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プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1841.  呪われたジェシカ 《ネタバレ》 この映画はむかしTV放映されたことがあり、今までソフト化されてませんでしたがTVで観た人たちの間ではカルト化していた幻の映画です。私は本作を観るのは初めてですが、果たしてどんなもんでしょうか。 いかにも70年代という雰囲気のアメリカの田舎町にNYからドロップ・アウトしてきた夫婦とその友人の男が引越してきます。新居の田舎家にはヒッピー娘がねぐらにしていて、共同生活することになります。妻はどうも精神を病んで入院してたみたいで、外出する度に不思議な少女を見かけるのですが、周囲の人たちはまた病気かと相手にしてくれません。 不思議とどの紹介でも触れられていないんですが、この映画の元ネタはレ・ファニュの怪奇小説『吸血鬼カーミラ』なんですよ、と言うことはロジェ・ヴァディムの『血とバラ』の子孫(?)ということになりましょうか。『血とバラ』の方もソフト化されていない幻の傑作なので、観たことある人はほとんどいないというのが現状でしょう。でも本作のプロットには明らかに『血とバラ』を彷彿させるところがあります。幻想的な主人公のモノローグを冒頭とラストに持ってくるところはそっくりですし、物語が現実か主人公の妄想なのかをあえて曖昧にするドラマツルギーも一緒ですね。でも『血とバラ』の特徴である強烈な幻想性にはとても敵わないのですが、これは舞台がアメリカの田舎で陽光降り注ぐ昼間にストーリーが展開しますのでしょうがないですね。 でも説明描写をとことん排除した撮り方は不気味さを増幅させますし、謎の少女の扱いがちょっと予想外で驚きました。そういう面ではかなりアメリカ映画らしくないホラーであることは確かで、子供のころに観たらトラウマになったかもしれません。[DVD(字幕)] 5点(2015-07-23 20:47:49)

1842.  迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険 《ネタバレ》 “名探偵”じゃなくて“迷探偵”となっている邦題がミソのシャーロック・ホームズのパロディもの。私は別にシャーロキシアンじゃありませんので大して気になりませんでしたが、名探偵は実はワトソン博士でホームズは彼が見つけてきた三文役者だったという、熱狂的なファンたちの神経を逆なでする様な挑戦的なプロットです。でもこの飲んだくれでアホなホームズをマイケル・ケインにやらしているので安心して観れました。ワトソンはベン・キングズレーで、この二人の名優の掛け合いは観ていて実に愉しいものです。敵役にはおなじみモリアティ教授も登場で、ストーリー自体はオリジナルながら色んなお約束ごとは盛り込んでいるみたいですね。ヘンリー・マンシーニが音楽担当ですから洒落た雰囲気も愉しめます。 で、肝心のストーリーなんですが、これがちっとも印象に残らない薄味でした。ラストの劇場でのアクションもちょっとは大掛かりなんですが、何と言うか平均的な凡作としか言いようがないですね。ここは二大名優のボケ・突っ込みを漫才として愛でるのが正解でしょう。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-20 22:06:19)

1843.  残酷女刑務所 《ネタバレ》 女囚エクスプロイテーション映画と言うジャンルを開拓した至高の逸品(?)です。ロジャー・コーマンがフィリピンの弟分エディー・ロメロを使って初めてフィリピンで製作した、コーマン製フィリピンロケ映画群の始祖でもあります。監督はジャック・ヒル、本作で起用したパム・グリアーが気に入ったみたいで、ヒルはその後『コフィー』や『フォクシ―・ブラウン』も監督してパム・グリアーを世に知らしめることになります。 さて映画の内容ですが、変態女看守および刑務所長による拷問、女囚たちのレズ・泥レスといったこの手の映画の決まりごとは全て網羅してます。ヘボな脚本のせいで女囚の誰が主役なのか判りづらいんですけど、パム姐さんが主役じゃなかったことは確かです。なんせ脱獄の前にヤク中の女囚に刺殺されちゃうんだから、実にあっけないものです。この刑務所は、東南アジアの某国にあるみたいなんですが、なぜか所長はディートリッヒなんていうドイツ女(実際にドイツ人女優をわざわざ使っている凝りよう)で女囚も大部分が白人、だけど女看守はみんなフィリピン系という奇妙なところなんです。またパム姐さんを始め女優さんたちがみんな演技下手くそでアクションもへっぴり腰のユルさなんですけど、なぜか許しちゃうんですよね、自分は。脱ぎと言ってもパム姐さん以外は鑑賞に堪える様なナイス・バディは皆無なんですけどね、どこかこの映画に私の様なB級映画好きの琴線をくすぐるところがあるみたいです。 怪優シド・ヘイグの若きころのお姿も貴重でしたが、まだツルっ禿げまで行ってないけどこの人はやっぱり若いころから怪優でした(笑)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-15 23:26:11)

