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プロフィール
コメント数 1456
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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161.  マッド・ハウス(2020) 《ネタバレ》 弱さを見抜いて誘い込み、外界と隔絶した上で監禁し、恐怖と苦痛を与えて洗脳することでコミュニティを拡充していく。何と怖ろしい集団なのか。 ラストシーン、ある集合住宅だけを舞台にした事件かと思いきや、脱出するもその街の全てがその勢力下にあった。もしかしたら、もっと広いエリアが既にその集団の手に落ちてしまっているのかも。教祖的人物のインタビューのように、いずれ世界規模で広がっていくのか? 近年の宗教がらみの事件、はたまた狡猾で巧妙な犯罪事例など、さまざまな反社会的な出来事とオーバーラップしていることで、決して絵空事とは思えない恐さに7点献上します。 ちなみに、邦題はストレート過ぎるかも。原題の方が不気味さが醸し出されていて良いですね。かと言って「1LDK」とか訳してしまうのはどうかなと思いますが。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-03 16:56:19)《改行有》

162.  ファイナル・アワーズ 《ネタバレ》 感想としては↓の方のご意見にほぼ全く同感です。なのでここで書くことは自分なりに引っかかった点について。蛇足かも知れませんが書きます。 冒頭リアルなセックス描写があります。終盤で出て来る乱交パーティ会場でのセックス描写は当然必要かもしれませんが、冒頭に何故それを持って来たのか。どの道置き去りにしようとしている彼女と敢えて激しく求め合うシーンを持って来たのは、主人公の動揺ぶりを示すためだけのもの?それとも彼女との別れを決意するための行為?でも、いきなりそれを見せられて作品の方向性を早合点してしまう人もいるかも。必要だったのかなぁ? そして妊娠を告げる彼女。時が時だけにだからなのか、二股掛けた相手の妊娠にまるで動揺せずそれでも置き去りにする主人公。これもまた自らの確定的な命の危機に動揺し、半ば錯乱している主人公の有様を描いているのか? 母親と再会し素直な心を取り戻していく主人公。姉の死を告げられないのは母親への最後の優しさ。乱交パーティの会場には連れて行けないにしても、冒頭の彼女と同様に置き去りにしてしまう。自分だったら出来るだろうか? そして少女とその父の亡骸を置いて冒頭の彼女の元に走る主人公。この時点では自らを見つめ直し、人としての生き方を選んだ後だけに置き去りは止むなしといったところか?母親よりも、少女よりも、裏切り撃ち捨ててしまった自分への無垢な愛に応える道を選んだのだろう。でも、自分だったらどうだろう?老いた母親の元に駆け付けないか?はたまた幼い少女を置いて行けるだろうか? 類似の作品は幾つか観て来ましたが、この作品には考えさせられることが多かったです。 そして、特に少女の演技と愛らしさは特筆もの。それもあって、迷いましたが8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-20 10:56:14)《改行有》

