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プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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1881.  コルドラへの道 ゲイリー・クーパー演じる少佐が、名誉勲章に推薦する下士官4人を引き連れ、コルドラ基地を目指し砂漠を行く。少佐は、リタ・ヘイワースの護送という任務も担っており、都合6名の行脚。勝気な彼女の存在が、何かとモメごとの元になり、敵襲あり、疫病あり、ゴタゴタ続きで、下士官たちと少佐との間は険悪なものとなっていく。ってな話ですが、かつて一度は臆病風に吹かれ戦いから逃げてしまった少佐が、この困難な任務を達成できるのか、がポイントになります。勇敢に戦った4人を無事にコルドラへ送り届け、勲章に推薦すること。しかし4人が本当に軍人として優れている訳でもないし、そもそも人間として優れている訳でもなく、過酷な旅路の中で、醜悪な本性をむき出しにしてくる。この逆境の中、もしも少佐が、崇高な目的を献身的に成し遂げよう遂しようとしてオハナシだったら、分かりやすいドラマになるところですが、本作ではそうは問屋が卸さない。下士官たちは皆、勲章なんか欲しくもないし、中にはそんなものもらった日には命を失いかねないヤツまでいる、という、超ありがた迷惑な状態。「それを無理やり勲章に推薦するのは、自分の名誉挽回のための、利己的な行為」と非難されてしまう、しかしこれって、まさに図星。という、まあ実に身も蓋もないオハナシなんですね。でも逆に言えば、少佐の方に、我々が文句なしに肩入れできる動機(理屈)が無いからこそ、彼がボロボロになりながらも任務を完遂しようとする姿(光景)そのものが、感動的なものとなってくる。大規模な戦闘シーンは最初の方のみで、その後はいささか地味な展開ではありますが、緊張感の方はしっかりと高まっていき、目が離せなくなっていきます。ただ、後半に向かうに従って、ちょっと歯の浮くようなセリフも多くなってきますが・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-23 10:09:20)

1882.  インサイド・ヘッド 人間の感情を擬人化して可視化してしまおうという、野心的というか無鉄砲というかヒネリ過ぎというか、とにかくぶっ飛んだ設定の作品。ということもあって、わかりにくくなってしまうことを恐れてか、「この作品の設定はカクカクシカジカなのです」ということを作中で何かと説明してしまう。これだけ得体の知れない設定の作品ではやむを得ない面もあるのかも知れないけれど、ちょっと勿体ないですね。視覚イメージとして十分に伝わるものはあるし、十分に楽しめるのにね。ここには「忘却」というものの残酷さもあり、だからこそ「思い出」の大切さというものを感じさせてもくれます。ただ、最後の「悲しい時は我慢せずに泣いたらいいんだよ」というメッセージが、ストレート過ぎる(必ずしも視覚イメージに昇華されていない)かな、とも。ところでもし本作同様に、私の頭の中を映像化しようとしたら、それはそれはもうエロい事だらけで、映像化不可能ということになるかと思います。[映画館(吹替)] 7点(2015-08-03 22:25:49)