1844.  ザ・キープ 《ネタバレ》 この映画を酷評してしまうのはたやすいことなんだけど、マイケル・マンとタンジェリン・ドリームのコラボにはやはり捨てがたい魅力があります。初っ端からトランシルヴァニアのドヨーンとした曇り空が映り、そこにタンジェリン・ドリームのスコアがかぶさって掴みはもう文句なしです。城(キープ)の内部も雰囲気ある美術セットで、ドイツ軍兵士の装備や服装も凝りまくっています(武装SSに関してはちょっと手抜きましたね)。でもそれも封じられていた魔物が出現するまでで、はっきり言って魔物の造形と光学処理にはガッカリさせられました。 でもいちばんの問題はストーリー展開とあまりに首を傾げたくなるキャラ描写で、どうもこいつは善玉の超能力者みたいなんだけど、程度しかスコット・グレンのキャラなんかは理解できません。原作は分厚い上下巻の大作小説みたいで、それを90分程度に収めようとすること自体がムリだったんじゃないでしょうか。マイケル・マンの仕事とは思えない様な雑な編集からも、どうもプロデューサーあたりが尺をだいぶ切りまくった形跡が窺えます。マンもまだ駆け出しでこれが長編第二作目ですから、あまり文句も言えなかったんでしょうね。もしディレクター・カットがあるのならぜひソフト化して欲しいものです。 余談ですけどSS将校役のガブリエル・バーンの髪形が、北朝鮮のあの若将軍さまを思い出させてくれて困りました(笑)。[ビデオ(字幕)] 5点(2015-07-09 20:28:09)

1845.  ダーティハリー4 《ネタバレ》 シリーズ唯一のイーストウッド監督作ですけど、まだ作風がドン・シーゲル風味だったころですので出来としてはB級色の強い刑事アクションという感じです。前作以上に「泣けるぜ」とぼやく回数が多かったようで、ハリー・キャラハンもちょっとくたびれてきたかな、という印象ですね。「ゲームのルールは変わったんだぞ」という上司のお説教のおかげでしょうか、本作ではとうとうオート・マグナムを使う様になってしまいました。ラストのオート・マグナムを構えてシルエットになって悪漢の前に現れるところなぞ、「待ってました!」と掛け声をかけたくなるカッコよさですね。でも殺しのシーンではソンドラ・ロックの“股間撃ち抜き殺法”の方がはるかにエグくて、どっちかと言えば主役は彼女じゃないでしょうか。 シリーズとしての疲弊感はキャスティング面において濃厚で、『ガントレット』組のソンドラ・ロックやパット・ヒングルは我慢するにしても、ハリーの相棒が『3』にも出てたアルバート・ポップウェルというのはさすがにどうかと思います。だってこの人、前作では悪役だったんですから、いくら7年のブランクがあったとしてもちょっとあり得ない配役ですよ。良く観るとこの俳優は第一作から全部に悪役として出演していて、とうとうハリーの相棒にまで登りつめたって訳です(笑)。イーストウッドのお気に入り黒人俳優だったみたいで、彼の後継者がモーガン・フリーマンということになるんでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-30 00:52:09)(良:1票)

1846.  理由(1995) 《ネタバレ》 中盤でもう黒人死刑囚が無罪放免となっては、もうそこでネタばれしたも同然です。同じ様なネタなら、『追いつめられて』の方が面白さでは数段うえです。ラストにかけては別の映画、そう『ケープ・フィアー』みたいな展開に無理矢理持って行ったという感じです。分割する橋を飛び越えるカー・アクションなんて、はたしてこの映画に必要あったんでしょうかね。 と言うわけで大して褒めるところもない凡庸な映画でしたが、驚くべき見どころが二つあります。ひとつは誰もが納得するエド・ハリスの鬼気迫る怪演です。この人は他の映画でも悪役を演じていますが、どちらかと言うと知的な犯罪者が多いのですけど、このサイコ・キラーぶりはもうぶっ飛んでます。ほんと怖い、名優は何を演じても観るものを圧倒させるものですね。そしてもう一つは、ショーン・コネリーの娘役(孫じゃないですよ)の少女はスカーレット・ヨハンソンなんですよ。実はあとからそれを知りあわてて観直してみましたが、たしかに彼女でした(当たり前です)。彼女、これが『ノース/ちいさな旅人』に次ぐ映画出演第二作目だったんですね。どうせなら『ケープ・フィアー』のジュリエット・ルイスみたいに活躍させればよかったのに、でも11歳じゃムリですよね(笑)[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-16 23:16:14)

1847.  アップサイドダウン 重力の恋人 《ネタバレ》 重力と反重力が存在する双子の世界、このアイデアとプロットはセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れていてグッドです。緻密に創りこまれたCG映像もレベルが高くてよかったんですが、この映像は大スクリーンで観ないと真価が判らないでしょうね、なんせTV画面では小さすぎて映像の情報量に全然追いつけないですからね。でも脚本はびっくりするほど稚拙です。リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』じゃないけど、まるで監督が中坊の頃に自分のイマジネーションを書きとめた脚本を映画化したみたいな出来です。そのイマジネーションは確かに凄いんだから、せめて脚本は腕のたしかなプロに任せた方がよかったですね。プロットやディティールには『ブレードランナー』など過去のSF映画からの影響が強く感じますし、何度も出てくるカフェのシーンでは『ガタカ』の世界観と雰囲気が彷彿されました。 「これはまた別のお話し」なんて思わせぶりなナレーションで終わるけど、続編を撮る計画があるのかな?[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-13 20:13:29)

1848.  アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー 《ネタバレ》 ダリル・ハンナの『ジャイアント・ウーマン』の主人公をチアガールにして、ロジャー・コーマンがリメイクしてみましたって感じでしょうか。どっちも身長50フィートですしね。 主人公のチアガール、冒頭ではちょっと賢そうなニキビ面のメガネッ娘だったのが、薬を注射して巨大化してからはセクシーなナイスバディに大変身、なかなかレベルが高いです(なんの?)。巨大女のビジュアルは、チャチというか超原始的な遠近感ででかく見せるという、なかなかプロの映画人では恥ずかしくて使えない様な手法です。後半のフットボール場での大暴れでも単純な合成でしたけどね。ここではライバルのビッチなチアリーダーも巨大化させて、しかも両者トップレスでビンタ合戦に女闘美アクションと、さすがコーマン御大、ツボがよく判ってらっしゃる。懐かしのショーン・ヤング(あのレイチェルがこんなぶくぶくしたおばさんになってしまうとは!)とトリート・ウィリアムズにジョン・ランディスまで、ちょっと地味なムダに豪華なキャスティングはこれもコーマン御大の人徳というか手腕の賜物かな。 この映画を観たらあなたの人生の貴重な時間をムダに費やすかもしれませんが、私は残りの人生の80分余りのひとときを有意義に使うことが出来ました、大した点数はつけてあげられませんけどね(笑)[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-07 20:36:38)

1849.  雷電(1959) 《ネタバレ》 江戸時代に実在した伝説の最強力士、雷電為右衛門の青春時代を描いた尾崎士郎の新聞連載小説の映画化です。本編はその前編で『続 雷電』と合わせて一本の映画と考えてよく、二本合わせると上映時間2時間40分という新東宝にしては珍しい大作であります。 その雷電為右衛門を演じるのは宇津井健で、この頃の彼はけっこう筋肉質のガタイなのでこの役にはピッタリのキャスティングでしょう。映画はいきなり浅間山の大噴火で始まり、その騒ぎの中で太郎吉(宇津井健)と薄幸の娘おきんが知りあうのですが、この噴火シーンは新東宝としてはかなり頑張った映像かと思います。信州の貧しい農家に生まれた太郎吉がおきんと夫婦の誓いを交わすけど運命に引き離され、太郎吉は相撲部屋で力士の修行おきんは老中本多中務大輔の屋敷で腰元をしているところを江戸で再会する。宇津井健はヘタな演技がかえって朴訥で田舎ものである太郎吉のキャラにピッタリで、なかなかの好演と言えます。でもこいつが怪力無双のくせにかなり優柔不断な奴で、相撲を止めて実家に帰ったり出世するまでおきんと逢わないと誓ってもすぐぐらついてしまうんです。おきんも運命に翻弄される可哀想な娘なんだけど、彼女に災難が襲ってくるたびに太郎吉の足を引っ張っている感じでイライラさせられます。そういうわけでなかなか話しが進行せず、ふたりが心中しようとまで追いつめられたところで前編は終了。 でも監督が中川信夫だけあって、そこそこ良く撮れています。彼が得意とする引きのカメラを多用した映像は堪能できますし、おきん役の北沢典子も良い演技でした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-03-21 19:23:28)

1850.  フィラデルフィア・エクスペリメント(1984) 《ネタバレ》 さすが“製作総指揮ジョン・カーペンター”だけあって、広げた風呂敷のたたみ方がなんとも豪快というか強引ですね(笑)。タイムスリップものは個人的には大好きなんですけど、しょせんこのジャンルはバカ話であることも承知しております。でもバカ話であるにしてもプロットや伏線には知恵をしっかり使ってくれなきゃ映画としては困るんで、タイムスリップ映画にはこれが判っていないバカ映画が多すぎるんですよね。 ほぼ同じ実験を40年もたってから繰り返す科学者もどうかしてるけど、この博士がバカに見えてしょうがなくなる大きな理由があるんです。時空間に穴を開けてしまって「世界の滅亡だ!」とあわててますが、エルドリッジ号が40年前には再出現したということはマイケル・パレが電源を切れたからで、つまり始めから時空の大穴がふさがることは判っていたという結論になります。パラレル・ワールド理論ならこの大騒ぎは理解できるのですが、この脚本には端からそこが念頭にないのですからしょうがないですよね。 あとひとこと言わせて頂ければ、ラストの現代に戻ってくるマイケル・パレには浦島太郎みたいに一気に老けてくれたら面白かったんですけど…[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-03-19 22:32:53)

1851.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 一発芸風プロットの典型的なおバカ映画でしたね。劇中のやじ馬や警官たちと一緒で壁際のサム・ワーシントンに観客の眼も吸いつけられますが、おかげで初めはストーリーのボロは目立ちません。ところがお話しのオチがだいたい推察がつく様になる中盤以降はもうアラばかりが気になる様になります。 二年も服役してたのにどうやって宝石泥棒計画を進めていたのか、父親の葬儀の件、ヘリコプターが近づいて煽られるシーンがありますが、それ以前にビルの15階の壁際に立ったらふつうの天候でも風が脅威になるんじゃないですか、などなどもう暴走状態です。「盗まれたので存在しないはずのダイヤを盗んで無実を証明する」というある意味画期的なプロットなのに、苦労して金庫を開けた結果があれじゃあバカバカしすぎです。結果良ければすべて良し、で済むかよっ! ウィリアム・サドラーが渋かったので、まあここは一点プラスとしておきましょう。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-22 23:11:15)

1852.  しびれくらげ 《ネタバレ》 軟体動物シリーズのラストを飾る本作、メガホンをとったのはまたしても増村保造です。いやー来てますねー、増村作品らしくもうドロドロなお話です。『でんきくらげ』に続いて川津佑介が出ていますが、前作と違って渥美マリを出世の道具に利用するニヒルなサラリーマンです。ハードボイルドな男みたいな感じですが、単に大根の渥美マリにレベルを合わせて省エネ演技に徹しただけなのかもしれません。彼よりはるかに強烈だったのが渥美マリの父親役の玉川良一です。どうしようもないぐらいだらしなくて狡猾なキャラですが、いかにも昭和40年代のダメ親父という感じは良く出ていました。ぼろアパートなのにでかいベッドが鎮座してる渥美の部屋がいかにもアンバランスな彼女のキャラを象徴しているみたいでした。 ヤクザの食い物にされかけながらも逞しく反撃する女というヒロインは、増村映画としては珍しいパターンかもしれません。ストーリー自体は語るほどのものでも有りませんでしたが、ちょっと哀愁が漂うテーマ曲が妙に耳に残りました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-07 19:20:16)

1853.  ハイテンション 《ネタバレ》 後に『ピラニア3D』で無茶苦茶やったのとは同じ監督とは思えないほどおとなしめな印象でしたね(そりゃバジェットが全然違うからですね)、でもその代わりに映画の文法を思いっきり無視したストーリー・テリングです。あの結末には激怒する人もいるでしょうけど、私は主役のセシル・ドゥ・フランスがかなりの演技力を見せてくれたのでその点は満足です。終盤の彼女は完全にテンぱってあっちの世界に行ってしまった人の目付でしたからね。 鉄線で傷つけられて釘が全部抜けたピンヘッドみたいになった殺人鬼フィリップ・ナオンの表情が、大人になった『チャイルド・プレイ』のチャッキー人形みたいだったのが妙に可笑しかったです。[DVD(字幕)] 5点(2015-01-23 19:09:00)