163.  テール しっぽのある美女 《ネタバレ》 太古の昔には人類を凌駕する勢いだったある種族。人類が地球上を制覇した後は、絶滅を逃れ静かに生き延びて来た種族。彼らはノルウェーの山中で静かに生き続けていた。 がしかし、ある時種族の巣穴から一体の赤ん坊が独りの軍医によって連れ出される。軍医はその子を連れて組織を離れ隠れ住む。やがて赤ん坊は美しい少女へと育っていくが、軍医の死去によって状況は大きく変わっていく。 たまたま彼女を見つけた二人の特殊清掃業者。彼女に追い迫る軍関係者。そして、彼女を連れ戻そうとする謎の種族。三つ巴の争いの後、彼女は森へと帰って行く。 プロットを簡単に纏めるとそんな感じかなと思います。 個人的に、北欧の伝説をモチーフにした作品は好むところです。美しい風景と悲しみを纏った伝説。まさに幻想的。この作品も基本的にはその路線にあり、ヒロイン・ターレの美しい姿はノルウェーの草原と森林に溶け込んでいます。 物語的には少なからず説明不足な部分はありますが、高得点を献上したくなる仕上がりだと思います。 しかし、何故6点献上止まりかというと、その理由は以下のとおりです。(長くなってすみません) ・冒頭の嘔吐シーンは繰り返しが多く、吐瀉物まで映さんでも状況は十分表現できる筈。二人の男のキャラと関係性を表したいとしてもやり過ぎでしょう。 ・ターレは人間ではないにせよ妖精とも思えない。なのに浴槽に長時間潜っていられたり、殆ど食料もなしに何年も生きていたり、テレパシー(?)で心を伝えたり受け止めたり、更には病気を治したり。超人的過ぎる生物。 ・ターレ役は美しい女優さんと思いますが、この役にしては成熟し過ぎの感あり。全裸シーンを下着姿程度にして少女程度の年齢の女優さんを起用した方がキャラに合っているように思えます。 ・軍医ともあろうものが、彼女の尻尾を切除したことで追手が来るのを防げると思う根拠なき短絡さ。 ・追手の軍関係者は何をどうしたかったのか?防護服は何から身を護るためなのか。 ・極めつけはポスターやDVDジャケットの尻尾姿。これは見てのお楽しみにしておいた方が絶対に良いと思いました。 ・とどめは邦題。「ターレ」を音的に「テール」にしたのか、それとも単純に尻尾があるから「テール」なのか、しかも副題で追い打ち掛けて「しっぽのある美女」とは。とほほ感が炸裂です。 ※ちなみに、「Thale」は北欧では一般的な男女どちらにも付けられる名前で、意味としては「高貴さ」といったところ。「tail」とは関係ないものと思います。 繰り返しますが全体としては好きな作品。それ故なんとも勿体ない。[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-16 23:17:49)《改行有》

164.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 「クローバーフィールド/HAKAISHA」のスピンオフ的作品という理解で観始めたので、冒頭のミシェルの事故は怪獣にやられたのかと思っていたら、場面変わって農場地下のシェルター、ミザリー的な監禁サスペンス?と誘導され、ところが地上はロシアか火星人の攻撃で汚染されたとかいう怪しきオジサンの説明でやっぱり異星人の攻撃??かと思いきやどうやら謎のオジサンの本性は狂暴な変質者っぽく、でも地上はやっぱし汚染されてる証拠も出たりして、さりとてオジサンやっぱし異常だし、まともな同居人はあっさり殺され、ミシェル必死で脱出したらやっぱり異星人が…等々、ものの見事に大混乱させられてしまいました。(一文が長くて失礼) これ、「クローバーフィールド」を観てなくても十分に混乱させられますね。ただ、続編かスピンオフ?みたいな先入観があった方が数倍楽しめそうです。それがないと終盤の展開に「なんじゃこりゃ~!」と怒り出す人もいるかも。他の数々の作品にもありますが、異星人とかUMAとか幽霊とかで〆られちゃうとなんでもありってことになっちゃいますから。それって飛び道具過ぎるし。 というわけで、新手のジャンルレス作品として大いに楽しめました。 ただし、失恋して彼氏との愛の園を飛び出したデザイナー志望の一般女性であるミシェルの驚異の戦闘能力・危機管理能力・強靭な正義心と使命感には少々引いてしまいました。いきなり松葉杖で槍を造り出したり、マジシャン並みの手際で鍵束掠め取ったり、シャワーカーテンとペットボトルで防護服作ったり、ギブスで固めて間もない足で全力疾走したり、塩酸やらスプレーやら巧みに活用し、挙句の果てには酒瓶で火炎びん作ってUFO撃墜!で、命からがら逃げ伸びたのに、結局はいざ戦場へ! ま、だからこそ余計に面白かったんですけどね。引いてる場合じゃありません。ヒロインが超人であってこそのSFエンターテインメント作品ということですね♪[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-15 15:23:52)(良:1票) 《改行有》

