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プロフィール
コメント数 3278
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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141.  キムチを売る女 《ネタバレ》 とにかく色彩と映像感覚が素晴らしく、それを眺めているだけでも楽しめる作品。 特に青の使い方が凄い。 とにかく青、青、青にこだわっている。 かといって青をむやみに使いまくっているわけではなく、効果的に使っているから、そのセンスに脱帽だ。 映像そのものも透き通る様に美しく、アジアの情景を見事に映し出している。 主人公の女性は、特別美人とも思えないが、とにかく出てくる男が全てが下心丸出しで彼女に近づいてくる。 異国の女性が、子供を抱えながら生きていく為には、様々な事件に巻き込まれ、そして苦労をするハメになるというのが、この物語の主題の様にも思えた。 こういう淡々と進む作品ってのは、最後に衝撃のオチを持ってくるかしないと、終わらせようがないってのは分かるけど、ちょっと違和感のあるラストだった。 それでも、長回しで女性を背後から追い続ける躍動感あふれるラストは、とても新鮮で衝撃をおぼえた。 電車に飛び込むのでは?と予想していたので、普通に線路を渡った時には「やられた!」と思った。 彼女に殺人行為をさせるラストの展開には疑問を感じるものの、ラストの長回しシーンはとても印象的で、最後まで美しくまとまった作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-02 16:35:20)《改行有》

142.  アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 《ネタバレ》 『青いパパイヤの香り』『夏至』『シクロ』と、寡作ながら圧倒的な映像美を誇る傑作を放ち続けているトラン・アン・ユン監督の久々の新作。キムタクが出ているということで、賛否は両論だが、トラン・アン・ユン監督の作品なら、そんなの全然気にならず。しかも音楽を、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ作品で素晴らしい音楽を披露したグスターボ・サンタオラヤが担当。トラン・アン・ユン監督が放つ映像美とのコラボレーションに期待が膨らんだ。さてさて、内容だが、はっきり言って解りにくい。少なくとも一般受けしそうにないストーリー展開であった。又、最後も言いたいこと、結論めいたものは明確には伝わってこず、消化不良のまま映画館を去った人が多かったのではないだろうか。でも、私個人的には大満足とまではいかないまでも、楽しむことはできた。フィリピンや香港などのアジアの躍動感と神秘性が伝わってくる美しい映像、それに呼応するかのように“鳴り響く”グスターボ・サンタオラヤによる叙情的なBGM、アメリカ・フランス・韓国・日本のイケメン俳優による競演、そういった部分だけで十分に楽しめたのだ。特に映像センスに関しては、さすがはトラン・アン・ユンといった貫禄で、極端に言えば、ストーリーが何だっていいような気さえした。それだけ、トラン・アン・ユン印の映像美は素晴らしい。この作品の魅力はその一言に尽きるわけで、キムタクの演技や、イ・ビョンホンの存在価値の不明さや、ストーリーの意味不明などは、別に取るに足らないのではないだろうか。監督の奥さんでもあり、監督の全ての作品で重要な女性役を演じているトラン・ヌー・イェン・ケーだが、本作ではかつてのイメージを覆すような熱演を見せていた。さすがに歳を取った感は否めなかったものの、それでもスタイルはまだ美しいし、独特の雰囲気もまた良い。ダテ男揃いの俳優陣の中で、一際かっこよかったのが、韓国代表のイ・ビョンホン。特に、紫のシャツを着て、カチっとキマったグレーのスーツを着込んで颯爽と歩くシーンは、かっこよすぎる程かっこよかった。ほんと、男が惚れるほどのかっこよさだ。しかもそこにグスターボ・サンタオラヤの音楽が挿入されると、効果倍増!こんな雰囲気で最初から最後までひっぱってくれたら、傑作間違いなしだったのになぁ。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-25 02:34:04)

143.  せかいのおわり 俳優・女優陣に魅力を感じられず、苦痛な入りの一時間だったが、中盤から出演陣との相性の悪さにも慣れ、段々と独特の世界にのめりこんでいった。 そしてラストの沖縄でのシーン。 あの木々の緑は反則レベルの美しさ! あれを撮られてしまうと、もう文句も言う気が失せてくる。 それだけまぶしい沖縄のシーンだった。 店長のウザキャラで前半苛立ったが、中盤消えてくれたのでなんとかなった。 ヒロインのコは、何度か映画で観たことのある女優だが、こういうどこか荒んでいて、傷つきやすい女を演じるとなかなかに巧い。 主人公の男のタトゥーはどうもいただけない。 作品の総括としては、全体的にみて自分と相性の良い作品とは言えないものの、映像面や、リアルな生活感の描写などの点に秀でたものを感じた。 この作品と全体的な相性が良い人で、しかも20代の人が観たら、おそらく傑作と感じるであろう。 観る人の年代を選ぶ作品かもしれない。[DVD(邦画)] 7点(2009-06-23 01:17:54)《改行有》

144.  ションヤンの酒家(みせ) 《ネタバレ》 ヒロインの女性をとりまく災難や試練、憂鬱などは、すべて彼女自身が招いたものであり、因果応報、自業自得である。 しかし、だからといって、彼女が悪いかと言えばそうではない。 女が一人で生きていく上で、彼女がとった行動は必要なものだった。 彼女は逞しく生きている。 その生き様がたまらなくかっこいい。 舞台となった重慶の街並みも極めてアジア的で美しい。 ついでに彼女の脚も極めて美しい。 ハイヒールとスカートがこれ以上なくフィットしている。 鎖骨も綺麗。 大人の女性ならではの洗練された美を感じる。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-01 01:12:28)《改行有》

145.  A2 上祐史浩を見られただけでも観た甲斐があったってもんだ![DVD(邦画)] 7点(2009-03-22 04:09:24)

146.  ガレージ 《ネタバレ》 はじまりの音楽がやたらに良かったので、俄然、期待は高まった。 映像センスは特筆する程ではないが、インドネシアの雰囲気が自然に演出されている。 ただ決定的に問題なのは、脚本。 日本の連ドラの様なお決まりの展開。 バンドが結成されて、人気が出て、だけどアクシデントでバンド解散の危機、でも最後は復活!みたいな^^; なんか、ストーリーに起伏をつけることを中心に練られた様な脚本で、陳腐と言わざるを得ない。 こんなありきたりなストーリーを取ってつけた様につくるくらいなら、よっぽどストーリーなんかない方がマシで、音楽ものなんだから音楽面をひたすら強調するとか、ラブストーリーをもっとメインに持ってくるとか、インドネシアの息吹を感じる様な美しい映像をみせてくれるとか、もっとやり方があったのではないか、と。 出てくる女のコとかも特別かわいいわけじゃないけど個性があって良かったし、男もなかなかのイケメン。 それだけに勿体無い。 特に、オープニングロールで流れたあの曲! あれがかっこいいのに、その後使わないのが勿体無い! インドネシア人によるインドネシア映画なんだから、もっとインドネシアならではの良い部分をここぞとまでに見せてほしかった。 ま、だけど、こうは言いつつも、何だかんだ、こういうその国ならではの文化とか風俗とかが感じられるアジアン・ムービーって好きなんだよなぁ~。 案外、研ぎ澄まされていない、洗練されきっていないのは、それはそれで良かったりする部分があるにはあるのかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-17 22:16:50)《改行有》

