みんなのシネマレビュー
sayzinさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
自己紹介

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234

1.  しとやかな獣 基本は団地の一室のみで展開される二幕一場ものの舞台劇(しかも若尾文子が主役じゃない!)。しかし川島雄三は、ありとあらゆる位置からの構図を駆使し、極めて映画的に仕上げてます。上下左右、縦横斜め、窓越しドア越し襖越し、考え得る限りの構図が登場。ビシッと決まる構図の為にはカットの繋がりさえ無視する徹底振り。人物の出入りや立ち位置も絶妙で、狭い団地の一室に無限の広がりを与えてます。その登場人物も全員が腹に一物を持った非情な金の亡者ばかり。「貧しさ」は人を獣に変え、急激に押し寄せる「豊かさ」がそれを正当化する。話は一応「悪の栄えた例なし」という結末を迎えますが、ラスト・カットでは、高度経済成長が無数の「しとやかな獣」を育んでることを雄弁に物語ってました、7点献上。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-15 00:01:21)(良:2票)

2.  下町の太陽 吉永小百合の対抗馬として、清純派アイドル・倍賞千恵子を売り出す為の松竹版「キューポラのある街」。金は無いけど人情だけは潤沢な東京下町の貧乏長屋を舞台に、太陽の如く明るく健気に生きる娘の淡い恋模様と、高度経済成長を最底辺で支えた労働者賛歌が描かれてます。作品の位置づけとしては対吉永=対日活の便乗企画で間違いないでしょうけど、話の中身は明らかに東宝サラリーマンものへのアンチテーゼ。能天気なサラリーマン映画をことさら意識した為、こんなサスペンス映画みたいな音楽で雰囲気をぶち壊してしまったんでしょう。ま、松竹らしい優等生映画です。それにしても、結婚を前提に長期交際してる男に、仕事を持った成人女性がキス一つ許さなかったのにはビックリしました…、6点献上。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-10-26 00:01:06)(良:2票)

3.  ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦 文化や思想のギャップを笑い飛ばすコメディが結構好きなので、私は十二分に楽しめました(「ラブハント作戦」って副題は要らない)。現在、イスラム・ネタがタブー化してしまってることを考えると、この時代にベルリンを舞台にしてこんな話を作ってしまうんだから、当時は随分と大らかだったんですね。しかし共産圏やナチを笑いの種にするだけでなく、本作では資本主義とブルジョアもちゃんと餌食になってます。コカ・コーラがアメリカ資本“帝国”主義の権化として描かれ、そこの令嬢は思い切りパープリン(コカ・コーラは良く協力したなぁ…。今だったら差詰めマイクロソフトといった所か)。主人公は家庭を顧みないモーレツ企業戦士。コチコチの共産主義者であるオットーが、むしろマトモな好青年にも見えてきましたよ、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-18 00:06:47)

4.  冷血(1967) 刑務所で仕入れたガセ情報に踊らされ、押し入った農家の家族四人を皆殺しにしてしまった無軌道な二人の犯罪者の顛末。本作は原作の「ノンフィクション・ノベル」の雰囲気そのままに、抑えに抑えた演出と陰影の利いた映像で仕上げた実録映画になってます。昔の記憶では「怖い映画」という印象だけが残ってましたが、再見して、社会の底辺で「犯罪者」となっていく人間の浅はかさと、「動機なき殺人者」の「動機」を丹念に追った見応えのある作品だということが解りました。ことさら被害者達や犯人達へ同情的視線を注ぐことなく、映画は終始冷徹な視線を貫いている。だからこそのラスト・シーン。1967年当時としてはかなり衝撃的だったと思いますが、この映画は現在でも普遍性を兼ね備えていると思います、7点献上。[地上波(吹替)] 7点(2006-09-29 00:00:55)(良:1票)

5.  女経 大映の看板監督と看板女優が、「女心と金」というテーマで三つの物語を描いた贅沢なオムニバス。「耳を噛みたがる女」は、手練手管で男を騙してきた極貧家庭出身のホステスが出会う初恋。若尾文子の小悪魔的魅力を堪能できますが、相手役の川口浩は全然吊り合ってない。「物を高く売りつける女」は、海辺の家に暮らす妖しくも美しい未亡人の正体。「この商売はちょっとやそっと可愛くても駄目なんだよ。アタシくらい美人じゃないとね」と言う山本富士子に納得。怪談風の序盤と後半の落差も激しく、私はこの第二話が一番好きです。「恋を忘れていた女」は、旅館のやり手女将に隠されていた女心と優しさを描く。京マチ子が大人の女の強さと弱さと優しさを余裕で演じてます。それぞれ話も面白かったですけど、それよりも三人の美人女優の魅力を最大限に引き出して観客に提供することが本作の目的だと思う。その意味で満足度は非常に高いです、7点献上。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-02 00:18:00)

6.  マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺 確かにタイトル通りの作品ではある。病院内の広めの治療室(?)みたいな部屋で、鉄格子越しの観客に対して、サドと患者達が劇を演じる。しかしフランス革命を勉強したことの無い私は、そもそもジャン=ポール・マラーなる人物を知らないので、劇中劇である「迫害と暗殺」がどういうストーリーなのか、全く理解できなかった。所々で院長の検閲が入ったり、患者が暴走したりして、劇の進行がスムーズじゃなかったのも一因。また、果たして「マルキ・ド・サドの演出」が本作通りであったかどうかも判らない。全体的には、当時の再現やサドの視点によるフランス革命と言うより、いかにも60年代のアナーキーなカルチャーを、サドや精神病患者に当てはめただけという印象。タイトル程の深みは感じられませんでした、4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-14 00:01:33)

7.  卍(1964) 原作・谷崎潤一郎、監督・増村保造ということで、「痴人の愛」位パワフルな倒錯映画を期待しましたけど、これは勢い不足の印象。話が後半へ進むに連れて登場人物達の滑稽さは増していきますが、各キャラクターが今一つ弾けない。要所要所で挿入される岸田今日子の告白も、映画の流れをせき止めてる様に感じました(原作未読なんですが、これは誰に告白してるんでしょう?)。また、男も女も狂わせてしまう若尾文子の容姿は納得ですけど、「天然の悪女」振りの描写は弱い。おまけに背中のヌードまで吹替え。そんなことで、私的には少し残念な仕上がりでした、5点献上。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-04-25 00:03:16)

8.  黒い十人の女 これは面白かった。そうそうたる女優人の泥仕合も、「影」を基調としたモノクロ映像も見応えがありますけど、私には船越英二のキャラクターが最高。根はとてつもなく優しい善人の、飄々としたC調男。絶倫でも、征服欲がある訳でもなく、どっちかと言えば「情けない男」の部類に入る筈なのに、妻の他に9人もの愛人と「同時に」関係を持ってしまう。その女達もピンキリ。若いギャル(死語?)もいれば疲れたおばさんもいる。美女もいればブスもいる。彼には分け隔てが無く(しかも下心も無いみたい)、来る者を絶対拒まない上、自分からは別れない。こうなると女達にとっては「好き嫌い」でなく、「勝ち負け」の問題になってくる。やがて船越英二は蟻地獄に囚われてしまう。でもこの蟻地獄なら、私もハマってみたいです、7点献上。[地上波(邦画)] 7点(2006-04-25 00:02:44)

9.  酒とバラの日々 《ネタバレ》 「酒とバラの日々」というのは、つまり「地獄と天国の日々」。酒をかっくらえば簡単に天国へ昇れ、切れれば途端に地獄へ真っ逆さま。しかし実際の二人はずっと地獄に堕ちたままで、束の間、天国の夢を見てるだけ。ラスト、夫は何とか地獄から這い出したものの、自分の直ぐ足元には、まだ暗く深い穴が大きく口を開けている。地獄から抜け出せない妻の登場こそ、その穴の底から聞こえる悪魔の囁き。「悪魔に耳を貸すな」というのは悪魔祓いの鉄則。彼に選択の余地は無かったのです。一番の見所はもちろんジャック・レモンと、特にリー・レミックの演技に尽きますが、「一般人」が「普通に」アルコール中毒になっていく様を、説得力を持ったディティールで描いた脚本・演出も素晴らしかったです、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-22 00:02:41)

10.  プロデューサーズ(1968) 昔からコメディ映画を好まないので、ほとんどメル・ブルックスには馴染みがありません。これがデヴュー作で、しかもアカデミー脚本賞を受賞(!)してるなんて全く知りませんでした。多分1968年当時にヒトラー礼賛というブラックなテーマを持って来たことが、日本人が考える以上に衝撃的だったのかもしれません。しかし現在では「ネオナチ」なんて言葉がある位ですし、右傾化が世界的情勢なので(もう一つ言えば「ババ専」なんて言葉もある)、どうしても当時と同じ様には観れませんね。しかし、「ヒトラーの春」のオープニング・レヴューの衝撃は今でも充分通用します。また個人的には、“work!”と言われると条件反射的に胸を揺らして踊りだすゴーゴーガール・ウーラは、2005年版よりも気に入ってます。そういうことで、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-13 00:18:58)

11.  秘録おんな蔵 シリーズ中、一番面白かったのが遊郭を舞台にした本作。物語は早い話「SAYURI」みたいな感じでどーってことないし、例によってちっともエロくありません。では何が面白いかって、それは劇中で紹介される遊郭の色々なしきたり(実在のものかどうかは不明。ほとんどでっち上げだと思いますけど…)。この部分は間違いなく「SAYURI」より楽しめます。一番笑ったのが「踏み合い」と呼ばれるもの。これは店のNo.1花魁の贔屓客が他店のNo.1に取られた場合に、互いの面子をかけて行う差しの勝負のこと。始まってみれば、唯の取っ組み合いの喧嘩でした。しかしここで凄いのは、その客も唯では済まない所。勝負の後、何と髷を切られてしまうのです。客がどの店に行こうと勝手の様な気もしますけど、一度贔屓にした店には操を立て続けなきゃならないんじゃ、おいそれと風俗通いも出来ませんね。それにしても、若き田村正和は木村一八そっくりだったんだなぁ…、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-19 00:07:33)

12.  秘録おんな寺 《ネタバレ》 いよいよ尼寺が舞台ということで、雰囲気的ないかがわしさはシリーズ一番ながら、私的にはシリーズで一番面白くなかった。ストーリーは兄の仇討ちの為に、妹が尼寺に単独潜入捜査をしていたという陳腐な展開。「針供養」(戒律を破った尼僧が裸で吊るされ、燭台でお尻をツンツンされるという折檻…てか、拷問か?)のシーンが少々そそったものの、エロ・シーンも例によって大したことのないまま終了。「おんな寺」は駆け込み寺という設定なので、女達が悲しい過去を持つ者ばかりというのも、テンションの上がらない一因だったと思います。という訳で、4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-01-19 00:02:22)

13.  続・秘録おんな牢 「続」と付いてますけど、単に舞台が再び女牢になっただけで、一作目とストーリー的繋がりはありません。前回が女牢内部の人間関係(と牢内のしきたり)に重きを置いた展開だったのに対し、今回は奉行所の不正を巡るストーリーになっていて、物語的面白さで言えば圧倒的にこっちが上です(それでも陳腐な話に変わりありませんが…)。その代わりエロ度は更に低くなってます。また、安田道代演じる今回の主人公は姉御肌の女囚なので、虐められるばかりでなく、積極的に物語を引っ張っていきます。シリーズの基本コンセプトは「お嬢様がとんでもない所に囚われて、外界とは全く違う掟を強制されて虐められる」というものだと思いますけど、その意味で本作は、「秘録」シリーズでは異色作になるかもしれません、5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-19 00:01:51)

14.  秘録おんな牢 《ネタバレ》 現在では絶対にあり得ないオープニングのナレーションが凄い。女牢がどういう所かを語ってるんですけど、女性の卑しさを延々と捲し立てていて、とても理性ある人間としては認めてません。フェミニストが観たらいきなり卒倒ですよ、こりゃ(40年前の女性の人権がどんなものか想像がつきます)。しかし、本編ではナレーションで語られる程のことは起きず、エロも控え目。エグイのは女体糠味噌漬け位か(何を漬ける訳でもないのに、牢には何故か糠樽だけ置いてある)。最後の方は生き別れになった姉妹の再会という陳腐な筋書き。これでよくシリーズ化したもんです。てか、1年の間に4本も作られてる訳ですから(これがプログラム・ピクチャーの底力か)、最初からシリーズの企画だったんでしょうか? 4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-01-19 00:01:03)

15.  奇跡の人(1962) 誰でも知ってる物語をここまで完成度の高い作品にしてあるのが凄い。確かに主演二人の奇跡的演技が観る者を最後まで引っ張っていきますが、それを徹底した長回しで撮りきったアーサー・ペンの自信に溢れた演出が、本作を俳優を見るだけの映画に留めていない。なるほど、監督も含めた主要メンバーは舞台からそのままシフトしてきたんですか。この映画の「自信」の源はそこだったんですね。私的な一番の見所は、アン・バンクロフトが自分の入っていた孤児院(身障者収容施設?)の実情を話す長台詞。彼女の迫力に、私はこの時点で既に泣いてしまいました、8点献上。[映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 00:02:00)

16.  あゝひめゆりの塔 序盤は吉永小百合・浜田光夫の黄金コンビによる日活青春映画のノリ(オープニングは女子高の運動会)。しかし、沖縄決戦が直ぐそこまで迫っている中では青春を謳歌している暇はなく、黄金コンビも勤労動員からの帰り道でお互いが目配せする程度。やがて学童疎開船・対馬丸が撃沈されて、肉親を失った者達が悲嘆に暮れる中、本格的戦闘が始まる。卒業間近の女学生達も「ひめゆり学徒隊」として看護動員され、次々と戦場に散っていく…。本作は導入部と後半の落差が激しいので、「ひめゆりの塔」に詳しくなかった人は結構衝撃的だったんじゃないでしょうか、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-24 00:04:42)

17.  独立愚連隊西へ 「独立愚連隊」の名前を借りただけで、前作とは全く繋がりの無い続編。その上、コメディ色が強くなっただけでなく、日本軍に対する皮肉も辛辣さを増し、エピソードやアクション・シーンもぐっと増えて、前作よりも全然面白い続編となってます。彼らにとって軍旗は役立たずの布切れ。しかしそこに男の魂を感じ取るや、何よりも大切なものに変わる。飄々と振舞いながらも命の重さを知る、本隊と対極に位置する愚連隊の面々が相変わらずカッコ良い! 本作を観れば岡本喜八という人が、邦画界では如何にモダンな映画監督だったかが良く判ります。ところで、【ロンメル元帥】(略名)さんの提案には激しく賛同。でも、戦争娯楽アクションと言っても、「戦国自衛隊1549」や「ローレライ」レベルでは話になりませんけどね、7点献上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-24 00:04:15)

18.  太陽がいっぱい 日本でだけ突出した評価を受けてるってのは初めて知りましたけど、本作の評価をここまで高めた原因は、一にアラン・ドロンの魅力、二にニーノ・ロータの音楽(見直して気づいたんですけど、有名な旋律は余り流れないです)、そして三にラスト・シーンの鮮やかさだと思う。才能に恵まれつつも卑屈なチンピラをドロンは魅力的な主人公に仕立ててる(日本人は悪人や弱者に共感し易いですしね)。世界を手に入れた様なラストの笑顔は本当に眩しい。そして、店員に呼ばれたドロンが爽やかな笑顔のまま画面から消え、太陽の燦々と輝く美しい海辺の風景だけが残される。こういうラスト・カットは、最近はとんと見られなくなりました。これなら途中で少しくらい退屈しても、名作を観たという気分にさせられるってもんです、7点献上。[映画館(字幕)] 7点(2005-09-09 00:10:48)(良:2票)

19.  痴人の愛(1967) 《ネタバレ》 谷崎潤一郎の永遠のテーマ・倒錯した純愛を、増村保造が鮮烈に描いたラヴ・ストーリー。若い娘を嫁に貰って従順な妻に育てようとゆー、男の妄想を実行する中年ってのが馬鹿っぽくて良い。その目論見は案の定失敗して、女は正反対の性格になってしまう。夫も含めた男三人と同じベッドに入って、夫の横で若い男と平然と乳繰り合うとゆー、奔放を超えた女の馬鹿っぽさも良い。要するに、この二人はお似合いなのです。いつしか二人の関係は苦痛という絆で結ばれるようになる。ラスト、「俺にはお前しかいないんだ」と言う小沢昭一に、安田道代(大楠道代)も「アタシにもあんたしかいないのよ」と返す。そしておもむろに始まる乗馬プレイ。これには「月光の囁き」のラストよりも感動してしまいました、8点献上。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-03 00:04:57)(良:2票)

20.  昼顔(1967) 直接的な描写は無くても、こんな映画でカトリーヌ・ドヌーヴが主役を張るという所にフランス映画の凄さがある。特に、オープニングの妄想シーンはインパクト大。美しい貴婦人が何の脈絡も無く縛られた上、文字通り「汚されて」恍惚の表情を浮かべる。これなら、まだ「犯されて」悦ぶ方が正常。ルイス・ブニュエルが本作で描く妄想は、性的欲求と言うより被虐願望です。実際にM系の女性がどの位いらっしゃるのか知りませんが、この辺は女性の真実というより、男の思い込みっぽい感じです。妄想癖が高じたラストの展開は、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出しました、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-16 00:11:50)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS