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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234
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1.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》  一番気に入っているのが第2の犠牲者のシーンの映像美。 署長中心にカメラは回りますがどの角度からでも少年のゴムボートが確認できます。 大きい男で海の向こうが見えなくて見ようとする、話しかける女性に愛想をしながら海を見る。 やるせない表情で沖を見る署長の時間が過ぎ行くのが前を行く人の脚でわかります。 惨殺される瞬間の映像はグロくも残酷でもなく怖いほどの映像美です。 久しぶりに見て気づいたこと。 船の羅針盤?には、「ロレンス」 サメ違いの捕獲サメの腹の中から「007」のナンバープレート。 あと、ロバート・ショウが食われる前の夜に流れ星をふたつ発見しましたが・・ 特にR・ドレイファスの酔った表情がいいです。 コメディとしても優秀、署長がサメに急接近しておびえているのに、 学者は必死で写真を撮るのです(大きさを測りたい)って! タルがひとつづつ持っていかれるアイディアはなかなかで、 その後のセリフが「船が小さい」これはもう完璧ですね。 3人が酔いつぶれ酒盛りするシーンもいいです。 漁師と学者が傷の比べあい自慢をしもりあがるも、 おとなしい署長は加われず傷を探す(盲腸の)これはいいです~ 漁師の過去の話で広島が出てきますがこんなに前から日本ネタだったんです。 軍の秘密でSOSができない・・そのセリフはその後無線をぶっ壊す行動に。 そして救命胴衣や酸素ボンベネタ、登場人物にその後を語らせる手法です。 終わりはタルに(本当に小道具の使い方がうまい)つかまり泳いでゆくふたり・・ 血を見て別のサメが追いかけてきたらどうするんだ?と思いませんか?? スカッとした「地獄に落ちろ化け物」のあとでこのなごやかな意味深なシーン、 これは完璧な映画ですから見飽きたからといって10点以下はありえません。 ジョン・ウィリアムスの単調でいてサメ登場の恐怖を盛り上げる音楽、 これもすばらしいです。 この仕掛けにはトリックがあり、パブロフの犬と化した観客はスコアが流れるとサメと思い込む。 流れたあとにサメが登場しないシーンもあるのです。 逆に流れないから現れないというお約束を作りながら、 急に現れたシーンもありまして(署長がエサをまく後ろ)この後なぜか笑えます。 [DVD(字幕)] 10点(2005-08-10 11:40:13)(良:3票) 《改行有》

2.  未知との遭遇 昔見た覚えはありますが、子供だったのでよくわからず、今になってDVDを購入し、近所のシアタールームで見てきました。10畳間くらいの部屋に、壁一面がプロジェクタースクリーンで、最大音量で堪能しました。何か忘れたものを思い出しました。映画が好きで、元はスピルバーグモノを映画館で楽しんでた子供だったのに、大人になりその頃を否定するかのように、難解なサスペンスや感動作を選ぶようになり、劇場には行かなくなった。 映画が身近になりすぎて、娯楽でなくなりテレビを見る暇つぶしみたいになったのです。今頃私はスピルバーグ映画を見ていた、子供の頃の作品を集めている。しかし、再生してみてやめた。ふと、今年で閉鎖するシアタールームを思い出し、鑑賞してきたところです。あれは(小画面)鑑賞ではなく、観察だ・・まるで、ニューシネマパラダイスのラストのように、閉鎖する店の一室で鑑賞しました。視界に入りきらない画面を再現するため、3mくらい間近で見上げながら・・うちで見たらたぶん良くて8点、でもこのでかさ音の重低音で10点満点。のめり込めましたから、ドレイファスの気持ちや筋がよくわかった。リアルです。ありえない話ですが、ありえるかもしれない。異常な行動を取る人たちや主人公も、すごく気持ちがわかり自分もそうすると思う。何故?何?それが知りたいこと。もしかしたらただそれだけなのかもしれない。それほどまでの好奇心を、UFOという対象で表現しているけど、これは体験したいというピュアな映画。CDで音楽を聴くか、コンサートに行くかみたいな・・古風な逸話で、かぐや姫を思い出しました。でもあれは、逸話ですがあの話はSFとしての解釈で有名です。10点(2003-12-26 07:10:05)(良:3票) 《改行有》

