みんなのシネマレビュー
S&Sさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2395
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120

1561.  海女の戦慄 《ネタバレ》 伝説のグラマー女優、前田通子です。顔はわりと地味ですが、とても昭和30年代の女性とは思えないナイスバディは評判通りでした。「海女の慕情」なんて題名の主題歌まで披露してくれるのですが、これがけっこう上手いんですよ。そういや、海女の衣装が彼女だけビキニというのがなんか変ですけど… そしてまたまた出ました三ツ矢歌子、露出シーンは彼女の方が明らかに多いぐらいです。 内容はまあとくに語るようなものはありませんが、酒場がまるで西部劇に良くあるサルーンみたいだったりして日活の無国籍アクション風に撮ろうとした努力の跡は認めてあげましょう。だけど船員に変装した海保の捜査官が現れると、もうここら辺で観るのを止めようかという気分になりました。彼だけが白塗りの時代劇風のメイクで、アクション(らしきもの)もチャンバラ映画のヘタな立ち回りみたいなんですもの。 まあ元は二本立て・三本立て興行のためのプログラム・ピクチャーですから、怒っちゃ大人げがないのでしょう。[CS・衛星(邦画)] 2点(2012-09-23 22:19:15)

1562.  潜水艦ろ号 未だ浮上せず 《ネタバレ》 あの大蔵貢が社長になる前は、『戦艦大和』を観れば判るように、新東宝の戦争映画には独特の暗さと厭世感に満ちていました。潜水艦の戦いを描いたこの映画も、ヒーローとして活躍するような登場人物は一人もおらず、艦長以下乗組員はみな家庭や恋人に後ろ髪をひかれる様な思いを残して出撃して、淡々と散ってゆくのです。 随所に潜水艦内の実写映像を使用しているのがモノクロ本編に良くマッチしています。ただ艦内のセットは低予算の悲しさであまりに大雑把過ぎて実感を損ねています。旧海軍の潜水艦はUボートに比べて大型だったにしても、潜水艦内の閉塞感がまるで表現されてないのは残念なところです。もっと致命的なのは戦闘シーンにおけるミニチュア・ワークにまるでスケール感がないところで、安物の潜水艦プラモデルをマブチ水中モーターで走らせている様な映像は、もう自主映画レベルです。同じ年に東宝では『ゴジラ』が製作されていることを考えると、もうちょっと何とかならなかったんでしょうか。[DVD(邦画)] 4点(2012-09-22 22:29:40)

1563.  ザ・コミットメンツ 《ネタバレ》 面白かったのでロディー・ドイルの原作『おれたち、ザ・コミットメンツ』(なんとサザンの関口和之が邦訳!)も読んでみました。結論から言うと、これは映画の方がはるかにいいですね。映画化に当たってはドイル自身もシナリオに参加していますし、原作小説をグッとふくらましたという感じがします。 これもあのメンバーを揃えられたキャスティングのおかげで、あの“デコ”なるヴォーカルなんて、もう奇跡のキャスティングとしか言いようがありません。ギターの“アウトスパン”役のG・ハンサードなんかはその後『ONCE ダブリンの街角で』でオスカー主題歌賞を獲っちゃうぐらいで、メンバーみんなもレベルが高いパフォーマンスです。原作ではザ・コミットメンツの十八番は『ミッドナイト・トレイン』ということになっているのですが、映画では使われなかったのが残念です。 あっけなく解散しちゃうラストも、ベタベタしてなくいかにもアイルランドらしくて好きです。バンド経験者は必見の秀作です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-21 18:25:09)