165.  イグジスツ 遭遇 《ネタバレ》 POVによって描かれる作品は数多かれど、元祖的なヒット作である「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の共同監督の1人であるエドゥアルド・サンチェス監督の作品ということで期待度高めで鑑賞しました。 全体を通してそれ程激しくない適度な緊張感。早々に登場するビッグフット(?)は、暴力的ではあるものの目を覆う様な惨劇には至らない。実に無難に纏められていて、決して退屈することはないと思います。 がしかし、例によって全く感情移入出来ない登場人物たち。危機管理能力もしくは生存本能の欠如。根拠もなく繰り返す「大丈夫だ!」の一言。決して勇敢とは言えない無謀な行動。イラつくばかりです。 そしてラストシーン。「挑発しなけらば襲って来ない」らしい相手に対して挑発しっぱなしで冒頭から死亡フラグ掲げっぱなしのお兄さんが、漸く挑発をやめて死を覚悟した途端に去って行く実に物分かりの良い怪物。あれ?子どもの仇はとらないの?あっけな過ぎるエンディング。 場面ごとの演出等は流石元祖POV!と言いたくなるものもありましたが、観終わってみると何も残らないような残念な作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-14 00:03:22)《改行有》

166.  フローズン・グラウンド 《ネタバレ》 実話を元にした作品ということですが、実話を参照して部分的に事実を盛り込んで作り上げたフィクションということだと思います。その観点からすると、犯人や被害者の実名を使用したことや、エンドロールに被害者の画像や状況を挿し込んだことには少なからず疑問を感じてしまいます。フィクションなのかノンフィクションなのかが曖昧にされているような…。 そのあたりのモヤモヤ感を別にすれば(いや、そこは重要なんですが)、終始緊張感が途切れることなく続く捜査劇は、エンターテインメントとしての魅力十分だと思います。決して退屈する余裕などないと。 そう、エンターテインメント作品と割り切れば、ヒロインのバカげた行動や警察の脇の甘さ、主人公の家庭生活や妻との関係等々「おいおいそりゃあないだろ!」とか「それってなんで?結局どうなったの?」的な演出も、進行上必要不可欠に思えて来ます。実話ベースだからって正確過ぎたり緻密過ぎたら興覚めですからね。納得です。 そして何より、ニコラス・ケイジとジョン・キューザックのハマりにハマった役どころは見もの。特にニコラスさんはやっぱりシリアスな、こっち系の人ですね![インターネット(字幕)] 7点(2023-01-11 23:09:55)《改行有》

167.  クワイエット・フォレスト 《ネタバレ》 難解と言うべきなのか、訳が解らないと言うべきなのか、はたまたバラバラで纏まりのない作品と言うべきなのか?それとも単に私の読解力不足なのか? 終始太陽の存在を感じさせないモノクロのような色調の世界は、北欧の作品を見ているのかと見紛うような、静寂に包まれた美しささえ感じる風景です。メキシコ映画であることは勿論、フランス合作であることも忘れてしまいそう。 ただし、出演者たちも魅力的だしビジュアル的には良いと思うのですが、いくらなんでも説明不足。いつの時代のどこなのか?一家は何故こんな暮らしをしているのか?強いられているのか自発的なのか?森の中の朽ち果てたピックアップを見ていると、人類が壊滅的なダメージを受けた終末世界なのかとも思えてしまいます。 時折り聞こえて来る怪物の咆哮、それに合わせるかのように音を発する父親の部屋の屋根裏にある装置。動くと有毒物質でも噴出するのか?だから虫が落ちる?長女が体調を崩す?誰も山小屋に近付かない? そもそも怪物は存在するのか?しないとすれば父親は誰に襲われたのか? 終始疑問が尽きることのなかった一時間半。決して面白くないということはないのですが、何を言わんとしているのか、掴めないままエンディングを迎えてしまいました。 やはり私の理解力不足・考察力不足なのでしょうか? ちなみに邦題。こりゃダメでしょう。ジャケットのコピーも含め。あの作品とはまるで違うし、そもそもそんな設定あるようには思えないし。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 11:49:50)《改行有》

