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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
161. 時をかける少女(1983) 《ネタバレ》 昔のアイドル映画では、びっくりするような学芸会レベルの棒読み演技でも堂々と主演を張れていたようで。今のアイドルでこれほど酷いのはなかなかおらず、いろいろ言われているAKBの演技がずっと上手く見えるほど。あえて同等を探すなら、AV嬢がデビュー作で見せる三文芝居レベル。 ヒロインだけではなく深町君役や子役も同じくらい酷いのだが、今の若手俳優や子役がずいぶんレベルアップしているのがわかる。実は大林監督からは棒読みでとの指示があったとの話もあるが、それが本当なら熱狂的な支持者を持つ巨匠大林監督の感性を絶望的に理解できない。 公開当時としては斬新だったかもしれない映像処理も、今となっては余計に古臭さを感じる。不自然な流れのストーリーにも惹かれなかったが、気恥ずかしくなるようなセリフの数々、わざとたどたどしくしたという大林監督の小ざかしい演出、突然歌いだしたエンディングなど、どれもが肌に合わない。 良かったのは、うんざりするほど下手な原田知世がふとした瞬間に見せる可憐さに気づいたことだけ。今まで特にかわいいと思ったことがないので、あれ?こんな顔もするんだなと。映画の内容自体は二の次で、原田知世のすれていない初々しい魅力を描くのが最優先されているみたい。アイドル映画だからそれでいいのかもしれないけれど。角川映画+大林監督への苦手意識が更に増す結果に。 以前、一番好きな映画は何かという話題でこの映画を挙げた人がいたが、そういえばその人とはドラマ、映画、マンガの話をしてもまったく趣味が合わなかったことをふと思い出した。[地上波(邦画)] 2点(2015-07-25 23:08:20)《改行有》 162. ポゼッション(1981) 《ネタバレ》 ポゼッションといえばサッカーの支配率くらいしか思い浮かばなかったが、なかなか意味深なタイトル。 サム・ライミ監督が後にリメイクしているが、オリジナルのこちらはズラウスキー監督。この監督は後に結婚したソフィー・マルソーと『狂気の愛』を撮っているが、つまらなくて訳のわからない酷い映画だった。それに比べればまだマシだったけど、この監督にはとてもついていけず、嫌悪感を覚える。狂気たっぷりのイザベル・アジャーニは怪演だったけど。頭のイカレたエキセントリックな妻と、ヒステリックで暗くてしつこい夫との不快なやりとり。アンナがいつもダークな服で、アンナとうり二つの保母ヘレンが明るい白。悪と善の象徴のつもりか。 サイコスリラーかと思えば、いきなりのオカルト的展開に目を白黒。化け物とアンナが交わっている現場を目の当たりにして、アンナが密かにクリーチャーを育成していたことを知る夫。挙句の果ては自分そっくりになったクリーチャーに殺されて、カオスでもう何だかしっちゃかめっちゃか。 説明過多もうざいが、こうして自己完結的に投げっぱなしにされるのも嫌い。怖いというより、嫌悪感や気持ち悪さが先行するホラー。おなかいっぱい。[DVD(字幕)] 2点(2015-05-30 02:23:18)《改行有》 163. 優しく愛して 《ネタバレ》 ベアールはこういうしっとり落ち着いた役は合わないのか、不思議なくらい魅力が引き出されていない。 『エレベーターを降りて左』のような小悪魔的な役だとめちゃくちゃキュートだったのに。 それよりも何よりもストーリーがつまらない。 こんなコールガールいないだろうというピンとこない設定。 破綻した夫婦にそれぞれ新しい恋人ができて、そして始まる四人での奇妙な共同生活。 これもなんでそうなるのかわからない。 四人の誰にも共感できない上に、主人公の浮気男にはまったく魅力がない。 くっついたり離れたりの恋愛模様が、どうしてそうなるのか理解できなくて「は?」の連続。 極めつけは、ラストで何だか知らないけれど和解して、四人の共同生活が再開しそうな雰囲気に「は?」。 もうバカバカしくて勝手にやってくれと。 この後、ベアールが共演したオートゥイユと実生活でも結ばれたのだから、実際好き勝手にやられたような。[DVD(字幕)] 2点(2015-01-31 23:59:00)《改行有》 164. 食人族 串刺しになった裸の女性が印象的で、公開当時も本物かどうかで話題を呼んだ。 ゲテモノ、キワモノ見たさで成立するような映画だが、見ても後悔する作品。[インターネット(字幕)] 2点(2013-05-17 20:36:50)《改行有》 165. 1999年の夏休み 宝塚系で少女が少年を演じ、その少年たちの間の同性愛が描かれるのだが、こういう世界は生理的に受け付けない。 作品の出来不出来というより、好みの問題。[ビデオ(邦画)] 2点(2013-01-18 23:20:44)《改行有》 166. 狂気の愛 やたらテンションが高くて騒がしいけど、エキセントリックで一向に内容が頭に入ってこない。 叫んでばかりのアングラ劇を見るようで、完全に置いてきぼりに。 野暮ったかった「ラ・ブーム」のソフィー・マルソーが、すっかり落ち着いた大人の色気。 18歳になったソフィーの脱アイドル初ヌードに+1点。 この作品にそれ以外の価値はない。 それもわずかな時間だし、話の流れにまったく乗れないためにエロスも感じないので、それ目的でも後悔するだけ。 こんなため息の出る映画を撮りながら、26歳下のソフィーを私生活でのパートナーにしてしまったズラウスキ監督。 監督っていい職業だな。[DVD(字幕)] 1点(2014-12-19 23:59:31)《改行有》 167. 漂流教室 《ネタバレ》 CGの発達してない時代に、この原作の映画化は無謀だった。 それに、ストーリーも思いつきのデタラメに改変。 意味のないアメリカンスクールの設定。教室で突然始まるミュージカル。 怪物との戦闘中にピアノを弾く教師。脈絡なく挿入される少女のシャワーシーン。 観る者を凍りつかせるクサいセリフと演出。 漫画の原作を台無しにした映画としては、『デビルマン』と双璧。[ビデオ(邦画)] 0点(2012-12-10 19:13:04)《改行有》
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