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プロフィール
コメント数 1408
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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141.  ハッピー・デス・デイ 2U 《ネタバレ》 見事な続編。前作はコメディタッチのホラーで尚且つヒューマンドラマでしたが、今作は何となくホラーテイストは残しつつSFベースのコメディ&ヒューマンドラマに衣替え。ひとつの話の流れの中で、ジャンルの異なる2作の整合性を保てるなんてただただ脱帽です。 そして、前作で明かされていなかったタイムループの謎の種明かしをしつつ(一応量子力学を持ち込んでいますが少々雑なのは良しとしましょう)、今作では時間軸のズレを用意してツリーがパラレルワールドに入り込んでしまったという新たな設定に。 この世界では亡くなった筈の母親が生きている。仮令別人格となろうとも母親と生きるべきか、それともカーターと愛し合える元の世界に戻るべきか。ツリーの深く悩む姿は最早感涙もの。この辺りの「愛」の捉え方を観ていると、どことなく「インターステラー」の世界観を思い出してしまいます。(個人的に観たばかりだからかも) ツリーが只管自死し続けるところや幾つかの結構不適切な台詞や演出には、目くじら立てて苦言を呈する人もいるに違いありませんが、そんなことを忘れさせて感動を与えてくれるハートウォーミングなドラマに仕上がっています。 今回も登場するお洒落なエンドロール。そしてそこに登場する後日談。お馬鹿なだけで別段恨む必要もなさげなダニエルを、被験者としてループ地獄に送り込んだツリーには少々呆れましたが、最後の最後まで楽しませていただきました。 第3作の構想が無きにしも非ずということですが、普通なら流石に3作目はコケそうなところ。でも、この製作陣はきっと予測不能に驚かしてくれるんだろうな。[インターネット(字幕)] 9点(2023-02-16 23:57:16)(良:1票) 《改行有》

142.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 ホラー作品と思って観始めたら冒頭は少しばかりスロースタート。B級青春ドラマと見間違える雰囲気。矢鱈とヒロインのお馬鹿っぷりが披露されて行きます。そしてマスクマン登場。あっさりヒロイン撃沈。ん?グロさ皆無。これってホラー? そしてタイムループ開始。当然戸惑うヒロイン。でも混乱しているようで何も変わらない。寧ろビッチ度増強。ところがループを繰り返すうちに事の真相に気付き始める。 そこからの展開はスピードアップ。ビッチ、ビッチャー、ビッチェスト(bitchは名詞だっけか?)とばかりにエスカレートしたかと思えば、悟りを開いたかの如く超好感度善良女子大生化したり、死に様も様々ならば反撃も創意工夫したりと実に面白い。 ループ脱却には犯人を殺してしまえばいいという彼女なりの結論を得てからの展開も良いですね。そう簡単には目的を果たせないし、果たせたかと思ったらどんでん返し。そうきたか!といった感じ。いやいやお見事。脚本の妙ですね。 思えば、そもそも何で誕生日にタイムループし始めたの?とか、犯人候補と真犯人それぞれの死亡の件でヒロインは逮捕勾留されてもおかしくない立場と状況だとか、そんな野暮は言いっこなしですね。ハッピーエンドに相応しいエンドロールも素敵でした。 きっちりヒューマンストーリーとしても完結している贅沢なB級?ホラー&コメディ、迷わず8点献上です。 ちなみに、この監督さん、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの頃はイマイチと思ってましたが、監督としての前作「ゾンビワールドへようこそ」以来注目してます。なので、同監督作品で未見の続編は当然観ます![インターネット(吹替)] 8点(2023-02-14 12:03:39)(良:2票) 《改行有》