168.  村人 《ネタバレ》 都会から遠く離れた村の村人たちが、秘密を共有しつつ排他的に暮らしを守り、それを崩そうとする者に対しては手段を選ぶことなく対応し、人殺しさえも厭わないといった物語。このように書いてしまうと結構既視感のある物語かも知れません。 ただし、主人公自身がその村の出身者である、ということが他の作品との違いでしょうか。加えて、村人たちが排除しようとするのが純粋に余所者ではなく、一度村を離れて戻って来た者、つまりは元々は余所者ではないというところが、この作品にオリジナリティが感じられる部分です。 ただ、物語の背景はかなり省略されていて、寧ろそれがテンポをよくしているのかも知れませんが、モヤモヤ感が残る展開、そしてエンディングでした。 何故マイクはナイフ投げ事故にのめり込んで行ったのか?単に犯罪捜査官の本能が目覚めたからなのか? 何故マイクはサーカス団にすぐに村を出るよう強く訴えたのか?村人の過剰な反応と地元警察の無関心さから、報復によって更なる犠牲者が出ることを恐れたからなのか? 何故マイクは死体を発見して警察に電話したにも関わらず、自ら電話を切り単独捜査をし始めたのか?誰かを守るためなのか? そして最も理解出来なかったのは、何故マイクは自分を殺そうとしたエヴァを許したのか?ラストシーンでエヴァは身重のように見えますが、お腹の子がマイクの子なのか?だから彼女を許すのか?それとも彼もまた村人に戻ったからなのか? この他にもまだまだ何かとスッキリせず、消化不良感が激し過ぎました。なので、そこそこ楽しめましたが5点献上に留めます。[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-10 11:30:39)《改行有》

169.  ルーム 《ネタバレ》 理不尽な犯罪によって7年もの間自由を奪われ性暴力に晒され絶望の淵に立たされながらも、望まない妊娠だったとは言え健やかに育っていく我が子に一筋の光を見出し生きる力を取り戻した若い母親。 生まれてから5年間、日々暮らす小さな部屋こそが全世界であり自分以外の現実の存在は母親と定期的に訪れる男性だけという異常な状況にありながら一歩ずつ成長を重ねている息子。 実話をモチーフにした原作の映画化と考えると、尚更にこの悲惨で恐ろしい事件は重く心にのしかかって来ます。 作品の前半は監禁された母子の異常な日常が描かれます。敢えて事件の経緯や実態は具体的に描かず、妊娠し自力で出産し赤ん坊を育てた状況も全く描かれていません。このシンプルな表現が事件の異常性や悲惨さを逆に強く訴えて来ます。 強いて野暮なことを言わせていただけば、脱出劇が少しばかり上手く行き過ぎたこと。とは言え、そこを描き込み過ぎても作品全体を壊してしまいかねないですね。あの流れで良かったのかも知れません。 そして救出後の後半。恐ろしい犯罪の被害者である母子がそれぞれに異なる視点や立場から異なる変化を見せて行きます。 母親はかつての生活を取り戻そうと実家への帰宅を急ぎ、結果として自らの現状を真正面から見つめることになってしまい心を病んでしまいます。息子は見たことのない世界に怯え、生まれてから母親とずっと過ごして来たあの部屋に戻りたいとさえ思ってしまう。 共に運命共同体の如く暮らして来た二人が、部屋で暮らす以前の日常の有無により部屋の外の世界の受け止め方が大きく異なってしまう。脱出したことでかえって希望を失ってしまう母親と、見るもの全てから日々学び続ける息子。部屋では母親が息子の絶対的な守護者でしたが、外の世界では部屋との繋がりを断ち切ることの出来た息子が母親を救います。 二人を取り巻く人々。母親の両親は既に離別しています。7年ぶりに帰って来た愛娘と5歳の孫。それぞれに複雑な心境をもって迎えますが、7年の間に二人の間に何があったかは、会話や表情から浮かび上がって来ます。 そして祖母の新たなパートナー。実の娘や孫ではないからこその冷静で暖かな眼差し。母子の再出発になくてはならない存在だと思います。 限定的に捉えればハッピーエンド。後半のドラマに救われました。非常に丁寧に描かれたドラマ。子役は勿論のことオスカーに輝いた母親役を始め出演者の演技が素晴らしかったです。ひさびさに10点献上します。[インターネット(字幕)] 10点(2022-12-28 11:35:05)(良:1票) 《改行有》