147.  マッチポイント 《ネタバレ》 「人生は運だ。テニスに例えれば、ボールがネットにぶつかり、それが相手コート内に落ちるか自分側に落ちるか、それによって運命が決まる。」 これがこの映画のテーマになっている。 ラスト付近で指輪を投げるシーン。 欄干に当たり、河へは落ちず、手前に落ちる。 つまり、「運が悪かった」という象徴的なシーン。 このシーンで観客に「殺人がばれる」と予感させる。 しかし、そうはならない。 この持っていき方が憎らしいほどうまい。 悲劇のヒロインを演じたスカーレット・ヨハンソン。 これ以上なく魅惑的。 金髪に男は弱い。 愛欲に負け、人生を狂わす。 だけど、守りたいものもある。 守りたいもののためなら、どんな残酷なことでもしでかす。 自分が一番かわいいから。 だが、それと代償に一生、人を殺したという罪悪感がついてまわる。 その罪悪感と金持ちの暮らし、どちらを選ぶか? 当然、罪を償い、殺人を自供するのが正しい道だが、自分がその極限の状況に立たされた時、それを正しい選択として選ぶことができるのか? それを自分に問いかけられたような気がして、そういう意味で後味が悪い。 しかし、よく考えてみると、全ては主人公の男が自分でまいた種だ。 つまりは、まっとうな道から外れたことさえしなければ、こんな状況に追い込まれずに済んだのだ。 全てはこの男の自業自得。 一時的な欲求、特に愛欲に惑わされずいかに自制するか。 これがいかに重要かを、この作品から教訓として学ぶことができる 、、とレビューを終わらせると、簡単に結論めいたことが出たようだが、はたしてそんなに簡単か? 何故なら、スカーレット・ヨハンソンの様な、運命を狂わす恐ろしく魅力的な女性が目前に現れたら、どうなるか分からない危うさを男は常に持っているからだ。 そう考えると、人生どう転ぶか分からない。 魔性の魅力を持つ女性を前にした時、男はいかに無力であるか。 そう思うと、そういった恐ろしいほどの魅力を持つ女性に出会ってしまうか、出会わずに済むかで、運命が決まるとさえ思えてくる。 “人生の大半は運で決まる” 本作がテーマとするこの言葉、強烈な説得力を持って身に迫ってくる。 あー怖い。 そんな魅力を持つ女性と出会いたくない。 いや、本当に出会いたくないの?? 出会いたいよね?? 出会いたくないの?? どっち?? ・・・分かりません![CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-05 01:29:08)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

148.  ラスト、コーション 《ネタバレ》 アン・リーの職人技炸裂で、完成度は高い。 問題のセックスシーンも話題性だけでなく、内容も伴い、しかもストーリー上、必要な布石となっている。 凄い作品であり、又、力作でもあるのだが、生理的にどこか受け付けない部分がある。 それはやはり、露骨すぎるセックス描写だろうか。 女性がこの映画を観た時、男とは全く違う感じ方をするのではなかろうか。 少なくとも、男性の私から観ると、トニー・レオンの濡れ場は生理的に気分が悪くなるし、胸騒ぎがする。 それと、観終えた後、非常に疲れた。 すがすがしい気分とは程遠い、言いようの無い精神的ダメージを負った気がするのである。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-02 22:57:06)《改行有》

149.  1735km 《ネタバレ》 ベトナムを長距離列車が突き抜ける。 1735kmの旅。 その列車内で男女は偶然出会う。 そこで繰り広げられるロマンス。 そして別離、再会のエンド。 そつがない流れで、ロードムービーにロマンス要素が絡まり、しかもベトナムの風景が、趣向を凝らした映像で見事に画面に焼きついている。 しかししかし、こういった好条件が全てそろっているのに、なんか物足りない。 何故だろう。 おそらく、表現がわざとらしく、しかも、とってつけたような偶然の連続によるストーリー展開に、無理があったからではなかろうか。 音楽の使い方もそれほど良いともいえない。 しかし、映像感覚は素晴らしいものがある。 映画先進国のように洗練された演出がなされていれば、ロマンス・ロードムービーの傑作として、アジア圏を代表するような傑作になったに相違ない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-21 20:22:36)《改行有》