143.  インターステラー 《ネタバレ》 この極めて有名なSF超大作を、とあるきっかけで恥ずかしながら今回初めて鑑賞しました。皆さんのレビューの全てを読破することなく書かせていただくことをお許しください。 総じて言えば、作品としての長さを全く意識させられない優れたSFエンターテインメント作品、或いはスペクタクル作品だと思います。3時間近い長尺ながら、殆どテンションが途絶える間もなく一気に進められていく展開、ストーリーテリングには脱帽です。 監督御自身も「2001年」へのオマージュといった意味合いのことをおっしゃっているようですが、「静」の「2001年」、「動」の本作、或いは、哲学的な解釈の元に製作された壮大なスペースオデッセイである「2001年」、物理・科学の原理原則を盛り込みつつ「愛」をモチーフとしたヒューマンドラマである本作、というような対比も出来るのではないかと思いました。共通しているのは「大いなる存在に導かれて進化していく人類の未来」を描いた作品と言うことでしょうか。 最も印象的だったのはラスト近くに登場する四次元空間。時間が並立する(パラレルワールドが集中している?)空間の存在は、この物語が決してタイムパラドックスのような矛盾が生じることのない理論に基づくものであり、個人的には大いに賛同できる部分でした。 基本的にはエンターテインメント作品と思いますので、超が付く程のピンチを次々と奇跡的にクリアしていく展開はスリリングで大いに楽しませていただいたのですが、強いて疑問を言わせていただくならば「地球環境が壊滅的な状況となり人々が食糧確保のために農業に勤しんでいる」というそもそもの設定に寧ろ非現実的な印象がありました。ありがちかも知れませんが、やはり壊滅的な結果をもたらす争いは避けられないような。 加えて、相対性理論や量子力学など本来であれば相当高度な理論に繋がるキーワードが多々登場するものの、平易な解説は(ある意味当然かもしれませんが)省略されている為、その部分で置いてけぼりになる人も多いのかなと。 とは言え、高評価も素直に頷ける良作であることは間違いないですね。9点献上します。[インターネット(字幕)] 9点(2023-02-13 15:37:16)(良:1票) 《改行有》

144.  七つの会議 《ネタバレ》 原作未読。地上波放送を録画していたことを思い出して遅ればせながら鑑賞しました。 池井戸作品らしい企業の内幕を曝け出した作品ですね。キャスティングが豪華過ぎと言うか、勿論それ故の安定感ある作品となっていて、緊張感を維持して一気見出来ました。 こうやって描かれると、どこの企業にもこんな社風があって、殆どブラック寄りのグレーな管理職が締め付けていて、一皮めくれば汚点だらけみたいに感じてしまいますね。確かに新聞紙上を賑わす数々の事件と限りなく似通っているように思えます。というよりも、そういった事件が元にあるからこその原作なのでしょうけれど。 実際にはそんな企業は一握りに過ぎないと信じてはいますが、現実問題として犯罪には結びつかないまでも、作中に登場するような会議の場は…ありますよね。フィクションとノンフィクションの境界が見えづらくなるような物語。コミカルな場面もあるから良いようなものの、全編シリアスだったら息が詰まることでしょう。 それから、決して否定はしませんが、失礼ながら全編を通して芝居がかった台詞回しが少々気になってしまいました。敢えて演出的にその表現を選んだのかもしれませんし、明瞭な台詞は物語を際立たせる効果もあるとは思うのですが、個人的には気になったところです。[地上波(邦画)] 7点(2023-02-10 18:29:30)《改行有》

145.  守護教師 《ネタバレ》 マ・ドンソクさんとキム・セロンさんのための作品と言っても過言ではないような作品。二人の魅力が画面いっぱいに溢れた作品ですね。行方不明のスヨン役のシン・セフィさんの切なく健気な雰囲気も良かったです。あ、あと主人公の後輩で警察官役の俳優さんの、頼りないようで頼りになる感じも良かったな。 物語としては、サスペンス或いはミステリーとしてのツボをきちんと押さえた上でラストにはサプライズも用意されており、適度な尺とも相まって間延びしたりすることなく楽しめました。が、とは言え小さく纏まった感があり、総じて言えば可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。 それにしても、鈍器で殴られようがハサミで刺されようがクルマがクラッシュしようが無敵のドンソクさん。あの二の腕で脇腹にフックを入れられたら、肋骨は勿論のこと内臓関係は大変なことになってしまいそうです。あぁ怖い。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-10 17:34:00)《改行有》