170.  フェイシズ(2011) 《ネタバレ》 相貌失認をモチーフにしたミステリーということで、どんな仕掛けを用意してくれるのか期待していたのですが、肝心のストーリーがいまひとつ盛り上がらず拍子抜けの感があります。早々に真犯人も浮かび上がってしまいますし。(実に解り易い) ヒロインが顔の識別が出来ずに苦しむ様は、ビジュアル的にはかなり丁寧に造り込んでありますが、故意なのかどうか分かりませんが結構似ているタイプの役者さんをキャスティングしているので紛らわしい。折角の映像的造り込みがイマイチ生きていないような気がします。 ヒロインと担当刑事のロマンスもいけませんね。運命の人だから識別出来るみたいな設定は、折角の緊迫したミステリーを安っぽくしているような。だいたいからして懲戒処分モノの行動ですよ。更に、ラストの対決シーン、そして大ラスの子ども生まれましたシーンも、何だか予定調和に徹してしまった感がします。 相貌失認をビジュアル化する段階で製作陣は力尽きてしまったのか。魅力的な設定をもっと生かして欲しかったと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2022-12-25 22:55:07)《改行有》

171.  ドライブ・アングリー3D 《ネタバレ》 ニコラス・ケイジという人は非常に興味深いです。男性的とも中性的とも思える魅力的な容姿と、俳優としての確かな演技力を持ちながら、名作と称するべきような作品に出演するかと思えば、本作のようなトンデモ作品も引き受ける。 それが世に噂されているような借金のために止むを得ず受けている仕事だとしても、出演する以上はキッチリ最高レベルに演じてくれることは間違いなし。ある意味、彼の作品を観て「彼に」失望することはありません。 本作もまたしかり。期待通りの暴れっぷり、切れっぷりを大いに堪能させてくれました。それだけで良いのだと、妙に納得。 ただし、本作については他のキャストでも大いに満足させてくれました。アンバー・ハード、ウィリアム・フィクトナー、トム・アトキンス、デヴィッド・モースなどなど。それぞれに魅力的でした。 オープニングとエンディングだけ見せられてしまうと、色調と特殊効果の雰囲気から「ゴーストライダー」と見紛うところですが、そのことよりも言いたいことは、近年ニコラスさんの出演作品は宗教とか悪魔とかに関わる作品が多めになりつつあるような気がして(いや実際そうかも)、もっとシリアス路線やヒューマンドラマ路線の作品で頑張っていただき、誰もが認める名優と呼ばれて欲しいなと願うところです。 このままでは、ヴァンダムさんの「ヴァンデミング・アクション」(某地上局のコピー)みたいに「ニコラス・ケイジ・アクション」(いいコピーが思いつきません)とカテゴライズされてしまいそうです。(いや既にされているのかも)[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-22 15:16:15)《改行有》