150.  21グラム 《ネタバレ》 かなり楽しめましたが、時間軸を交錯させた構成は不要だと思いますね。 時間軸など交錯させずに、時系列的にストレートに演出すれば、更に素晴らしい作品になったのではないでしょうか。 前半はやや混乱するものの、中盤以降は分かりやすかったですし、言いたいこともよく伝わってきました。 ただし、もう少し脚本的に掘り下げることもできたんじゃないんですかね。 それにしても、この監督はスレンダーな女性を好みますね。 私と好みが似ていてグッドです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-14 00:06:52)《改行有》

151.  蒼い夏 《ネタバレ》 チャンネルNECOにて放映された作品。 映画的に評価すると、ダメダメなのだが、どうも単純に切って落とせない魅力がある。 それはメッセージ性の強さだろうか。 人を愛することの大切さ、重み、そんなメッセージがビシビシと伝わってくる。 「最愛の伴侶と、その娘のためなら何でもできる」。こんな感じのセリフが出てくる。これには心に沁みた。 ありきたりな言葉ではあるけれど、だけど、心に沁みた。 こういう素直な作品って、ここ最近の邦画にはない味で、そういう意味で、高く評価したい。 それにしても、チャンネルNECOって、こういう誰も観てなさそうな、誰も興味持たなそうな、それでいてキラリと光る部分をもった作品をたまにポツポツと放映してくれる変わりモンなチャンネルだなぁ、と感心したのだか、バカにしたのだか。 でも、どうなんだろ。 あの看護婦さん(今井陽子)、綺麗すぎやしないか? あれがブサイクな看護婦さんなら、信憑性があったんだろうけど、あそこまで綺麗でスタイルいいと、どうも光石研のヨコシマな気持ちを疑いたくなる。 大体、光石研が冴えないお父さんで、しかも良い人ってのがムリがある。 そういったリアリティが欠如しているキャスティングには非常な疑問を感じた。 映画的には欠点だらけの本作だが、だけど、愛すべき小品である。 そして、こんな作品を放映に踏み切ったチャンネルNECOも、欠点だらけだが愛すべきチャンネルである。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-15 23:34:36)《改行有》

152.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 本作はとても考えさせられる作品だ。 相手の女性が障害を持っている、それがきっかけで愛するようになった。 そして、少なくともある期間は、相手を本当に愛した。 だけど、やっぱり重荷に感じた。 そして別れを決心した。 ただ単純に捉えれば、好奇心で近寄った女性を、飽きたから捨てたということになるだろう。 でも果てして、そんなに単純か? 男が障害を持つ女性に惹かれたという事実、そこに嘘はない。 先まで読んで、それで付き合うか付き合わないかを決める。 確かにそれが一番賢明な考え方だろう。 でも本当の愛にそんな打算が必要か? 本当に愛しいと思ったからこそ、後先考えずに女性を好きになったのではないか? そう考えると、この男の心情もとても良く理解できる。 かくいう私もこの男を好きになれない。 だけど、どこかで理解できる。 殊に、男女間の恋愛というものは、理屈では整理しきれない部分がある。 そういった問題を、本作はうまく問題提起している。 物事をただ一面からしか捉えなければ、ただ肯定的もしくはただ否定的な解釈ばかりが浮かんできそうだが、より客観的にこの男をみれば、何が絶対に間違っているとか、こうしなければならないとかの結論は出ないように思う。 こういったことを観る者に投げかけ、観た後にも考えさせられる。 これは映画としての、大事な魅力の一つではなかろうか。 ただ楽しければでいいといった様な娯楽作品だけを観たければ、本作は観ない方が良い。 逆に、映画から色んなことを考えさせられ、自分の人生観などと比較し、人間的に幅の広い考え方を持ちたいという人にはオススメしたい作品である。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-30 00:21:38)(良:2票) 《改行有》

153.  ミー・マイセルフ 私の彼の秘密 《ネタバレ》 六本木にて鑑賞。 題材が「オカマ」と「記憶喪失」という、いかにもタイ映画なラブストーリー。 自分の好きになった男が記憶喪失で、記憶喪失になる前は、実はオカマだった・・・という内容。 内容的にはありがちで、陳腐なものだが、まとめかたがとにかくうまい。 後味がとても良く、観た後にすっきりできる作品である。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-05 15:11:30)《改行有》

154.  メモリー ~君といた場所~ 先を読めないタイプの私でも、完全に読めてしまうくらいベタベタなタイ式ラブストーリー。 前半はCG全開でアクションがあり、やたらにうるさいキャラが登場して日本人にとっては厳しいギャグを連発したりと、映画館から途中退出したくなるほどの苦痛ぶりでした。 しかし、中盤からピュアなラブストーリーものへと変化します。 この変化の仕方がすごいのです! 日本映画にはないギアチェンジの急激さ! これはこれで面白いです。 日本やアメリカやヨーロッパといった映画大国の方程式を良い意味で覆すストーリーの転換ぶり。 これでこそ、わざわざ六本木まで観に来た甲斐があったってもんです。 前半の雰囲気と後半の雰囲気がまるで異なり、まるで二本立てで映画を観ているかのようでした。 前半はとにかくうるさくてギブアップ気味でしたが、後半はかなり盛り返します。 こういうピュアでベタベタなラブストーリーって結構好きですね~。 惜しむべくは、女優さんの方がイマイチだったことです。 主演俳優がかなりイケメンだっただけに、少しバランスが悪かったかなぁと。 まあ、これは女性に対する好みの問題でしょうけれども。 タイ式映画を手軽に楽しむには最適な作品だったと思います。 変に力まずに楽しく観ることができました。 なかなか映画好きでも東南アジア作品って観ている人が少ないような気がします。 タイはエンターテインメント大国で楽しい作品も多いですし、レベルが高い作品も多いので、もっと皆さんに観てもらいたいです![映画館(字幕)] 7点(2008-06-28 21:20:21)《改行有》

155.  風の前奏曲 《ネタバレ》 全体的に散漫な印象。 一番印象的だったシーンは、女性との出会いのシーン。 トラン・アン・ユン監督の作品を思わせるような美しいシーン。 花がひらひらと舞い、水の上に落ちる。 アジアならではの透明感あふれるシーンで、とても良かった。 しかし、こういったシーンはこのシーンのみで、他には全く出てこない。 それに、この女性とのロマンスも投げっぱなし状態。 クライマックスの対決シーンは手に汗握る興奮をおぼえたものの、タイの政治的な問題にまで手を広げているので、最後が間延びしてしまっている。 ただし、タイの歴史を学べるという点ではとてもいいし、タイ映画ならではの雰囲気が出ていたのは良かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-14 17:15:40)《改行有》

156.  幸福な食卓 《ネタバレ》 恋人が不慮の事故で亡くなるという悲劇を含みながら、なかなかうまくまとまった良い話だと思います。 恋人の死というものを事実として受け止めながら、過去を自分の中での綺麗な想い出として残し、その後の人生を生きていく。 出会いというものがそこにあれば、やがて別離というものが必ずやってきます。 その時、人は死というものにどう向き合っていけばいいのか。 そのヒントがこの作品には込められていると思います。 忘れるのではなく、心の奥底にかけがえのない記憶として残しながら、今の人生を精一杯生きて、前へ進んでいく。 ただ単に哀しい話で終わらせず、こういったメッセージを観る者に残した本作は、なかなかの作品なんじゃないでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-08 23:16:51)(良:1票) 《改行有》

157.  ピクニックの準備 長澤雅彦監督の長編作品『夜のピクニック』のサイドストーリー。 『夜のピクニック』を観た後に鑑賞すべき作品だ。 オムニバス形式になっており、色んな監督の、色んなタイプの作品を観ることができる。 それらの作品に共通するのは、高校最後の大イベント「歩行祭」に絡んだ青春絵巻。 傑出したものは感じられないが、「青春」という誰にもあるであろう淡き想い出を映像に綴った個々の作品は、どれも瑞々しく、眩しい。 ストーリーや映像に傑出したものは感じられないのが残念ではあるが、文句は言いつつも、観た後には不思議と気分が晴れたような気がする。 肩の力を抜いて観ることのできる、青春オムニバス作品だ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-03 22:37:08)(良:1票) 《改行有》