146.  マッド・ダディ 《ネタバレ》 1970年代初頭、週刊少年マガジンに永井豪さんの作品で「ススムちゃん大ショック」という短編が掲載されました。後に同氏の「デビルマン」でも同様のプロットが登場しますが、それがまさに本作に通じます。親子の絆が切れてしまった瞬間、そこには当たり前であるかの如く殺意が芽生え、無感情に我が子を手にかけてしまう。当時トラウマ級に衝撃を受けました。テーマとして同作品と本作が通じているかどうかは断言出来ないまでも、観始めてすぐにプロットの共通性に気付いた次第です。 テーマの共通性が見出せないと言うのは、本作がニコラスさんのキレ芸の延長線にあるからでしょうか。オープニングやエンドロールがインディペンデント感と言うかグラインドハウス感と言うかそんな雰囲気がたっぷりなことも含め、社会派作品という印象ではなくてバイオレンス或いはホラー寄りのB級SFエンタテインメントと言った感が強いですね。 なので堅いこと言わずに笑って楽しめば良いのかも知れませんが、やっぱり「親が我が子を殺す」というのは笑えないですね。予想はしていましたが、終盤訪ねて来るニコラスさんの親役ランス・ヘンリクセンさん(何歳になってもシブい男前!)を交えた親子三代の乱戦には笑ってしまいましたが。 予告編でニコラスさんは「最近の出演作では一番のお気に入り」みたいなことをおっしゃってますが、ファンとしては「いいの?そんなこと言っていいの?」と思わずにはいられない作品でした。 ちなみに、私も邦題には大いに疑問です。原題ではレディーファーストでマムが入ってるのに、何故今の時代にダディだけにしてしまったのか?しかも形容詞まで付けて。このセンスは謎です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-08 00:16:14)《改行有》

147.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 ひさびさにゾンビ系のコメディを鑑賞。正直なところ、観る前の予想に反して大いに楽しめましたし、さり気ない小ネタも含めてツボにハマって大笑いしてしまいました。 冒頭シーンはどう考えても某有名作品の研究所を思わせる白基調の色彩、それにBGMのリズムやアレンジも大いにパロディ。いきなり掴みはOKの雰囲気にこれはやってくれそうな予感。 案の定、次から次へとノンストップで繰り出されるネタの数々は、予測可能なものが多めにも関わらずドハマりするばかりでした。しかも、青春友情モノ的要素をしっかりと盛り込んでいるところが良いですね。意外と言っては失礼かも知れませんが、思わぬ佳作に出逢えました。 ただし、タイトルや宣伝文句で予告されている程には3人がボーイスカウトで培って来た技術が生かされる場面は少なめで、その部分では少々消化不良かも。監獄脱出シーン以外の絶体絶命の場面でも、適度にマニアックなボーイスカウトネタを持って来て欲しかったです。 それから、冒頭の清掃員、スカウトの隊長、そしてカーターみたいなキャラは、この手のアメリカンコメディには付きものだし、なくてはならない登場人物と分かってはいても、個人的には少々ウザいと思ってしまいます。早々に死亡フラグが掲げられて退場する2人はともかくとして、カーターには困りました。ただし、爆乳ゾンビの胸を触らずにいられない場面あたりからは憎めない感が出て来て、最終的には感情移入しちゃいましたが。あれ?じゃあ3人ともOKということか…。 何はともあれ、この作品はどちらかと言うとゾンビ映画好きが集まって、あーでもないこーでもないと仲間とワイワイ騒ぎながら観るのに向いてる作品かな。つまりは観る人が観ると大ウケするけれど、人によってはダメ出しの嵐という観る人を大いに選ぶ作品ですね。そんな私は大いにハマったので7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-06 11:42:57)(良:2票) 《改行有》

148.  マッド・ハウス(2020) 《ネタバレ》 弱さを見抜いて誘い込み、外界と隔絶した上で監禁し、恐怖と苦痛を与えて洗脳することでコミュニティを拡充していく。何と怖ろしい集団なのか。 ラストシーン、ある集合住宅だけを舞台にした事件かと思いきや、脱出するもその街の全てがその勢力下にあった。もしかしたら、もっと広いエリアが既にその集団の手に落ちてしまっているのかも。教祖的人物のインタビューのように、いずれ世界規模で広がっていくのか? 近年の宗教がらみの事件、はたまた狡猾で巧妙な犯罪事例など、さまざまな反社会的な出来事とオーバーラップしていることで、決して絵空事とは思えない恐さに7点献上します。 ちなみに、邦題はストレート過ぎるかも。原題の方が不気味さが醸し出されていて良いですね。かと言って「1LDK」とか訳してしまうのはどうかなと思いますが。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-03 16:56:19)《改行有》

149.  ファイナル・アワーズ 《ネタバレ》 感想としては↓の方のご意見にほぼ全く同感です。なのでここで書くことは自分なりに引っかかった点について。蛇足かも知れませんが書きます。 冒頭リアルなセックス描写があります。終盤で出て来る乱交パーティ会場でのセックス描写は当然必要かもしれませんが、冒頭に何故それを持って来たのか。どの道置き去りにしようとしている彼女と敢えて激しく求め合うシーンを持って来たのは、主人公の動揺ぶりを示すためだけのもの?それとも彼女との別れを決意するための行為?でも、いきなりそれを見せられて作品の方向性を早合点してしまう人もいるかも。必要だったのかなぁ? そして妊娠を告げる彼女。時が時だけにだからなのか、二股掛けた相手の妊娠にまるで動揺せずそれでも置き去りにする主人公。これもまた自らの確定的な命の危機に動揺し、半ば錯乱している主人公の有様を描いているのか? 母親と再会し素直な心を取り戻していく主人公。姉の死を告げられないのは母親への最後の優しさ。乱交パーティの会場には連れて行けないにしても、冒頭の彼女と同様に置き去りにしてしまう。自分だったら出来るだろうか? そして少女とその父の亡骸を置いて冒頭の彼女の元に走る主人公。この時点では自らを見つめ直し、人としての生き方を選んだ後だけに置き去りは止むなしといったところか?母親よりも、少女よりも、裏切り撃ち捨ててしまった自分への無垢な愛に応える道を選んだのだろう。でも、自分だったらどうだろう?老いた母親の元に駆け付けないか?はたまた幼い少女を置いて行けるだろうか? 類似の作品は幾つか観て来ましたが、この作品には考えさせられることが多かったです。 そして、特に少女の演技と愛らしさは特筆もの。それもあって、迷いましたが8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-20 10:56:14)《改行有》

150.  テール しっぽのある美女 《ネタバレ》 太古の昔には人類を凌駕する勢いだったある種族。人類が地球上を制覇した後は、絶滅を逃れ静かに生き延びて来た種族。彼らはノルウェーの山中で静かに生き続けていた。 がしかし、ある時種族の巣穴から一体の赤ん坊が独りの軍医によって連れ出される。軍医はその子を連れて組織を離れ隠れ住む。やがて赤ん坊は美しい少女へと育っていくが、軍医の死去によって状況は大きく変わっていく。 たまたま彼女を見つけた二人の特殊清掃業者。彼女に追い迫る軍関係者。そして、彼女を連れ戻そうとする謎の種族。三つ巴の争いの後、彼女は森へと帰って行く。 プロットを簡単に纏めるとそんな感じかなと思います。 個人的に、北欧の伝説をモチーフにした作品は好むところです。美しい風景と悲しみを纏った伝説。まさに幻想的。この作品も基本的にはその路線にあり、ヒロイン・ターレの美しい姿はノルウェーの草原と森林に溶け込んでいます。 物語的には少なからず説明不足な部分はありますが、高得点を献上したくなる仕上がりだと思います。 しかし、何故6点献上止まりかというと、その理由は以下のとおりです。(長くなってすみません) ・冒頭の嘔吐シーンは繰り返しが多く、吐瀉物まで映さんでも状況は十分表現できる筈。二人の男のキャラと関係性を表したいとしてもやり過ぎでしょう。 ・ターレは人間ではないにせよ妖精とも思えない。なのに浴槽に長時間潜っていられたり、殆ど食料もなしに何年も生きていたり、テレパシー(?)で心を伝えたり受け止めたり、更には病気を治したり。超人的過ぎる生物。 ・ターレ役は美しい女優さんと思いますが、この役にしては成熟し過ぎの感あり。全裸シーンを下着姿程度にして少女程度の年齢の女優さんを起用した方がキャラに合っているように思えます。 ・軍医ともあろうものが、彼女の尻尾を切除したことで追手が来るのを防げると思う根拠なき短絡さ。 ・追手の軍関係者は何をどうしたかったのか?防護服は何から身を護るためなのか。 ・極めつけはポスターやDVDジャケットの尻尾姿。これは見てのお楽しみにしておいた方が絶対に良いと思いました。 ・とどめは邦題。「ターレ」を音的に「テール」にしたのか、それとも単純に尻尾があるから「テール」なのか、しかも副題で追い打ち掛けて「しっぽのある美女」とは。とほほ感が炸裂です。 ※ちなみに、「Thale」は北欧では一般的な男女どちらにも付けられる名前で、意味としては「高貴さ」といったところ。「tail」とは関係ないものと思います。 繰り返しますが全体としては好きな作品。それ故なんとも勿体ない。[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-16 23:17:49)《改行有》

151.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 「クローバーフィールド/HAKAISHA」のスピンオフ的作品という理解で観始めたので、冒頭のミシェルの事故は怪獣にやられたのかと思っていたら、場面変わって農場地下のシェルター、ミザリー的な監禁サスペンス?と誘導され、ところが地上はロシアか火星人の攻撃で汚染されたとかいう怪しきオジサンの説明でやっぱり異星人の攻撃??かと思いきやどうやら謎のオジサンの本性は狂暴な変質者っぽく、でも地上はやっぱし汚染されてる証拠も出たりして、さりとてオジサンやっぱし異常だし、まともな同居人はあっさり殺され、ミシェル必死で脱出したらやっぱり異星人が…等々、ものの見事に大混乱させられてしまいました。(一文が長くて失礼) これ、「クローバーフィールド」を観てなくても十分に混乱させられますね。ただ、続編かスピンオフ?みたいな先入観があった方が数倍楽しめそうです。それがないと終盤の展開に「なんじゃこりゃ~!」と怒り出す人もいるかも。他の数々の作品にもありますが、異星人とかUMAとか幽霊とかで〆られちゃうとなんでもありってことになっちゃいますから。それって飛び道具過ぎるし。 というわけで、新手のジャンルレス作品として大いに楽しめました。 ただし、失恋して彼氏との愛の園を飛び出したデザイナー志望の一般女性であるミシェルの驚異の戦闘能力・危機管理能力・強靭な正義心と使命感には少々引いてしまいました。いきなり松葉杖で槍を造り出したり、マジシャン並みの手際で鍵束掠め取ったり、シャワーカーテンとペットボトルで防護服作ったり、ギブスで固めて間もない足で全力疾走したり、塩酸やらスプレーやら巧みに活用し、挙句の果てには酒瓶で火炎びん作ってUFO撃墜!で、命からがら逃げ伸びたのに、結局はいざ戦場へ! ま、だからこそ余計に面白かったんですけどね。引いてる場合じゃありません。ヒロインが超人であってこそのSFエンターテインメント作品ということですね♪[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-15 15:23:52)(良:1票) 《改行有》

152.  イグジスツ 遭遇 《ネタバレ》 POVによって描かれる作品は数多かれど、元祖的なヒット作である「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の共同監督の1人であるエドゥアルド・サンチェス監督の作品ということで期待度高めで鑑賞しました。 全体を通してそれ程激しくない適度な緊張感。早々に登場するビッグフット(?)は、暴力的ではあるものの目を覆う様な惨劇には至らない。実に無難に纏められていて、決して退屈することはないと思います。 がしかし、例によって全く感情移入出来ない登場人物たち。危機管理能力もしくは生存本能の欠如。根拠もなく繰り返す「大丈夫だ!」の一言。決して勇敢とは言えない無謀な行動。イラつくばかりです。 そしてラストシーン。「挑発しなけらば襲って来ない」らしい相手に対して挑発しっぱなしで冒頭から死亡フラグ掲げっぱなしのお兄さんが、漸く挑発をやめて死を覚悟した途端に去って行く実に物分かりの良い怪物。あれ?子どもの仇はとらないの?あっけな過ぎるエンディング。 場面ごとの演出等は流石元祖POV!と言いたくなるものもありましたが、観終わってみると何も残らないような残念な作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-14 00:03:22)《改行有》

