みんなのシネマレビュー |
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1881. キスキス,バンバン 《ネタバレ》 述懐形式で展開する物語。ストーリーテラーは主人公です。サスペンス調ですが、多分にコメディの要素を孕んでいます。狙いは“お洒落”なサスペンスコメディといったところでしょうか。ただ狙ったラインが微妙なせいか、笑うに笑えない、もどかしさを覚えました。お洒落も少々鼻に付きます。例えば“指オチ”のエピソード。本来アホバカコメディでやるようなブラックなネタです。「アホバカでやるようなことを、あえてやっているんですよ」というお洒落さのアピール。でもそれってお洒落なのかなあ?ヒロインの妹のエピソードにしても無理がある。胸糞悪いエピソードは何処まで行っても胸糞悪いだけです。狙いは面白いと思いますが、個人的にはもうひとつ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-19 18:23:16) 1882. シャーク・テイル 本作は海中が舞台の物語。画面には常に青色があります。もちろん明るい青、深い青などバリエーションはありますが、青系の色が画面から消えることはありません。そのため、画にメリハリが出ません。どんなに派手な街並みを海底に再現しても、青色から受ける単調さを払拭するには至らない。それほどまでに“青”という色の持つ力は大きいと感じます。本作の場合、肝心の主人公がいけません。多分現実に存在する魚だと思うのですが、カラーリングが問題です。青を基調とした体色のため、背景に溶け込んで見栄えしません。また、黄色や白といった色も混じっているため、美しさはあるもののインパクトに欠けます。性格は際立っているのに、見た目で損をしているのはもったいない。そういう意味では、未見ですが『ファインディング・ニモ』のニモの色使いは正しいと思います。背景に溶け込まず、単純で覚えやすい色使い。子供向け作品であれば、尚更それが必要です。ストーリーについては特に言いたいことはありません。可もなく不可もなしといったところ。話は変わりますが、日本版ではアンジーの代わりに小池栄子が吹替えをしているんですね。“日本のアンジェリーナ・ジョリー”と言われる方は気分がいいでしょうが、その逆はどうなんだろうと思ってみたり。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-18 18:51:14) 1883. みんなのいえ 《ネタバレ》 職人と芸術家に挟まれて、若い旦那さんは右往左往。夢のマイホームの姿があらぬ方向へ進んで行く様を笑って欲しい。唐沢と邦衛が互いに理解を深めていく過程には、温かいものを感じて欲しい。それが監督の注文だと思います。そもそも三谷監督の真骨頂は、爆笑よりも“ニヤリ”の笑いだと思います。そういう意味では、自分は注文にはまりました。でも苦笑いの方が多かったかも。2人の和解については、正直心に響きません。それは、2人が仲良くなっただけだから。それでは浅いです。真田広之がカクテルをつくるシーン、唐沢に対してココリコ田中が声を荒げる場面からは、“プロの仕事は自己満足であってはならない”というのが監督の主張が読み取れます。どうもその主張と展開が合っていない気がします。バーテンの独りよがりな姿を見て、唐沢が(悪いほうに)感化されるのは変ですし、邦衛が自身の主義を曲げて唐沢に歩み寄る部分がないのも物足りない(タイルの件は自分の嗜好に会っただけ)。依頼主の願いを尊重する“プロの仕事”を感じたいと思いました。長回しの多用など、映像的な工夫は感じられます。ただ物語としては、イマイチでした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-05-09 20:41:29) 1884. ナイト・ウォッチ(2004) 光と闇。2極の世界観は単純そう。でも結構分かり難くかったです。異世界のルール、異種の能力、世界に迫る危機とは何か。どれもピンときません。作品世界の説明が不十分と感じました。(もっとも吸血鬼とか狼男とか典型的なモンスターものに馴染みがあると、また印象は違うと思います。)キャラクターの魅力も薄い。総じて娯楽性は弱いと感じました。でもこれは、自分がハリウッド作品の濃くて分かり易い味に慣れているからだと思います。まだ物語は序の口。自分にとっては馴染みの薄いロシア映画。続編に期待しつつも、滑り出し上々とまでは言えないところ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-24 18:19:56) 1885. ザ・リング 《ネタバレ》 基本的に日本版の忠実なリメイク。そのため細部の変更をどう評価するかという問題になってきます。最大の変更点はサマラ(貞子)の年齢の設定。少女(というより幼女)の霊の方が米国ではポピュラーなのでしょう。ただ、サマラから“不気味さ”は感じられても、“怨念”までは感じ取れません。貞子と比べるとキャラ的に弱い。また生前の素顔を晒しすぎたのもマイナスでした。さらに日本版で好評だった“テレビから這い出る”シーンが著しくトーンダウンしたのが致命的。カクカクした動き、眼球アップ等、日本版同シーンが如何に出色の出来であったかが分かります。また物語の流れについては日本版を“なぞった”感が強く、やや拙く感じました。不出来とは思いませんが、無難すぎたかと。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-22 01:10:22) 1886. ステルス 芳しくない評判を耳にし、心の準備が出来ていたせいか、言い方は変ですが思ったよりも“大丈夫”でした。戦闘機のエアアクションをはじめ、視覚部分では結構楽しめました。ただ、満足できるのはこの部分のみ。こと、ストーリーに目を向けるとダメです。いかにもアメリカらしい大雑把な価値観がまかり通っているのが鼻に付きます。もちろんフィクション。現実ならば、ここまで無茶はしないでしょう。でも根底に見えるのは、今のアメリカそのもののような気がします。“正義”とか“真実”という言葉を何の疑問も持たずに使えること。自己の利益を何よりも優先できること。その迷いのない姿勢は羨ましくもあります(これは皮肉ではなく)。ですから娯楽作品と割り切れれば、アメリカ作品ほど面白いものはない。でも現実の問題とダブッてしまう題材の場合は、なかなかそうは行きません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-13 18:37:20)(良:1票) 1887. 最後の海底巨獣 《ネタバレ》 自分は公開当時のVFXの標準的なレベルというものを知りません。『ゴジラ』も未見です。当時の特撮作品で観ているのは『アルゴ探検隊』くらい。なので本作のVFXがショボイのか頑張っているのかの判断がつきません。ですからこの部分には言及しませんが、それでもB級感バリバリの作品であるのは間違いないようです。本作はパニック映画。その元凶は蘇った恐竜です。でも扱いは恐竜というよりも怪獣に近い。みんな怯えすぎ。さらに面白いのが、恐竜と一緒に蘇った石器人。いろんな意味で在り得ない存在なのですが、彼が本作のキーパーソン。主役以上に目立っていましたし、意外とナイスガイでした。全体的な完成度は低調だと思いますが、こういう作品はなぜか憎めません。GJ連発の石器人(ケイブマン)に+1点です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-11 18:13:07)(良:1票) 1888. 妖怪大戦争(2005) 《ネタバレ》 荒木飛呂彦のマンガから抜け出たようなルックスと身のこなしの栗山。『シムソンズ』の時より数段カワイク見える高橋(隣にローサがいないから?)。有名人も数多く出演しており、それなりに楽しめます。(ただギャグは好みではありません。)本作で描きたかったのは妖怪が大挙して押し寄せる場面。宮迫が叫んだ「妖怪大戦争だ!」という言葉に全てが集約されていると思います。だからでしょうか、ストーリーはあって無いようなもの。オチの付け方なんかとくにヒドイ。子供の観客を意識しているとは思えない、やりたい放題ぶりです。というよりも、子供の観客にも本作の主人公と同じく成長を促しているとみるべきか。大人になることは、自分の無力さを知るということ。今まで見えなかったものが見えるようになり、代わりに見えていたものが見えなくなるということ。それは正しいと思いますが、それを本作から読み取れる子供がどれだけいるのか疑問です。少なくとも自分が神木くんくらいの時は、もっと小さな価値観に縛られていましたね。少年の成長、消費社会に対する警鐘、反戦。意外なほど多くのメッセージを内包する本作。でも少々詰め込みすぎの印象。潔くおバカ映画に徹したほうが観やすかったと思います。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-31 00:06:33) 1889. セーラー服と機関銃 角川らしいアクの強い映画。凝った構図に派手な展開。娯楽性には富んでいます。ただ何かしっくりきません。たぶん主人公の心の動きが見え難いから。普通に考えれば、主人公の境遇はとんでもないもの。だのに彼女は動揺したそぶりを見せません。ただ、淡々と流れに沿って生きている。人の死が重く感じられない。だからクライマックスの殴りこみにカタルシスがありません。自分には別世界の物語に感じてしまいました。薬師丸の演技の問題というより、キャラクター設定が“新人類”のはしりだったような。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-18 00:21:48) 1890. ライフ・オン・ザ・ロングボード 《ネタバレ》 主人公が娘に告げた「お前はお前の好きな事をしなさい」。また、ポセイドン(大波)に挑むことを決意した主人公の台詞「もう逃げたくないんです」。これらの言葉から主人公の想いを伺い知ることが出来ます。サラリーマンとして、また父親としての長い人生は、自分の好んだ道ではなかった。病気の妻からは逃げてしまった。彼は後悔の念を抱えています。でもその想いをずっと棚上げしてきた。あるいは気付かないようにしてきた。そして辞職を契機に自分の想いと向き合います。この気持ちを消化する必要がある。彼のとった行動は、種子島でサーフィンをやること。それは亡き妻との約束でもあります。消化作業はそのまま第2の人生に変わりました。これはこれでアリだと思う。前向きな選択だと思うから。おそらく彼が消化のうえ出した答えは、“生きていることで十分”。浅香光代の言葉です。ただ突然登場した浅香にそれを語らせるのは、手法として上手くない。そして致命的なのは、それがクライマックスの“ポセイドンへの挑戦”と明らかに矛盾するということ。命を危険にさらす行為を肯定してしまっては、何も学んでいないということになってしまう。勝野洋が止めなかったのも謎。物語の流れ的には、主人公がポセイドンに挑戦するのはおかしくない。でもタイミングが違っては意味がないです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-13 18:56:40) 1891. がんばれ!ジャイアン!! 劇場版『ドラえもん』は、その優れた娯楽性と完成度で子供のみならず、大人の観客をも虜にしてきました。映画なら観るという大人も多い。初期の作品ほどその傾向が顕著だと思います。かつて一貫して感じた制作姿勢は、『ドラえもん』=子供のもの。子供の楽しみを、大人が分けてもらっているという感覚です。本作(並びに、この時期制作された一連の短編作品)には、それが感じられません。最初からターゲットを大人(親)に絞っています。例えるなら、カレーを子供用と大人用に作り別けるようなもの。もちろんその方が作りやすいし、客のニーズにも合うのだと思います。ただ、子供向けでありながら大人も唸る美味いカレーを食べたいのです。贅沢な話ですが。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-05 18:11:22) 1892. ライアー 《ネタバレ》 救急車の隊員、大金を掴んだ太っちょ刑事、火葬、ラストカット。ネタばらしは丁寧なので、つくりとして不親切ではないのでしょう。ただ、思ったほど驚きがありませんでした。ご指摘の方もおられるように同系列『ユージュアル~』には及ばないと思いました。また謎として残った殺人事件の真相についても、あれこれと思いを巡らせようとは思いません。本作の要はそこにはありません。事件そのものに興味を持たせる工夫が欲しいと思いました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-04 17:56:59) 1893. 悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 義父が盛んに言う「悪いのは家じゃない。罪を犯すのは人間だ。」という台詞。義父を凶行に駆らせたのは確かに悪魔の仕業。しかし何故悪魔の代理人に彼が選ばれたのでしょう。先の事例から察するに、成人男性だった(悪魔の原型に近い)という理由もあるでしょう。でもそれだけではない気がします。同じ物を食べても、食あたりを起こす人と平気な人がいるのと同じ。彼が選ばれたのは、心の闇に付け込まれたからだと思います。血の繋がりの有無を見せつけられたよう。ここが一番残酷かも。結果的に被害は犬一匹に止まりましたが、家族の間に出来た溝は深い。おそらくずっと埋まることはないでしょう。この手のジャンルとしては奇跡的な被害の少なさ。恐怖の質も即時的なものなので気軽に観られると思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-20 18:16:36)(良:1票) 1894. 幕末純情伝 ドタバタの連続。テンションの高い演技。作品に妙な勢いがあります。当時のカドカワ映画特有の熱なのかもしれません。ただ、物語そのものが凄く分かり難い。設定がフィクションとはいえ、幕末期の基礎知識が無いとかなりツライです。台詞の不明瞭さもそれに拍車をかけます。ノリは悪くないのですが、ノリに頼りすぎた印象。当時人気絶頂の牧瀬里穂は、流石にスターの輝きを放っています。古くは美空ひばり、最近では上戸の『あずみ』もそうですが、やはり当代きってのアイドルに“剣士”という役柄は合うようです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-27 18:15:29) 1895. 忍 SHINOBI 「忍者が主役の時代劇」と思って観たらダメです。舞台は架空の世界。そう思い込めば、設定の不具合は気になりません。微妙に中国風な衣装も、各種サイキックも。割り切って観れば結構面白い。アクション性の高い対決は見応えがありましたし、その他特殊能力系も楽しめました。ただ肝心の物語はかなり薄口です。朧と弦之介の悲愛を主軸に据えるなら、序盤2人の繋がりをもっと丁寧に描く必要がありました。台詞は繰り返しが多く、語り過ぎ。安っぽく感じてしまいます。ドラマとしては物足りませんでした。あと気になったのが仲間由紀恵。相変わらず“らしい”演技。これが今求められている演技なのは分かります。ただ、このまま固まってしまいそうな危うさも感じました。今の人気は必ず落ちます。歳もとります。その時に必要とされるため、今のうちに身に付けなければならないものがある気がしました。これからの作品選びが重要かと。偉そうで本当に恐縮ですが、そんなことを感じました。[地上波(邦画)] 5点(2007-01-23 18:36:56) 1896. ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 かなり辛辣なテレビ社会への批判が感じられる本作。単なるコメディだと思って観ると戸惑います。ジム・キャリーの顔芸、動き、しゃべりはいつもどおり。笑えることは笑えるのですが、なんとも微妙。彼の態度にムカツクこともあれば、同情もしてしまう。他人との距離が掴めないけど友達は欲しい。その気持ちは痛いほどよく分かるし、悪い奴でないので憎めない。でも常軌を逸した行動には恐ろしさも感じる。怒っていいやら、笑っていいやら。怖くなったり、切なくなったり。なんとも複雑な心境になりました。本作の教訓は、「テレビの見過ぎはダメよ」と、「中世レストランに行ったら、特等席には座るな」です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-21 17:34:01) 1897. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 良くも悪くも大味な作品でした。これをすんなり受け入れるには、原作既読であるか、あるいはアメコミというジャンルに対する正しい理解が必要だと思いました。自分は両方持ち合わせていないため、正直戸惑いました。メッセージとか物語の論理性などを求めてはいけない。ツッコミは入れるだけ野暮。とにかく楽しもうとする姿勢が大事だと思いました。ポップコーンとコーラを相棒に、隣りの客とハイタッチを交わしながら「イエ~イ」とやるくらいのノリが必要かと(気分的にはネ)。なお本作はあくまでプロローグですので、あるなら続編の方が面白くなりそうだと思いました。ちなみに個人的には、ジェシカ・アルバのナイスバディをもっと見たかった(おっさん目線でスミマセン)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-12 19:20:10) 1898. インストール 《ネタバレ》 もっと冷めた雰囲気の、シニカルな味わいの作品を想像していましたが、予想以上にポップなコメディでした。テーマはいたってオーソドックスで、誰もが通る成長過程の悩みについて。上戸彩が今どきの女子高生を等身大で表現していました。本作の主人公に上戸はカワイ過ぎると思います。普遍的なテーマを描くなら、ルックスも普通なほうがいいかなと思いました。…と真面目に書こうと思いましたが、もう限界です。本作の見所は何と言ってもS級アイドルのエロ!もうこれに尽きます。全編にわたって夏服の制服。序盤からパンチラ。押入れの秘め事というシチュエーション。上戸にあんな卑猥な言葉を喋らせたり、あんなヌルっとしたものを食べさせたり。極め付きは、神木くんとのB!何?AVですか?!…失礼しました。ちょっと取り乱しました。なお、これはあくまで私的な感覚のお話。良識ある大人の皆様が本作をご覧になられる場合、実際のエロさは「ドラえもんのしずかちゃんのバスタイム」程度とお考えください。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-07 18:19:48)(笑:1票) 1899. 奇談 キダン ご指摘の方もおられるように、本作を観ると『トリック』と『ダヴィンチコード』が思い浮かびます。『トリック』をシリアスモードに、『ダヴィンチコード』の舞台を日本に移したような。テイストは似ていると思います。ただ大きな違いがあります。比較2作品は一般大衆向けの娯楽作品。間口が広いです。しかし本作は相当マニアック。宗教関係にある程度の造詣がないと意味が分からないと思います。かといって知識がありすぎると腹立たしい、アホらしいと感じるかもしれません。観る人を確実に選びます。本作を楽しむには、自分の知識では少し足りないようでした。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-12-29 18:53:53) 1900. TAKESHIS’ 本作は監督にとっての“遺作”だと思いました。あるいはファンに向けての“プレゼント”と言ってもいい。もちろん、北野監督は終わったという意味ではありません。これからも多くの作品を世に残すでしょう。しかし何作残せるかは分からない。“遺作”は結果的にそうなるもので、最初から“遺作”と分かって作るものではありません。でもいつか必ずその時がくる。そこで監督は、“遺作”にふさわしい作品、自身の集大成となるべき作品を、今のうちに撮ったのではないかと思うのです。金銭的にも、肉体的にも好きなことがやれる今のうちに。ファンに長く楽しんでもらうことを念頭において。本作は難解です。イメージの連鎖であり集合体。しかも題材は北野監督自身。正解があるのか無いのかも分からない。だから観客は答えを探す気になれば、いつでも、いつまでも北野ワールドをさまようことが出来ます。それは一部のファンのみに許された特権であると思いました。いつか自分がその域には達したならば、きっと本作は満点に変わるでしょう。今後いくら北野作品が世に出ようとも、本作が監督にとって最後の作品であるような気がしてなりません。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-12-22 18:25:18)(良:2票)
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