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プロフィール
コメント数 3874
性別 男性
年齢 53歳

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1741.  ジャック・リーチャー NEVER GO BACK トム・クルーズ、頑張ってます。いくつになってもアクション・スター。 アクション・スターたるもの、動けなければダメ、走れなければダメ、という訳で、今回も張り切って走ってますね。うれしくなってきます。 しかし、せっかく逃亡劇から物語を始めた割に、陰謀劇のゴチャゴチャしたところに入って行ってしまって、もう少しスッキリさせてもよかったんじゃないのー、とも思えてきます。 それに、せっかく「娘かも知れない」少女が登場してくるのだし、主人公がもっと手玉に取られてもよかったんじゃないのー、とか。 どうせ謎というほどの謎じゃないのに(とまで言うのは言い過ぎかも知れませんが)、いささか回りくどく、もたついた感じがします。 それでも何でも、映画を最後まで引っ張りきってしまう、トム・クルーズのスター性、さすがです。 それにしても、作品に再三登場する「スリ」の手口が、最後で「絆」というものに結び付けられる、という、あまりの強引さ(笑)、いやはや驚きました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-01 16:35:33)(良:1票) 《改行有》

1742.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 昨今ではメリエス作品も動画サイトでお手軽に観られるようになって、ありがたい世の中というか、ありがたみの乏しい世の中というか。まあ、感謝すべきではあるのでしょう。 さて本作、タイトル前が一番の見どころというか(笑)、縦横無尽のカメラ、いきなりのハイテンションで、これがこのまま続いたら大変だ、とか思うのですが、本編に入るとひとまず落ち着きます。 いやむしろ、黎明期の映画への愛を語るファンタジーにしては、ちょっと遠慮しすぎでは?という気もしてきます。もうちょっとマニアックなところに踏み込んでもいいのにねー。もっとも、スコセッシがマニア道を全開にしたら、大変なことになるのかも知れないけれど。 「映画への愛」の部分が、ファンタジーを描くための仮の意匠とでもいうか、何だか「テーマは何でもいいんだけど、たまたま映画を選んでみただけなのよ」みたいなよそよそしさがあって、何だろう、この遠慮は。結果的に物語が向かって行く先が、弱くなっていないか。映画が空回りしていないか。 だけど、やっぱり、この児童文学っぽい雰囲気、子供の視線、ってのは、いいですね。お巡りさんは無条件にコワイとか。 汽車が迫ってくるシーン(夢の方)、後のシーンと関連するとは言え、わざわざここまで派手なシーンにしなくてもいいんだろうけど(どうせ夢オチだし)、「Le Voyage à travers l'impossible」あたりのイメージなんですかね。本当はもっと、色々やりたかったんじゃないのかなー。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-21 03:14:53)(良:1票) 《改行有》

1743.  遥かなる山の呼び声 嵐の夜、母子二人で暮らす倍賞千恵子と満男(じゃないけど)の元に、ずぶ濡れの健さんが現れ、一晩泊めて欲しいという。いかにもアヤシゲな男なもんで、母は承諾しつつも警戒感全開。というのは至極もっともなんですけれど、しかし満男に(じゃないけど)「包丁隠しとけ」みたいなこと言ったりするのが何だか妙な気がして。自分達に危機が訪れているかもしれない、と思うならむしろ、息子にはそれを気取られぬよう、心配させないよう、あえて平気な態度をとって見せ、その気丈さがかえって本人の不安感を高める・・・っていう場面なんじゃないのかなあ、ここは。 この場面における「未知の男」に対する不安感ってのが、妙に機械的なんです。 しかしまあ、機械的というよりは「素朴」というべきか、こういう素朴さが、よいのかも知れませぬ。 素朴で、肝っ玉の強いところも見せ、一方では初恋の少女みたいにキャピキャピしたりもするオバチャン、こんな厚かましいにも程がある役を、厚かましさを感じさせることなく演じられるのが、倍賞千恵子というヒトのスゴさ、魅力ですね。 作品における酪農業の仕事の丹念な描写も、彼女の魅力を、そしてもちろん健さんの魅力を、際立たせています。 ただ、そりゃ健さんみたいな人がいたら、皆、好感持たざるを得ないだろ、母もホレりゃ息子もなつくだろ、というあまりにも当然すぎる展開、これでいいんだろうか。ま、観てて安心感はありますけどね。満男には(じゃないけど)物語を通じてもう少し成長してほしかった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-04-14 09:25:10)《改行有》