153.  フローズン・グラウンド 《ネタバレ》 実話を元にした作品ということですが、実話を参照して部分的に事実を盛り込んで作り上げたフィクションということだと思います。その観点からすると、犯人や被害者の実名を使用したことや、エンドロールに被害者の画像や状況を挿し込んだことには少なからず疑問を感じてしまいます。フィクションなのかノンフィクションなのかが曖昧にされているような…。 そのあたりのモヤモヤ感を別にすれば(いや、そこは重要なんですが)、終始緊張感が途切れることなく続く捜査劇は、エンターテインメントとしての魅力十分だと思います。決して退屈する余裕などないと。 そう、エンターテインメント作品と割り切れば、ヒロインのバカげた行動や警察の脇の甘さ、主人公の家庭生活や妻との関係等々「おいおいそりゃあないだろ!」とか「それってなんで?結局どうなったの?」的な演出も、進行上必要不可欠に思えて来ます。実話ベースだからって正確過ぎたり緻密過ぎたら興覚めですからね。納得です。 そして何より、ニコラス・ケイジとジョン・キューザックのハマりにハマった役どころは見もの。特にニコラスさんはやっぱりシリアスな、こっち系の人ですね![インターネット(字幕)] 7点(2023-01-11 23:09:55)《改行有》

154.  クワイエット・フォレスト 《ネタバレ》 難解と言うべきなのか、訳が解らないと言うべきなのか、はたまたバラバラで纏まりのない作品と言うべきなのか?それとも単に私の読解力不足なのか? 終始太陽の存在を感じさせないモノクロのような色調の世界は、北欧の作品を見ているのかと見紛うような、静寂に包まれた美しささえ感じる風景です。メキシコ映画であることは勿論、フランス合作であることも忘れてしまいそう。 ただし、出演者たちも魅力的だしビジュアル的には良いと思うのですが、いくらなんでも説明不足。いつの時代のどこなのか?一家は何故こんな暮らしをしているのか?強いられているのか自発的なのか?森の中の朽ち果てたピックアップを見ていると、人類が壊滅的なダメージを受けた終末世界なのかとも思えてしまいます。 時折り聞こえて来る怪物の咆哮、それに合わせるかのように音を発する父親の部屋の屋根裏にある装置。動くと有毒物質でも噴出するのか?だから虫が落ちる?長女が体調を崩す?誰も山小屋に近付かない? そもそも怪物は存在するのか?しないとすれば父親は誰に襲われたのか? 終始疑問が尽きることのなかった一時間半。決して面白くないということはないのですが、何を言わんとしているのか、掴めないままエンディングを迎えてしまいました。 やはり私の理解力不足・考察力不足なのでしょうか? ちなみに邦題。こりゃダメでしょう。ジャケットのコピーも含め。あの作品とはまるで違うし、そもそもそんな設定あるようには思えないし。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 11:49:50)《改行有》

155.  村人 《ネタバレ》 都会から遠く離れた村の村人たちが、秘密を共有しつつ排他的に暮らしを守り、それを崩そうとする者に対しては手段を選ぶことなく対応し、人殺しさえも厭わないといった物語。このように書いてしまうと結構既視感のある物語かも知れません。 ただし、主人公自身がその村の出身者である、ということが他の作品との違いでしょうか。加えて、村人たちが排除しようとするのが純粋に余所者ではなく、一度村を離れて戻って来た者、つまりは元々は余所者ではないというところが、この作品にオリジナリティが感じられる部分です。 ただ、物語の背景はかなり省略されていて、寧ろそれがテンポをよくしているのかも知れませんが、モヤモヤ感が残る展開、そしてエンディングでした。 何故マイクはナイフ投げ事故にのめり込んで行ったのか?単に犯罪捜査官の本能が目覚めたからなのか? 何故マイクはサーカス団にすぐに村を出るよう強く訴えたのか?村人の過剰な反応と地元警察の無関心さから、報復によって更なる犠牲者が出ることを恐れたからなのか? 何故マイクは死体を発見して警察に電話したにも関わらず、自ら電話を切り単独捜査をし始めたのか?誰かを守るためなのか? そして最も理解出来なかったのは、何故マイクは自分を殺そうとしたエヴァを許したのか?ラストシーンでエヴァは身重のように見えますが、お腹の子がマイクの子なのか?だから彼女を許すのか?それとも彼もまた村人に戻ったからなのか? この他にもまだまだ何かとスッキリせず、消化不良感が激し過ぎました。なので、そこそこ楽しめましたが5点献上に留めます。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 11:30:39)《改行有》

156.  ルーム 《ネタバレ》 理不尽な犯罪によって7年もの間自由を奪われ性暴力に晒され絶望の淵に立たされながらも、望まない妊娠だったとは言え健やかに育っていく我が子に一筋の光を見出し生きる力を取り戻した若い母親。 生まれてから5年間、日々暮らす小さな部屋こそが全世界であり自分以外の現実の存在は母親と定期的に訪れる男性だけという異常な状況にありながら一歩ずつ成長を重ねている息子。 実話をモチーフにした原作の映画化と考えると、尚更にこの悲惨で恐ろしい事件は重く心にのしかかって来ます。 作品の前半は監禁された母子の異常な日常が描かれます。敢えて事件の経緯や実態は具体的に描かず、妊娠し自力で出産し赤ん坊を育てた状況も全く描かれていません。このシンプルな表現が事件の異常性や悲惨さを逆に強く訴えて来ます。 強いて野暮なことを言わせていただけば、脱出劇が少しばかり上手く行き過ぎたこと。とは言え、そこを描き込み過ぎても作品全体を壊してしまいかねないですね。あの流れで良かったのかも知れません。 そして救出後の後半。恐ろしい犯罪の被害者である母子がそれぞれに異なる視点や立場から異なる変化を見せて行きます。 母親はかつての生活を取り戻そうと実家への帰宅を急ぎ、結果として自らの現状を真正面から見つめることになってしまい心を病んでしまいます。息子は見たことのない世界に怯え、生まれてから母親とずっと過ごして来たあの部屋に戻りたいとさえ思ってしまう。 共に運命共同体の如く暮らして来た二人が、部屋で暮らす以前の日常の有無により部屋の外の世界の受け止め方が大きく異なってしまう。脱出したことでかえって希望を失ってしまう母親と、見るもの全てから日々学び続ける息子。部屋では母親が息子の絶対的な守護者でしたが、外の世界では部屋との繋がりを断ち切ることの出来た息子が母親を救います。 二人を取り巻く人々。母親の両親は既に離別しています。7年ぶりに帰って来た愛娘と5歳の孫。それぞれに複雑な心境をもって迎えますが、7年の間に二人の間に何があったかは、会話や表情から浮かび上がって来ます。 そして祖母の新たなパートナー。実の娘や孫ではないからこその冷静で暖かな眼差し。母子の再出発になくてはならない存在だと思います。 限定的に捉えればハッピーエンド。後半のドラマに救われました。非常に丁寧に描かれたドラマ。子役は勿論のことオスカーに輝いた母親役を始め出演者の演技が素晴らしかったです。ひさびさに10点献上します。[インターネット(字幕)] 10点(2022-12-28 11:35:05)(良:1票) 《改行有》

157.  フェイシズ(2011) 《ネタバレ》 相貌失認をモチーフにしたミステリーということで、どんな仕掛けを用意してくれるのか期待していたのですが、肝心のストーリーがいまひとつ盛り上がらず拍子抜けの感があります。早々に真犯人も浮かび上がってしまいますし。(実に解り易い) ヒロインが顔の識別が出来ずに苦しむ様は、ビジュアル的にはかなり丁寧に造り込んでありますが、故意なのかどうか分かりませんが結構似ているタイプの役者さんをキャスティングしているので紛らわしい。折角の映像的造り込みがイマイチ生きていないような気がします。 ヒロインと担当刑事のロマンスもいけませんね。運命の人だから識別出来るみたいな設定は、折角の緊迫したミステリーを安っぽくしているような。だいたいからして懲戒処分モノの行動ですよ。更に、ラストの対決シーン、そして大ラスの子ども生まれましたシーンも、何だか予定調和に徹してしまった感がします。 相貌失認をビジュアル化する段階で製作陣は力尽きてしまったのか。魅力的な設定をもっと生かして欲しかったと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2022-12-25 22:55:07)《改行有》

158.  ドライブ・アングリー3D 《ネタバレ》 ニコラス・ケイジという人は非常に興味深いです。男性的とも中性的とも思える魅力的な容姿と、俳優としての確かな演技力を持ちながら、名作と称するべきような作品に出演するかと思えば、本作のようなトンデモ作品も引き受ける。 それが世に噂されているような借金のために止むを得ず受けている仕事だとしても、出演する以上はキッチリ最高レベルに演じてくれることは間違いなし。ある意味、彼の作品を観て「彼に」失望することはありません。 本作もまたしかり。期待通りの暴れっぷり、切れっぷりを大いに堪能させてくれました。それだけで良いのだと、妙に納得。 ただし、本作については他のキャストでも大いに満足させてくれました。アンバー・ハード、ウィリアム・フィクトナー、トム・アトキンス、デヴィッド・モースなどなど。それぞれに魅力的でした。 オープニングとエンディングだけ見せられてしまうと、色調と特殊効果の雰囲気から「ゴーストライダー」と見紛うところですが、そのことよりも言いたいことは、近年ニコラスさんの出演作品は宗教とか悪魔とかに関わる作品が多めになりつつあるような気がして(いや実際そうかも)、もっとシリアス路線やヒューマンドラマ路線の作品で頑張っていただき、誰もが認める名優と呼ばれて欲しいなと願うところです。 このままでは、ヴァンダムさんの「ヴァンデミング・アクション」(某地上局のコピー)みたいに「ニコラス・ケイジ・アクション」(いいコピーが思いつきません)とカテゴライズされてしまいそうです。(いや既にされているのかも)[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-22 15:16:15)《改行有》

159.  チェンジリング・シークレット 《ネタバレ》 結末まで観てしまえば、どことなく既視感を伴うシンプルなサスペンスですが、約90分の尺の中で丁寧かつスピーディに纏められていて、飽きることなく楽しめました。 冒頭の怪しげなビーチの女性の登場で、最初からマットは誘拐されたんじゃないかと想像は出来ますが、誘拐犯にとってマット本人はあくまでも隠し玉というのは予想せずに観ていたので、終盤は更なるどんでん返しがあるのかとハラハラとさせられました。 そういう意味ではやはりシンプルな展開と言うべきで、意外とすんなりと解決してしまう結末については、少しばかり残念だったかなと思います。もうひとひねりあると「驚愕のラスト」だったと思います。 それにしても何という犯人の動機。作品の中では当時の様子を窺い知ることは出来ませんが、かなり捻じれた性質の執念深いマウントおばさん、恐るべしです。 ちなみに邦題は、「チェンジリング」が前なのか後なのか英語的に微妙な感じですし、何より「チェンジリング」は別の作品にもある通り「子の取り違え」といった意味合いになるのでイマイチ内容に合わないかなと。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-21 14:22:47)《改行有》

160.  エヴォリューション 《ネタバレ》 物語としてはシンプルな構成。少年と成人女性だけが暮らす寂れた島。全く生活感のない部屋、そして町並み。そこで行われる秘密の医療行為。そして儀式。恐らく女性たちは人間ではなく、自分たちは繁殖行為が出来ない。その為に少年たちを使う。 SFホラーとも受け取れそうなストーリーではありますが、生命の在り方に視点を向けた概念的な作品なのだと思いました。 何より特徴的なのは映像。海と病院を生命誕生の象徴的存在として据え、海については長めのカットでねっとりとした質感で描き、病院についてはやや低い視線から無機質ではあるものの何か温度を感じさせる描き方。そしていずれも只管薄暗いトーン。 まさに悪夢を映像化したようでいて、思いのほか恐ろしさやおどろおどろしさは感じません。 監督が表現しようとしている深みまでは理解出来そうもありませんでしたが、この世界観にはどこか共感するものがあります。 ラストシーン。沖に漂う小舟から見える都会の夜景。朧気に記憶する実母の面影。街中を走る自動車や遊園地の観覧車の記憶。ニコラはあの街に住んでいたのでしょうか?さらわれて来た?思い出してしまった彼に感情移入してしまったステラは彼を故郷に戻した? 余り具体的に想像しないことが、この作品の鑑賞においては必要なのかも知れませんね。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-19 01:07:17)(良:1票) 《改行有》

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