1854.  バーレスク 《ネタバレ》 そうですねえ、一言でいわせていただくと『キャバレー』と『シカゴ』を足して2で割った様な感じでしょうか。どっちもボブ・フォッシーが作者ですが、本作の場合はすっかり気の抜けたボブ・フォッシーというところです。 別にハッピーエンドが気に入らないというわけではないんですが、それにしても店の経済的な背景とかのそれっぽさがなさ過ぎてリアリティに欠けていると思います。たしかにアギレラの歌唱はもうド迫力で観る価値は十分にありますが、シェール以外の登場人物がみんな単なる狂言まわしみたいな存在感しかないのです。でもその中でもスタンリー・トゥッチはさすがに上手いと唸らせてくれます。どうせなら彼だけに狂言まわしキャラを集中させてもっと思う存分芝居をさせたら、それこそ『キャバレー』のジョエル・グレイに匹敵できたかもしれないと思えてきます。あとアギレラの恋人ジャックはバカ過ぎて鼻白んでしまいました。あの電話一本で婚約者と別れたつもりでいたなんて、アホすぎて笑うに笑えませんでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-11 21:55:46)

1855.  プレデター2 《ネタバレ》 またまた密林が舞台かと思わせておいて、カメラが進んでゆくとそこはLAでしたというオープニング・ショットは秀逸です。プレデターが熱い地域を好むみたいな前作からの設定もきちんとフォローしています。宇宙船の中に飾られているエイリアンのトロフィーをチラッと見せる遊び心も忘れていません。オリジナルより登場人物も多いしカネも掛けてますといった映像にもなっています。 でもなんか出来そこないのB級映画の様な雰囲気がぬぐえないんですよね。これはやはりダニー・グローヴァーをヒーローに持ってきたところに最大の原因がありますよ。だって銀河最強のプレデターを仕留めるのがおっさん暴力刑事と言うのはちょっと無理があり過ぎです、シュワちゃんならみんな素直に納得したと思いますけど。「続編では群れで出す」というモンスター系SFのセオリーはきっちり守ってますけど、あのお仲間登場シーンはほとんどコメディじゃないでしょうか。 だいたい、あんなデカい宇宙船が都市直下に埋まっていたことに気付かなかったなんて、LA市当局はどんだけ間抜けなんだよ![CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-31 12:57:13)

1856.  影法師捕物帖(1959) 《ネタバレ》 ご存知アラカンこと嵐寛寿郎の主演300本記念映画なんだそうです。300本も映画で主演するなんて現在ではとうてい考えられない偉業ですが、後年『神々の深き欲望』に出たとき今村昌平に「あなたは主演ばかりしてきたから人の顔をみて喋らない、自分のアップばかり考えてる」とこき下ろされたこともあったそうです。その酷評に「なるほど」と納得して演技に開眼したというから、アラカンという俳優は偉大です。 さてこの影法師は戦前から映画化されていたキャラみたいで、田沼意次の時代の鞍馬天狗みたいな義賊と説明すると判り易いでしょう。実際、色こそ派手ですが衣装は鞍馬天狗とほぼ同一で、孤児の少年を可愛がるというところも同じです。それにしても、まゆ毛のあたりから顎まで露出している頭巾がなんで覆面なんでしょうかね、顔もろバレじゃないですか。むかしから疑問なんです。 監督は新東宝唯一の巨匠(?)中川信夫です。記念大作と言ってもフォーマットが決まっているチャンバラ映画ですから、そりゃセオリー通りサクサクと観れます。室内での殺陣でカメラをグルグル回転させて撮ったり障子に映る影を強調させたりするところは、いかにも中川信夫らしさが出ています。新東宝の時代劇を観るといつも思うんですけど、現代劇の映画に比べるとセットや美術が格段に豪華なんですよね。同時期の東映チャンバラ映画にも引けを取らないんじゃないかな。 黒澤明が創造した斬撃音になれてしまっているので、どうしても50年代以前のチャンバラ映画には物足りなさを感じてしまうんですよね。でもアラカンの殺陣は実に華麗であることは確かです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-25 23:52:01)

1857.  ビッグ・アメリカン 《ネタバレ》 “ロバート・アルトマンがお送りする超大作!”って『ナッシュビル』みたいなおふざけの前口上が開幕早々流されます。でもポール・ニューマンが主演でバート・ランカスターも出ているなんて、カメオ出演多数の『プレタポルテ』や『ザ・プレイヤー』を除くとアルトマン映画史上もっとも格の高いスターが出演しているというのも確かです。西部劇の名作に多々出演している二人を起用しているからと言っても、そこはアルトマンの事ですから普通のウェスタンを撮るわけがありません。しかし、脂の乗り切った時期だけあってバッファロー・ビルのポール・ニューマンと言ったら、もう頭がクラクラするぐらいのカッコよさです。 アルトマンのことですから、ワイルド・ウェスト・ショーをモチーフにしてアメリカの建国神話を揶揄するという感じの映画だろうと想像して観ましたが、なんかそこら辺が中途半端で微妙な脚本ですよね。バート・ランカスターも狂言まわし的な役割かと思えばそうでもなく、この映画にはあんまし必要じゃなかったんじゃないでしょうか。けっきょくバッファロー・ビルとシッティング・ブルの対立というのがストーリーの軸となるわけですが、ブルの亡霊が現れるシークエンスでこの映画の主題を観客に訴えかけなければいけないところなのに、アルトマンはそこが全然盛り上がらないというヘマを犯してしまっているのが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2014-11-26 18:10:13)

1858.  ローマで起った奇妙な出来事 《ネタバレ》 ブロードウェイ・ミュージカルの映画化なんだそうですが、リチャード・レスターが監督だってことを差し引いてもかなり凡庸な出来でございます。愉しめるところと言えば、『プロデューサーズ』のゼロ・モステルの顔芸がたっぷり拝めるところでしょうか。こういうタイプのコメディアンは日本人には受けが悪いですが、私はなぜか好きなんですよね、この人。アカ狩りに引っかからなければもっとハリウッドで活躍できた人なんですけどね。 全篇スラプスティックなコメディの連続ですが、ほとんど泥臭いと言ってよいほどのセンスはいかにもリチャード・レスターらしいですね。ブロードウェイがネタ元とは思えないぐらいミュージカル・ナンバーもえらく少なかったですしね。でも偉大なるバスター・キートンが出ているので一点プラスです。セリフはありますが彼らしい寡黙なパフォーマンスは、終盤のドタバタ劇の中では「こんなの俺の趣味じゃないよ」と嘲っている様な気がしました。[ビデオ(字幕)] 5点(2014-11-20 21:40:55)

1859.  陸軍中野学校 雲一号指令 《ネタバレ》 二作目になってだんだんスパイものらしさが出てきました。新型砲弾の戦線投入を阻止しようと破壊工作を繰り返す中国(?)スパイ組織と雷蔵の対決でございます。この映画の雷蔵はまるで警察官のように地道に捜査を続け、銃を撃つどころか最後まで格闘アクションすら見せません。ジェームズ・ボンドというよりマイケル・ケインのハリー・パーマーみたいな渋さと言いましょうか、それでもクールな雷蔵の魅力は圧倒的です。軍需成金に変装して芸者屋通いもするんですが、そこではまるで『好色一代男』の世乃助みたいな軽妙な芝居も見せてくれて愉しませてくれます。 中国スパイ組織のボスがなんで白人の神父なんだよ、とかそりゃ突っ込みどころも多いですが、あまり五月蠅いことは言いますまい。でも残念だったのは目立った女優が村松英子だけというあたりで、綺麗どころをもっと出してほしかったですね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-23 19:48:28)

1860.  赤ちゃんはトップレディがお好き そう言えばむかしDINKSという言葉が流行りましたよね、とっても懐かしい気持ちです。そして80年代にはほんのちょっと社会性をまぶしたラブコメが流行ったんですよね、この映画はその奔りみたいなもんです。 ダイアン・キートンを強引な展開で子持ちにしちゃってからの軽いというかご都合主義の極みの脚本、この手の映画は雰囲気を愉しむのが正解なんで気にしないことにいたしましょう。キートンのスーツ姿のキャリア・ウーマンというのも珍しいのですが、さすがにファッションセンス抜群の彼女だけあって見事な着こなしです。でもそのキートンもサム・シェパードも喰われてしまったのが、あのエリザベスちゃんの名演技です。この子は映画出演もこれだけで子役の道も歩まず普通の人になっているみたいですが、今では30代半ばというところ、どんな女性になったのかいっぺん見てみたいですね。[ビデオ(字幕)] 5点(2014-10-04 20:56:16)

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