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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 灰とダイヤモンド 大戦末期のワルシャワ蜂起で、地下水道の迷路を必死で逃げ惑い生き延びてきた主人公が、戦後、自由主義的な政治信条に促されてテロに走り、人生に一瞬の希望の光を感じながらも、結局は転向できずに、もがき苦しみ自らの命を犠牲にするまでの三日間の出来事。主人公の生き様は、大国の支配と恐怖に翻弄され苦しみぬいたポーランドの歴史を象徴しているかのようでもあり、自らの父親を「カチンの森事件」で失った監督ならではの国家観、宗教観、政治観、人生観に対する全世界への強烈なメッセージのように受取れました。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-11 14:12:34) 2. 屋根 流石、デ・シーカ、ヴィットーリオ!!脚本、台詞もプロットも素晴らしい。カメラもロケも素晴らしい。役者も演技も素晴らしく、素直に感情移入できました。ハッピーエンドであー良かった・・・。10点(2004-09-03 10:00:52) 3. 第十七捕虜収容所 大好きなビリー・ワイルダー監督作品の中でも、一番好きな作品です。捕虜収容所という、辛く苦しいはずの閉鎖社会の中、個性をぶっつけ合って、強く、自由に、おおらかに生きる捕虜の面々、中でも知恵を武器に巧みに、逞しく立ちまわるセフトン(ウィリアム・ホールデン)は、最も魅力的な映画キャラクターの一人です。脚本は才気とユーモアに溢れ、演出、小道具等々も秀逸、細部にまで監督のこだわりが感じられます。これ以上楽しい映画、他にありますか??? 10点(2003-06-13 16:32:56) 4. リオ・ブラボー ジョン・ウエイン、ウォルター・ブレナン、リッキー・ネルソン、3人のディーン・マーチンをみる目がつらく、優しく、暖かく…。ディーン・マーチンの葛藤し、もがくアル中の名演も印象的です。私の中では、「駅馬車」のトーマス・ミッチェル、「失われた週末」のレイ・ミランド、「リービングラスベガス」のニコラス・ケイジとともにアル中の四大名演です。また、「アンタッチャブル」とともに勧善懲悪の二大エンターテインメントです。10点(2003-06-05 18:39:25) 5. 嘆きのテレーズ 「天井桟敷の人々」、「悪魔が夜来る」、「北ホテル」、「ジェニイの家」のマルセル・カルネ監督のもう一つの代表作。シモーヌ・シニョレ、シルヴィ(→「舞踏会の手帳」での名演も忘れられません)…、名優達の名演も光り輝きます。フランス第2の都市、リヨンでのロケ、カメラワークも素晴らしい。ラストにかけて一気に緊迫感は高まり、ラストシーンでは、はっとさせられます。原作は、「居酒屋」、「女優ナナ」の巨匠エミール・ゾラの「テレ-ズ・ラカン」、自然主義文学の傑作を映画のリアリズムで表現した傑作です。[映画館(字幕)] 10点(2003-06-04 13:55:53)
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