1564.  人喰海女 《ネタバレ》 邦画にはかつて“海女映画”というジャンルがありました。といっても、このジャンルの作品を製作したのは新東宝という映画会社だけで、その生みの親こそ社長で“和製ロジャー・コーマン”“エクスプロイテーション映画の天皇”として歴史に名を残す大蔵貢です。もっとも、キャリアから言うとコーマンを“ハリウッドの大蔵貢”と呼んだ方が正しいのかも。ピンク映画すら存在しなかった時代に、いかに女体を売り物にするかと彼が知恵を絞って生まれたジャンルなのです(S・ローレンの『島の女』をパクっただけなのかもしれませんが)。 というわけで本作のご紹介となるわけですが、はっきり言って他愛のないストーリーなぞどうでも良い。三原葉子の演じるファム・ファタールが宇津井健を翻弄し、丹波哲郎には弱みを握られて操られるも、最後には良心に目覚めて死んでゆく。宇津井健は大半の登場シーンが海パン姿というのが良く考えると笑えてくるし、海女たちがみんなグラマラスな若い娘ばかりというのもあまりにも強引です。ちゃんと海中撮影をしているのですが、泳ぐ海女を捉えるショットがあまりに露骨なアングルなので爆笑でした。狂言まわし的な役柄ながら、殿山泰司がコロンボみたいな刑事でちょっと光っていました。あと監督の実弟である平田昭彦がほんの1シーンですが友情(?)出演しています。そして特筆すべきは三ツ矢歌子で、わたしらの世代にはホームドラマのお母ちゃんというイメージが強いけど、若いころは露出演技に体を張ってたんですね(まあ新東宝所属じゃしょうがなかったかも)。 それにしても『人喰海女』とはあまりに題名が大げさ、こういうところがいかにも大蔵貢らしいエクスプロイテーションです。[CS・衛星(邦画)] 3点(2012-09-19 20:15:33)

1565.  バンデットQ 《ネタバレ》 T・ギリアムは子供向けのつもりでこの映画を撮ったそうですが、ここまで作りこまれたら大人の鑑賞にも十分耐えられますよ。子供相手には手を抜けばいいと考える商売人は多いけど、子供の辛辣な眼をなめちゃいけません。 何気に豪華なゲスト・スターたちがすごいが、S・コネリーのアガメムノンにはもっと活躍して欲しかったところです(本当はラストのバトルに参加するはずだったのに、スケジュールが合わなくてカットされたそうです)。でもやはりこの映画を象徴するのは、帆船を帽子のように頭に載せた巨人でしょう。凄いイマジネーションだと感心しますが、映画のストーリー上はあまり意味がないキャラでした。バンディットたちにドワーフ(小人)の俳優を使っていますけど、最近はいろいろうるさくなっていますので、もうこういう映画は撮れないでしょうね。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-17 20:35:33)

1566.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 本来、蝶を踏んだことで未来があんな風に変わるなら、その瞬間にタイムトラベルして来た連中はみんな消えるか気持ち悪い未来人類に変身しなければならない。 “時間の波(?)”が徐々に伝わってくると言うのは、そこを上手くクリアーする理屈にはなる(かなりひどいご都合主義だけどね)。しかしもう一回過去に戻って蝶を救ったとしても、元の世界が変わるわけではないしパラレル・ワールドをひとつ増やすだけなんではないかな。過去へのタイムトラベルは、何も過去へ影響を与えなくてもパラレル・ワールドがひとつ出来ると言うのが自分の感性なので、どうもこの映画のオチはピンとこないんです。 未来の街を走る車がシュワ版『トータル・リコール』みたいだなと思いましたが、データを見るとこの05年製作と知ってびっくりしました。それぐらいCGがしょぼかったんです、90年代初期のレベルですよ。 P・ハイアムズは自分が好きな『カプリコン・1』を撮った監督なのに、なんでここまでヘタな映画しか創れなくなっちゃったんでしょうか。きっとプロデューサーが悪いんだ、と無理に自分で納得したいところですが、やっぱこれが彼の実力かなぁ。それからB・キングズレー、あんた名優なんだからもう少し仕事を選びなさい!そういやこの人『スピーシーズ/種の起源』にも出てたよなぁ(涙)。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-14 18:55:55)

