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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  チャーリーとチョコレート工場 満点の味。これはオリジナルと甲乙付け難いですね、どちらも出色の出来栄え。ここまで良く出来たリメイクってそうそう無いんじゃないでしょうか?胸をワクワクさせるチョコレート工場のチョコレート製造のオープニングから、チョコレート工場の門が開くまでここまででも十分面白いのに、そこから当の主人公ウィリー・ウォンカが登場して物語は更に面白くなる。まるで二段重ねのチョコレートを食べているようなこの満足感。ジョニー・デップも前作では小奇麗な役をやっていたのと打って変わり、本作では本領発揮。キモイとカッコ良いの中間を上手く演じていました(笑)。それからウンパ・ルンパ最高!子供たちが一人脱落する度に即興で歌を作るところは笑いました、しかも音楽はノリノリだし。ちなみにもし自分に子供がいたら、これは絶対に見せてあげたいですね。一つの教訓として、一つの夢物語として…。当然映画を観終った後チョコレートを買いに走ったのは言うまでもない。[映画館(字幕)] 10点(2005-09-12 13:44:09)(良:1票)

2.  過去のない男 《ネタバレ》 ストーリーは平凡です、でもその平凡さが非常に良いのです。大した事件も起きずにただ黙々と日常が過ぎていく。いきなり冒頭から主人公が暴漢に襲われて記憶を失ってしまうため、観ているこちら側としても男の素性は一切分かりません。最後に自分が誰なのかを知ることができた主人公も、最終的には過去を捨てて違う道(=未来)を歩むことを決意します。「過去のない男」は言うなれば「人生をリセットした男」でしょう。エンドロールの歌もしみじみと物語の良さが伝わってくる、素晴らしい映画でした。10点(2004-02-11 13:48:46)(良:1票)

3.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 待ってました!アードマンの天才ニック・パークのWGシリーズ最新作。一足お先に試写会で鑑賞させて頂きました。まずエンターテイメントとしては超一級、アニメなのに…ではなくアニメだからこそというのか脚本が卓抜しています。思いがけないストーリー展開、巧妙に張られた伏線、矢継ぎ早に繰り出されるギャグと全てがパーフェクト。次に美術に関しては毎度ながらストップモーションであることを忘れさせる程のクレイの華麗な動き、グルミットの家事や趣味の編み物に至るまでの精密な動作から、“Were-Rabbit”(ウサギ男)のダイナミックなパフォーマンスと自由自在。そして毎回楽しみな新キャラクターの登場。今回は何と言っても野菜畑を荒らすウサギたちの存在が微笑ましく、影の主役は彼らと言っても過言ではないでしょう。その他ウォレスが恋に落ちるミス・レディ・トッティントン(「危機一髪!」のウェンドレンはどこに行った?)には「コープスブライド」で死体の花嫁も演じたヘレナ・ボナム=カーターが、二人の仲を邪魔する狡猾なハンター・ヴィクター(そのお供の猟犬とグルミットが戦いを繰り広げるクライマックスには爆笑!)をレイフ・ファインズが担当しています。とにかく観終わった後には観る前に心配していた“短編シリーズの長編化による失敗”という杞憂もすっかり吹き飛んでしまい、寧ろ長編になって初めて今まで凝縮されていた『ウォレスとグルミット』の情熱とパワーが一気に爆発したような気がしました。最後にグルミットに一言、もういい加減二本足で歩いちゃえよ(笑)[試写会(字幕)] 9点(2006-03-04 19:05:27)

4.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 ロバート・アルトマンとはまた一味違った愛の群像劇、もしくは毒の抜けた『マグノリア』か。テンポ良く話が切り替わる割には、全く人物相関が混乱しないのはやはり配役が良いからでしょうねぇ、それから脚本も。普段は強がっていてもやっぱり人間には愛が必要なんですね。「愛を知らぬものだけが憎しみ合うのだ」というチャップリンの言葉を思い出しました。誰かが恋をする度にそれによって傷付く人もいるけど、それでも愛は無限に生まれてくる。元々クリスマスは大好きですが、今年のクリスマスを迎えるのが早くも楽しみになりました。ただ唯一アメリカへ行ったモテないイギリス人青年のエピソードは、いくら何でも話が上手く行き過ぎだろ!と妙に現実に返り-1点。他の皆は苦労しているのに、何でお前だけそんなに楽してるんじゃああと僻み根性が炸裂(苦笑)。とは言え観終わった後は無性に人が恋しくなる、世界中の人がこの映画を観れば世界はもっと平和になるんじゃないかという気さえしてくる程の逸品です。え~い、やっぱり-1点なんてケチ臭いこと言ってないで9点献上![CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-17 17:53:26)

5.  砂と霧の家 見る物全てが灰色に曇ってしまうような、そんなあまりにも悲しすぎる映画でした。個人的には「ミスティック・リバー」よりもこちらを推します。まるで善良な映画ファンとDVDの転売コレクターとの泥沼の戦いを見ているようでちょっと身につまされる…、というか痛ましい光景が続きます。全てを覆い隠してしまう霧、出てくる俳優が皆上手いというところも心憎い。ここまで完璧なのに何故アカデミー賞ではたった三部門にしかノミネートされなかったのかは解せないけど、美しくも苦い味が残る大傑作だと思いました。9点(2005-03-08 14:06:11)

6.  25時(2002) 心にズシッとした重みが乗っかかってくる。原作とは多少テイストの異なる映画になったが、そこはさすがスパイク・リーの骨太な演出を見せてくれる。刑務所収監を明日に迫られた主人公、最後の24時間がただ淡々と過ぎていく…。荒涼としたニューヨークの街並みがより一層刹那感を際立たせる。結局は主人公の自業自得でしかないが、これからも自分はモンティとは違い愛する人と一緒に夜を過ごすことが出来るという喜び、そして主人公の決して避けては通れない過酷な運命を痛感した。相変わらずエドワード・ノートンのカメレオン演技には脱帽、個人的にはまたもやフィリップ・シーモア・ホフマンが冴えない駄目男を熱演していたように思う。9点(2004-09-14 21:25:45)(良:1票)

7.  月のひつじ アポロ月面着陸の裏側で、宇宙飛行士とは別に意外なところで頑張っていた人たちのお話・・・。アポロ月面着陸って言うと、その頃にはまだ僕は生まれてもいなくて、他の映画で同じ題材を扱った物を観てもイマイチ親近感が湧いてこないんです。月に降り立った映像も今ではNASAが作り上げたでっちあげだとか言われてるし、「ほら、これが月面着陸だよ」って言われても「ふーん」って感じのリアクションしか出来ないんです。だからこれもそんな感じの映画なのかなぁ・・・と思っていたのですが、本作ではまるでそんなことも感じず自分が映画の中の登場人物の一員になったかのように、ドキドキ・ワクワクしながら世界の歴史的瞬間を目撃することが出来ました。「誇りとプライドを持って仕事に取り掛かかった男たちの物語」と聞くとちょっとお堅い感じもしますが、実際はやんわりと観れるヒューマン・コメディの佳作です。邦題の『月のひつじ』もファンタジーっぽくて悪くはないけど、やっぱり原題の”The Dish(お皿)”にこそこの映画の面白さが詰まっていると思います。オススメの一本!9点(2004-01-21 19:22:20)

8.  ゴーストワールド 《ネタバレ》 サエない人間の応援歌。冒頭の二人が卒業式から出てきてポーズを取るところがカッコ良い。それにしてもヌンチャク男やダイナーのウェイターなど、ゴーストワールドの奇抜な人間には笑わせてもらいました。当然スティーヴ・ブシェミの魅力は爆発!誰か彼にアカデミー賞主演男優賞をあげて下さい。不器用なゴーストワールドの住人たち、まるで自分もその幽霊世界の一員になったかのように感じさせる映画です。「THE END」の後のオマケも最高、しかしスカーレット・ヨハンソンはこの頃から色気がありますね。[地上波(字幕)] 9点(2003-09-13 16:38:47)

9.  レクイエム・フォー・ドリーム ガンガンと迫り来る恐怖。はっきり言ってそこらの下手なホラー映画なんかよりはずっと怖いし、映像の撮り方や編集もピカイチだと思った。登場人物たちの絶望をかつてここまで完璧に描き切った作品が他にあったでしょうか?実を言うと僕はこれを観た後、あまりの絶望感に2~3日は素で凹んでいました(汗)。でもそれだけこの映画の魅力にハマってしまったというのもまた事実。雰囲気を盛り上げるクロノス・カルテット演奏の音楽がこれまた素晴らしいのですが、何故だか今では「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」のCMテーマ曲(?)になっていますね。あれはあれで合っていて良いんですけど・・・。9点(2003-08-20 13:04:16)