1744.  暗闇にベルが鳴る 冒頭の夜、謎の人物が屋敷に入ってくることが一人称の視点で描かれ、これから長々と恐怖の一夜が描かれるのかと思いきや、あっさり夜が明けてしまう。そのままズルズルダラダラとお話が進んでいって、何となくまどろっこしいんですが、こういう取り留めのない感じが、それなりに不気味な「恐怖映画らしさ」だったりもします。 今となっては、「懐かしさ」とも不可分になっちゃってるところはあるのですが、いずれにしてもこういう雰囲気、好きですね。 殺人シーンも、実際にはそんなに残酷描写そのものがある訳じゃないんですけど、それでも精一杯、ショックシーンに仕上げてる(なので、そういうシーンだけを拾って作られた予告編を見ると、かなりコワそうなんですね)。 あと、電話が本作の重要なアイテムになってますが、逆探知の様子が(正直、何やってるのかはよくわからないながらも)描かれてるのが面白くって、ある種の説得力があります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-08 12:02:49)《改行有》

1745.  追撃者(2014) 映画の尺も短く、登場人物も少なく、オハナシのスケールも小さく、小品の部類に入ると言っていい作品ですが、これ、意外にオモシロかったんです。なかなか器用にまとまってます。それなりに変なオハナシなので、ケチつける方もいらっしゃるとは思いますが。 変なオハナシには、変なオヤジであるマイケル・ダグラスがピッタリ。このオヤジなら確かに、こう云うコトやりかねない。 それはどう云う͡コトかというと。 変態マイケルが演じる金満オヤジの砂漠でのハンティングに、ガイドとして同行することになった主人公。オヤジが猟の最中、誤って主人公の知り合いを射殺してしまったことから、オヤジに命を狙われる、というオハナシ。灼熱砂漠の真ん中でパンツ一丁にされ、いずれ野垂れ死にするべく追いやられた主人公の、死の彷徨。という訳で、「こんな悠長な口封じ、おかしい」という皆さんの声は、ごもっとも(え、そんなこと誰も言ってないって?)。しかしだからこそ、この作品ならではの物語が動き出し、この作品ならではの光景が展開し、独特のサスペンスが生まれる(それに、オヤジが「普通じゃない」からこそ、先が予想できないワケで)。 でもって、砂漠の真ん中を歩き回るだけではストーリーがもたないんじゃ、と思いきや、主人公が意外な行動を繰り広げて、新たな展開を生み出していくのですが、登場する様々な小道具が、うまくエピソードとエピソードの間をつないでいて。大袈裟かつ卑近な言い方をすれば、「伏線を回収する」というヤツですね。だもんで、意外な展開と、意外なまとまりが、うまく同居している。 意外な、拾い物です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-08 08:40:17)《改行有》

1746.  ゲーム・オブ・デス(2010) 100分足らずと、短くまとめてきたのがまずイイですね。でもオハナシ自体がコンパクトであまりスケール感も無いもんで、実は30分もあれば十分だったりして、という気もしてきちゃう。導入部の教会のシーンなども、単なる埋め草エピソードみたいに思えてくる。でもこういう部分に何となく、主人公のワケ有り感。 そういやウェズリー・スナイプスって、もう少しワルそうな顔していた印象があるんですけどね。この映画ではあまりワルそうではなく、何となくやっぱりワケ有り顔をしていて、こうやって見ると何となく吉本新喜劇の小籔座長に似てるような似てないような。 で、途中、何となく(←しつこい)危機に陥ったりもするけれど、どういうワケだか主人公だけは敵に殺されることがなく、いやまあ確かに主人公が途中で殺されたら困るのだけど、主人公があまり相手にされていないようなホッタラカシにされているような印象があって、イマイチ頼りない。 一方で、単なる脇役かと思われた女医さんが結構ガンバって、場をつないでくれますけれども。 それでも何でも、アクションシーンに魅力があれば大抵のことは水に流せちゃうんですけどねー、せっかくウェズリー・スナイプスが主演しているのに、コマ切れカットの寄せ集めなもんで、これ本人かなあ、代役っぽいよなあ、というモヤモヤしたアクションなのが、残念でした。 <22/2/13追記> 改めて見たら、オモシロかったです。6⇒7点に変更します。ゴメンナサイ。 モノクロ映像を挿入したり、多重露光風に映像を重ねたり、イロイロと映像をいじってるのが、どこまで効果的かはともかく、セリフを省略して物語をスピーディに進めることに貢献しているのは確か。↑教会のシーンが埋め草、だなんて、トンデモないこと書いてましたね。スミマセン。教会なりバスケなりの場面にラストで回帰することで、比較的コンパクトなこの物語が、より引き締まったものになってる、と、今回は見てて感じました。いや、悪くないと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-03 17:43:33)《改行有》

