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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  アイス・エイジ2 流石に前作には及ばないな~、というのが正直な印象です。主役三人(匹?)の魅力も前作で使い果たしてしまったのか、だからこそ新キャラクターが盛り込まれた訳ですが、フクロネズミの“エディ”と“クラッシュ”ははっきり言って鬱陶しかったです。エリーは可愛かったカナ。“火の王様”の話なんかも個々のエピソードとしては面白いのですが、全体の流れからするとちょっと行き当たりばったりな気がします(僕のレビューも相当行き当たりばったりですが)。「殺す」だの「クソ」というやたら汚い台詞が出てくるのも、ファミリー映画として問題じゃない?と思いました(これは吹き替えのせいかも)それから脇役のはずのスクラットが、逆に主役のように観客の期待を集めてしまっているのも如何なものかと。本筋のマニーたちの話がサブストーリーのように感じられてしまいました。そもそも監督がクリス・ウェッジじゃなかったんですね。でも、でもでもこのシリーズ(というかブルースカイの作品)は個人的に好きなので好みという観点から一点プラスさせて頂きます。[試写会(吹替)] 6点(2006-04-21 18:06:59)(良:1票)

2.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 待ってました!アードマンの天才ニック・パークのWGシリーズ最新作。一足お先に試写会で鑑賞させて頂きました。まずエンターテイメントとしては超一級、アニメなのに…ではなくアニメだからこそというのか脚本が卓抜しています。思いがけないストーリー展開、巧妙に張られた伏線、矢継ぎ早に繰り出されるギャグと全てがパーフェクト。次に美術に関しては毎度ながらストップモーションであることを忘れさせる程のクレイの華麗な動き、グルミットの家事や趣味の編み物に至るまでの精密な動作から、“Were-Rabbit”(ウサギ男)のダイナミックなパフォーマンスと自由自在。そして毎回楽しみな新キャラクターの登場。今回は何と言っても野菜畑を荒らすウサギたちの存在が微笑ましく、影の主役は彼らと言っても過言ではないでしょう。その他ウォレスが恋に落ちるミス・レディ・トッティントン(「危機一髪!」のウェンドレンはどこに行った?)には「コープスブライド」で死体の花嫁も演じたヘレナ・ボナム=カーターが、二人の仲を邪魔する狡猾なハンター・ヴィクター(そのお供の猟犬とグルミットが戦いを繰り広げるクライマックスには爆笑!)をレイフ・ファインズが担当しています。とにかく観終わった後には観る前に心配していた“短編シリーズの長編化による失敗”という杞憂もすっかり吹き飛んでしまい、寧ろ長編になって初めて今まで凝縮されていた『ウォレスとグルミット』の情熱とパワーが一気に爆発したような気がしました。最後にグルミットに一言、もういい加減二本足で歩いちゃえよ(笑)[試写会(字幕)] 9点(2006-04-08 18:52:24)

3.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006 何だかんだ言って僕も『ドラえもん』を観て育った世代なので、このアニメには非常に愛着があります。昨年長年慣れ親しんできた声優陣を一新し、新たなスタートを切った『ドラえもん』の初回放送を観た時には、声どころか作風まで大きく変わってしまっていてかなり幻滅したのを覚えています。最初は何故こんなことをするんだろう?と思いましたが、今回劇場へ出掛けて行って違う角度から「自分はいつからドラえもんを観なくなったのだろう?」と考えました。もはや魅力を失ってしまった映画の長編シリーズ、繰り返されるテレビのリピート放送。この現状を打破するために『ドラえもん』が新たに生まれ変わったのは当然ではないでしょうか。本作もはっきり言って全然今までの『ドラえもん』らしくありません。らしくないカメラワークにらしくないギャグ、自由自在に変わる絵のラインとおかしな事だらけです。しかし『ドラえもん』に秘められた夢や希望、そして友情といったテーマの本質はこれっぽっちも変わっていません!五人がタケコプターで大空を羽ばたいた時、僕は再び『ドラえもん』の世界へと戻って来たような気がしました…。エンドロール後の“おまけ”によると来年もまた新作が作られるようなので(リメイクかどうか分かりませんが)、極力観たいと思います。それから僕もオマケで貰ったおもちゃ大切にします(笑)[映画館(邦画)] 8点(2006-04-03 13:51:36)(良:2票)

