪立証は難しかったのでは。ですから団結して口を閉ざす人々の心をどう開かせるかが物語の焦点・・・のはずだったのですが、一人があっさり自供して腰砕け。そう、身も蓋もない言い方ですが犯人への恨みの度合いは人それぞれ。いみじくも戸島修作が言った「悔しさの次元が違う」は関係者全員に当てはまりました。「殺してやりたいくらい憎い」と「殺す」とでは天と地ほども差があるということ。「覚悟」の違いとも言えます。現代日本において仇討ちを(自身の心の内であっても)正当化するのは難しい。それだけ多様な価値観が認められ、遵法精神が浸透した成熟した社会という事なのかもしれませんが。 もっとも本件の場合、純粋な復讐劇ではありません。入り口は復讐でも出口は怨恨。実行犯は私的な事情で犯行に及んだ事が判明しました。殺害動機の裏に「隠された真実」あり。ところがこの隠された真実とやらがどうにもお粗末で。「本当は殺してないのに殺してしまったと思い込む」は理解できます。錯乱していれば尚更です。しかし今回のケースは無理があり過ぎました。あれで死ぬなら、私は今までに3回は死んでいます。せめて傍から見て「そう思い込んでも仕方がない」くらいにはリアリティが欲しいわけです。突き飛ばした場面はあくまで回想の中の出来事。尖った岩や遊具の角に頭をぶつけたと事実を誤認(記憶を改ざん)してください。それで初めて「髪留めからは血痕が検出されず」という「事実」が「実は殺していなかった」という「真実」に変わるのですから。 映画化もされているアガサ・クリスティの某有名ミステリーと同じ集団復讐。ポイントは「私人による復讐は許されるか」ではなく「真実を知って目を瞑ることは許されるか」です。共謀者たちには「黙秘権」が認められているので当然に可。しかし黙秘権は草薙刑事には及びません。望まぬ真実であろうとも追及し詳らかにするのが職業倫理でしょう。問題は湯川先生。事件に関与していない湯川先生に「黙秘権」は発生しませんが「沈黙」が罪になる訳でもありません。でも気づいてしまった事実を知らなかった事にするのは性分的に無理でしょう。それが研究者の性だと思います。今回真実を暴いた清算はいかほどか。自分が人殺しだと思い込んでいたあの人は救われました。実行犯のあの人の罪は重くなりました。その他の関係者は概ね罪が軽くなりました。言い方はあれですが関係者全体の損得勘定で言えばプラス査定と言えそうです。 殺人方法は奇想天外でもなければ、専門家以外扱えない特殊な技術も必要ありませんでした。その為かお約束の「湯川先生の数式推理シーン」は無し。久々のガリレオシリーズ、しかも劇場版と考えれば些か寂しい気もしますが、TVドラマ版ファーストシリーズのレギュラーをキャスティングした功績により不問とします。やはりオリジナルメンバーというのは良いものです。ただ、ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても平坦な印象で「見応え」があったとは言えず、本作に対する評価は「キャスティングがいい」「KOH+の新曲が聴けて嬉しかった」に集約されてしまいます。[インターネット(邦画)] 5点(2023-10-17 18:17:51)《改行有》

1551.  カラダ探し 《ネタバレ》 ジュブナイルホラー+ループもの。こんなの絶対に面白い組み合わせじゃないですか。個人的には砂糖醤油か味噌バタークラスの鉄板ミックスと考えます。当代きってのアイドル女優・橋本環奈さんの美しいお顔をあんな感じに歪めてしまう「忖度の無さ」をみて、こりゃひょっとすると大当たりじゃないの?と色めき立ちましたが、結果的には「壁ドン系ラブロマンス」でしたと。いや「壁ドン」じゃなくて「お口ズボッ」ですか。いずれにしても見事に騙されました。正直言って「なんだそりゃ」であります。でもこれは私が悪い。カラダ探しの最後のパーツにしても、絶対に参加者の誰かを生贄にしないと駄目なヤツだろとか、ループが切れたとき結局生き残り一人とかだと切ないなあと、勝手に思い悩んでいたくらいですから。ここまで予断を持って臨むようでは、そりゃ観る方が悪いです。ごめんなさい。で、それを承知の上での相談ですが、やっぱりあれくらい全方位型ハッピーエンドにしないといけないものですか。「ループが終われば記憶は消えてしまう」この上ない「切なさ要素」をいとも簡単に反故にしますか。内村航平が鉄棒大車輪から回転もひねりもなく、すっと着地したような肩透かし感。同じハッピーエンドでも、もっとほろ苦くも、むしろキュンキュンにも出来たと思うのですが。個人的には、銭婆の名セリフ「一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで」を踏襲しつつ、ちょっぴり切なく、でも極めて未来志向の爽やかエンドが良かったのですが。無理な相談ですか。そうですか。グラニュー糖のハチミツ掛けは、私には甘すぎました。[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-31 20:26:40)