1747.  炎の城 シェイクスピアの四大悲劇は、いずれも何らかの形で主人公の「弱さ」が悲劇を招いているのですが、正直ハムレットの「弱さ」ってのが、何だかよくわからんのです。まあ、何でもヤな事は先延ばしにしたい、ってのはわからんでもないですが、それにしたって発狂したフリとはこれまた突拍子もなくって、「やむにやまれぬこの弱さ」って感じがしない。しかもこの「弱さ」が自分に降りかかるというより、周囲の人間をどんどん不幸にしていっちゃう。 で、本作。ハムレットの翻案作品です。ホレイショーも出てくるし、ポローニアスもレイア―ティーズも、勿論オフィーリアも出てきます。あ、皆さんのお好きなローゼン何とかとギルデン何とかは、残念ながら(多分)出てきておりませんけれども。 この橋蔵ハムレット、表では狂乱を演じつつ、裏では悩んで悩んで、悩みまくってます。たぶん、本家ハムレットより、イイ人なんです。このためなのか、中盤からちょっと思わぬ展開になってきます。東尋坊やらどこやらの、断崖のシーンがスゴイ(これ、どこなんでしょうね)。 という訳で、ハムレットを下敷きにしているのでそれなりに妙なオハナシですが、本家よりは幾分しっくりくる時代劇らしいオハナシにアレンジされていて(逆にツッコミどころが増えた、なんてイジワルは言わないように)、クライマックスで一揆を絡めてくるところなど、大いに見ごたえがあります。 このクライマックスで流れる音楽。テンポこそ速められているものの、お馴染みの『ゴジラ』のテーマがそのまんま登場します。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-03 15:59:31)《改行有》

1748.  赤穂城断絶 2時間半を超えるんだから、長い映画の部類に入るんでしょうが、それでもあれが足りない、これが足りないと思えてしまうのが、この忠臣蔵。しかし本作、それをわざとやっているようなフシもあります。 とりあえず冒頭から、セットも大がかりならエキストラの大がかり、大作らしさを感じさせるものの、物語はいささか性急で、浅野内匠頭は何ほどのイジメを受ける間もなく早々に逆上。この後、アクションを挟みつつオハナシどんどん進んで、浪士たちこれといって耐え忍ぶ間もなく、早くも討ち入り準備となります。って言うかコレ、湿っぽい人情噺よりも、組織vs組織の諜報や抗争を描きたかったんでしょうかね。ヒットマン同士の戦いとしての忠臣蔵。 だもんで、クライマックスの討ち入りも、不意打ちっぽい感じじゃなくって、浅野の家臣たちも「待ってました」とばかりに受けて立ち、赤穂浪士と一緒になって屋敷を破壊しまくる。チャンチャンバラバラ、一体この斬り合いいつまで続くんでしょうか。 という訳で、あくまで忠臣蔵の体裁は保ちつつも(間違っても四谷怪談と混ざったりはしない)、若干変則的に、何となくヤクザ映画風味も感じさせる作品でした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-02-26 23:39:29)《改行有》