1883.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 ゴッドファーザーシリーズらしい雰囲気は確かに味わえるし、一方でヘリから機銃乱射の大虐殺、なんていうおバカで元気のよいシーンなんかもあって、こういうのは嬉しくなるのですけれど、まあさすがに前2作に比べると、やや低調であることは否めませんわな。ソフィア・コッポラの起用にかなり難があるのは事実で、重要なはずの彼女の役どころが、何ともつかみにくく印象薄。マイケルはどのような最期を遂げるのか、それは例えばオペラ上演中に狙撃され華々しく死んでみせる、という花道もありえたところ、しかし彼にその特権は許されることはなく生き延びてしまい、そのオイシイ「死」をよりにもよってソフィア・コッポラがかっさらってしまう。どうしてこういう時だけしゃしゃり出てくるんだ、と呆れてしまうんですけれども、必ずしも彼女のヒロインとしての魅力の無さばかりが原因ではなく、やっぱり脚本も悪いんじゃないですかねえ。バチカン云々ってのがちょっと風呂敷広げ過ぎなんでしょう、そんな実際の事件を絡めて今さら社会派みたいな要素を取り入れるくらいなら、もっとコルレオーネファミリー内の人間模様をじっくり描いた方がよかったのでは。アンディ・ガルシアですら、単にマイケルを引退させるためだけに登場した感じで、彼とてそんなに印象を残せてはいないように思えます。そういや、上演されていたオペラが『カヴァ』だったのは、シチリアが舞台であるということ、血なまぐさい殺戮シーンとも繋がるヴェリズモらしい緊張感、さらには娘を失ったマイケルのなりふり構わぬ慟哭にBGMとして例のお馴染みの間奏曲を当てたかったこと、あたりが理由かと思われます。が、娘の死を前にした父の嘆き、というならば、例えば、この場面で上演されるオペラとして、ヴェルディ『リゴレット』という選択肢もあったかも知れず、そして『リゴレット』からのインスピレーションがあったならば、本作の脚本そのものも大幅に変わっていたかも知れませんが・・・。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-08 22:34:30)

1884.  待ち伏せ ついでだから松竹からも誰か呼べよ!と言いたくなる、奇跡のスター共演作。まさに『レッド・サン』並みとでも言いますか(笑)。世界のミフネに、裕ちゃん、錦ちゃん、勝新、皆さん独立プロ持ってるからこういう事もできたのでしょうか。で、無理やりスターをかき集め、無理やり峠の茶店に集合させる、セリフもスターさんそれぞれに無理やり割り振って、何だか舞台劇以上に舞台っぽく、気の毒になるくらいギクシャクした作品になっちゃってます。しかし転んでもタダでは起きない、権謀術数の(というかラストは辻褄もヘッタクレもなくなっておりますが)楽しい作品でもあります。それにしても三船敏郎、ここで演じているキャラは“三十郎”を彷彿とさせある意味オリジナリティは乏しいですけれども、逆に言えばあの頃から雰囲気が変わってない、冒頭の石段を登る後姿からもう、貫録抜群。それに比べるとあとの3人、すでに顔がだいぶ丸くなってしまっておりますな。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-05 09:18:50)

1885.  荒野のストレンジャー イーストウッドという人、元々はTV西部劇で名を売ったとは言え、その後の活躍はマカロニという一種の傍流、やはり古き良き西部劇映画に自分は遅れてきた、という意識があるのか、はたまた終焉を迎えつつあるアメリカ西部劇を自分が看取ろうというのか。この映画、流れ者のガンマンがとある町にやってきて、その町を狙う悪漢3人組と対決する、という、いかにも定番の設定。でありながら、内容はというと、どうにもヘンテコなんですね。名もなき人々をヒーローが救うには、やはりその人々がそれなりに勤勉であったり正直であったりしなくちゃいけない。だけどもはや、どこを探したってそんな「無垢の善良な人々」なんて、居ないわけで。実際、この映画の舞台の町の人々も、およそワケありの、ロクでもない人々だったりする。だもんだから、割れ鍋に綴じ蓋とでもいいますか、彼らを守るべきヒーローもまた、とんでもないヤツだったりするのですね。一応は用心棒の役を引き受けるも、町民へデタラメな要求を繰り返し、町はムチャクチャ。いよいよやってくる3人組、彼らを待ち受ける町は何故かペンキで真っ赤に染められ、町の名前も「地獄」と書き換えられているのは、3人組への脅しなのか、それとも町民に対する皮肉なのか。そもそも、この破天荒な映画において、通常の悪役が暴れる余地なんて、もう残ってはおらず、クライマックスはアンチクライマックスに、西部劇はアンチ西部劇にならざるを得ない。まあ、間違っても正統派西部劇を楽しもうと思って観るのはやめたほうがよい、しかし変化球を楽しむにはもってこいの作品です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-29 13:41:58)(良:1票)