10.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006 何だかんだ言って僕も『ドラえもん』を観て育った世代なので、このアニメには非常に愛着があります。昨年長年慣れ親しんできた声優陣を一新し、新たなスタートを切った『ドラえもん』の初回放送を観た時には、声どころか作風まで大きく変わってしまっていてかなり幻滅したのを覚えています。最初は何故こんなことをするんだろう?と思いましたが、今回劇場へ出掛けて行って違う角度から「自分はいつからドラえもんを観なくなったのだろう?」と考えました。もはや魅力を失ってしまった映画の長編シリーズ、繰り返されるテレビのリピート放送。この現状を打破するために『ドラえもん』が新たに生まれ変わったのは当然ではないでしょうか。本作もはっきり言って全然今までの『ドラえもん』らしくありません。らしくないカメラワークにらしくないギャグ、自由自在に変わる絵のラインとおかしな事だらけです。しかし『ドラえもん』に秘められた夢や希望、そして友情といったテーマの本質はこれっぽっちも変わっていません!五人がタケコプターで大空を羽ばたいた時、僕は再び『ドラえもん』の世界へと戻って来たような気がしました…。エンドロール後の“おまけ”によると来年もまた新作が作られるようなので(リメイクかどうか分かりませんが)、極力観たいと思います。それから僕もオマケで貰ったおもちゃ大切にします(笑)[映画館(邦画)] 8点(2006-04-03 13:39:17)(良:2票)

11.  ふたりにクギづけ 《ネタバレ》 相変わらずキワどい題材を持ってくるな~、ファレリー兄弟。それでいて観客に嫌悪を感じさせることなく、作品の魅力として見事に機能を果たしているところは流石。並大抵の監督じゃ真似できない芸当でしょう。正直映画を観る前はこのページを見て「評価高っ!」と思いましたが、観終わった後には何の気兼ねも無く皆さんと同じく高得点を付ける気持ちになりました。まず何と言ってもコメディとしての骨組みがしっかりしている。どこで笑わせ、どこで泣かせれば良いのかというポイントを的確に抑えているし、また“結合双生児の主人公”という奇抜なアイディアを二人が働くハンバーガー店での見事な料理捌きや子供時代のスポーツの思い出など、個々のシークエンスで生かして余すことなく発揮している。彼らの恋の行方も嫌味らしさが無いし、アクション映画顔負けのバーでの格闘シーンはスカッとした。本物の障害者の人がこの映画を観たらどう思うのかは分からないけど、僕自身は一つの映画として素直に楽しめました。それにしてもシェールはよくこの役で出演を承諾したなぁ~、ちょっと彼女が好きになったぞ(笑)[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-30 21:03:35)

12.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 観る前は馬鹿にしていました、しかし観終わった後に反省しました。一ヶ月、一日三食マクドナルドだけを食べ続けたらどうなるか?そりゃあ体を壊すに決まってる、結果は目に見えてる。…それでも、そうとは分かっていてもまさかここまで自分で衝撃を受けるとは思ってもみませんでした。例えば劇中で問題として取り上げられた(というかそもそもこの実験のキッカケとなった)、二人のティーンエイジャーの女の子が自分らの肥満をファーストフードのせいにしてマックを訴えたという事件。過去に自分もぼんやりと聞いたことがあって、その時は本編でインタビューを受けていた人たちと同様「そんなの自己責任だろ!」と思ったのですが、今になってみれば「果たして本当にそうなのか?」と疑問を感じるようになりました。当然責任の大部分は太ると分かっていながらもバーガーを食べ続けた二人が悪い、法廷で彼女らの言い分が受け入れられなかったのも尤もなことでしょう。しかしながらそういう事態が起こり得る環境を作り出してしまった企業の方にも少なかれ問題があるのではないか?日本でも毎週のように新聞の中に折り込まれているクーポンのチラシや、幼少時期からの刷り込み等、一部の考察には完璧に賛成は出来ないものの「成る程な」と思った。一見無関係に思えるアメリカに於ける学校給食の実態や、現代の堕落した食生活にまで問題を絡めていく構成は実に見事で、この監督もよくやるな~と思わず感嘆してしまいました。僕もマックが好きでよく食べますが(と言っても一ヶ月に1~2回だけど)、これからは本気で控えようと思いました。この映画を観てからは健康的な食事を心掛けるようになったし、毎日運動も欠かさなくなった(笑)「あーあ、鵜呑みにしちゃって」と笑われるでしょうが、この映画に描かれていることが事実である以上、もはや行動に移さずにはいられないのです。そしてそういうことを自らの身体を使って証明させた(本当に一ヶ月間マックだけを食べ続けたのかどうかは不明だけど)監督のモーガン・スパーロックには敬意を表さずにいられないのです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-30 17:56:31)(良:1票)

13.  きみに読む物語 なかなか悪くない…、というか良かった。。初めは主演の二人が「男はただヘラヘラ笑っているだけ、女は魅力に欠ける」という感じで存在感が乏しいと思ったけど、後半の見事な変身ぶりに感動!ストーリー自体は割とシンプルなのですが、序盤の遊園地の乗り物に主人公がぶら下がるシーンや、道路の十字路に寝転んだり、家を改築したりと印象に残る場面が多いです(これは原作の力によるものが大きいんだろうけど)。そして何と言っても映像の美しさ、家と街画面に映る全ての物が自然と完璧に調和している。絵画を思わせました。何だか点数が低くて可哀想なのでその意味合いも込めてオマケして8点。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-20 18:44:16)

14.  ターンレフト ターンライト 《ネタバレ》 物語の主役である男女が最後の最後で出会うとか、運命や偶然をテーマにした恋愛物は幾つかあるけど、ここまで両者がニアミスしまくる映画は初めて観ました。原作は絵本なんですか、一体どんな絵本なんでしょう…。観ていてここまで鈍感なカップルが世界にいるのか?と思える程の壮絶なすれ違い、そのすれ違いが切なくも面白いです。脚本のテンポが良いんでしょうね。離れ離れになった二人の関係の繋がりを電話や紙切れ、または赤ちゃんや犬などの存在を使って表したりと映画的でユニーク!最後の見事再会を果たした後も、二人の“その後”を簡潔にワンシーンで描いているところに好感が持てます。日本でもこれくらい勢いのあるラブストーリーを作って欲しいですね。ただ一つ気になったのがこの映画のもう一つの主役である邪魔者カップルの存在、キャラクターは面白いけど結局彼らは成長しなくて良いのか…?と思ってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-16 18:16:43)(良:1票)

15.  ヘヴン 《ネタバレ》 オープニングから痺れた。一分の狂いも無く着実に進行していく悲劇、スリリングで一気に物語に引き込まれました。憲兵隊に拘束され魂の抜けたような表情で尋問に応じるケイト・ブランシェットの演技、それを優しく守護天使のように見守るジョヴァンニ・リビシ演じる刑務官の青年。悲しい、悲しすぎる!でも温かい。さすがキェシロフスキーが生み出したキャラクターだけあって魅力的です。何故彼が彼女に惹かれたのかという具体的な理由は映画では明確に提示されていないのですが(弟が彼女の生徒だったということ以外)、それが却ってこの一種のファンタジーとも取れる物語に深みを持たせていると思います。(流石に“運命の出会い”と言ったら甘すぎでしょう)後半、二人が頭を丸めてからはもはや何の映画か分からず一時的にストーリーラインを見失いかけたけど、クイラマックスへの盛り上げ方がこれまた素晴らしく、後はただひたすら流れに身を任せてHEAVEN<天国>へと昇天していくだけでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-04 18:14:17)

16.  死者の書 「した、した、した。かの人の眠りは覚めていった…」という岸田今日子の語りで始まる本作は、日本が誇る人形アニメの巨匠・川本喜八郎監督の最新作。原作は日本文学史に燦然と輝く折口信夫の名作「死者の書」とのことですが、僕は全く読んだことも無ければ今の今まで知らなかったのでストーリーについては語れません。ですが美術に関しては間違いなく今までの作品の中で最高峰!郎女の人形の持つ気高さと高潔さ、そして死者と化した大津皇子の恐ろしくも輝くばかりの精彩を放つ美しさ。これぞまさに川本美学の真骨頂!個人的には「鬼」や「道成寺」のように良い意味でもっと“暴れて”欲しかった気もしますが…。何はともあれ完成して良かった、師匠のトルンカも草葉の陰から見守っていることでしょう。それからひとこまサポーターの皆様も本当にお疲れ様でした。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-21 16:16:09)

17.  ベルヴィル・ランデブー 《ネタバレ》 これは凄い!まるでジャン=ピエール・ジュネの世界をアニメにしたような映像。途轍もなく巨大な貨物船、とことんディフォルメ化されたマフィアの用心棒、目も眩むような大都市"ベルヴィル"の俯瞰ショットと、アニメでしか表現し得ない世界を創り上げているところには好印象。また伏線やストーリー演出も冴えていて、「キリクと魔女」と言い最近のフランスアニメは本当に元気が良いということを実感させられる。日本のアニメもいい加減ヤバくなってきたんじゃないの?…それにしてもまさかフレッド・アステアをクサすとは思わなんだ、タチ伯父さんまでもが画面に登場した時は思わず感激しました。カエルのスープは流石にゲーだったけど、あれがベルヴィル三姉妹のバイタリティを保っている秘訣かもしれませんね(笑)[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-27 17:38:57)

18.  アンナとロッテ 《ネタバレ》 観る前は二時間以上もあるし、「また第二次大戦のナチ物かよ…」と思い辟易していたのですが、実際は何てことのないそこにあるのはただ二人の女性の純粋な人間ドラマでした。ドイツの貧しい農家に引き取られ叔父叔母に扱き使われる姉アンナと、一方オランダの裕福な家庭で育てられそこで勉学の才能を伸ばす機会に恵まれた妹のロッテ。観客の目から見れば、散々虐げられながらも必死に生きようとする姉アンナの方に人間的魅力を感じ、また不当な理由から妹ロッテに責められる彼女に同情しますが、だからと言ってロッテが悪いのかと言うと決してそうではなく、結局一心同体だった彼女ら二人を引き離したのは他でも無い"戦争"だったのでしょう。どちらか片方が怪我をすればもう一方も衝撃を受けるほど心同士で強く結ばれていた絆、それを破壊した運命、最後に再び一緒に寝ることが出来てアンナはこの上なく嬉しかったことでしょう。2003年のアカデミー賞外国語映画部門では「たそがれ清兵衛」と「みなさん、さようなら」の対決が話題になっていたようですが、自分的には本作に受賞して欲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-24 17:14:14)(良:1票)

19.  きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏 《ネタバレ》 丁度引越しを終えたばかりの時にこの映画を観たので、思いっきり主人公の少女に感情移入してしまいました。差し詰めスヌーピーに出てくるペパーミントパティの内気な子版という印象ですが、演じているのは「チャーリーとチョコレート工場」で悪ガキの一人だったアナソフィア・ロブちゃんですか、才能有りますね~。個人的にはダコタ・ファニングよりもこれからの活躍を期待したいです(別にダコタ・ファニングが嫌いな訳じゃない)。物語の方はてっきり単なる少女と犬の友情物語かと思いきや、途中から町に住む人々の孤独が浮き彫りになっていったりと、ユーモアとペーソスを上手く使い分けています。そういえば監督のウェイン・ワンって、あの傑作「スモーク」を撮った人ですか。まだ現役だったんですね~(当たり前だろ)。さり気なく「波止場」や「北北西に進路を取れ」等のヒロインで有名な女優エヴァ・マリー・セイントが図書館の館主役で出演していたりと、映画ファンには嬉しい発見です。やはりどんな名優でも犬と子役には敵わないということで8点を献上します。それにしてもあのワンちゃん、本当に笑っているように見えるから不思議ですね。[DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 16:12:55)

20.  エルフ ~サンタの国からやってきた~ 《ネタバレ》 「オイオイ、二年も待たせておいて漸くお目見えかよ」…と言っても僕もそれほど心待ちにしていた訳ではないのですが、これぐらいのレベルの作品だったら日本で公開してもそこそこ収益を上げられたのでは?と思います。他にももっと公開しなくてもいいようなどうでも良い作品が沢山公開されているというのに、『ショーン・オブ・ザ・デッド』と言い、日本の配給会社って本当に信じられない!と、配給会社への恨みはこの辺にしておいて映画のレビューをすると、まずオープニングの「NEW LINE CINEMA」のロゴマークから愛らしかったです。絵本と人形アニメをモチーフにしたタイトルバック、ストップモーションの技術は未熟も良いところだけどその代わり"愛"が篭っています。ウィル・フェレルのニューヨークでの奇行も笑えたし、最後のサンタクロースの「Merry Christmas!!」も心に残りました。ただスパゲッティのシーンは確かにゲーですけどね。比較的コンパクトにまとまっていて良かったし、面白かったです。メリー・クリスマス![CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-24 11:37:02)

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