158.  蛇イチゴ 《ネタバレ》 不思議と最後まで観てしまう力を持った作品だ。 それだけ観る者を作品世界へ吸引する力を持った作品と言えるであろう。 表層的にいたって平凡で幸福な家庭が、ある日突然ガタガタと音をたてて崩壊していく。 その様を、非常に緻密に巧く描いている。 この巧さは、今日の日本映画界において傑出している。 そして女性を美しく撮る監督さんだ。 女性なのに、何故か男性が興奮するような女性の撮り方をする。 興奮とは言っても、決してエロティックな意味ではなく、純粋に女性を美しく撮るのだ。 「なんて美しいのだろう」 と、観ているこちらは興奮するわけである。 女性が女性を美しく撮ったというものではなく、それは明らかに男性目線の美しさ。 この監督って、レズビアンなんじゃないか?と疑ってしまう程に、驚くほど男性が女性を撮るような形で、女性を美しく撮るのだ。 ところで本作だが、少々解りにくさが無いわけではない。 最後の終わらせ方も、明解というわけではなく、観るものの想像に委ねる様な形の終わらせ方。 でも、これが余韻を残し、なかなか良い。 本当に、巧い監督さんだなぁ、と感心してしまった。 脚本家としての巧さ、監督としての女性を美しく撮る巧さ。 それらを併せ持った天才女流監督だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-25 23:39:58)《改行有》

159.  忘れえぬ想い 《ネタバレ》 ぬ?!まだ私でレビュー二人目ですか・・・意外とマイナーな作品なんですね。 前半はストーリー展開が強引過ぎて、なんか居心地が悪いです。 それが後半にいくにつれ、尻上がりに良くなります。 主演のセシリア・チャンも、最初は特に魅力を感じなかったのですが、物語が進むにつれて、だんだん応援したくなってきたから不思議です。 これは全て監督の演出の巧さに拠るところでしょう。 特別に優れた作品だとは思いませんが、意外と楽しめる佳作だと思います。 しかし、複雑ですねぇ・・・ 確かに、ラストで二人が結ばれたのは綺麗な終り方だとは思いますが、亡くなった人のことを、こうもアッサリ忘れていいものなのでしょうか?! 現実的と言えば現実的でリアリティがありますが、どうもこの辺のアッサリし過ぎ感がしっくりこなかったのも事実。 過去に縛られず未来に向かって新しい人と未来を創造していくか、それとも過去に愛した人をずっと大切にしていくか。 どちらが正しいとも言えない難しい問題です。 こういった難しいテーマは、変にハッピーエンドとかで終わらせず、ラストを曖昧にして、観る者の価値観に委ねるというのが、良いように思うのですが、どうでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2008-03-19 00:12:12)(良:1票) 《改行有》

160.  サッド ヴァケイション 前作にあたる『Helpless』ほどの出来ではないにしろ、なかなか楽しめました。 青山監督の作品は、最近不作続きでしたが、やはりこの『Helpless』が良かっただけに、ここは外れませんでしたね。 キャストがなかなか豪華で、それも楽しめました。 又、斉藤陽一郎を出してくれたのが嬉しかったですね。 光石研との掛け合いもサイコーでした。 ああいう力の抜けたやり取り、会話のシーンは自分好みです。 浅野忠信にそういう会話シーンをさせるとピカイチなんですが、本作でのキャラがそれを許さなかったのが残念です。 それにしても『ユリイカ』まで混ぜてしまう脚本はどうなんでしょうか? やり過ぎの様な気もしましたが・・・[映画館(邦画)] 7点(2008-03-15 23:55:29)《改行有》

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