1552.  シュシュシュの娘 《ネタバレ》 現代版脱力系忍者コメディを必殺仕事人風に~吹き矢を添えて~。小洒落たレストランのメニューみたいですが、コンセプトはこんな感じかと。ただし悪代官や殿様は現代では官公庁に該当するようで、悪事が生々しくていけません。風刺を超えて、体制批判・政治思想すら感じさせます。シュール&ナンセンスコメディの出来は悪くないので、もっと素直に楽しみたかったというのが本音です。雑味がエグいのです。プロパガンダにしても偏り過ぎでしょう。 復讐譚としては因果応報のバランスが悪いと感じました。ヤリチン男への制裁は兎も角も、当局への復讐は明らかにやり過ぎです。司法の裁きや社会的制裁が望めないから裏稼業の出番なわけで、このまま放っておいても彼らは失脚しました。それでもなお彼らを鞭打つ、いや吹き矢を突き刺すのであれば、今流行の(?)『倍返し』でしょう。復讐は等価報復が基本。超過報復が肯定されるのは、理不尽且つ甚大な被害の場合に限定されます。皆殺しって八つ墓村か。まあ実際のところ全員死んではいないでしょうが、脱力系コメディとリベンジものの相性がそもそも良くないのだと思います。 次にタイトルについて。忍者を表す擬音は『ニンニン』と相場が決まっています。ただこれだと著作権の問題が発生するかもしれませんし、不思議なことに伊東四郎氏の顔もチラつきます。となると次点としてサササやヒタヒタ等が忍者っぽい擬音候補として挙げられそうですが、本作ではシュシュシュが採用されていました。これは忍者というより吹き矢の擬音。そう、本作では忍者刀や手裏剣、クナイや撒菱等名だたる人気忍者武器を差し置いて「吹き矢」がフォーカスされていました。これまた通好みな選択。しかしよくよく考えてみれば、自作し易い、携帯し易い、金属探知機に引っ掛からない等、武器としての「吹き矢」の優秀さが際立ちます。殺傷力こそ毒次第でしょうが、自然界に猛毒は溢れていますし。本作を観たらきっとエア吹き矢芸の家元こと、コサキンの2人も泣いて喜ぶんじゃないでしょうか。[インターネット(邦画)] 5点(2023-07-28 19:24:09)《改行有》

1553.  BECKY ベッキー 《ネタバレ》 『ホームアローン』か『ダイ・ハード』いや『ランボー』の趣き。ローティーンの少女がたった一人で多数の敵と対峙します。全体構図としては『キック・アス』が一番近いかもしれません。復讐劇でもありますし。ただ徹底したエンタメ志向で馬鹿映画(もちろん褒め言葉)に昇華したキック・アスと比べると、本作は振り切れ方がいまいちです。いっそのこと復讐なんかそっちのけで快楽殺人に目覚めた『サイコキラー』を描いてくれた方が割り切って楽しめた気がします(後日談となる事情聴取からはその片鱗が伺えます)。コンプライアンス的にNGですか?善人ぶってた大男を有無を言わさずアレしたシーンはスカッとしましたが。 ちなみに戦いで重要なのは兵力より勝機と言ったのは寄生獣のミギー。まさにベッキーちゃんの戦い方がこれに当てはまるものだったと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:26:23)《改行有》

1554.  エスケープ・ルーム2:決勝戦 私はレビュワー登録して以降観た映画全ての感想を本サイトに投稿するようにしていますが、たまに例外もあります。感想を下書きしたが投稿していない場合。あるいは下書きすらしていない場合。前者はそこそこあって、内容が薄かったり、芯を食っていないと感じる場合は投稿保留となっています(かといって投稿した感想は自信満々なのかというと全然そんなことないのですけど。)で、前作について調べたところ後者のパターンでした。鑑賞済みですが下書きなしの未投稿。正確には書きたい感想が無かったことを思い出しました。本作も基本的には同じです。暇つぶしには持って来い。おわり。刺激的な展開の連続で退屈はしないもの、キャラクターと一緒になって心を震わすこともありません。傑作や佳作秀作の類ではなく、テンポが良いだけ。B級映画ともまた違うのです。ファストフードやファストファッションみたいな。そう、これがホントのファスト映画では。間とか余韻とか無縁。観客の心のエネルギーを消費させることもなければ、補充することもない。こういうスタイルのエンタメ映画に需要はあるでしょうし否定する気はありませんが、こんな映画ばかりになっても困るとも思います。ひとつ前に感想を投稿した『弟とアンドロイドと僕』の対極に位置するような映画です。[インターネット(吹替)] 5点(2023-03-29 20:43:57)(良:1票)

1555.  ザ・ロストシティ 《ネタバレ》 大物俳優の出演時間が短いだけなら『無駄遣い』または『勿体ない』ですが、扱いが雑なので『逆にオシャレ』『一周回ってイカしてる』となるのが面白いところ。そうブラッド・ピットのことです。もっとも欧米はカメオ文化が根付いているのでそこまで凄いって話でもありません。邦画でキムタクが同じ感じで出演したら事件ですけども。 アドベンチャー&ラブコメとしては一般的な出来。良くもありませんが、悪くもありません。ほどほどな冒険、ノーマルなアメリカンコメディ。そのため前述のブラピ以外に特筆する箇所はありません。ちなみにブラピ再登場シーンは完全に蛇足。野暮天としか言いようがなく、洒落のレベルが落ちているのが残念です。また、サンドラの派手派手ジャンプスーツは本作のアイコンなので、何だかんだ理由をつけて最後まで着させた方が良かったと思います。[インターネット(吹替)] 5点(2023-03-06 17:22:10)《改行有》

1556.  フォーエバー・パージ 《ネタバレ》 法治国家が法治を放棄して放置する(ねずっちです!)ご存じ『パージ』からタイムリミットを取り払ったのが『フォーエバー・パージ』でした。フォーエバーは『ヤマトよ永遠に』のような観念的な用法ではなく“永遠に続く”を意味しました。勿論おかしな表現。喩えるならリミテッドエディション好評につきレギュラー販売へ。あるいは年中開催している閉店セールとか、時限目的税がいつの間にか恒久普通税になんて話と同じ。いずれにせよ詐欺の類ですが、割とよくある話です。それだけ“時間制限”が人々の心を惑わす魅力的なギミックである証拠と言えましょう。ですから物語前半のうちにシリーズサスペンスのセールスポイントを捨てた事が不思議でしたが、すぐさま新たな時間制限が付されました。6時間限定で国境開放。生き延びたければ国を捨てろ。なるほどそういう趣向かと納得していたところ、なんとこちらの条件も反故にするという驚きの展開が待っていました。一度ならず二度までも。このある種の“契約違反”が意味するのは何でしょう。“絶対に諦めるな”ですか“約束なんて信じるな”ですか。冒頭の駄洒落に戻りますが、法治国家が一時的にでも法治を放棄した時点で国家と国民との信頼関係は失われていたのかもしれません。通貨が価値を持つのも平穏な日常も、国家が国民と約束した信用の上に成り立つ状態。日常に戻らないパージは単なる暴動に違いなく、信用を無くした社会は地獄に他なりません。本作はまるでゾンビの出ないゾンビ映画のようでした。 『パージ』の中二病的世界は穴だらけの設定ですが、言い訳不要で刺激には事欠かない優れたアイデアでした。しかし本作でシリーズの枠組みを無視した禁じ手を採用した以上、もう続編は厳しいでしょう。商売的に潮時と判断しての焼き畑だったかもしれません。それでも続編を制作するなら同一時間軸でのアナザーストーリーでしょうか。パージを利用した復讐劇とか、現金強奪作戦とか。パージから逃げ惑う人々を描くのではなく、パージ制度を利用(悪用)する側からのサスペンスなら観てみたいです。[インターネット(吹替)] 5点(2023-02-17 18:52:38)(良:1票) 《改行有》

1557.  レディ・アロー 《ネタバレ》 原題のままだといまいちピンと来ない、というよりサスペンスとして特徴のない作品。なので、本作唯一のセールスポイント『女性が実戦で弓矢(アーチェリー)を使用する』部分を邦題に採用したのでしょう。実際のところ、全編を通じて見所らしい見所はココだけでした。「熟練者の弓は一定の条件下では銃に太刀打ちできる」という結末に異論はありませんが、もう少し銃側は頑張れた気はします。素人ならいざ知らず、実戦経験のある犯人が銃を所持しながら弓矢に遅れを取るのは如何なものか。不意打ちでもないのに背中から射られるなんて恥だと思います。それにしてもアーチェリーの威力には驚きました。女性が引く弓矢で人体を貫通できるものですか?その辺どの程度リアリティを担保しているのか不明です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-02-01 22:18:42)

1558.  リカ ~自称28歳の純愛モンスター~ 《ネタバレ》 キャリー、ミザリー、エスター。タイトルが女性名のサスペンスホラーは傑作が多い印象ですが、果たして本作は? 副題は「自称28歳の純愛モンスター」。やはり「自称28歳」部分に目が行きますが、なんと「モンスター」部分がキーワードでした。009もビックリの加速装置に、スパイダーマンバリの壁面登り。モンスターは比喩表現ではなくリアルガチな怪物を意味しました。田中みなみさんの怪演が話題となった『M愛すべき人がいて』と同じ悪ノリ臭がしますが、ぶっ飛び加減は本作の方が遥かに上です。だから良いとは思いませんけど。サイコスリラーというよりブラックコメディという認識でよろしいかと。私はテレビシリーズ未見ですが、はじめからこんな奇天烈なドラマだったのでしょうか。困ったことに「シャッ」が耳から離れません。 最後に冒頭の問いかけですが、こと邦画サスペンスホラーにおいては『貞子』『シライサン』など女性名だから傑作なんて法則はありません。本作も、まあそういうことです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-12-07 23:29:54)《改行有》

1559.  ノイズ(2022) 《ネタバレ》 「もし自分だったらどうしただろう。同じ過ちを犯したかもしれない」明日は我が身。観客にそう思わせればしめたものです。没入感、当事者意識。優れたサスペンスの必須条件です。これが映画におけるリアリティの役割と考えます。しかし脚本センスの無さが、肝心な場面で足を引っ張りました。意識のない男の胸を殴りながら『戻ってこい!』。医者が、いや織田裕二だから成立するのであって、誰が使ってもよい台詞ではありません。この瞬間リアリティが吹き飛びました。冒頭から丁寧に張ってきた「瘡蓋」の伏線も無効化です。観客が冷静になってしまったら、もう嘘は嘘でしかありません。『あんな状況で犯罪隠蔽なんてするわけないよね』『離島に対する偏見エグくない?』『追加で2人が死ぬ展開って流石に無理あり過ぎでしょ』ずっと醒めた目で観てしまいました。あと黒木華さんは本当に大好きな女優さんですが、本作のキャスティングには(指摘した方が悪者になるような)そこはかとない悪意を感じます。[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-11-26 14:27:42)(良:1票)

1560.  マスカレード・ナイト 《ネタバレ》 性善説を拠り所とする顧客至上主義(ホテルの正義)と、防犯や検挙のため性悪説をとらざるをえない警察の理論(警察の正義)。異なるイデオロギーの対立構図はリベラルと保守の関係を連想させます。まるで水と油。客の無理難題にノーと言わぬホテル、捜査のため客室への無許可立ち入りを正当化する警察。どちらも私の感覚では受け入れ難い態度であり、やはり極端過ぎる価値観は駄目だなと再認識しました。それでも新田と山岸はお互いを認め合っており、相反する立場であっても相互理解と尊敬があれば、歩み寄りは不可能ではありません。それが本作で提示される希望であり、メッセージでもあると思います。ただ前述したとおりどちらの価値観もそもそも許容し難いため、認め合ったところで大して感動できないのが辛いところです。 ミステリーとしては小粒ながらよく練られており見応えがありました。役者さんもバラエティに富んでおりお得感があります。そんなの中、飛び抜けていたのが麻生久美子さん。技量も存在感も素晴らしく、ひとり異次元の怪演でした。もともと好きな女優さんでしたが、今回私の中で株がストップ高を記録した程です。それだけにタレント兼業の役者さんが可哀想で。田中みなみさんも、博多華丸さんも決して下手ではないと思いますが、本作の麻生さんの前では見劣りするなというのが無理な話。配役の重要度に応じて演技レベルや役者の格を合わせないと、違和感が際立つので注意が必要だと思います。その点、木村佳乃さんの上手さも際立っていました。流石です。 最後に主役2人のロマンスについて。前作ラストで結構いい感じだった気がするのですが、その後進展は無かった模様。それで今回もラストでまた気のある素振り。別に恋愛は自由ですからご勝手にという話ですが、いい歳した大人がちんたらやってんのは正直見ていられません。だって撮影時の実年齢キムタク49歳、長澤さん34歳ですよ。それで彼女が帰国するのを待つって何を悠長なことを言ってんだか。20代で許される恋愛が30代や40代でも通用すると思ったら大間違いですよ。それともアレですか。キムタクの本命は中村アンなので、本当にただの食事の約束でしたか。いやはや勝手に盛り上がり興奮した自分が恥ずかしいです。私のような終身名誉童貞みたいな者が、イケメンイケ女様の高度な色恋沙汰に口出すような真似をして本当にすみませんでした。[インターネット(邦画)] 5点(2022-11-19 18:24:34)《改行有》

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