1567.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 開幕して約18分で転覆するのはほぼ『ポセイドン・アドベンチャー』と同じペース。だがその後はジェット・コースターなみのスピードでストーリーが展開する。リメイクは普通オリジナルより上映時間が長くなることが多いけど、オリジナルは二時間弱程度とさほど長尺じゃないので、ある意味珍しい例でもある。脱出に挑むのは10人で生き残るのが6人というのはオリジナル通りだが、それぞれのキャラ設定はオリジナルの登場人物を再構成した様な感じで、K・ディロンみたいに新規のキャラもいる(もっともこの“ラッキー・ラリー”はストーリー上では不必要な存在でしょう)。本作が印象悪くなった最大の原因は、この登場人物たちの性格付けが曖昧かつ弱いところだろう。K・ラッセルとJ・ルーカスなんか完全にマッチョなキャラがかぶってしまってる、オリジナルのJ・ハックマンとA・ボーグナインとは大違いなんだな。R・ドレイファスが“地図くん”を蹴り落として助かるシークエンスなんか、「なにもそこまで見せなくても…」ととても嫌な感じである。ここは今まで非情な海洋映画を幾つも撮ってきたペーターゼン監督の拘りなのかもしれない。密航して来た女性はオリジナルではC・リンレーに相当するキャラなんだが、その死に方は同じくS・ウィンタースを思い出させてくれる。そこで気がつくのは、このリメイクにはS・ウィンタースに相当するキャラがいないんです、これじゃあ盛り上がりに欠けるのも当然かな。 CGは確かに高レベルなんだから、さかさまになった船内での冒険・スペクタクルをじっくり見せて欲しいところです。原題から『アドベンチャー』を抜かしたからというわけではないでしょうが(笑)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-12 19:37:53)

1568.  地獄(1960) 《ネタバレ》 肝心の地獄よりも、天地茂たち主要な登場人物がほとんど死に絶える現生の方が、不気味なんです。上から見おろす、下から見上げる、そんなとてもシュールで居心地の悪いショットが一時間の現生編の半分は占めているような気がします。何度も挿入される走る蒸気機関車や線路のカットがどんどん鬱な気分にしてくれます。 しかし新東宝でも屈指のカルトにこの映画を押し上げたのは沼田曜一のそりゃ鬼気迫る怪演に違いなく、この演技を説明するには適切な言葉が思いつかないぐらいです。彼が悪魔なのか天地茂のダーク・ハーフとして出現したのか、けっきょく最後までよく判らんところがまた良いですね。 地獄で苦しめられる天地茂に何か光明がさしてくるような雰囲気もあり、まさか夢オチの最悪なハッピー・エンドかと危惧させられるも、あまりに無常なラスト・ショットで締めてくるとはさすが中川信夫です。 この映画、未成年とお迎えが近い老人は、決して観てはいけません!![DVD(邦画)] 6点(2012-09-08 20:04:12)

1569.  永遠に美しく・・・ 《ネタバレ》 実は私も、観た回数がいちばん多いゼメキス映画がこれです。やっぱ好きなんですよね。M・ストリープ、G・ホーン、B・ウィリス、この豪華配役でここまでブラックなおバカ映画を見せてくれるなんてもう最高です。ホーンとウィリスはもともとコメディ畑の人ですけど、その二人を完全に喰っちまったメリルの弾けっぷりがまたすさまじい。メリルを軸とした三人の辛辣なトーク・バトルもこの映画の楽しみのひとつです。今後も自分の中では、年に一回は観たい映画としてきっと君臨してゆくでしょう。 ところでお腹に散弾銃で大穴をあけられちゃったG・ホーン、背骨が途切れちゃったのにどうして立ってられるんでしょうか(笑)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-05 20:27:03)

