みんなのシネマレビュー |
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1541. インベージョン 《ネタバレ》 (原作未読。過去の映画未見です。)聞けば本作で4度目の映画化とのこと。過去の作品を観ずに本作を評するのは、いささか躊躇いはあるものの、自分にとっては本作がオリジナル。割り切って感想を述べさせていただきます。率直に言って面白かった!“静かなる侵略者”の恐怖は凄まじく、身悶えしました。最初は多数派だったのに、気づくと少数派に追いやられている。これがマジで恐ろしい。多数派に属していることの恩恵(心の安らぎ)の大きさを改めて思い知りました。怯えて逃げ隠れするより、大勢側に身を委ねた方がどんなに楽か。もし守らなければならない者がいなかったら、自分なら心が折れていたかも知れません。ですから子供を守りきった時の安堵感は絶大でした。総じて緊張感を持って観ることが出来ました。ただ設定が秀逸なだけに、もっともっと面白く出来たのではないかとも思います。展開が淡白で、ご都合主義が多いのがもったいない。30分尺を伸ばして主人公を窮地に追い込んで欲しかった。それに侵略者の言い分(世界が平和になる云々)に、誰も反論しなかったのも残念。人間側の主張を聞きたかったです。またキャスティングに難あり。ニコール・キッドマンの母親役には違和感がありました。“強い母”というより“気の強い女”。これでは物語にコクが出ないと思います。前3作を是非観たい。[DVD(字幕)] 7点(2008-07-07 19:34:57)(良:1票) 1542. ダイ・ハード4.0 「突き出たお腹」「オヤジ臭」「寂しくなった頭髪」が中年男三種の神器。一定の年齢を越せば、大半の男性がこの項目を満たすようになる。自然の摂理の如し。しかし本当は違う。加齢臭は仕方がないにしても、メタボやバーコードヘアーは本人の意思でどうにでもなる。にもかかわらず男たちは太り続け、ハゲを晒し続ける。若い頃の自分には理解ができなかった。特にバーコード。必死に取り繕おうとするのが憐れに思えた。ヅラや植毛はNGでも、坊主にすればいい。いつか自分も禿げてきたらそうしよう。そう心に決めていた。そんな“いつか”が我が身に迫ってきた時、何故男たちはデブでハゲで居続けるのか分った気がする。当たり前だが、1日2日でデブでハゲになる訳ではない。数十年かけてデブでハゲになるのだ。それを否定することは今までの生き方を否定するようで忍びない。そして何より“まだ途中”との想いが強いことが分かった。ちょっと頑張ればお腹は引っ込む。育毛剤だって使っている。今の姿は最終形ではなく、またスマートとフサフサを取り戻せる。そんな夢物語を抱いている自分に気付いた。“ファッション”ではないスキンヘッドには、確かな現状認識力が在る。髪の毛だけでなく、その他のシガラミを捨て去ったようにも見える。枯れすすきよりスキンヘッドの方が間違いなくカッコイイ。潔い。でもバーコードだって悪くないと思えてきた。突き出たお腹と薄くなった髪は、今まで頑張ってきた証。それに“まだ途中”なのだから、現状を卑下する必要はない。そんな風にずっと自分を騙し続けて人生を終える。情けないけど、そんなんも悪くないかなと。だから、本作のマクレーンから髪の毛が消えたことは一大事だと思う。単に俳優ブルース・ウィリスの現行フォーマットが「スキンヘッドだから」では済まされない。中年男の悲哀を捨て去り、マクレーン刑事がスーパーマンに生まれ変わるには、薄くなった髪の毛を捨て去る必要があったのだと思う。アクションエンターテイメントとして8点。でも『ダイ・ハード』には中年男の悲哀というプラスαがあった。それが無くなったのは少し寂しい。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-04 22:23:44) 1543. ダイ・ハード3 (『ダイハード3』『ダイハード4.0』を続けてDVD鑑賞。その感想です。)正統派の続編であった前作と比べると、本作はシリーズ作品という感じはしません。お馴染みのサブキャラは誰も出てこないし、お約束のアイテムや展開もまるでない。『男はつらいよ』シリーズでも観るような気持ちで本作に望むと、ガッカリする可能性は高いと思いました。ただ、ジョン・マクレーンはジョン・マクレーンだったと思います。随所で見せる特有の困った顔、苦難の中でもユーモアを忘れない姿は自分の心に在るマクレーン刑事でした。それに髪の毛があったのが嬉しい!(←この辺の想いは『ダイハード4.0』で詳しく)ストーリーの山場がラスト前に来ているので、クライマックスの盛り上がりがイマイチなのは残念ですが、“シリーズ作品として”というよりも、本作単独のアクション映画としてまずまずの出来だと思います。[DVD(字幕)] 6点(2008-07-01 20:03:11)(良:1票) 1544. 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 私が鷹の爪から学んだこと。瓜にツメあり爪にツメなしということ。夜中を過ぎたら子供たちに甘いものをあげるのは非常識だということ。クマの容姿をしている生き物の本性は、やっぱりクマだということ。梅宮アンナ以外にも、父親のDNAの存在を感じさせない子供がいるのだということ。ベンチャー企業の経営は、どこも楽ではないということ。「お慈悲をください」や「キリングミーソフトリー」という言葉を今まで口にせず生きてきた自分は、とても恵まれているのだということ。いきなり必殺技を繰り出す正義の味方には、わびさびの精神を学んで欲しいということ。予算配分は慎重にすべきだということ。島根は結構良さそうな所だということ。恋をしたなら、それが恋の始まりだということ。大家さんの説教に感動してしまったこと。総統、吉田くん、フィリップ、博士や菩薩峠くんと一緒に「た~か~の~つ~め~」とやったら、いつでも笑顔になれるということ。そして一番大切なこと。ダメなヤツは何をやってもダメだということ。[DVD(邦画)] 8点(2008-06-28 19:55:42)(良:1票) 1545. エボリューション これぞB級映画!脚本が粗いです。説明不足や強引な展開が散見されます。ただ、腹立たしい要素も無いので、リラックスして観るにはいい映画です。ところで本作のシンボル、三つ目のスマイルマークって何処かに出てきましたっけ?[DVD(字幕)] 5点(2008-06-24 21:26:13) 1546. 図鑑に載ってない虫 《ネタバレ》 いちいちギャグがグロいです。塩辛の人面疽風に、ゲロピッツァ、それに松尾スズキのキャラ。汚らしい。笑うに笑えない。この感覚は、三木監督の作品を初めて観たときと似ています。作風は分かっていたはずなのに、戸惑ってしまうから不思議。でもラストで全てがひっくり返りました。主人公が垣間見た死後の世界。現世と何ら変わりはありません。でもあいつらがいない。目玉のおっちゃん、チョロリ、マユ無しサヨコに、エセレゲエ・エンドー。うっとおしい奴らがいない。たったそれだけの違いなのに、心にぽっかり穴が開いたような。失って初めて大切なものに気付くなんて、ベタもいいところです。でも身に染みないと分からないのが人間だと思う。生きててバンザイ。お前ら居てくれてありがとう。今までの全てが、微笑ましく思えてきます。ダサくて、情けなくて、恥ずかしいことばかりの人生。でも、なんか有難いと思う。バカなお前らが好きだと叫びたい。三木聡流、人生賛歌のお話でした。難を言えば、目玉のおっちゃん側の流れ(新興宗教団体云々)が後半おざなりになったこと。でも、そんないい加減なところもまたいい。人生は、分からない事の方が圧倒的に多い。また一つ、三木監督が好きになりました。[DVD(邦画)] 8点(2008-06-21 22:24:05)(良:1票) 1547. それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん お姫様に一緒に行かないかと誘われ、まんざらでも無いばいきんまん。そんなばいきんまんをジェラシーたっぷりで見つめるドキンちゃん。その悩ましげな表情が超キュート。全国のドキンちゃんファン必見の小悪魔ぶりです。[DVD(邦画)] 6点(2008-06-18 22:38:12) 1548. トランスモーファー -人類最終戦争-<OV> 「日本の配給会社も相当困ったんだろうなあ、この邦題」と思いきや、原題のままでしたか。確信犯ですね。予算が無いのは大変だと思いますが、なんの策も講じないと悲惨なことになってしまう典型例だと思いました。しょぼいCG。芳しくない演技。これで退屈しないはずがありません。予算が無いなら、それを逆手にとる強かさが欲しいです。いっそ密室劇にでもして、CGに頼らないヒューマンドラマ仕立てにしたら面白かったのではないかと。それでも役者の技量が絶対的に不足しているので厳しいか…。[DVD(字幕)] 3点(2008-06-15 23:06:06) 1549. デス・プルーフ in グラインドハウス 監督が愛情と郷愁を込めて作った“ザッツB級”映画。例えるなら駄菓子だと思いました。大人にとっては懐かしの味。駄菓子の特徴は、欠点がそのまま長所だということ。曰く、品質が悪い、安っぽい、栄養価が低い、子供騙し…。けなすことならいくらでも出来ます。でも好きな人にはソコがたまらないポイント。だから本作は批判を受け付けない作品だと思います。文句を言ったほうが負ける。でもあえて言いましょう。本作は『う○い棒』だと。その心は…味は濃いけど中はスカスカ。でも好きなんだよな、チーズ味。[DVD(字幕)] 5点(2008-06-12 19:33:43)(笑:1票) (良:1票) 1550. グリーンマイル 《ネタバレ》 役者は芸達者揃いですが、中でも2人の俳優が抜群です。一人はマイケル・クラーク・ダンカン。心根のまっすぐな朴訥とした男を好演しています。ベストキャスティングでした。そして主演のトム・ハンクス。演技の上手さは折紙付きですが、それでも感服しました。トム演じる看守・ポールの人物造形がしっくりきます。看守としての職務を踏まえつつ、精一杯“人間として”正しい選択をしようとしている。その真摯な姿に心打たれます。神の与え給うた奇跡を、自らの手で殺めることの是非。彼が心を振り絞って出した答えが、コフィーへの“問いかけ”でした。「自分にして欲しいことは何かないか」。もしコフィーが命乞いをしたなら、迷わず逃がしたでしょう。その覚悟は出来ていたと思う。でも反面、コフィーが決してそれを望まないであろうことも承知していたと思います。本当にコフィーを助けたいなら、黙って逃がせばいい。でもそんなに簡単な問題じゃない。社会秩序を守ることの意義と、人としての良心。どちらが重いのか。どちらを優先されるべきか。それにコフィーを逃がすことは今まで自分が築いてきた全てを失うことでもある。主人公が守らなくてはいけないモノは何か。選択に正解があるとは限りません。それでも選ばなければならない時もある。自分の心に一番「言い訳」ができる選択。それがコフィーへの“問いかけ”だったのだと思います。カッコ悪いしズルイのかもしれない。でもそれが生きていくための知恵です。人はそうやって、なんとか生きている弱い生き物だと思います。結果、ポールはコフィーの命の十字架を背負う羽目になりました。いつ終えるとも分からない贖罪の日々が続く。彼は自分のグリーンマイルは長すぎると言います。それでも歩き続けるしかない。人生は理不尽なで儘ならぬ事ばかりです。だから価値がある。[地上波(吹替)] 9点(2008-06-08 22:22:37)(良:1票) 1551. アフタースクール 《ネタバレ》 「なんか理科室の匂いがするな」。大泉が佐々木の車に乗り込んだときの台詞です。この言葉が本作の構造を言い表しています。アフタースクール=放課後。学校をとうに卒業したはずなのに、今なおどっぷり“学校漬け”の大人たち。そんな図式が見えてきます。理科室の匂いとは、みなさんご存知のとおり酢酸臭です。佐々木が根城にするアダルトショップにもご存知…じゃないかもしれませんが、独特のニオイがある。何となく似ている。どちらも実験資材が揃っていますしね(笑)。大人の視聴覚室に、大人のクラブ活動。それに生徒会長選挙ですか。よくよく日本人は学校が好きなよう。というより、学校も一般社会も変わらないということなのかもしれません。世間の荒波に揉まれて人は変わる。広い世界を知る。でも井の中の蛙が公園の池を見て、全てを分かった気になっているだけかもしれない。大人になるとは、どういうこと?私達は一体何を知っている?内田けんじ監督のシニカルな視線がイタ気持ち良いです。でも決して嫌らしくないのは、監督が人間を根本的に信用しているからじゃないかと思いました。本作も今までの作品同様、監督の人柄が窺える映画でした。決してトリッキーな脚本だけがウリの作品ではありません。でも、やっぱり上手い。緻密な脚本には相変わらず唸らされますが、キャスティングセンスがまた抜群です。特に田畑智子。あの顔じゃなきゃ、この役は務まらなかった。子供の頃から変わってないと思うもの。反芻すればするほど、味わいが増す作品だと思います。あえて欠点を探すなら、上手すぎてインパクトに欠けることでしょうか。「器用貧乏」と呼ばれないための魅力的な画作りを要望します。 贅沢ですみません。[映画館(邦画)] 8点(2008-05-26 22:12:27)(良:2票) 1552. ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 本作最大の失策は、のび太たちの参戦理由が“お遊び気分”に見えることだと思います。不遇なパピに共感して(義憤に駆られて)一緒に戦ったという側面はあるものの、大半は“スターウォーズばりのカッコイイ宇宙戦争の世界に浸ってみたかった”ように見えます。じゃなきゃ、圧倒的体格の優位性を自ら放棄する必然性がありません。のび太たちからアドバンテージを嫌味なく奪う仕掛けが欲しいと思いました。また、少々悲壮感が強すぎたのも残念。スネ夫やしずかちゃんが泣き出してしまっては、観ているこっちが戸惑ってしまいます。このあたりのさじ加減は微妙ですが、子ども向け娯楽映画としてはやや行き過ぎた表現ではないかと。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-23 00:20:35) 1553. モル 《ネタバレ》 内田けんじ監督(ウィークエンド・ブルース)や荻上直子監督(星ノくん・夢ノくん)を輩出したぴあフィルムフェスティバル。名だたる国際映画祭よりも個人的には信頼度が高いです。本作はそのPFFでグランプリとブリリアント賞の2冠を制したという。否が応にも期待は高まります。果たして本作はその期待に応えるものだったのか。結論から言えば「満足した!」。女の宿命「生理」の苛立ちと、上手くいかない現実に対する苦悩を上手く絡めて描いています。結局どうしようもないことはある。奇跡は起こらなくて当たり前。この世は理不尽だらけ。でも考え方次第で活路は開けてくるもの。素敵な笑顔でウクレレを弾き歌う主人公に、女の強かさを感じました。女が男より強いのは、沢山血を流しているから。うん、説得力あります。監督・脚本・主演タナダユキ。監督・脚本家としてのセンスは抜群だと思いますが、女優としても面白い。北野武監督みたいに、監督・主演の両方をこなすような映画人になって欲しいと思います。せっかくの才能、活かさにゃ損です。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-20 21:19:25) 1554. ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 ドラえもん映画永遠の課題は、ドラえもんの秘密道具を“いかに封じるか”にあると考えます。というのも、大概のピンチは未来の道具があれば解決出来てしまうから。あらかじめ家に置いてくるとか、途中で壊れたり、失くしたり、毎回いろんな工夫を凝らしています。本作の場合は、“ドラえもんの気が利かない”という作戦。はっきり言って上手くない。それに強引な展開が散見されるのも惜しいです。ドラミ登場や、メデューサが時空を超えてやってくる流れは相当無理があります。それでも光るものはある。というか、眩いほどにピカピカしてる。パラレルワールドの世界観は極上だし、のび太とドラえもんの石像登場には、強い不安をかきたてられました。雨に打たれて涙する2体の像。最悪の事態が待ち構えているのは間違いない。おそらくドラえもん映画史上、最も不気味なシーンかと。もう少し脚本に配慮があれば、大傑作になったと思います。エピローグはすごく好きです。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-14 22:18:45)(良:1票) 1555. クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃 《ネタバレ》 前半のお気楽コスプレショーから感動シリアス路線へ転換するのは、しんのすけが男気を見せるシーン。「オラは弱い人をお助けするんだ」。でもこの台詞、家事を放棄したみさえが、しんのすけを自分の代わりに働かせるために使った詭弁と同じです。だから感動というより、ドキリとさせられる。口からでまかせだろうと、いい訳だろうと、親の言葉は子供にとって“絶対”なのだという事実にハッとさせられます。それはもう理屈じゃなくて。家で上司の悪口ばかり言っている親の子は、やっぱり悪口をいう子になるし、泣き言の多い親の子どもは、弱い子になってしまう。親の背中をみて子は育つもの。ラスボスの正体もその事を示唆しています。先に挙げたシーンは、感動を呼ぶ場面ではなく、世の親たちへ向けた皮肉の効いたメッセージだと感じました。ある意味、原作マンガに立ち戻ったといえるかもしれません。定番の「家族愛」を全面に押し出すのであれば、ミライマンとの別れのシーンをもっと感動的にすればいい。「怪獣をやっつけるのはたった3分間だ。だけど、子育ては何年も続く。毎日だ。これがどんなにスゴイことか。お父さんやお母さんはみんなヒーローだと私は気付いたよ。」こんな風にミライマンが語ったらきっと号泣したと思う。でも本作の場合はやらなくて正解。ひろしもみさえも、もちろん自分も、反省しなくちゃいけないから。もっとも、適当に手を抜かないとやってられないのが子育てというもの。情けない面を許してもらいながら、子供にとってヒーローであり続ける。そんな親になりたいと思いました。でもそれって考えてみれば野原ファミリーそのもの。やっぱりしんちゃん一家は素敵です。惜しいのは、前半のコスプレバトルシーンが冗長で、主題を描ききれていないこと。傑作になり損ねた作品だと思います。ミライマン村井国男の声優ぶりは満点でした。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-11 23:25:41)(良:1票) 1556. 舞妓Haaaan!!! 阿部サダヲだけハイテンションというか、浮きまくっていた印象。それが笑えればOKだったのですが、少々痛々しくも見えました。ストーリーのバカっぷりは好きなのですが、一緒にノれなくて残念。オチもスッキリしません。ただ、↓すべから様もおっしゃるように小出早織は確かに絶品でした。彼女に+1点。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-06 21:23:42) 1557. 隣のヒットマンズ 全弾発射 《ネタバレ》 ブラックユーモアは、なかなか好調。でも期待していたテンポとは少し違う。前作を知らなければ、本作単独のコメディとして楽しめた可能性大ですが、前作のファンとしては、どうもいただけない。それはキャラクターが魅力に欠けるから。とくに主人公。情けないけど男気のあるオズに感情移入したいのに、うまくいかない。本作の彼は、情けなさばかりが際立っています。かつての彼なら、もっと必死になったと思う。ましてや妻は身重。もっとお父さんには頑張って欲しかったです。オチも何だかスッキリしない。お金より幸せを選んだ前作の感動がスポイルされている。前作が好きならば、本作は観ないが吉かと存じます。[DVD(字幕)] 5点(2008-04-09 22:49:29) 1558. それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ 《ネタバレ》 ギミック満載の『つみき城』に、ブロック王子とオリガ姫のロマンス。さらには巨大ブロックロボと冒険スペクタクル。まるで宮崎駿映画のような趣の作品でした。敵対する両国のプリンスとプリンセスの悲願があっけなく叶ってしまうのは、もったいない気がしましたが、コレがアンパンマン標準。けっこう好きです。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-08 21:27:23) 1559. ファンタスティック・フォー:銀河の危機 脚本は前作に劣るかもしれない。結局なんだったの?というオチ。でも自分は前作より遥かに楽しめました。しょーもない痴話げんかと地球規模の危機とが同一レベルで語られるアメコミの真骨頂を味わいました。空中戦主体のアクションも見応えあり。ジェシカ・アルバも相変わらずカワイイし、コレはコレでいいんじゃないかと。だんだんこのノリに付いて行けるようになってきたみたい。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-07 21:37:28) 1560. ドラえもん のび太の恐竜 《ネタバレ》 記念すべきドラえもん映画の第1作目。さらには思い入れの要素も相まって、贔屓目に見てしまうのは致し方ないところ。ではありますが、それを差し引いてもいい映画だと思います。危機的状況の作り方も上手いし、何よりピー助とのび太のドラマが心に沁みる。卵のまま化石となっていたピー助は、生を受けつつも誕生できなかった命。それを1億年の時を超えて、のび太の愛情を受けて命の花を開かせた。コレだけでも涙ぐんでしまうほど、自分の琴線に触れるエピソード。のび太を親と慕うピー助のけなげさに涙。エピローグ、ピー助を想いながらボールを抱えるのび太に、また泣けてしまう。のび太も精神的に成長しました。個人的に一番泣けるドラえもん映画です。惜しいのは、VS恐竜ハンターとの決着にタイムパトロールを介入させてしまったこと。奇跡や正義の味方を頼らすに、自力で問題解決できていれば、もっとスッキリしたと思います。[DVD(邦画)] 8点(2008-04-06 21:44:38)
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