1749.  グーニーズ 《ネタバレ》 当時はくだらない子供向け映画だと思って(同世代なもんで、かえってそう思える)映画館に足を運ぶ気はまったく起きず、後にテレビ放送される頃には子供向けというより「ロードショー」誌あたりでお馴染みのメンバーが出てるアイドル映画みたいな位置づけで(確か、放送局のトラブルで途中で止まったりして、妙な放送だったんだけど)、実際観ても、特にどうとも思わなかったのですが、あれから幾年。 今観るとこの映画こそ、映画館の暗がりの中で観るべき映画だったのかな、とも。主人公の子供たちが、光を頼りに未知の洞窟を彷徨い、探検する―――これってまさに、子供にとっての「映画館体験」そのもの、を描いている気がしてきます。 特に今みたいにシネコンばかりになる前は、映画館って、上映の途中で入ったり、途中で出たり、テキトーだったもんね。上映中の映画館の中に入っていく、あの感じを、この映画からふと、思い出しました。 それにしてもこの映画、やっぱり冒頭が秀逸ですよね。次から次に畳みかけ、一体これから何が起こるだろう、というワクワク感。その後の本編は、やや野暮ったい感じもありますが。 洞窟の中の(そんなに面白くない)仕掛けを突破して、ついに巨大な空間にたどり着き、海賊船を発見する。ここまでにもうちょっと苦労があれば「ついに」という感じも強くなるだろうけれど、基本的に軽いノリの映画なので、あまり労せず辿り着いてしまったように思えてしまうのは、まあ、ご愛敬でしょうか。しかしここで急に画面が明るくなって(ここまでのシーンでは曲りなりにも灯りを手に探検してきたのに、この場面では光源の問題は完全に無視されてます)海賊船が登場すると、やはり目を引かずにはおれません。 ここでようやく(?)、海賊船からケリー・グリーンが落っこちて、ミニスカートがめくれ上がるサービス(??)。何だ、このシーンのためにそんな恰好をしてたのか。というおっさん的発想。 最後は、とってつけたようなハッピーエンドですが、海賊船が出帆するってのは、夢があっていいではないですか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-10 02:46:55)《改行有》

1750.  キングスマン: ゴールデン・サークル とりあえずお腹いっぱい楽しませてもらって、どうもありがとう・・・ と、まあ、それなりに満足もしたのですが、ううむ、やっぱり続編って、難しいねえ。 エピソードを巧みに組み合わせつつ「あーほんとバカだねえ」という世界を作り上げた前作。ほんとバカでした。 どうもこの続編と言うヤツ、「続編を作る必然性とは?」という部分にこだわってしまい、どんなバカバカしいことをやろうとしてても、理屈っぽくなってしまう。コリン・ファースを再登場させる図々しい強引さは結構なのですが(前作の後、遺体の回収もしてなかったのか!?)、はたまた治療シーンを物語のパーツとしてうまく取り込んでたりもするのですが、それでもやっぱり、理屈っぽいクドさが感じられてしまう。 そう思うと、あのインデペンデンス・デイの続編なんて、よくここまでデタラメができたもんだ、と。いや、スゴかったね。ヒドかったけど。 もちろん本作も適当っちゃあ、適当。ドラッグの問題があったり、それを利用しようとする動きがあったり、という皮肉には、文明批判っぽいものがあって、ステイツマンのアナクロぶりとの対照が際立ってる。キングスマンの面々が生身の犬に愛着を持ってる一方で、悪役は凶暴なロボット犬を買っている、なんてのも、そういう「反文明」の一環かしらん。なんて思って観てると、最後は「それにしてもドローンって便利よね」という正反対のオチが待っていて、ズッコケてしまいました。ははは。 ラストはやっぱり、鏡の自分に向かい合うシーンでシメるんだね。こういうのも本来ならもう少し感動的な場面なんだろうけれど、ちょっと理屈っぽいんだなあ。 ま、でも、楽しかったです。[映画館(字幕)] 7点(2018-02-08 20:22:33)《改行有》

1751.  プラトーン その昔、英語の授業で先生が「映画のタイトルで『プラトーン』ってのがありますが、正しくは『プラトゥーン』です」と仰ってました。それはともかく。 低予算ながら大ヒット、一種の社会現象ともなり、「弦楽のためのアダージョ」のレコードもだいぶ売れたんじゃなかったっけ。 初めて観た学生時分、ちょうど「イワン・デニーソヴィチの一日」を読んで感銘を受けていた時でもあり(その感銘とやらも、今思えば相当アヤシイのですが)、する必要もない比較をしてしまって、本作に対し物足りない思いを持ったりも。 「イワン~」が、収容所における何の変哲もない一日をあらゆる角度から切り取ってみせることで重層的に描いていたのに比べると、この『プラトーン』は同じように、過酷な世界に様々な人物を登場させ様々な事を語らせているけれど、それが時間の流れの中でバラバラに羅列されており、何だか弛緩した感じがしてしまう・・・。でもまあ、これはこれで一つの描き方ではないか、と思うようになってきました。要するに「縦切り」か「横切り」か、の違い。 『ストリート・オブ・ファイヤー』からは想像できないような「イイ人」になってるウィレム・デフォー、だけどただの「イイ人」ってんじゃなくって、少し同性愛的なものも匂わせてみせたりもする。匂わせるだけで、だからどうだとは示していないんですが、ちょっと変則的で面白い。 戦闘シーンは何となく物足りない。金かかってないから、なんていうと身も蓋も無いけれど、はたまた森の中の閉塞感を表現しようってことなのかも知れないけれど、さすがに見通しが悪すぎて、こぢんまりとした印象。 でもそこにはやはり、日常からはかけ離れつつもかつて確かに存在した、異様な世界が展開されている。 そして、様々な人物が登場する中で、描かれる「別れ」の場面が、非常に印象的。 そういう多様性が、作品の魅力を保っています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-03 03:47:48)《改行有》