1570.  影武者 《ネタバレ》 黒澤映画の中で、本作が史実の出来事をネタにした唯一の時代劇なんですね。橋本忍は脚本に参加していないので、黒澤のロマンチスト気質が濃厚な物語に仕上がっています。言い古されていますけど、勝新太郎の代わりに急遽登板した仲代達矢のあまりにオーヴァーな演技がこの映画の最大の失敗でしょう。影武者が盗人らしい下品な本性を表わすところなんか、勝新ならきっとこんな風に演るだろうなと仲代達矢も意識して苦労したんじゃないかな。皮肉にも、仲代達矢は勝新の影武者だったようなものでしょう。あとちょっと理解しがたいのは黒澤の俳優起用ポリシーで、家康役が俳優は初体験の人とは恐れ入ります。そう言えば、幻の黒澤版『トラ・トラ・トラ!』でも山本五十六に素人の一般人を使う予定だったそうですし、なんか変わってますよね。 長篠の騎馬突撃をああいう風に見せてくれたのは私には不満で、その直前までの騎馬の映像が「さすが黒澤!」と唸らせるほどだったので、余計に残念でした。 それにしても、黒澤映画は馬の映像が素晴らしい。[DVD(邦画)] 7点(2012-09-01 22:11:52)

1571.  マンディンゴ 《ネタバレ》 これが日本では幕末、もうすぐ明治維新というころのアメリカ南部のお話しとはもうため息をつくしかありません。公開当時は全米で非難の嵐を巻き起こしましたが、「こんな話はウソだ」という批評はなかったそうで、最近世間を騒がせている自国の歴史を平気で改竄しちゃうどこかの国とは大違いですね、米国は。 異人種性交、近親相姦、そして反吐が出るほど醜悪な人種差別とダークなテーマを扱っている割には、思ったより淡々とした映画です。でもジェームズ・メイスンをはじめ、白人の登場人物が男も女もクズみたいな人間ばかりなのはある意味凄すぎる。リューマチは他人にうつしたら治るなんておバカな迷信を信じて、メイスンなんか奴隷を敷物がわりにするんだから、もう絶句です。 こういう映画を観ると、やっぱ奴隷の子孫が大統領になって初めてアメリカは贖罪を果たしたことになるんだろうと思いました(オバマさんはケニア人移民の子)。[DVD(字幕)] 6点(2012-08-31 14:15:38)(良:1票)

1572.  ゆりかごを揺らす手 《ネタバレ》 別に怖いとは感じなかったけど、これはとことん後味が悪い映画ですね。お話のプロット立てにも私は少々疑問がありまして、まず自殺しちゃう産婦人科医。直接描写はないけれど、触診するシーンでナースを退出させるは手袋を外すはで、“彼はやっちゃいました”と観客に宣言しているわけです。ここは本当は何があったかは藪の中状態(もちろんアナベラ・シオラはやられたと思っているわけですが)という見せ方で撮った方が、不幸のどん底に突き落とされて逆恨みにいたるレベッカ・デモーネイの心情により説得力が出ます。この映画の脚本では、アナベラ・シオラを観客が感情移入できないようなキャラにしているのも上手くない。これじゃあデモーネイの逆恨みの理不尽さが深くならないし、逆にデモーネイを応援しちゃってる自分に気がついたりします。狂言まわし役のサイモンにしたってストーリーの中でもう少し使い道があったんじゃないかと思うし、だいいち彼が登場した最初のシーンでラスト・シーンが予想できたし、実際思った通りのエンディングでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-27 22:33:42)

1573.  フォー・ルームス 《ネタバレ》 オムニバス好きのわたくしですが、これはつまらない一本でしたね。まず狂言まわし役のティム・ロスの過剰な演技が生理的に合わないんですから、どうしようもない。“タランティーノと仲間たち”といってもその後も活躍しているのはロドリゲスだけで、第一話と第二話の微妙さを見ればそれも納得です。 まああえて言えばロドリゲスの第三話がなんでも大げさに撮っちゃう彼らしさが良くて、後の『スパイ・キッズ』に繋がるところがあります。 と、貶しながらも実はこの映画では第一話が好きで、なぜかと言うとあの魔女たちのオッパイ見せながらやってくれる脱力系の踊りが、『死霊の盆踊り』みたいで自分にはストライクなんです(笑)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-25 22:50:53)