172.  チェンジリング・シークレット 《ネタバレ》 結末まで観てしまえば、どことなく既視感を伴うシンプルなサスペンスですが、約90分の尺の中で丁寧かつスピーディに纏められていて、飽きることなく楽しめました。 冒頭の怪しげなビーチの女性の登場で、最初からマットは誘拐されたんじゃないかと想像は出来ますが、誘拐犯にとってマット本人はあくまでも隠し玉というのは予想せずに観ていたので、終盤は更なるどんでん返しがあるのかとハラハラとさせられました。 そういう意味ではやはりシンプルな展開と言うべきで、意外とすんなりと解決してしまう結末については、少しばかり残念だったかなと思います。もうひとひねりあると「驚愕のラスト」だったと思います。 それにしても何という犯人の動機。作品の中では当時の様子を窺い知ることは出来ませんが、かなり捻じれた性質の執念深いマウントおばさん、恐るべしです。 ちなみに邦題は、「チェンジリング」が前なのか後なのか英語的に微妙な感じですし、何より「チェンジリング」は別の作品にもある通り「子の取り違え」といった意味合いになるのでイマイチ内容に合わないかなと。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-21 14:22:47)《改行有》

173.  エヴォリューション 《ネタバレ》 物語としてはシンプルな構成。少年と成人女性だけが暮らす寂れた島。全く生活感のない部屋、そして町並み。そこで行われる秘密の医療行為。そして儀式。恐らく女性たちは人間ではなく、自分たちは繁殖行為が出来ない。その為に少年たちを使う。 SFホラーとも受け取れそうなストーリーではありますが、生命の在り方に視点を向けた概念的な作品なのだと思いました。 何より特徴的なのは映像。海と病院を生命誕生の象徴的存在として据え、海については長めのカットでねっとりとした質感で描き、病院についてはやや低い視線から無機質ではあるものの何か温度を感じさせる描き方。そしていずれも只管薄暗いトーン。 まさに悪夢を映像化したようでいて、思いのほか恐ろしさやおどろおどろしさは感じません。 監督が表現しようとしている深みまでは理解出来そうもありませんでしたが、この世界観にはどこか共感するものがあります。 ラストシーン。沖に漂う小舟から見える都会の夜景。朧気に記憶する実母の面影。街中を走る自動車や遊園地の観覧車の記憶。ニコラはあの街に住んでいたのでしょうか?さらわれて来た?思い出してしまった彼に感情移入してしまったステラは彼を故郷に戻した? 余り具体的に想像しないことが、この作品の鑑賞においては必要なのかも知れませんね。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-19 01:07:17)(良:1票) 《改行有》

174.  ダークスカイズ 《ネタバレ》 屋敷に潜む悪霊との闘いのストーリーかと思いきや、まさかまさかのエイリアンによる誘拐事件を描いたSFスリラーだったとは。 種明かしされてしまうと、何やら使い古された古典的なエイリアンもの。子役を含めた登場人物の緊張感のある演技や、何者かが侵入することへの恐怖感の演出には惹きつけられるものがあって決して面白くないとは言いませんが、結局エイリアンということになると何でもあり的になってしまって肩透かしな感じは否めません。 エイリアンたちの目的は何だったのでしょうか?何故この一家を選び、何故回りくどいアプローチを仕掛けながら子ども一人を攫っていったのでしょうか?只管謎です。 そこそこスピーディな展開で中だるみすることなく楽しませてくれはするのですが、エイリアン登場の必然性と言う部分での説得力が感じられず、エイリアンものであることが確定する前の段階で、いや確定した後もかな、いくつか挿し込まれるエピソードも、作品のテーマとは関係なかったりするのでかえって物語の流れが途切れがちになってしまってます。 何か煮え切らない思いが拭い去れず、5点献上に留めます。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-14 00:21:48)《改行有》

175.  ライアー・ハウス 《ネタバレ》 舞台劇のような作品。少ない登場人物の一人ひとりが語る言葉には嘘があって、単純に額面通りに受け取ってしまうと結構混乱してしまいます。と言っても初見で嘘を見破るのは無理な作りになっている訳ですが。 この手の展開の作品は決して初めてではありませんが、いつ観ても面白いジャンル。騙される楽しさ? ただ、一番のキーマンたる保安官の存在が結構無理やりの力技的に突っ込まれていて、それはそれで面白い展開ではあるのだけれど、予定調和的なお約束感に溢れた結末になってしまい、少々消化不良で終わってしまいました。ちょっと残念。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:47:54)《改行有》

176.  イグジット14 《ネタバレ》 長きに亘り生贄によって命を繋いできた母親と、母親のために生贄を求め続ける息子。生贄の犠牲者は、ある者は命を奪われ、また、ある者は生きたまま鏡の中に閉じ込められる。そして、息子は新たな生贄を誘い込むために架空の14番出口の標識を置く。 都市伝説的なストーリーですね。特に斬新とも言えない内容ですし、恐さも今一つといったところか。主役の4人の大学生は、男子はありがちなお馬鹿キャラ。到底感情移入出来ません。それどころか、初っ端から死亡フラグが高々と掲げられていて全滅を予感してしまいます。 また、サイドストーリー的に三角関係的な男女関係を挿し込んでいますが、そのエピソードが本筋に絡んで来ない。それを語るのだったら、もう少し怖さの演出の方に力を注いで欲しかったところです。 そして、最後に登場してあっさり退場する父親キャスト。我が子からSOSの電話を受けて急行したものの、着いた時には時既に遅し。それどころか自分まで犠牲に。この父親キャストって必要だったんでしょうか? いずれにしても、登場人物にイラつかされるばかりで全く恐くないホラーには辛めの3点献上です。[インターネット(字幕)] 3点(2022-12-12 23:48:17)《改行有》

177.  譫妄(TVM) 《ネタバレ》 ヒロインの精神科医と容疑者の関係には、ハンニバルシリーズのクラリスとレクターの関係を連想させるものがあります。ただし、こちらの二人はともに精神に脆弱さを抱えていて、いつ崩壊してしまうのだろうかという不安定さを常に伴っています。 尺の短さ故か、カーラのトラウマとなっている幼少期の出来事や、スパンガーの連続犯罪の実態は具体的には描かれていませんが、物語の流れと展開の中で朧気ながら浮かんできます。この辺りは脚本の妙なのかも。 落ち着いた重厚な雰囲気が如何にもドイツ映画(オーストリア合作ですが)という味わいで、これがTVMと思うと我が国のTVMにももっと期待したくなります。 ただ、愛娘を軟禁している経過(地下室の必要性あるのかしら?)や、肝心のオチの部分(それって何かしらの罪に問われるんじゃないかと)など、結構な「?」が残ってしまい、消化不良は否めません。 なので、思わぬ佳作との出逢い、と思いつつも6点献上止まりです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-12 23:39:31)《改行有》

178.  リザとキツネと恋する死者たち 《ネタバレ》 何とも不思議な世界。東欧の雰囲気一色の画面なのに、時折り出演者がたどたどしくはあるものの日本語で話す。死んでいく者たちが縦書き毛筆体で「死者」と紹介されるあたりも微妙にお洒落。 そして何より、ほぼ主役の幽霊・トミー谷(デヴィッド・サクライ)のナイスなキャラ。矢鱈と耳に残って消えないメロディと日本語歌詞、そして見ていると一緒に体が動いてしまう緩いダンス。ハンガリーと日本のハーフということですが、如何にも怪しげな日本人としてハマってますね。 ヒロインのリザ(モーニカ・バルシャイ)は純真なのか天然なのか、地味なアラサーを演じつつ時として妙に可愛く見えたりもする不思議キャラ。このキャスティングも気に入りました。 他の出演者も、如何にもヨーロッパのコメディ風な俳優さんが並び、独特なとぼけた味わいを醸し出していますね。 モチーフとなっているはずの「九尾の狐伝説」は殆ど関係ないような物語ですけれど、監督の日本贔屓に概ね100分乗せられてしまいました。佳作と呼ぶにはイマイチかもしれませんが、妙に気に入り7点献上します。 ちなみに、細かい話かも知れないけれど、ラストシーンでヒロインたちが乗るビートル。那須を走っている(レッカーされてるけど)ことになっているのだから、せめてナンバーは日本のものにして欲しかった。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-10 00:38:04)《改行有》

179.  ゾンビの中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 街に、いや世界中にゾンビが急増殖し(ちなみにこの作品の場合、正確にはゾンビではなくて感染して狂暴化した患者ですね)、街はおろか自宅からも全く出ることが出来なくなってしまうというソリッドシチュエーションゾンビドラマはこれが初めてと言う訳ではありませんが、孤立してからのエピソードには様々工夫があって変化を楽しめました。 倦怠期にある夫婦が、突然生命の危機に直面する中で互いのことを見つめ直し再び愛を確かめ合うという、ラブストーリーを核としたヒューマンドラマかと思いきや、真面目一方と思っていた奥さんが麻薬やら武器やらを横領して隠し持っていて、しかも躊躇うことなくそれを慣れた手つきで使用したり、押しかけて来た隣人夫婦を、常軌を逸した対応の果てに殺してしまっても動揺ひとつせず冷静に死体を処分したりと、前半はブラックコメディ系作品の匂いがプンプンと漂います。 ところが後半に向けて自然な流れの中でシリアスになって行き、前半では、いくら何でも人間そんな急には変わらないし、極限状態のなり始めだからっていきなりそれはないでしょ的だったことも、後半では、この状況ならこうなっちゃうよね、みたいに受け入れてしまいました。強盗を躊躇うことなく殺害するシーンなんかは拍手喝采。通常の作品ならば主人公は躊躇いますよね。でもって躊躇ってるうちに逆襲されちゃうとか。そんな回り道をしない決断力に清々しささえ感じます。 そして極めつけはラスト。倦怠期をクリアして愛を確かめ合った二人ですもの、そりゃあ同じ道を歩みますよ。現実だったら、自分だったら、それは無理!と思わないこともないけれど、やっぱりこのラストで納得です。 その結末に敬意を表しての8点献上です。 ちなみに、感染者が群がる雰囲気の原題より、ちょっとノリは軽くてもストレートにテーマに沿った邦題がしっくり来ます。[インターネット(字幕)] 8点(2022-12-05 21:10:55)(良:1票) 《改行有》

180.  ANON アノン 《ネタバレ》 作品のテーマとも展開とも全く関係ないのですが、いきなり主人公が煙草に火をつけるのを見て萎えてしまいました。高度な科学技術によって人間の記憶までが一括管理されている未来社会において、公共の場の喫煙て有り得ないのでは?てか、そもそも喫煙文化が存続してる訳ないのでは? 道路事情も変です。なぜバカでかいセダンばっかり走っているのか?どう見ても大排気量のガソリン車。そりゃおかしいですって。 殺人事件の被害者にカミングアウトしていないレズビアンのカップルが出て来ますが、どうやって関係を隠して来たのか?だいたいからして、後から出て来る男女のセックスシーンも同様ですが、全ての記憶を管理されているのに堂々と出来ます?公衆の面前で営んでいるようなものですって。あぁ恥ずかしい。 そもそもここで行われている記憶の操作とかは、ほぼ超能力の世界。これがあくまでも現実世界のことならば。「マトリックス」の世界みたいな状況だったら話は違いますが、生身の人間に出来る技じゃないでしょう。 どうもアイディア先行で製作決定したものの、ストーリー自体に厚みを持たせられずにツギハギ的になってしまったように思えてしまいます。 いきなりヒロインの全裸が出て、その流れで彼女と刑事さんが良い感じになっちゃってみたいな軽さもマイナス点かな? 期待して観始めただけに、余計に残念な仕上がりでした。[インターネット(字幕)] 4点(2022-12-02 21:45:40)《改行有》

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