1752.  血文字屋敷 いじめにいじめ抜かれた大友柳太朗、ついに逆上し、猟奇殺人に手を染めてしまう。と言っても、この場面では殺人の場面も描かれなければ、大友柳太朗の顔も映らないので、いやこれはもしかすると冤罪、彼とは別に誰か意外な真犯人がいるのでは・・・とか期待してしまうのはヘンなミステリの読み過ぎで、そんな凝ったオハナシではありません。殺人に手を染めたのはもちろん彼、しかも一人殺めただけでは飽き足らず、自分をイジメた連中全員の殲滅を狙ってる、ってんだから、穏やかじゃない。 いやしかし。 ここで意外過ぎる展開が待ってるんですが、大友柳太朗の一人二役で、主人公のソックリさんが唐突に登場。あまりに唐突過ぎて、何かこの瞬間、時空の歪みでも生じたのではないか、と。 なぜここで、主人公のソックリさんが登場する必要があるのかわからず、しかし、これはきっと、ディケンズの「二都物語」みたいなシステムなんだろう、と思って観ていると、半分当たったような、ハズれたような。 ついでに、やけに陽気な大岡越前として、大川橋蔵も登場して。 いや~わけわからん。わかるけど。でもわからん。 素晴らしい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-01-19 20:04:27)《改行有》

1753.  襲われた幌馬車 《ネタバレ》 冒頭、リチャード・ウィドマーク演じる主人公が誰やらと戦っているところから始まって、保安官にとっ捕まる。護送中、幌馬車と遭遇し、彼らと同行することになって・・・という訳ですが、果たして悪人なのかどうなのか、ふてぶてしい態度をとり続ける主人公の姿が、ウィドマークならでは、といった感じ。 というより、最初の方はかなり冷血漢っぽく描かれているんですが、にも関わらず。 登場人物たちの一部には当然のごとく白い眼で見られてるんですが、その一方で最初から彼に対し妙に同情的な人たちもいて。このシンパシーについての何らかの動機付けが作中で描かれているなら、納得もいくんですけど、あまりにアプリオリ。そんでもって。彼に反感を持つ人たちとの対立を描きつつ、例によって例のごとく、ちょっとした事件が挿入され、だんだんわだかまりが解けていく、という親切設計。「よくできた話」だとは思うけど、機械的な感じもいたします。 とどめはラストで、言い訳全開、蛇足中の蛇足。何の物的証拠もない主人公の証言だけで、ここまで全員が主人公になびくか、と。 という訳で、何だかチャッカリしたストーリーだなーと思うのですが、今だったらこんな脚本書く人はいないだろう、と思えば、これも時代なのかな、と。一種のおおらかさ。 とりあえず、ロングショットをまじえたダイナミックなアクションは、堪能できます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-10 07:37:39)《改行有》

1754.  プリズナーズ 娘を誘拐された父親が、「コイツが絶対犯人だ」と思い込み(なのかどうかは観てのお楽しみ)、ある青年を追い詰め、監禁し・・・。というオハナシで、父親の行動はもちろん合理的なものではないけれど、やり場のない怒りがその矛先を求めて暴走する有様が、圧巻です。で、そこに何やら意味ありげな宗教めいたニオイも漂わせ、人間の「原罪」をあぶりだそうとでもするようなアプローチが、本作をやや胡散臭いものにしていて、その一方で、しっかりと「ミステリ作品」にしてしまおうという妙なオモシロサが、さらに胡散臭さを倍増させています。 何だかなあ。面白くて、胡散臭い。 しかも最後まで観ると、コレ、意外に「原罪」とも関係無かったのかしらん、と、ちょっと呆気にとられる部分もあって。何じゃコレ、と思いつつ、それでも作品としてまとめ切ったのは、父親役のヒュー・ジャックマンよりも、最後まで飄々といい味出し切ったジェイク・ギレンホールの貢献が大きいのではないでしょうか。[CS・衛星(吹替)] 7点(2017-12-09 08:01:07)《改行有》

1755.  魔法使いの弟子 たまたまタイトルが「魔法使いの弟子」というだけで、あの「魔法使いの弟子」とは関係ないんだろう、と思ってたら、中盤で例の魔法で掃除するエピソードを無理やり挿入してくる、厚かましくも楽しい構成。あー、だったらこの映画の原作は、かの「ゲーテ」ってことになるのかな。いやまさか。 いっそのこと、昨今流行りのお掃除ロボット、アイツらが人間に襲いかかるパニック映画ってのを、誰か作ってくれないかしらん。 それはともかく本作、肩の凝らない、自己主張のない、ウェルメイドな、印象にも残らない、ほどほどの作品になっております。が、魔法ってのはやっぱり楽しくって、それをポイとCGで投げ売りのように見せてくれると、随所でそれがちょっとしたアクセントになって、結構楽しめたりします。 100円ショップであれこれ買いあさるプチ贅沢みたいな楽しさですかね。たとえが安すぎますが。 薄汚いオッサン同士の争いを「魔法使いの戦い」だと言い張るこの厚かましさも、素敵じゃないですか。そして、そういう役にぴったりとハマってしまうニコラス・ケイジ。彼こそ100年に一人の逸材といっても過言ではないでしょう。いやまさか。[CS・衛星(吹替)] 7点(2017-12-02 16:55:38)(良:1票) 《改行有》

1756.  カンニング・モンキー/天中拳 とてつもなくバカバカしい内容、ってのは座頭市やポパイのパロディを見てもわかる通りですが、とにかくジャッキーが弱い。フザケてばかりで、ひたすら弱い。なのにラストでは、奥義書をナナメ読みしながら戦い、強くなっちゃう。何だか、空手を「通信教育」でやってた、という岡八郎の往年のギャグを思い出しますが。 そんでもって、オハナシはとにかくデタラメで、もう何がいいたいのやら何を描きたいのかサッパリ、なんですが、中盤、とっ散らかすように登場させまくったキャラたちが、クライマックスでは何故だかちゃんとそろい踏みしていて、何故だかちゃんとスピーディなアクションを繰り広げてみせてくれる。なんと強引な。でもこういう「一見存在しないかと思われた起承転結が、実はちゃんと存在している」ってのは、いいもんです。 それにしても、実にデタラメですが。[地上波(吹替)] 7点(2017-11-07 22:45:03)《改行有》

1757.  大冒険 ニセ札犯人と間違われて警察に追われる主人公が、誘拐された恋人(?)を奪還しようと奮闘する。と聞けば、真っ当なサスペンス映画のようですが、なにせクレージーキャッツ映画、主演が植木等。ハチャメチャで奇想天外な内容で、中盤以降はどうでもいいような追跡劇がどこまでも続いていきます。しかしスゴイのは植木等。見たところ、かなりのスタントを自らこなしています。しかも、ノリはいつものスーダラ節。必死さは皆無で、何かと言えば高笑い。アクション映画の主人公が必死になってみせるのもいいけれど、こうやって、どんな危険な目にあっても涼しい顔で高笑いし続けるというのもまた、実に頼もしく見えるものです。 高所を舞台にした場面では、一体どこからカメラを構えているんだろう、というシーンもあり、また終盤には大掛かりなセットも登場してハチャメチャ度もスケールアップ。 ホント、よくやるよね~、と、感心します。[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-10-22 08:12:04)《改行有》

1758.  龍拳 こういう映画観てると、師匠格の人ってだいたい、長髪のカツラに付け髭つけて、ギクシャクした動きのカンフーを繰り広げる。それってきっと、これ以上速く動くとカツラが取れちゃうからなんじゃないの~と思っちゃうのですが、いえいえ決してそんな事はありません。本作などでは、結構激しい動きも、時々は見せてくれて、ああ、意外にしっかりとしたカツラなんだな、と。そこに感心するべきなのかどうかわかりませんが。 師匠格の動きがギクシャクしてようと、ジャッキーの動きはさすがにスピーディ。さらに、内容が比較的シリアスな復讐物語ということもあり(シリアスと言っても荒唐無稽ですが)、ジャッキーの怒りの表情なども見ることができて、後の『ポリス・ストーリー/香港国際警察』などを思い起こさせるモノもあります。 安っぽい感じが否めないのも、いつも通りで、投げやりな感じのするカットもありますが、一方で、登場人物が身をかがめることでカメラにピタリと全身像を収めたり、カメラがグルッと移動しつつ複数の人物像を収めたり、と、意外に構図を気にしている部分もあったりして。 終盤の死闘、トンファーvs松葉杖なんていうのも、小道具の面白さが出ています。戦いとともに杖の白木がむき出しになっていくあたりとか。[地上波(吹替)] 7点(2017-09-18 10:10:19)《改行有》

1759.  リング(1998) ものすごーく久しぶりに観て、そういや初めて観た時に何だか妙な映画だなーと思ったことを思い出しました。で、今観ると、すべて納得、という訳じゃないんだけど、何となく、なるほどなー、とも。 そもそも主演がどうしてまたよりにもよって松嶋菜々子なんだ、と。そこまで言われる筋合いは無いかも知れませんが(笑)。でも原作のイメージとはかけ離れてる。で、映画の印象はというと、ああこれは「女性の映画」なんだなあ、と。呪いのビデオの噂をする少女たちがいて、主人公も女性で(真田広之は強い男性のイメージかも知れないけれど、あくまで彼女を励ます立場)、貞子姐さんもどうやらアンドロギュヌスではないのか、普通に女性として登場しウラメシヤとのたまう(言ってないけど)。 少々後ろめたいラストも、あんまり後ろめたくなくって、どっちかっていうとターミネーターのラストのサラ・コナー。 本作観てて、背景でエキストラが何やらモゾモゾやってたりするのが、何となく違和感あったんですけど、その後『女優霊』を観て、あーこういうのが好きなのね、と思ったり。背景にいるのが普通の人かそれともオバケか、という違いだけで。 あと、古井戸の蓋を開ける場面って、何が起こるやらという緊張の場面なんだろうけど、どこか淡々としている。こういう場面、アメリカ映画なら井戸の中からカメラを構える感じで、ギギーって蓋が開いて光が差し込んでくる、ってなカットを入れそうな気もしたんですが。ここ、本作ではもっと順序立てていて、井戸を開け、中に入り、その後で見上げる。この世とあの世の境目に徐々に踏み込んでいく感じ。で、じゃあそれって面白いのか、コワいのか、という話にもなるんですけど、まあ、どうなんでしょ(笑)。嵐の場面と、例の「飛び出すテレビ」の場面(はは、こりゃデモンズ2だ)とに挟まれて、こういう静かな見せ方も、アリだよなあ、と、今回、思ったのでした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-09-09 04:00:18)《改行有》

1760.  ドミノ・ターゲット 刑務所に収監されている主人公のもとに、何やらワケありそうな連中がやってきて、何やら協力を求めてくる。何やら協力すれば、自由の身になれるという。って「何やら」ばっかりで、こういうオハナシ、小説だったらかなり不満が溜まってきてしまいます。もっとしっかり現実に取材して、固有名詞も出して、「へぇ、実はそんな裏側があったのか」と驚かせて欲しい。そういうのが無いと、いかにも「単なる思い付きで書いてみました」という安っぽい感じになっちゃう。 で、まあ、本作も正直、社会派風のニオイを漂わせた以上は、もう少し踏み込みが欲しくもなったりします(社会派っぽさが皆無なら、どうでもいいんですが)。だけど、それでもやっぱり、これが小説というものと映画というものとの違いなのか、こういう漠然とした「何やら」感が、映画だと結構、面白かったりします。正体不明。いいじゃないの。 実際、このシンプルな感じが、かえってワクワクするんですね。背景の説明など抜きにして、ただ主人公の抜き差しならなくなっていく姿を、映画が追い続ける。突然、主人公がヘリに乗せられ、そもそもここでヘリに乗る必要ってのがあるのかないのか、何だかよくわからないんだけど、とりあえず妙にカッコいいんですな。ジーン・ハックマンがヘリから身を乗り出して。 最後の方は、この物語どこで終わらせたらいいんだろう、みたいな感じが無きにしもあらずで、若干、蛇足気味ですが、そこがまあ、ドミノのドミノたる所以、ということで。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-03 18:37:44)《改行有》

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