1574.  バロン テリー・ギリアムのフィルモグラフィ中で最悪の予算トラブルに見舞われたのが本作だそうです。スタッフに名を連ねた大家たちで判るように、イタリアのチネチッタ撮影所で製作しちゃったのがそもそも間違いの始まり。安く撮るつもりだったのに、ハリウッドで製作するよりもはるかに高いコストをぼられて大予算オーバー、最後は保険会社が現場を取り仕切ってようやく完成したんだとか。確かにごてごてと作りこんだセットや衣装ですけど、正直いってどこにそんなお金をかけたの?って感じもします。 ギリアムのファンには堪えられない映像世界なんですが、実はミュンヒハウゼン男爵はギリアムたちベビー・ブーマー世代の暗喩になっているんですね。自分の妄想ワールドを面白がって映像化しているだけじゃなく、ギリアム映画はけっこうメッセージ性を持っているところが自分は好きです(判りにくいけどね)。 しかし、ほら吹き男爵の次はドン・キ・ホーテに挑戦してほんとに大失敗をやらかすとは、この人はある意味首尾一貫しています(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-19 23:04:23)

1575.  真夜中のサバナ 《ネタバレ》 原作はアメリカではベストセラーのノン・フィクション小説なんだそうですが、映画化された本作はまったくノン・フィクションらしさがない、原作者が怒ったと言うのはそういう部分じゃないかと思います。この物語の主人公はサバナという町とそこに住む住人たちなのに、原作では第二部で語られてたケヴィン・スペイシーの裁判が映画ではメインに据えられているのでよくある法廷ミステリー映画になってしまったのが失敗でしょう。 サバナという所は、日本で言うと京都か金沢みたいな古都なんでしょうね。独自の文化を誇っている排他的な土地柄というわけです。そのサバナの実在の有名人であるレディー・シャブリなるオカマちゃんを出演させちゃったのが、やはり大失敗だったんじゃないでしょうか。だってスペイシーもキューザックも完全に喰われてしまってますもの、この素人に。 イーストウッドは真面目に丁寧に撮っているのは好感出来るのですが、この脚本ではどうしようもないところです。どうせベストセラーを映画化して原作者を怒らせるなら、『シャイニング』のキューブリックぐらい弾けて欲しいものです。そういう所はイーストウッドという人は固すぎるんだよなあ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-17 22:20:07)

1576.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 スピルバーグにしては珍しく他監督の映画からの引用が多い。とくにトム・クルーズが目玉の取り換え手術をするあたりからで、手術で瞼を固定するのは『時計じかけのオレンジ』、部屋の壁スクリーンに映っているのはサミュエル・フラーの『東京暗黒街 竹の家』(渋すぎ!)、傘をさしてサマンサ・モートンと逃げるカットはヒッチコックの『海外特派員』、そしてヘンなクスリを注射して不細工に変装しますが、その顔は『バニラ・スカイ』の事故で醜くなったトムの顔とそっくりじゃないですか。そうか、それで『バニラ・スカイ』のクロウとディアスの両キャメロンがチョイ役で出演しているわけが判りました(笑)。 捜査局内のPCシステムは、まるで現在のスマートフォンを予言しているみたい、そして未来の縦横に動く自動車のスピード感あふれる映像は、さすがスピルバーグと言わせていただきます。ところがそれ以外の街並みや地下鉄そしてファッションなどは現代とほとんど同じというのはどうなんだろう。手抜きだと言う人もいるでしょうが、これはスピルバーグの未来観だと思います。40年後もきっとワシントンDCでは騎馬警官がパトロールしているだろうし、人間社会には変わらないことが多々あると言う見方は正しいのじゃないでしょうか。 「疎遠な父子関係」というのがスピルバーグ映画の特徴だと言われてきましたが、「子供の不在」に苦しむ父親という今までとは違った視点を持っているのが新しいところです。家族関係に対するどちらかというとシニカルな彼の視線も、21世紀に入ってだんだん変化してきたのも事実でしょう。トム・クルーズの最初と最後のカットがいずれも妊婦と会話していると言うところも、なんだか意味深でした。[DVD(字幕)] 6点(2012-08-14 00:27:26)(良:2票)

1577.  トータル・リコール(1990) ジェリー・ゴールドスミス入魂の勇壮なテーマ音楽、出来の悪いアメコミの様なおバカなストーリー、不必要と思えるほどの人体破壊に走るグロ描写、となんか全体的にアンヴァランスなんですよね。『ロボコップ』を撮った後だから、ヴァーホーヴェンも確信犯だったんじゃないかな。『ロボコップ』と本作、そして『スターシップ・トゥルーパーズ』の三作は、その後のハリウッドSFに多大な影響を与えたヴァーホーヴェンの偉業だと私は思います(ちょっと褒めすぎかな)。 それにしてもシュワちゃんの拙い演技、ほとんどコメディですよ。[CS・衛星(吹替)] 7点(2012-08-11 23:12:14)

1578.  おしゃれ泥棒 《ネタバレ》 いまリメイクするとアン・ハサウェイとブラッド・ピットなんかがキャスティングとしては自分の妄想イメージですが、ヘップバーンとオトゥールの軽妙洒脱さにはとうてい及ばないだろうな。ヘップバーンが映画で着こなしたジバンシー・モードは数多いけれど、この映画で見せるファッションが私の中ではベストです。最初に登場するシーンで着ているあの白い帽子のファッションなんかあまりにも有名ですよね。ピーター・オトゥールのとぼけた軽妙な演技がまた絶妙でして、ほんとこの人は上手い役者です。 泥棒映画は盗み方をいかに工夫して見せるかが命ですが、まるでこのジャンルの名作『トプカピ』をおちょくった様な脱力系の手口には意表を突かれました。いろいろと粗が見えるところはあるストーリーですけど、そこはラブコメですから楽しんだ者勝ちです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-09 22:45:58)(良:1票)

1579.  宮廷料理人ヴァテール 《ネタバレ》 ジェラール・ドパルデュー、ユマ・サーマン、ティム・ロス、と顔を揃えてこの面白くなさにはちょっとびっくりしました。なんですかねー、とにかく散漫なんですよ全篇にわたって。 ふつうこの手の題材を扱った映画なら、豪華な料理をもっと前面に出さなきゃだめでしょ。ヴァテールやルイ14世を取り巻く人間関係やエピソードもつながりがなくバラバラだし、悪役であるティム・ロスも何をしたいのか良く判りません。やっぱり、映画は悪役に魅力がないとね…[ビデオ(字幕)] 3点(2012-08-05 23:31:47)

1580.  ウホッホ探険隊 《ネタバレ》 原作通りなのか森田芳光の色の濃いシナリオなのかはよく判りませんが、登場人物の造形がいかにも80年代の世相を反映したように薄っぺらいのが致命的。柴田恭平や陣内孝則の役柄はこのストーリーになんの意味があったのでしょうか。まして時任三郎のカメラマンにいたっては、こういうキャラを登場させる意味がない。そして田中邦衛が十朱幸代を妻としながら藤真利子を愛人にするような仕事の出来る男に見えますかね? だいいちこの男は何を考えているのか、さっぱり理解できない。妻に自分から愛人がいると告白するにいたる心情が不明だし、藤真利子にしたって十朱幸代に写真まで送って嫌がらせしてるくせにいざ離婚したとなると逃げてしまうなんて、現実にはよくある話かもしれないけどあまりに類型的すぎて鼻白んでしまいます。同じ離婚をテーマとしても、相米慎二の傑作『お引越し』とは雲泥の差があります。 まあ森田芳光の脚本は、彼独特の巧妙な「間」を表現できる演出じゃないと粗ばかり目立っちゃうので、根岸吉太郎が監督では無理だったかもしれません。[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-08-03 21:47:41)

030.13%
1110.46%
2351.46%
31285.34%
42048.52%
536015.03%
644318.50%
761625.72%
842817.87%
91375.72%
10301.25%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS