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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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161.  ダウン・イン・ザ・バレー 《ネタバレ》 車が激しく行き交う交通量の現代と過去の遺物のようにテンガロンハットを被りカウボーイの出で立ちをするハーレンの対比は極めて明確ですが、物語自体は不明瞭な部分が多いです。憑かれてしまったようにウェイドを敵と確信し行動を抑制できないハーレンの姿に何かを感じるほど背景が描かれていないのですから。それでもトーブを撃ったもののロニーを救出しようとした行動にはハーレンの信念が窺えます。おそらく西部劇のヒーロー気取りで現代社会に巣くう病を敵視し、愛するトーブを守るという使命をえて実際に制裁を加えようとしている。その姿には恐怖を覚えます。我こそが正義と常軌を逸してしまったハーレン自身も現代社会の副産物であり病の一部としているのでしょうが、自称でも正義を異常に描くことにより逆に世の中の腐敗を表現しているとも考えられます。前半の甘いラブストーリーから一変する後半の狂気。鏡に銃を向けるシーンなどもあり「タクシードライバー」を彷彿させます。[映画館(字幕)] 6点(2006-01-18 00:55:25)

162.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 リメイクというのは良いところはそのままに、悪いところは改善できるので、基本的にはオリジナルより出来が良くなると思います。しかしオリジナルが名作であると、そのイメージを壊してしまうという事の方が遥かに大きく、評価を落とす事になってしまいます。さて「猿の惑星」は言わずと知れた名作です。しかも〝自由の女神〟の衝撃のオチがあってこその作品です。オチのある名作をリメイクする事が決まった時点で、バートン監督の敗北(世間が言う意味での)は決まったも同然だったと思います。ですからどうせなら、もっと〝バートンらしさ〟を出して欲しかったですね。  でも単品として考えればけっこう楽しめましたよ。特に猿側が興味深い。ヘレナ・ボナム=カーター演じるアリはなかなか魅力的でしたし。さすがに恋愛感情までは無理ですけど。それにティム・ロス演じるセード将軍は強烈でした。彼は人間の恐ろしさを誰よりも知り尽くし、絶対服従させようとする恐るべきモンスターです。セードに征服されてしまったラストも頷けますね。[DVD(字幕)] 6点(2006-01-17 15:03:44)《改行有》

163.  スズメバチ 《ネタバレ》 キャッチコピーからして、ドンチャン騒ぎの作品かと思っていました。ところが実際に観てみると、割とシリアスでなかなか面白い。すっかり包囲され砦に立てこもるかたちとなった彼らの緊迫感が、ひしひしと伝わってきましたよ。敵の攻撃は容赦なく、一人また一人と仲間を失っていき追い詰められていく恐怖。敵の〝顔〟が出てこないのはスピルバーグの「激突!」と同じ手法ですね。暗い画面とその手法により怖さが増します。たまたま出くわした者たちが協力して戦うシチュエーションも好みです。ラストはあっさりとしていますが、妙な後日談があるより良いですね。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-14 15:54:17)

164.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 スティーヴン・キング原作の映画は出来の差が激しいですよね。しかし彼の小説が好きな私は、迷いがあってもその映画も鑑賞。本作は酷評を聞いていたのが良かったのか、噂ほど悪くはなかったですね。「スタンド・バイ・ミー」のような子供時代、そして大人になっても子供の頃のように仲の良い彼ら。何となくうらやましくなってしまいましたよ。それから〝記憶倉庫〟も良いですね。私も記憶倉庫が欲しいです。色々燃やしてしまいたい。それに角刈り?のモーガン・フリーマンも新鮮でしたよ。内容もエイリアン侵略ものと考えればなかなかだと思います。  ちなみに私のレビュワーネーム、ミスター・グレイと本作に登場したミスター・グレイは一切関係はございません。[DVD(字幕)] 5点(2006-01-03 12:56:15)《改行有》

165.  エンド・オブ・オール・ウォーズ 《ネタバレ》 カーライルに引かれてレンタルし戦争ものかと思って鑑賞すれど、それでもかなり重い作品でした。 人間らしさを失わなかったアーネスト・ゴードンたち。たとえ捕虜にされ自由を奪われたとしても心や頭の中にあるものは誰にも奪えないのだという事と同時に、人間にとってそれが最後の砦なのだと思います。そしてそれこそが人間の価値なのだと思います。 またキャンベル少佐とイトウ軍曹は結局のところ似た者同士だった訳です。強い信念を持ち自ら信じるルールを頑なに守っている彼ら。そんな彼らの性格が駒として利用されてしまう戦争という状況は悲劇です。こんな状況下で出会わなければ二人は友人になれたかもしれません。戦闘シーンなどなくとも戦争の残酷さがひしひしと伝わってくる作品です。それから日本人キャストは存じない方々ですが、皆、役の雰囲気に合っていて良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-27 14:06:47)

166.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 最初に言っておきますが、私は33年のオリジナル版の大ファンです。ですから純粋にではなくどうしても比較しての観点になってしまいます。まず何より一番気になるのは、アンがコングに情を通わせることです。これは過去のリメイク作から始まったことですが、オリジナル版ではアンはコングを終始恐怖の対象としてしか見ず叫び続けます。つまりコングの味方は誰もいないのです。それが孤高の王者コングの怖さや悲しさを際立たせていたのです。次に、やはり長い。オリジナル版はそれこそドリスコルが最初に書いた15ページの脚本のようにセリフが少ないのです。でもそこには無駄を省いた簡潔さが存在するのです。まさに言葉なんていりません。それからいわゆるオマージュが逆に気になりました。例えば倒したティラノサウルスの口をパクパクさせるシーン、オリジナル版では倒す度に敵の死を確認します。それがコングの用心深さや執拗さの表われとなる訳ですが、本作ではただのワンシーンにしか見えません。また「美女に殺された」という最後のセリフもオリジナル版と所々違うので、重みが感じられなく取って付けたような感じがしてしまいました。なんか文句ばっかりになってしまいましたが、もちろん良くなったところもあります。それはストップモーションより自然な迫力満点のコングや恐竜たちです(欲を言えばコングとティラノのバトルはアクロバティクではなくオリジナル版同様、差しの勝負が見たかった)。  最後に、ピーター・ジャクソン監督は33年のオリジナル版が大好きだと聞きました。確か劇中にカール・デナム監督を称して「愛するものを破壊せずにはいられない男」というセリフがありました。これはジャクソン監督が自身に向けたものではないでしょうか。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-20 00:10:54)(良:2票) 《改行有》

167.  サイン 《ネタバレ》 評価低いですね~。言うのも少し勇気がいりますが、私はけっこう好きだったりします。今回はいわゆる〝オチ〟というものに関しては今までの作品には遠く及びません。それは宇宙人が現れた時点で分りますね。しかしその代わりに小さな仕掛けが沢山用意されており、数で勝負といったところでしょうか。奥さんの事故死とその最後の言葉、メリルが低打率の一発屋だった事、モーガンが喘息だった事、ボーが水に敏感であった事が、あの一大事に意味を成した訳ですね。グラハムの再生物語として良く描かれていたと思います。最後に牧師の服を再びまとったグラハムがチラッと写るカメラワークも好きです。  シャマラン監督は「シックスセンス」で成功を手にすると共に、皆が驚愕するオチを用意しなければならないという重荷も背負ってしまったわけです。しかし〝良いオチ〟というのは〝良い映画〟を作るのより難しい事だと思います。という事で、シャマラン監督に同情の余地もあると思うのですが、私はそろそろ彼の〝普通の作品〟も観てみたいと思うのです。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 15:46:03)《改行有》

168.  神に選ばれし無敵の男 《ネタバレ》 人物から能力まで対照的な存在である〝現代のサムソン〟ジシェと〝千里眼〟ハヌッセンの生き方を、同じユダヤ人としての迫害への抵抗を通して描いた地味目なドラマ。基が実話のようなので最後はあっけない幕引きですし、場面場面の繋がりが少々見難いところがあります。しかし、この映画は単純なシーンがなかなか良いです。例えば、田舎の穏やかな家庭からベルリンまで一本の道をズンズン進んで行くジシェの姿が、彼の誠実さやこれから起こる出来事への旅立ちを予感させます。そして対照的にベルリンでは車の騒音に人込みの喧騒で戸惑うジシェの姿に異世界への突入を感じます。ティム・ロスの怪しい風情もインチキマジシャンみたいで面白いですし、ジシェを未来のオカルト省となる建物に連れて行くシーンは二人の根っこの部分での繋がりを思わせます。最後にジシェが夢の中で見た空を飛ぶベンジャミンは、文字通り優秀な弟が世界に羽ばたく姿を願っていたのでしょうか。この後に訪れる過酷な歴史を思うと辛いです。 ・・・・・・ところでこのハヌッセンという人物、かなり興味深かったのでちょびっと調べてみたのですが、なんとあのヒトラーに演説法を指南したのは彼らしい。しかもユダヤ人とバレたからではなくヒトラーがビビったから殺されたという説まであるとか。うーん、これはますます興味が湧いてきたぞと思ったら彼を主人公にした「ハヌッセン」なる作品があるではないですか?!これはぜひ観てみたいぞ。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-10 15:32:33)《改行有》

169.  ぼくは怖くない 割と軽いノリで観始めたのですが心に残る力作でしたね。まずあのイタリアの田舎の雰囲気が好きで美しい映像美にあっと言う間に引き込まれました。あのような場所で育った覚えも無いのに何だか懐かしい気持ちになってしまいましたよ。子供の視点から描かれているのも好印象。特に良いのは象徴的な空想の犬のシーンで、ミケーレの成長を何気ない子ども遊びの一つで描いているのが素晴らしいです。そしてこの映画を観ると大人になったつまらなさを感じてしまいますね。成長する、大人になるというのは身に付いていく事ばかりでなく、経験する事によって逆に失われてしまうものがあるのだと思います。犬に象徴されたもののように。犬が見えていた事がどんなにか素晴らしかったか。また犬を見たいなぁ~と、少し寂しい気持ちにもなってしまった作品でした。[DVD(字幕)] 9点(2005-12-06 16:50:14)(良:1票)

170.  ステップフォード・ワイフ(2004) 理想の妻とは、理想の夫とはどういうものか?そして完璧とは?をシニカルに描いた作品ですね。男と女の視点ではまた違うものを感じるでしょう。男の私には、地位も収入も学歴も夜の生活も何もかも上の相手に、だんだんとみじめさを感じ始めた夫たちの気持ち、何となくわかります。しかしだからといってステップフォード・ワイフにして良い訳が無いし、もちろん私は〝ありのまま〟が一番だと思っていますよ・・・。本当ですよ。でも男はバカだからステップフォード・ワイフに少し憧れてしまうのです。  ストーリー的にはロボットなのにチップを削除しただけでもとに戻るの?など疑問点がありますが、その辺は話の設定上仕方ないことでしょう。それからグレン・クローズとクリストファー・ウォーケンの怪演は見事です。あやしくて、おかしくて、ちょっぴり怖い、こんな夫婦を演じさせたら二人はきっとベストカップルだと思います。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-04 17:02:02)(良:1票) 《改行有》

171.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 素晴らしい作品です。エドワードはとても勇気のある人です。故郷を旅立ち、異形の者を恐れず、スペクターのような魅力的な町にも留まらず、人生を最大限に楽しんでいます。そして世界でたった一人の愛する女性サンドラと結ばれました。私もそんなふうに思える女性と巡り会いたいです。でもそれにはエドワードのようにしっかり生きなければなりませんね。私はきっとスペクターから出る事は出来ないでしょう;。   話の主題は父と息子についてですが、息子は大きくなるにつれていつの間にか父親を一人の人間と考えるようになり、両者に微妙な感情が芽生えてしまうものです。私も父親の事を知っているか?と聞かれたら、けっこうドキッとしてしまいますね。そんな関係を〝ホラ話〟を交えて上手く描いていたと思います。エドワードは沢山の話をしましたが話すという事は伝達です。エドワードはウィルにホラ話をすることにより、彼の中で生き続けたかったし人生の素晴らしさを伝えたかったんだと思います。そしてそのホラ話の全てが嘘ではない事がこの話のミソですね。エドワードのは極端でしたが、ほんの少し見方を変えれば世界は変わり人生を楽しめるのだと思います。久しぶりに目頭が熱くなってしまった作品でした。[DVD(字幕)] 10点(2005-12-03 15:02:49)(良:1票) 《改行有》

172.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 怖いです。ちょっとしたホラー映画なんて相手にならないくらい怖いです。この作品、性善説とは無縁ですね。環境により左右されてしまう危うい人格を描いています。権力を持てば、程度や要する時間は違えど、誰でも変化してしまうと思います。それでも被験者が一人ないし二人ずつなら問題は起こらなかったと思います。しかしこの映画の看守役のように、集団になると責任感は分散され、その行為はエスカレートしていくのではないでしょうか。そして何であろうと一度境界線を越えてしまうと、あとは簡単になだれ込んでしまうのです。お化けより怪獣より真に恐ろしきは、人間の中に潜む邪悪さと、どこまでも続く愚かさなり、というところでしょう。  それから皆さんが必要無いとおっしゃっている主人公と女性のエピソード。確かに取って付けたような感じがしましたね。でもあれは観客のために用意された休憩所なのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-21 18:17:35)(良:1票) 《改行有》

173.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 スターウォーズシリーズは全部観てきましたが、それ程興味を持っておりませんでした。しかし今作は映画館で観た事もあってか観入ってしまいましたね。パドメへの愛とジェダイ評議会の腐敗に対するアナキンの純粋過ぎるが故の苦悩。クワイ=ガン・ジンのような良き師になれず、弟のように思っていたアナキンと対決する事になってしまったオビ=ワンの悲しみ。何と言うか初めてスターウォーズに生身の人間が表われたという感じです。欲を言えば〝アナキンが宇宙征服まで考えるようになってしまった過程を詳しく描いて欲しかった〟や〝パドメ、母親になったのに死んじゃうの?〟とか〝ハンソロも出して欲しかった〟等々ありますが、これだけの大作です、要望を出せばきりが無いでしょう。個人的にはオビ=ワンの活躍シーンが多かったので満足です。  それと今作をもっと堪能したい方はアニメ「クローン大戦」をご覧になると良いですよ。笑っちゃうけど、エピソード2.5ぐらいに相当するので話が分かり易くなります。[映画館(字幕)] 8点(2005-11-19 11:11:55)(良:1票) 《改行有》

174.  エブリバディ・フェイマス! 他のレビュワーの方もおっしゃっておりますが、「フルモンティ」のような英国コメディに似ていますね。ですから英国好きの私は十分に楽しむ事が出来ました。ジャンのあの一生懸命な間抜けさがおかしくて。その一生懸命なのは自分のためではなく娘のためというのが泣かせるじゃないですか。親の心子知らずでも、迷惑でも、素晴らしきかな親心、といったところでしょうか。鑑賞後、しばらく「ラッキーマヌエ~ロ~」と口ずさんだ事は言うまでもありません。それとお気に入りのシーンは、ジャンがテープレコーダー片手に「ラララ~ラララ~」と自作のまずい鼻歌を録音し、満足そうにしているところです。あの姿を思い出すと何だか心が温かくなります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-19 10:50:19)(良:2票)

175.  10億分の1の男 《ネタバレ》 確かに運を奪い合うというネタは面白いです。実際に〝ついている人〟というのは、本当にどこまでもついているなぁと思う時があります。この映画はそんな感覚を表そうとしたんだと思います。しかし、いかんせん単調です。皆さんがおっしゃっている通り、面白いのは目隠ししての森での全力疾走ぐらいです。でも何より思うことは、登場してきた強運という人たちが、良い人生を送っていないなぁという点です。墜落事故で助かるのは運が良いと思いますが、本当に運が良い人はその飛行機にも乗らないと思います。運が良いのと幸せなのとは別なんですかね、私は共通する部分があると思うんですけど。ということで期待した分、評価も辛めになってしまいました。[DVD(字幕)] 4点(2005-11-17 14:14:09)

176.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 久しぶりにティム・ロスがスクリーンで見られるという事で映画館まで足を運びました。もとネタの「仄暗い水の底から」は未見なので比較はできません。それでも同じジャパニーズホラーのリメイク作「ザ・リング」とはだいぶ趣向が違いますね。なにしろ全くと言って良いほど怖くないのです。なぜならこの作品はホラーがメインではなく、ある悲しい女性の物語が軸になっているからです。これも因果応報なのでしょうか、親のなした罪のために娘が贖罪をするのです。その悲劇的物語が実に丁寧に撮られています。登場場面は少ないながら脇役陣もいわゆる実力派で固めてます。いかにも商売人な不動産業者のジョン・C・ライリー、なおざりな管理人にピース・ポスルスウェイト、そして一癖ある弁護士にティム・ロス。こういうありがちな設定は作品をチープにしがちなのですが、そうはならないのはやはり監督と俳優が巧いからに他なりません。でもだからと言って演技を楽しむタイプの作品ではありません。彼らの技量によりスキの無くなったストーリーをじっくり観るという事です。  もしこれから観ようと思っている方がいらっしゃったら、ホラーとして観ない事をお勧めします。[映画館(字幕)] 7点(2005-11-17 12:52:00)《改行有》

177.  キス★キス★バン★バン 《ネタバレ》 大人になりきれない男のための小粋でオシャレなファンタジー作品。もう大好きなんですよ。どれくらい好きかというと、ベタベタな展開が全く気にならないほどです。フィリックスとババの立場が逆転する別離際の台詞が良いですね。普通の幸せや人を愛する事の素晴らしさが伝わってきます。禁煙パッチ等のコミカルな場面も、ハワイに行ったつもりで遊ぶ重病なのに明るいフィリックスの父親の描写も、そして音楽も良いです。しかし何と言ってもフィリックスのキャラクターに尽きます!男の美学でしょうかダンディです。よ~し、オレもこれからは「ウィスキー、ノーアイス、ノーウォーター」でって・・・オレは下戸でした・・・。[DVD(字幕)] 10点(2005-11-15 17:11:47)(良:3票)

178.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち ジョニー・デップファンだから観ました。予想通りというかガッカリです。ストーリーがゆるいのは登場人物が皆、抜けているからでしょうか。せめてバルボッサぐらい間抜けじゃなくして欲しかったです。まぁ、そういう見方自体が間違っているのかもしれませんが・・・。  この映画の最大の功績はジョニー・デップを一般に知らしめた事だと思います。今まで「ジョニー・デップ好きなんだ」と言っても、映画ファンでもなければ「誰?」と言われる事が多かったのですが、もうその心配は無用です(映画雑誌の表紙率など凄く高くなった。勝手な独占欲で少し寂しくもあります;)。と同時に、これをきっかけに彼の昔の作品も見直されると嬉しいです。ジョニーには素敵な作品が沢山あるのですから。  ・・・《追記》最近再び観る機会があったのですが、初見での反省?を踏まえて見方を変えたらやっと楽しめました。ジョニーは楽しそうだし、キーラ・ナイトレイの顎のラインが綺麗だし、音楽もかっこいいです。続編は観ない予定だったけどやっぱり観ようかなぁ~。という事で点数もちょっぴりアップ。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-13 17:12:40)《改行有》

179.  ヤング・ブラッド 《ネタバレ》 軽い歴史ものが好きな私は十分に楽しむ事が出来ました。こういう娯楽映画が面白いか、面白くないかは、ストーリーはもちろんの事ながら他にもポイントがあると思います。一つには主人公に共感できるかどうか。これは当然ですね。共感出来なければ客観的に観る事になり素直に楽しめません。もう一つには敵役が魅力的かどうか。古くは「用心棒」「椿三十郎」の仲代達矢さん、「シェーン」の黒ずくめの男、「スターウォーズ」のダース・ベイダーのように。敵役が主人公と渡り合えるからこそ面白くなるのです。さて今作では、主人公は無名の方ですね。確かに男前ですが、残念ながら印象は薄く、あまり惹きつけられませんでした。次に敵役ですが、こちらは完璧。ティム・ロスは渡り合うどころか映画を支配してます。冒頭のダルタニアン一家襲撃の時、一瞬見せる笑みや、館にどんどん火を付けるシーンなど鳥肌ものです。という事で期待し過ぎずに観ると良いと思います。もちろんティム・ロスファンの方は必見ですよ。悪役ながらかっこ良いです。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 15:10:06)

180.  天国の青い蝶 《ネタバレ》 一言で言えば、これは文部省推薦作品ですか?(嫌みでなく純粋に)という内容です。実際に起こった事としては、何が理由だろうと、余命僅かの命が助かったのだから奇跡です。しかし映画としてはそのネタに頼って撮っただけという感じが否めません。ピートは青い蝶を探す冒険をする事によって、全ての生命が神秘的なのだと気付きます。青い蝶以外の昆虫や自然がかなり魅力的に撮られているので、それはわかります。しかしそれが逆に仇となったのか、肝心の青い蝶があまり魅力的に思えなかったのです。この話において、青い蝶は特別な存在であるはずなのに、他の昆虫と変わりないのでは致命的です。それでもまぁ、安心して観られる映画ではありますね。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-13 12:02:00)

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