4.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 観る前は馬鹿にしていました、しかし観終わった後に反省しました。一ヶ月、一日三食マクドナルドだけを食べ続けたらどうなるか?そりゃあ体を壊すに決まってる、結果は目に見えてる。…それでも、そうとは分かっていてもまさかここまで自分で衝撃を受けるとは思ってもみませんでした。例えば劇中で問題として取り上げられた(というかそもそもこの実験のキッカケとなった)、二人のティーンエイジャーの女の子が自分らの肥満をファーストフードのせいにしてマックを訴えたという事件。過去に自分もぼんやりと聞いたことがあって、その時は本編でインタビューを受けていた人たちと同様「そんなの自己責任だろ!」と思ったのですが、今になってみれば「果たして本当にそうなのか?」と疑問を感じるようになりました。当然責任の大部分は太ると分かっていながらもバーガーを食べ続けた二人が悪い、法廷で彼女らの言い分が受け入れられなかったのも尤もなことでしょう。しかしながらそういう事態が起こり得る環境を作り出してしまった企業の方にも少なかれ問題があるのではないか?日本でも毎週のように新聞の中に折り込まれているクーポンのチラシや、幼少時期からの刷り込み等、一部の考察には完璧に賛成は出来ないものの「成る程な」と思った。一見無関係に思えるアメリカに於ける学校給食の実態や、現代の堕落した食生活にまで問題を絡めていく構成は実に見事で、この監督もよくやるな~と思わず感嘆してしまいました。僕もマックが好きでよく食べますが(と言っても一ヶ月に1~2回だけど)、これからは本気で控えようと思いました。この映画を観てからは健康的な食事を心掛けるようになったし、毎日運動も欠かさなくなった(笑)「あーあ、鵜呑みにしちゃって」と笑われるでしょうが、この映画に描かれていることが事実である以上、もはや行動に移さずにはいられないのです。そしてそういうことを自らの身体を使って証明させた(本当に一ヶ月間マックだけを食べ続けたのかどうかは不明だけど)監督のモーガン・スパーロックには敬意を表さずにいられないのです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-30 21:51:19)(良:1票)

5.  マシニスト 《ネタバレ》 世界観が素晴らしい!暗く冷たいトーン、陰鬱な機械工場の描写、不気味な登場人物におどろおどろしい遊園地のアトラクションと、主人公が抱える心の闇を見事に反映した精神病的世界を作り上げています。勿論クリスチャン・ベールの驚異的な役作りは言うまでもないが、更にそれを物語の空気にマッチさせ完璧に使いこなした演出力は偏に監督の才能と言えるでしょう。しかしながらベールの異常なまでの演技に対する執着心には言及せねばなるまい。まず30キロも減量して大丈夫なのか?というか、どうやってそこまで体重を落としたのかということが気になります。監督も撮影中彼が死ぬのではないかとヒヤヒヤしたことでしょう。見た目から言えば2003年にオスカーを受賞した『モンスター』のシャーリーズ・セロンに匹敵する、若しくはそれ以上の凄みがあります。ただこの映画、残念ながらストーリーに何の目新しさも感じられないんですよねぇ。本編に散りばめられた謎を解く鍵を拾い集めながら、頭の中で捏ね繰り回して、最終的に提示された答えに妥協して「まあ、こんなものか…」と納得する。大した驚きも無く、残されたのただ悪夢から目覚めた後のような開放感だけ。悲しくて、虚しい…。でも不思議なのは終始同じことの繰り返しで前進していないように見えて、最後の最後まで飽きさせないことですかね。ついつい見入ってしまうパワーがあります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-30 21:44:57)(良:1票)

6.  ふたりにクギづけ 《ネタバレ》 相変わらずキワどい題材を持ってくるな~、ファレリー兄弟。それでいて観客に嫌悪を感じさせることなく、作品の魅力として見事に機能を果たしているところは流石。並大抵の監督じゃ真似できない芸当でしょう。正直映画を観る前はこのページを見て「評価高っ!」と思いましたが、観終わった後には何の気兼ねも無く皆さんと同じく高得点を付ける気持ちになりました。まず何と言ってもコメディとしての骨組みがしっかりしている。どこで笑わせ、どこで泣かせれば良いのかというポイントを的確に抑えているし、また“結合双生児の主人公”という奇抜なアイディアを二人が働くハンバーガー店での見事な料理捌きや子供時代のスポーツの思い出など、個々のシークエンスで生かして余すことなく発揮している。彼らの恋の行方も嫌味らしさが無いし、アクション映画顔負けのバーでの格闘シーンはスカッとした。本物の障害者の人がこの映画を観たらどう思うのかは分からないけど、僕自身は一つの映画として素直に楽しめました。それにしてもシェールはよくこの役で出演を承諾したなぁ~、ちょっと彼女が好きになったぞ(笑)[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-30 21:13:02)

7.  バーバー吉野 《ネタバレ》 これは何ともユニークな映画ですな。ちょっと『スタンド・バイ・ミー』的な少年たちの友情ノスタルジックに上手いこと乗せられた感はあるけど、“吉野刈り”に反旗を翻す少年たちとそれを阻む大人との戦いがユーモラスで面白かったです。子供たちの前に立ちはだかる抵抗勢力のおばちゃんも悪役としては魅力十分!世界観も古くから町に伝わる言い伝えやそこに住む住民など、「如何にも本当にこんな町がありそう」というリアリティがあって良かったです。ただいくら思春期の子の物語とは言え、やたらと話をエロ本や下ネタに持っていくのはちょっと下品な印象を受けました。程々にやっておけば良い刺激にもなるのですが…。それからお姉ちゃんのエピソードが期待させただけで結局何にも展開しなかったのも残念、本人は自己解決しているみたいなのでそれはそれで構わないのですが、観客としてはちょっと納得が行かない気がしますね。それでもこの素朴な空間、緩やかなリズム。一風変わったユーモアとなかなか心地良かったです。監督がフィンランドで撮った新作『かもめ食堂』も観てみたいです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-25 19:33:14)

8.  きみに読む物語 なかなか悪くない…、というか良かった。。初めは主演の二人が「男はただヘラヘラ笑っているだけ、女は魅力に欠ける」という感じで存在感が乏しいと思ったけど、後半の見事な変身ぶりに感動!ストーリー自体は割とシンプルなのですが、序盤の遊園地の乗り物に主人公がぶら下がるシーンや、道路の十字路に寝転んだり、家を改築したりと印象に残る場面が多いです(これは原作の力によるものが大きいんだろうけど)。そして何と言っても映像の美しさ、家と街画面に映る全ての物が自然と完璧に調和している。絵画を思わせました。何だか点数が低くて可哀想なのでその意味合いも込めてオマケして8点。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-20 19:07:07)

9.  ターンレフト ターンライト 《ネタバレ》 物語の主役である男女が最後の最後で出会うとか、運命や偶然をテーマにした恋愛物は幾つかあるけど、ここまで両者がニアミスしまくる映画は初めて観ました。原作は絵本なんですか、一体どんな絵本なんでしょう…。観ていてここまで鈍感なカップルが世界にいるのか?と思える程の壮絶なすれ違い、そのすれ違いが切なくも面白いです。脚本のテンポが良いんでしょうね。離れ離れになった二人の関係の繋がりを電話や紙切れ、または赤ちゃんや犬などの存在を使って表したりと映画的でユニーク!最後の見事再会を果たした後も、二人の“その後”を簡潔にワンシーンで描いているところに好感が持てます。日本でもこれくらい勢いのあるラブストーリーを作って欲しいですね。ただ一つ気になったのがこの映画のもう一つの主役である邪魔者カップルの存在、キャラクターは面白いけど結局彼らは成長しなくて良いのか…?と思ってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-16 18:42:28)(良:1票)

10.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方 《ネタバレ》 ピーター・セラーズについては今まで映画の中のキャラクターだけしか知らなかったので、こんなプライベートな一面もあったのかと素直に驚きました。クルーゾー警部やストレンジラブ博士など、様々なキャラクターを演じていく内に次第に自分を見失っていくセラーズ。観客にとってはその変幻自在な特出した才能こそ、彼の個性であり特徴だと思っていたのが、実は本人にとってはただの“空っぽの容器”としか考えていなかったというのが興味深いです。占い師云々の件は本当の話なのかどうか分からないけど、最初に初めて映画のオーディションを受けに行って全く相手にされなかったので、次に変装して再度受けに行くところなんかは如何にもセラーズらしいエピソードで面白いです。邦題は評判悪いけど、ピーター・セラーズの良い部分も悪い部分も含めて以前よりもっと彼のことが好きになりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-09 16:46:54)

11.  ヘヴン 《ネタバレ》 オープニングから痺れた。一分の狂いも無く着実に進行していく悲劇、スリリングで一気に物語に引き込まれました。憲兵隊に拘束され魂の抜けたような表情で尋問に応じるケイト・ブランシェットの演技、それを優しく守護天使のように見守るジョヴァンニ・リビシ演じる刑務官の青年。悲しい、悲しすぎる!でも温かい。さすがキェシロフスキーが生み出したキャラクターだけあって魅力的です。何故彼が彼女に惹かれたのかという具体的な理由は映画では明確に提示されていないのですが(弟が彼女の生徒だったということ以外)、それが却ってこの一種のファンタジーとも取れる物語に深みを持たせていると思います。(流石に“運命の出会い”と言ったら甘すぎでしょう)後半、二人が頭を丸めてからはもはや何の映画か分からず一時的にストーリーラインを見失いかけたけど、クイラマックスへの盛り上げ方がこれまた素晴らしく、後はただひたすら流れに身を任せてHEAVEN<天国>へと昇天していくだけでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-04 18:16:59)

12.  死者の書 「した、した、した。かの人の眠りは覚めていった…」という岸田今日子の語りで始まる本作は、日本が誇る人形アニメの巨匠・川本喜八郎監督の最新作。原作は日本文学史に燦然と輝く折口信夫の名作「死者の書」とのことですが、僕は全く読んだことも無ければ今の今まで知らなかったのでストーリーについては語れません。ですが美術に関しては間違いなく今までの作品の中で最高峰!郎女の人形の持つ気高さと高潔さ、そして死者と化した大津皇子の恐ろしくも輝くばかりの精彩を放つ美しさ。これぞまさに川本美学の真骨頂!個人的には「鬼」や「道成寺」のように良い意味でもっと“暴れて”欲しかった気もしますが…。何はともあれ完成して良かった、師匠のトルンカも草葉の陰から見守っていることでしょう。それからひとこまサポーターの皆様も本当にお疲れ様でした。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-21 16:22:22)

13.  ベルヴィル・ランデブー 《ネタバレ》 これは凄い!まるでジャン=ピエール・ジュネの世界をアニメにしたような映像。途轍もなく巨大な貨物船、とことんディフォルメ化されたマフィアの用心棒、目も眩むような大都市"ベルヴィル"の俯瞰ショットと、アニメでしか表現し得ない世界を創り上げているところには好印象。また伏線やストーリー演出も冴えていて、「キリクと魔女」と言い最近のフランスアニメは本当に元気が良いということを実感させられる。日本のアニメもいい加減ヤバくなってきたんじゃないの?…それにしてもまさかフレッド・アステアをクサすとは思わなんだ、タチ伯父さんまでもが画面に登場した時は思わず感激しました。カエルのスープは流石にゲーだったけど、あれがベルヴィル三姉妹のバイタリティを保っている秘訣かもしれませんね(笑)[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-28 12:20:42)

14.  アンナとロッテ 《ネタバレ》 観る前は二時間以上もあるし、「また第二次大戦のナチ物かよ…」と思い辟易していたのですが、実際は何てことのないそこにあるのはただ二人の女性の純粋な人間ドラマでした。ドイツの貧しい農家に引き取られ叔父叔母に扱き使われる姉アンナと、一方オランダの裕福な家庭で育てられそこで勉学の才能を伸ばす機会に恵まれた妹のロッテ。観客の目から見れば、散々虐げられながらも必死に生きようとする姉アンナの方に人間的魅力を感じ、また不当な理由から妹ロッテに責められる彼女に同情しますが、だからと言ってロッテが悪いのかと言うと決してそうではなく、結局一心同体だった彼女ら二人を引き離したのは他でも無い"戦争"だったのでしょう。どちらか片方が怪我をすればもう一方も衝撃を受けるほど心同士で強く結ばれていた絆、それを破壊した運命、最後に再び一緒に寝ることが出来てアンナはこの上なく嬉しかったことでしょう。2003年のアカデミー賞外国語映画部門では「たそがれ清兵衛」と「みなさん、さようなら」の対決が話題になっていたようですが、自分的には本作に受賞して欲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-24 17:22:31)(良:1票)

15.  きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏 《ネタバレ》 丁度引越しを終えたばかりの時にこの映画を観たので、思いっきり主人公の少女に感情移入してしまいました。差し詰めスヌーピーに出てくるペパーミントパティの内気な子版という印象ですが、演じているのは「チャーリーとチョコレート工場」で悪ガキの一人だったアナソフィア・ロブちゃんですか、才能有りますね~。個人的にはダコタ・ファニングよりもこれからの活躍を期待したいです(別にダコタ・ファニングが嫌いな訳じゃない)。物語の方はてっきり単なる少女と犬の友情物語かと思いきや、途中から町に住む人々の孤独が浮き彫りになっていったりと、ユーモアとペーソスを上手く使い分けています。そういえば監督のウェイン・ワンって、あの傑作「スモーク」を撮った人ですか。まだ現役だったんですね~(当たり前だろ)。さり気なく「波止場」や「北北西に進路を取れ」等のヒロインで有名な女優エヴァ・マリー・セイントが図書館の館主役で出演していたりと、映画ファンには嬉しい発見です。やはりどんな名優でも犬と子役には敵わないということで8点を献上します。それにしてもあのワンちゃん、本当に笑っているように見えるから不思議ですね。[DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 16:12:55)

16.  星降る夜のリストランテ 《ネタバレ》 何ともお洒落なタイトルに惹かれて観たのですが、その期待を裏切らない素晴らしいものでした。初めはロバート・アルトマンのような群像劇を連想させ、ちょっと身構えてしまったのですが、実際はレストランに集う人々全体の一つの話だったので混乱せずに分かり易く観ることが出来ました。まずは何と言ってもレストランという所の目の付け所が良い!自分もよくファミリーレストランに行くとどうしても横や斜めにいる客が気になってしまうので、そこをネタにしたかーと唸ってしまいました。それから本当かどうか分からないけど劇中の台詞でファニー・アルダンが50歳って…本当ですか?いやはや、お美しい…と映画とは関係の無いところで驚いてしまいました。そしてラストの余韻がこれまた素晴らしい。本編でやたら必要以上にゲームボーイの画面が映し出されていたのはこういう訳ですか。「特別な一日」なんかもそうだけど、エットーレ・スコラ監督の作品には職人性を感じさせる作りがありもっと評価されても良いと思います。[地上波(字幕)] 6点(2006-01-17 10:54:28)

17.  バイオハザードII アポカリプス これならまだ前作の方が良かったかもしれません。次から次へと怪物ちゃん達を登場させてくれるのは嬉しいのですが、その分ほとんどストーリー性が感じられず完全に脚本が等閑状態になっています。またアクションシーンもカット割が多すぎて何をやっているのかイマイチよく分からないし、どれも同じシーンの繰り返しに見えます。更にもう一つ欠点を挙げるとすれば、それはこの作品のオリジナリティの無さでしょうか。既存ゾンビ映画のパクリ(パロディ?)と思しき描写や展開もあれば、ネメシスなんてまんま「ターミネーター」だし、敵部隊との戦いは差し詰め「リベリオン」と言うところでしょうか。最もSF関係には詳しくないので、僕の憶測もあるでしょうが(て言うかほとんどそう)。ポール・W・S・アンダーソン、「エイリアンVSプレデター」の撮影で忙しかったのは分かるけど、もうちょっと真面目にやってくれない?ただジル役のシエンナ・ギロリーはなかなか勇ましくて良かったです。確かこの映画は予告編の作りがかなりユニークで面白かった記憶があるのですが、本編の方は完全にそれに負けていますね。え、パート3?もう良いですよ…。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-01-11 18:57:39)

18.  ハットしてキャット うん、確かにこれはつまらないし酷いと思います。はっきり言って子供騙しにもならないんじゃないでしょうか。ただ監督のボー・ウェルチは流石ティム・バートン作品の美術などを担当していただけあって、その強烈な色彩感覚は圧巻です。ある種観ていて目が痛くなる程の映像は、結果的には失敗に終わってもその才能は遺憾無く発揮されたと言っても良いんじゃないでしょうかね(反論は受け付けません、笑)。また終始お嬢様風な洋服姿のダコタ・ファニングも可愛く、「HANG IN THERE BABY」のシーンは『オースティン・パワーズ~』を想起させ不覚にも笑いました。マイク・マイヤーズのメイクはスティーブン・キングの『IT』に並ぶ気色悪さ、そうそうさり気なくパリス・ヒルトンも出ていましたよ。余談ですが原作のドクター・スースは世界的に有名な児童文学作家だそうなので、今度読んでみようと思います。愛を込めての5点(これは嘘)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-05 12:02:25)

19.  エルフ ~サンタの国からやってきた~ 《ネタバレ》 「オイオイ、二年も待たせておいて漸くお目見えかよ」…と言っても僕もそれほど心待ちにしていた訳ではないのですが、これぐらいのレベルの作品だったら日本で公開してもそこそこ収益を上げられたのでは?と思います。他にももっと公開しなくてもいいようなどうでも良い作品が沢山公開されているというのに、『ショーン・オブ・ザ・デッド』と言い、日本の配給会社って本当に信じられない!と、配給会社への恨みはこの辺にしておいて映画のレビューをすると、まずオープニングの「NEW LINE CINEMA」のロゴマークから愛らしかったです。絵本と人形アニメをモチーフにしたタイトルバック、ストップモーションの技術は未熟も良いところだけどその代わり"愛"が篭っています。ウィル・フェレルのニューヨークでの奇行も笑えたし、最後のサンタクロースの「Merry Christmas!!」も心に残りました。ただスパゲッティのシーンは確かにゲーですけどね。比較的コンパクトにまとまっていて良かったし、面白かったです。メリー・クリスマス![CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-24 11:45:26)

20.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 言いたいことは沢山あるが、まずは一言。ブラボー!ジャクソン監督、よくやった。いろいろ異論はあるだろうけど、とりあえず名作映画のリメイクでここまでやれれば十分なんじゃないですかね。自分としてはもうコングとティラノの戦闘シーンで早くも「これは8点付けちゃる!」と決意してしまいましたが(笑)。何だか微妙にCGと役者が噛み合っていないように見える(気のせい気のせい!)カーチェイスならぬ"恐竜チェイス"も迫力があったし、伝説の"クモガニ"らしき物体も観られたので個人的には満足です。映画バカのカール・デナム役のジャック・ブラックが、途中で一瞬改心するのかと思いきや最後までバカを突き通してくれたのもGOOD。そして今回何より驚いたのがコングの表情豊かな感情表現。アンを苛めて悦に入るコング、黄昏に思いを馳せるコング。アンディ・サーキス、ゴラムから更に精進しています。ウィリス・H・オブライエンのコングがスクリーンに姿を現してから約70年、特撮技術が極限にまで進化した今、もはや映画に不可能なことは無いんだということを実感しました。最後にこれはエンドロールが始まっても最後の最後まで見なければなりません、理由はとにかく観れば分かります。[映画館(字幕)] 8点(2005-12-19 14:53:24)(良:1票)

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