1886.  刑事物語2 りんごの詩 金田一耕助とジャッキー・チェンを足して寅さんを掛け合わせたような、この片山刑事。演じる武田鉄矢の「本気度」ってのがやっぱり作品を支える魅力ですよね。格闘シーンだってお涙頂戴のシーンだって、その表現のためには自らの肉体をこれでもかと酷使する。その表現を支える脚本もよくできていて、恋人との距離が縮まっていく過程とか(昼間、農業試験場に赴くが彼女と会えない⇒その晩、彼女の方から警察署の方へ)、少年との交流とか(片山はここでは「追い求められる」立場にもなる)、それらが絡み合いながら事件が焦点を結び、クライマックス(およびそこでの名セリフ「ちがーう木のやつぅー」)へと繋がっていくあたりとか、実にスバラシイと思います。あとはもう少しおカネをかけてもう少し丁寧に撮られていたら、なお良し、といったところでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-15 22:56:08)

1887.  日本の首領 完結篇 前作では、関東進出を図るも関東同盟にその野望を阻まれた中島組。いやホント、前作は野望篇といいながら、ゴチャゴチャしているばかりでちっとも野望が伸びない印象だったのですが、この第3作はもうちょっと見通しよく盛り上がります。それは、いよいよ関西の佐分利信と関東の三船敏郎とが正面から激突するから・・・ではなくって、やっぱり佐分利信の出番は少なくあまり激突もしないのですが、その両者の対立を背景にして多彩な登場人物が、複数の印象的な物語を織りなしているからですね。映画の描き方としては、ひとつひとつのシーンが短く、次から次へとシーンが切り替わっていくため、どの登場人物が主となることもなく、観ている我々にも特定の人物に思い入れを持たせないようにしているかのようですが、それでもなお、あの一癖もふた癖もある寺田農は忘れ難いし、一作目でフンギリつけたと思ってたらまだ思い切りの足りない高橋悦史も見せ場を作ってくれます。しかし誰よりも印象的なのは、運命を狂わせられ他人に利用されつつもその道を突っ走り極めようとする大谷直子の存在、でしょう。それぞれが、自分なりの「上」を目指しつつ、しかしそのさらに上には、政財界を巻き込んだ佐倉と大石との対立があって、その争いの中ですべては犠牲となっていかざるを得ない。いや、佐倉と大石すらもすべてを犠牲にし、いったい後には何が残るのか。ってな訳で、中盤に変なカーチェイスと銃撃戦があった割には(笑)、最後はしんみりと感慨深い気持ちになる、3部作のラストなのでした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-06 17:55:38)

1888.  ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 4人きょうだいのうち、今回は次男次女の二人だけがナルニア国へ行って冒険するというスッキリ構成、ただしそこにイヤミないとこもくっついていくのが、何かと騒動とユーモアを生み出して、楽しいですね。3人がそれぞれに弱みを見せる場面があり、それを乗り越えて成長していく、ってな感じですが、このいとこが(ネズ公と並んで)キャラが一番立ってるもんで、一番オイシイところを持っていっちゃいます。ところで、生贄として行方知れずになった妻を探す男がカスピアン王子一行に同行するくだり、あるいは彼の娘もこっそり船に乗ってついてくるくだりなんかは、イイなあと思うんですけれども、その割にはこの父娘にその後、大した役が与えられないまま物語が進んで行っちゃうのは、ちょっと残念でした。さまざまな冒険が描かれる楽しい作品ですけれども、欲を言えばそういうサブストーリーにももう少し光を当てていただければ、と。[地上波(吹替)] 7点(2015-06-06 16:54:00)

1889.  ロビン・フッド(2010) 《ネタバレ》 ロビン・フッドの映画、ってんだから、弓矢を曲芸のように射まくるのか、と思いきや。そういうファンタジーのノリではなく「伝説になる前の、生身の男」を描いた作品。主演はラッセル・クロウだからかなりオッサン臭い。もうちょっと若い俳優でもよかったんじゃないの、とも思うのだけど、要するにグラディエーターの変奏曲みたいな感じ。しかし大きく違うのは、この主人公、復讐のために立ち上がるのでもなんでもなく、背負った男気に導かれるままに流されて、最後には気が付いたら民衆の先頭に立って戦ってる、ってな感じなんですね、そこが面白い。フランス軍との海岸での戦い、弓矢部隊が放った矢は放物線を描いて敵へ雨あられと降り注ぐ、その様が実に見通しよく単純な構図で描かれるのだけど、必ずしも弓矢の腕前を劇中で発揮してこなかった主人公が、その無数の矢を代表するかのように最後、一本の矢をこれまた放物線状に放ち、宿敵を仕留める。実にカッコいいじゃないですか。普通のオッサンが「伝説」となる、まさにその瞬間なのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-13 22:23:06)(良:1票)

1890.  緋牡丹博徒 花札勝負 100分に満たない短さの中に、人物とエピソードをこれでもかと盛り沢山に配置していく、確かにその演出の手際の良さってのはありますね。実際、えらくオモシロいんです、が・・・ちょっと盛り込み過ぎて、ほとんどハミ出ちゃってますね(本作単独では意味をなさないような助っ人がイロイロと登場)。そういうバカバカしさと、高倉健あたりから漂ってくるシリアスさとが、どうも噛み合わないところもあり、クライマックスの殴り込みがもうひとつカタルシスに繋がらない感じも。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-09 16:37:44)

1891.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 冒頭でパルクールを(こんなに長々とやる必要もないくらい長々と)展開して、新生007映画は肉体アクションで行きますよ、と。実際、新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグは、数々のアクションをこなしてみせ、実際、全力疾走するシーンもやたらカッチョよいのです。うーむ、やっぱボンドと言えばロジャー・ムーアでしょ、という病んだ世代(笑)としては、あの「アクションはすべてスタントマンに任せてますから」と言わんばかりの涼しげな表情が懐かしくもあったりするのですが、ま、アレはアレとしまして。なにせこの、クレイグ=ボンドのかっこよさ。そして「新・第1作」と言うか、むしろ「第0作」とも呼ぶべきこのリニューアル作品ならではの、ときに感情を隠すことなく人間味をみせる(それなりに、ですが)ボンドの姿があります。いくらボンドだって、睾丸を攻撃されれば痛いし恐怖も感じるのです(これまでの作品におけるボンドはそもそも、まず睾丸を第一優先で守ってたもんね)。正直、カジノの場面はさほど盛り上がらないし、映画の終わりの方も間延びした感じ、全体的に作品をもう少し引き締めて欲しい気もするのですが、それでも007シリーズの中で異彩を放つ作品、いいもん見せてもらったな、と。 ただ、ダニエル・クレイグがボンド役を退いたら、次やるヒトは大変ですな。ロジャー・ムーアの功績はやはり、「誰でもボンド役が演じられそう」なところまでハードルを下げた点ではないでしょうかね、ハイ。[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-05-09 09:47:15)《改行有》

1892.  フルスロットル(2014) ワイルド・スピード第7作と並び、ポール・ウォーカーのいわゆる「遺作」(=没後に公開された作品)となった作品ですね。ワイスピ7がやや中途半端な出演(なのをいささか強引に彼にスポットライトを当てて追悼作にした)だったもんで、彼の最後の勇姿を味わうには、本作の方がよろしいかも。って言っても、コチラもそれなりに中途半端ですが。もう一人の主人公である超人的身体能力のダヴィッド・ベルとのコンビが、絶妙のナイスコンビとも言えず、好対照な凸凹コンビとも言えず、どうも色分けのはっきりしない組み合わせ。1足す1が普通に2になっただけの脈絡ないコンビがたまたま一緒に戦っている、という感じでいまいちパッとしないんですね。しかしパッとしないからと言ってツマラン訳じゃない。ダヴィッド・ベルがアクロバティックな身体能力を見せつければ、ポール・ウォーカーもまた数々のアクションを自らこなして見せてくれます。さらにカーチェイスシーンともなれば、オレに任せろ、といった感じ、アクション俳優としてのポール・ウォーカーをたっぷり堪能することができます。で、主演2人が展開するアクションというのも、実は細かいカット割りに支えられており、もう少し長回しのアクションがあってもよかったんじゃないの、とも思わないではないですが、カット割りの楽しさってのもここにはある訳です。あと、主人公2人の性格付けがはっきりしないのを補うかのように、RZAが中華包丁片手にユニークな敵役を演じてます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-05-07 22:34:49)

1893.  バグダッドの盗賊(1940) ディズニーアニメ『アラジン』の原点。というか、そのまんまですやんか。アブーにジャファーにジニー。いやそれより、ジャファーにたぶらかされる王様のおまぬけな表情が、あんまりソックリなもんで。それにしても特撮満載、アイデア満載の、実に楽しい作品。そりゃ多少はチャチなシーンもあるけれど、巨大クモの動きとか、人間を乗せてスーッと向うに飛んでいく空飛ぶ絨毯とか、目を奪われるシーンも多々。ヒーロー役がヘナチョコで何とも頼りなく魅力に乏しい点、これには目をつぶる必要がありますが。あとはツボから現れた巨人の赤フンがいろんな意味で目にまぶしい、1940年カラー作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-04 11:40:22)(良:1票)

1894.  大菩薩峠 完結篇(1961) 監督が森一生に交代した第3作、概ね前2作の雰囲気が維持されていて、大きな違和感はありません。今作はいよいよ完結篇、中盤は完全にお化け映画と化し、ラストはケープフィアーばりの大スペクタクルが待っております。しかしこの大映版3部作、内田吐夢の東映版からほとんど間もなく製作されておりますが、アチラが相当にイッちゃってるのに比べると、比較的おとなしい感じがするのは、千恵蔵のアクの強さに対する雷蔵の上品さ、でしょうか。結局は悪の道に染まり切れない雷蔵・竜之介、その最期において、とってつけたように息子の名前を連呼するのが、何だか弱々しい感じの否めないところ。しかしいずれにしても、この大映版も、人知を超えた超自然を感じさせるのは、確か。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-03 08:55:47)

1895.  大菩薩峠 竜神の巻 《ネタバレ》 三部作の第二部は、机竜之助が天誅組と行動を共にし、争いの中で失明するくだり。第一部では登場人物たちを物語の中で配置していく面白さがあったけど、第二部となるとどうしても、主要登場人物たちの関係がある程度固定されてしまい、これによって物語もやや停滞してしまいます。第一部ですでにあり得ないような偶然のめぐり合わせを乱発してしまっているのも、第二作で息切れしてしまう一因かも。とは言え、三隅監督の目を奪うダイナミックな演出は前作に続きここでも健在。雷蔵の妖気も健在。そして前作と同じく兵馬との対決を前に映画は終わり、次回斯うご期待。何もそこまで前作に合わせなくとも。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-30 18:01:53)

1896.  旗本退屈男(1958) 市川右太衛門映画出演三百本記念作、という訳で、往年の大スターから若手スターまで、もう出るわ出るわ、まさにスター百科事典の様相。天下御免の向う傷、ご存じ旗本退屈男・早乙女主水之介を、右太衛門がクドい表情と流麗な殺陣で演じれば、彼の右腕として若き日の錦之助もキンキン声で大活躍。伊達忠宗役の千恵蔵はバカ殿としてコミカルな一面を見せますが、年齢を隠すべく厚いメイクを施した右太衛門の顔が照明に白く浮き上がる時、千恵蔵よりも右太衛門の方がよほどバカ殿に見えてしまったり。さて内容はと言えば、伊達藩におけるお家騒動、お世継ぎの毒殺未遂事件に、そこに甲賀忍者やら伊賀忍者やらが絡んできて(黒装束の忍者軍団、カッコいい割に妙に弱いのが気になりますが)、スターが盛り沢山なら内容も盛り沢山、まさにごった煮状態。さらに、スターらしい大仰な演技の右太衛門と千恵蔵のセリフの聞き取りにくさに加え、大友柳太朗はいつも通り滑舌が悪く、もう内容云々よりもこの豪華な雰囲気さえ楽しめれば、とりあえずよろしいかと。千恵蔵が右太衛門をにらみつければ、背景に浮かび上がる右太衛門の影が千恵蔵を睨み返している、カッコよさ。東映の、豪華時代劇大作です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-29 17:36:15)

1897.  戦うパンチョ・ビラ メキシコ革命の英雄パンチョ・ビラの姿を、彼とともに戦うことになったアメリカ人の目を通して描くのですけれども、精悍な顔つきで何考えてるかワケがわからんビラ役のユル・ブリンナーに対し、このアメリカ人の主人公の役がロバート・ミッチャム、ヨレヨレとしたテキトーな感じがいい味出してます。そう、このヒトもたいてい、テキトーでして、メキシコ革命のドサクサまぎれに、複葉機を操り武器を売る商売、はたまた世話になったおっちゃんの娘にさっそく手を出してみたり、おいおい、大概にせえよ、と言いたくなるのですが、パンチョ・ビラはその数段上を行くテキトーさ、要するに規格外の男。このいかにも陽性のアナーキズムが、本作の楽しいところです。主人公は自慢の複葉機でビラとともに戦うことになり、空からの攻撃をさらに空撮を多用してダイナミックに捉えたアクションシーン、見応えあり(ヘリからの撮影と思うのですが、まるでクレーン撮影のように用いて、なかなかやってくれます)。善悪に単純にとらわれない自由さ、クールに自らの信条に従うチャールズ・ブロンソンの存在も光ってます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-27 22:30:59)

1898.  アレクサンドリア ひと続きの物語ではありますが、前半と後半で2部構成のような作品になってます。そのどちらもが、宗教に基づく人々の対立。それもキリスト教徒が迫害者として描かれ、結果的に迫害される側となるのが、主人公である女性学者。彼女はただ「真理」を追い求め、それが完全な合理性からは外れたところにある(動く船の上で物を落としても船上の人間から見て後ろ方向に落ちない・地球の公転軌道は円ではなく楕円である)ことに気づくワケですが、要するに人間の感じる合理性なんてのは、その時々によるモノなんですな。真理に貫かれたこの宇宙は、彼女が何かに気づこうが、人々が対立し殺し合おうが、微動だにしない。ただそこに冷たく存在し、小さな我々を冷たく見守り続けることを示すように、作品の中に宇宙からの視点、あるいは地面に小さくうごめく人々の姿が、再三登場します。最後に、主人公が見上げる、小さな空。ちっぽけな人間には決して手の届くことのない真理が、遠くに垣間見える・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-18 09:45:59)

1899.  ラストミッション 《ネタバレ》 「病で余命幾ばくもない殺し屋」だなんていう、実に“いかにも”な設定ですが、そこから連想するテイスト(要するに「孤独」というヤツですが)とはひと味もふた味も違った作品です。別居していた妻との関係もさることながら、娘との関係というのが物語の中心に描かれていて、ユーモアいっぱい。アクションは確かに見せ場ですが、それ以上に、演出の図々しさ(省略であったり、強引さであったり、反復であったり)が実に楽しいのです。主人公と娘との関係というテーマ、これ自体は正直、時間をとって描く割にはさほど繊細に描かれているようには思えないのですが、その代わり、「父と娘」の組み合わせが複数の家族にわたって登場する面白さ、さらにはそれが、主人公と謎の女性ヴィヴィとの不明瞭だった関係にも投影されていくようなラストのうまさ。なかなか意表をつまれる作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-04-18 09:11:43)

1900.  ミッドナイト・ラン 派手さもなく、深刻ぶることもなく、起用なのか不器用なのかよくわからん二人の珍道中を、アクションを絡めて描く。最初観たときは、何だかとりとめのない話だなあ、と思わんでもなかったけれど、二人の珍妙なやりとりはやっぱり楽しいし、そこに何かとちょっかいをかけてくる連中のオジャマ虫ぶりもまた楽しく、久しぶりにまた観たくなっちゃう作品なんですね。デ・ニーロも何だか楽しそうで、鍵を投げ捨てる仕草なんかにもそれが表れているように思えて……。こういう楽しさって、『ジーリ』にもつながるものがあると思うのですが、こちらは高評価、あちらは低評価。いやはや世間は厳しい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-15 10:18:48)

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