3.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 これは、続編でも、この一作だけで十分すぎる出来です。個人的に一番好きなシーンが、後半レストランにてパチーノが裏切り者を暗殺するシーン。これがマフィアのはじめての仕事。トイレから出てきたパチーノの目の演技に、なんてかっこいい殺し方をする役者だ、彼はこのシリーズで賞を取ったに違いない・・と確信したものです。全シリーズ中一度も取れなかった主人公・・この作品は、アル・パチーノが主役なのに!マーロン・ブランド演じる重厚な父を継ぎ、末のお坊ちゃんのパチーノがその世界に染まり、父以上の殺戮を犯し名を上げ、そして果てていく。まさに、彼の一番代表作だと思いますが・・この映画は、重く暗い。それが、軽いノリで撃ち合う今どきの映画とは違う味があり、気軽に何度も見れません。でも、暗さ重さと引き換えに、深さや感動さえ味わえます。根底にあるのは、家族の団結、歴史。マフィアの名を借りた大河ドラマで、長く語られる名作。家族の絆は、この時代が要求したもの。それは今も変わらない。 10点(2003-12-07 12:18:51)

4.  激突!<TVM> 《ネタバレ》 スピルバーグにゃ金を渡すなってな良い例。なんのSFXも使わず配役もロケ地(ほとんどが道!)もお金をかけてない・・なのになんでこんなにいい作品が録れるんだぁ~!!よい作品はDVD化されない。何回も見る映画じゃないけど、忘れた頃にまた見ても新鮮。図ったかのようなカメラワーク、追い詰める後続のトラック。たった一度ソレを追い抜いたばかりに・・ただそれだけのストーリーなんですが、単純に怖い。相手は最後まで姿がわからないまま・・これぞ、サスペンスのお手本!日常の恐怖、誰もがありえるかもしれないと思わせる恐怖。助けを求め、レストランへ入る。相手のブーツしか映らない。エンディングも見事。山道は予想できても、いきなり視界は横から縦に変わる。スピルバーグを偽善だ子供だましだと思い込んでて、この映画を知らない方に見て欲しい。ただ、スピルバーグは今でも子供心は抜けてない。今が優等生になった大きな子供で、このデビュー作は逆に大人を食うような不良なのかも。 10点(2003-12-07 12:06:58)

5.  クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》 フレンチ・トーストのシーンがうまい! このシーンの違いから親子関係が深まっているのが実によくわかる見事さ。 スピルバーグはたぶんこの作品を好きなんだと思います。 「宇宙戦争」の親子愛のシーンにこの作品がオマージュされていると思う。 トースト、ボストン、置き去りにされた子供とパパ・・ 仕事が生きがいで子供の好き嫌いさえ知らない・・ この作品は変わった演出も揺さぶられるような音楽もありません。 淡々とした音楽とまるで実際の人の家庭を覗くようなリアルな静けさ、 そして盛り上がりも法廷劇もあるのですが、 それのなんと乾いたドキュメンタリーのような無機質さ。 しかもぬくもりがある・・ 俳優の演技と脚本だけで包み込む映画なのではないでしょうか。 今回なぜか彼のなかにチャップリンを見ました。 足取りのおぼつかなさやコミカルな動きや無愛想な笑顔。 「キッド」を思い出したのは私だけでしょうか・・ 子供が初めて自転車に乗ったシーンではおおはしゃぎだった道が、 母であり妻がそこに佇み駆け寄る子供の道にもなるのです。 その様子を見守る夫であり父のなんと哀愁のある寂しさ・・ お互いの意地だけでしか子供をつなぎとめようとしかできない二人。 一体この子はただの愛玩動物なのか。 それとも権利を奪い合うためだけのおもちゃなのか・・ 話の内容から母親には共感はできかねたけれども、 こうなったのも夫であり結局はふたりの問題ではないのか・・ 子役の演技がいいんですよ。 一見不細工に見える表情もだんだんかわいく見えてきて、 ああこの子役はたいした役者だと感心しました。 ホフマンの演技はほとんど素だそうです。 なぜならば彼の実生活とこの作品はあまりにも似ていて、 自分を演じるようで苦痛であったと。 そしてラストの演出はこの作品にある種の希望感さえ残してくれます。 意味不明と感じる人もいると思うけれど、 これはきちんとした別れと父と子の新しく変わりのないいつもの生活。 崩壊してゆくのならば離れて時々会えるほうがいい・・ アメリカではこういった形態の離婚家族が増えています。 片方の親は別れても会いに行けます。 時代や国が違い日本ではどうなのでしょうか。 家族の義務と一体感は続いてゆけるはずです。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-02 13:31:56)《改行有》

6.  砂の器 《ネタバレ》  この作品でやはり誰もが褒める名演技の役者が加藤嘉です。 後半の犯人の幼少時の父とのロードムービーが、 まるでサイレント映画のようにほとんどセリフがありません。 ハンセン病というその時代では差別的な病気により、 村を追われ旅を続ける父子がたどりついた先は・・ 決して明るくも和やかでもない旅なのになぜかほっとする、 そんな父子が引き裂かれる(宿命) 少年が選んだのは名前を変え生き場所を変え過去を捨てることだった。 後半の音楽だけの回顧シーンはピアニストの演奏会のシーンとだぶり、 もうひとつ重ねるように説明するのが主役の刑事 丹波哲郎。 この3つのトライアングルが見事で、 この作品のクライマックスでありモノローグでもあります。 私はこの回想シーンで涙が止まりませんでした。 父がかわいそうでかわいそうで、 そして育ての父でもあり父子を引き離した善意の父もかわいそうで・・ なんでこんなことになったんだろう。 救いようがないじゃないか・・ 犯人には全然感情移入できないしかわいそうとも思えない。 でもなんで・・そう心が揺れていたエンディングにラストの大逆転の真実。 ここで犯人の気持ちがわかったような気がした。 この人はパニックになったんだろうと・・ 宿命に囚われた過去を捨て人を踏みつけても這い上がってきた。 それがまた切っても切れない宿命で繋がってしまう・・ 多分私が犯人だとしてもパニックになって自分を押さえられないと思う。 もちろんそこで自分を抑えるのがしなければならないことで、 それができなかったことが犯人の宿命なのです。 感動し見終わったあと考えてしまう後半に対し、 前半はまるで西村京太郎(も好き)の旅情サスペンスのノリで、 邦画にしては長いのですがその長さを全く感じさせず、 特に地方の方言やトリックによる面白いドラマになっています。 昔観たときには感動はしたけれど暗いかなぁと記憶していたのですが、 今回久々に見てみると前半が意外にテンポよくしかも後半も暗く感じず、 ただ扱う問題がかなり特定される救いようのないテーマなだけで、 それをここまで娯楽も取り入れ映画化できたのはすごいなと思いました。 非常に丁寧で好感の持てる映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2005-12-04 15:40:21)《改行有》

7.  スケアクロウ 《ネタバレ》  案山子はカラスに笑われる。変な格好をしてて何をされてものんき顔・・ こういったようなキャラなんですがそれが実はパチーノなのでした。 ある意味弱い自分から逃げている案山子。 そして受け入れざるを得ない悟りの精神。 ハックマンにはわからない・・ 刑務所で受けたパチーノの暴行にハックマンは切れる。 この刑務所行きもハックマンはパチーノが笑わせようと仕組んだことが原因だと思って、 ハックマンはシカトしていたのですが・・ とにかく最終的には前に感動した場所と同じところで泣いてしまったのです。 案山子になれと教えた道化者が案山子でいられなくなる・・ やはりバーでダンスを踊るシーンから電話をかけるシーン、 噴水のシーンのクライマックスへとものすごいリズムが変わります。 今までの(刑務所シーンはのぞいて)のんびりしたロードムービーはどこへ?? クライマックスまではセリフの少ないいい演技をしていたハックマンのほうが際立ち、 電話ボックスからはもうパチーノの一人芝居といっていいくらい。 特に噴水のシーンは妻であった女性の嘘の突き刺さる責め言葉に、 いつもの案山子になりきろうとするパチーノはパニックを起こし意識を失います。 ここの演技もさることながら音が効果的で正直怖かったです。 めまいの音、いわゆる耳鳴りのようなキーンという音が鳴ります(ルメットの未知への飛行でもあった) 案山子が道化を忘れて倒れてしまう哀しさ・・ ハックマンの懸命ながなり声が病院に響くともうだめでした。 やっぱりここで今までの場面が頭で流れ出し感動してしまう・・ 自分の仕事のことしか考えてなかったはずなのに、 その貯めたお金をくれてやるから助けてやってくれと。 お金を調達するために往復キップを買おうとするハックマン。 まだ足りなかった・・ 靴の底にあることを思い出し底からお金を取り出す。 払い終えたあとカウンターを靴底で叩く。 窓口のおばさんは怪訝そうに見る。 叩き続ける靴底にエンドクレジットがかぶさるように流れ出す・・ 見事です。 後味のよろしくない作品のラストに救いを持ってくることはとても難しい。 たいていは付け足しのようにせっかくの場面さえうそ臭くなる。 この救いのセンスがとてもいい。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-17 06:43:34)《改行有》

8.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 このてのパニックものや有名な作品は見たことがないので、 何か機会がほしいと思っていた矢先、 ポセイドン・アドベンチャー がリメイクされると知りようやく見ることに。 宇宙戦争と同じ機会ですね~! タイタニックが超有名で話が実話であるにもかかわらず、 全部見ていないままだったからどうなんだろうかと不安でしたが、 主演がジーン・ハックマンだからちょっと楽しみでした。 いや、こんなにいい映画とは思わなかったです。 感動して泣けました。 転覆しさかさまになった船の中だから全部さかさま。 この演出はすごいですし人間ドラマもよく描けている。 やはり宗教ネタは出てきますが、主人公が牧師で神を信じない派というのも面白い。 信じないのではなくてそこまでやらなければ神は助けてくれないというのは説得力ある。 もうひとりの牧師(と思うのですが)は、神を信じてそこで待つ。 特に最後のほうでは旧約聖書の(天地創造)アブラハムの言葉が・・ いくらいけにえをささげれば救われるのですか!? ついてゆく人らはもう賭けをしているようなものなんですが、 ある意味ホラーより怖いです。 特に私は泳げないから水の恐怖はもちろんのこと、 閉所や高所のリアルな冒険シーンは自分もそこに参加しているようでした。 こういう人間ドラマがわかりやすく展開が読めない作品は楽しい。 自分ならこいつだろうなと思ってみていたら死んでしまうとか、 最後まで残るだろうと思い込んでいた人が死んじゃうし。 外の世界に出たときの開放感があと5分かけてほしかったなぁ・・ それをリメイクに期待しましょう。 登場人物で特に好きなのが、デブの元水泳選手。 そして泳げない女性を助ける優しい男性。 もちろんハックマン牧師が主人公ですが、 私はアーネスト・ボーグナイン刑事(J・ニコルソン似)が影の主役と思います。 引っ張ってゆく人、パニックになる人、口を挟む人・・いろんな人がありますが、 何か役にたてることを考えているのです。 最初からあきらめて大勢と沈むのを待つか、 危険でも自分が選んだほうに賭けてみるか。 何か気持ちのきっかけになる映画かもしれませんね。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-01 09:25:36)《改行有》

9.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 中半までたいくつでして、合わないかもと思ってたんですが・・ それでいてこの高評価にはわけがあります。ものすごくよいシーンがあり、それまでのたいくつさはチャラになりました。映画とは私の中ではこういうもんです。それは・・犯人とハックマンが地下鉄構内でニアミスするシーン。あれはあまりの面白さに声を出して笑った。地下鉄のドアを杖がわりの傘で開ける犯人、つられて乗り降りしてしまうハックマンがおかしい!逃がしてしまいドアの向こうで不敵に笑い手を振る犯人、遠ざかる電車と悔しがるハックマン。 この描写大好き。デ・パルマの(ミッドナイトクロス)にこんなシーンありましたよね。それからハックマンを射殺しようとした、もう一人の犯人と上を走る電車と下を走るハックマンの車(本人運転!)これも面白い。ここらは、(ブルースブラザース)のあるシーンを思い出した。そして思い出した極めつけは、ラストの廃墟のバトルで(L.Aコンフィデンシャル)を・・う~ん。ハックマンの若いころが、ラッセル・クロウに似てることも原因か!? 私だけかもしれないが・・似てる(爆)この映画の結末がいまいち わからなかったので、監督のコメントを聞きました。だって、あの後味の悪さって狙って作ったものなら、賞取るのもおかしいと思って。そしたら、実話だったのね。そして実際の刑事ふたりの話も参考にしてるとか。本当の話ということで、さらに加点してしまった。地味なロイ・シャイダーが助演取ったのは不可解ですが(どう見ても前半面白くない)ハックマンが活躍する後半が全て。 それとあのフランス紳士風マフィア、あれは(カイザー・ソゼ)なのではなかろうか!?だから捕まらないのだ!いや・・コバヤシという名前を語ってるかも(爆) 余談ですがもうひとつ。 黒澤監督の(天国と地獄)の、特急列車のシーンも思い出しましたので付け加えときます。9点(2004-05-12 11:31:23)《改行有》

10.  1941 《ネタバレ》 劇場で見た悪夢の映画でした。ジョーズの監督との宣伝もあり最高に期待した誇大妄想は、映画のように壊され二度と見ることはないと思ってました。ところが最近またスピルバーグにはまり、マイノリテイレポートにたどり着き寒い暗いSFに疲れ、逃げ道にオースティンパワーズゴールドメンバーを求め、やはり寒いコメディに怒りを感じました。ようやく1941を思い出し、久しぶりに見たのです。CGじゃなく体当たりで金かけた遊園地や兵器を壊す快感!バックトゥザフューチャーが私は好きだったはずと思い出した。ゼメキス映画に金かけてスピルバーグが撮ってる。最近の戦争映画やコメディの馬鹿らしい作り物に飽きた私に、作り物を壊す快感とギャグを思い出させてくれた。 ブルースブラザースのどちらかもわかりませんが、空軍パイロットのデブの方。志村けんを思わせる投げやりで傲慢な面白さ。ハリウッドのネオン看板が(USO)潜水艦に捕らえられるアメリカ人のラジオのでかさに大笑い。そのラジオは入り口に入らず、解体される。ホリー・ウッドという名をハリウッドと聞き違え、三船はハリウッド奇襲を決意。男の羅針盤はグリコのおまけで、(ひとつぶで300m)なんて日本ギャグを入れるあたりがにくい! この世界、理解するには時間ときっかけが必要か。 (日本人は短足だから竹馬に乗ってるか調べろ)もう最高! 開いた口がふさがらず大満足で、遊園地で遊んだ気分。 (悪魔のいけにえ)にせまるばからしさと思う。 10点満点と言いたいところだが、ラストの白いおうちギャグには 笑えず、こちらも(それブラックすぎ)と固まった。 あれさえなけりゃあね。恐竜が町を破壊するわけでもなく、感動するわけでもない。でも一生懸命さがある。かっこつけたCGだらけの寒いSFXコメディより、なんか迫力と熱いものを感じた。観覧車に乗っていためがねの腹話術師、見たことあるんだけどなあ・・(抱きしめたい)に出てたオタクに似てたような・・9点(2004-03-18 09:14:05)(良:3票) 《改行有》

11.  グッバイガール 《ネタバレ》 うん、これは良い。見終わった後勘違いの、感化されるラブコメではない。リチャード・ドレイファスがオスカーを取ったのも納得できる。優しく味のある演技を見せる往年より、この初期の演技は妙なリアリティがある。リアル!ラブコメの中に生活感いっぱい感じるのに、彼の演技はほんとに役柄そのものの、役者の役を感じるから見る側からは現実味がない。これってすごい。現実味のない脚本の中でのリアルさなんだから。しばし、笑いや時には夢を見られ、終わった後は後味が(映画)のエンディングなんだ。けして感化されて、もしかしたら・・なんて勘違いする映画ではない。質の良い舞台劇のコメディを見たような・・最初と最後が雨の電話ボックスに繋がってるのがにくい。このジャンルをしらけることもなく、最後まで見入ったのは、どこか(恋愛小説家)を見た後味に似てもいる。向こうは感動恋愛映画!という感じで、本作は恋愛劇より、人生悪くないよ的な映画。9点(2003-12-20 10:13:12)(良:1票)

12.  狼たちの午後 この映画を観たあと、なんか後味が悪かった。空港のシーンだ。(セブン)で、ブラピが逮捕されるシーンを思い出した。そして、(交渉人)を観たあと、この映画を思い出した。(ソード・フィッシュ)を観、まだ語ってるか?と思った。今見たら古さは感じるが、小気味よい展開は活劇のよう。いまだファンの多い、いろんな作品にパクられている、愛する映画。ジョン・カザールが、パチーノの相棒役で出てましたが、ゴットファーザーでもおなじみでしたね。 9点(2003-12-07 11:50:02)

13.  追憶(1973) 《ネタバレ》 このやるせないラストはなんだろう。この映画は名作コーナーに必ずといっていいくらい置かれてて敬遠した方もいると思います。きっかけは、レッドフォード主演でもなく、相手役のバーブラ・ストライサンドが歌う主題歌が聴きたくて観たのです。さすがこの曲で賞を取っただけのことはある。価値観の違う恋愛、時代は違ってもよくあることですが、背景に戦争を差し引いても、見事すぎるエンディングです。そこでこの曲が流れるのですが・・価値観が違うとわかっていても引かれ愛し合うふたり。若き日は流れ去り、やはりお互いの生き方に帰っていく。いがみあった日々、認め合った日々、全て街角の喧騒にかき消され、それでも蘇る思い・・不器用な生き方しか出来ない彼女、折れることをせず自分の道を選んだ。何も変わらない。男は気づかない女を遠い目で見つめる。交わらないふたり。帰らない日々、青春・・それが、追憶。哀しいのではなく、がむしゃらに生きた思いがそこにある。そして吹っ切れたようにまた明日が・・思い出に負けない強いいじらしい女性だと、けして美人じゃないバーブラに感動しました。 9点(2003-12-07 11:09:14)(良:1票)

14.  大空港 《ネタバレ》 管制塔とコックピット、乗客と航空会社・・ 人間関係がそれぞれ丁寧に緻密に描かれ好感が持てる。 すべてがジグゾーパズルのように繋がるよくできた秀作。 アクションシーンがあまりなくても、 これだけ緊迫感のあるそしてコミカルな暖かいジョークも忘れない。 パニックになった乗客の反応もそれぞれ面白くもさえある。 特によかったのが助演女優賞を本作で受賞した、 したたかでいい味のおばあちゃん役のヘレン・ヘイズ。 他にも出演女優が美しいのが目をひきますが、 特にスチュワーデス役のジャクリーン・ビセットがいい。 カメラワークも彼女の目線で撮られたシーンは楽しいし、 画面が切り替わるわかりやすい演出もいいです。 サスペンスはわかりにくいほどいい作品と勘違いしていませんか? こんなに丁寧に作られたわかりやすいサスペンスもたまにはいいですよ。 なにしろ人間関係がよく描けていてこのシリーズ中一番人気なのもうなづける。 のちの映画にも影響を与えていると思われます。 おばあちゃんと爆弾犯人が並んで座るシーンは、 テリー・ギリアムの「12モンキーズ」のラストのシーンそっくりだし、 スピルバーグの「ターミナル」の中にもこの作品のいくつかのシーンが・・ サスペンスなのに人情モノ。 そしてコミカルであるけれども暖かい。 バート・ランカスターはこの役は適役であったし、 あいかわらず(このシリーズ全編出ている)ジョージ・ケネディもいい。 寒い寒い真冬のターミナルを舞台にあったかい人間ドラマ、 出会いと別れもありますし、 付近住民問題まで描かれています。 映画を観たなぁ・・という充実した後味を味わえることでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-23 15:01:09)(良:1票) 《改行有》

15.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》  こういう大作を見るとパニックものはやはりハリウッドだなぁ~と感心しますよ。 私は途中でこれがこんなに古い作品だとわからない錯覚をおこし、 まるでスピルバーグの映画だなぁとか思いながら観てたのですが・・ ああそうか、音楽がJ・ウィリアムズなんですね! 次から次に襲うパニック現象と壮大な音楽そして・・ P・ニューマンをR・ドレイファスとだぶらせていた(笑) 「バックドラフト」も怖かったですがやはり規模が違う・・ 火災の怖さもですがこれは天災ではなく人災といっていいでしょう。 工事の手抜きによる火災なのですから・・ 最初は火災発見がなんでこんなに遅いのだろうと不思議でしたが、 火が回りだしてからの速いことといったら・・ こうなれば火は生き物です。 次から次へとと表現しましたが、 一番怖かったのがエレベーターです。 私は普段からあまりエレベーター(特に高層ビル)は苦手です。 エスカレーターに好んで乗ります。 突然止まったとしたらまだエスカレーターのほうが閉鎖感がないし・・ 火災時のエレベーターなど乗りたくないです~! 後半のカゴでビルからビルにロープで移動するのは、 ちょっと・・アトラクション(絶対安全な)なら乗ってもいいかなとか(爆) でもUSJのバックドラフトの火災アトラクションで飛んで逃げたんだからだめか(苦笑) S・マックィーンを実は初めて見たのでいったいどのひとなのか最初わからなかった。 古い映画も観ているのにアクションを避けてるとこうなります・・ なかなか好感を持ちました。 ヒーローなんですが無骨なかっこよさというか渋いですね。 こういう役は子供が素直に憧れるような人で正解です。 こういう真面目に作られた大作は好感が持てます。 最後の冒険というか恐怖は火ではなく水というところが面白い。 私は水が怖い人なのでここが特に怖かったです。 聳え立つビルの頂上から水が吹き上げる・・ これは大画面で観るときれいでしょうねぇ。 火責め、水責め、爆発・・ 地元のシネコンで最近「日本沈没」を観て面白かったので、 タワーリング・インフェルノやポセイドン・アドベンチャーがリクエスト上映されたら、 絶対観にいこうと心に誓ったのでした。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 23:18:53)《改行有》

16.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》  今の邦画はハリウッドに追いつこうと何かを無くしてしまっている。 そのひとつが特撮だと思うのです。 ハリウッドはCG使い放題ですが役者も時間もお金も邦画とはかけ方が違います。 「ゴジラ」などの特撮は邦画のオハコだったはず・・ 特撮がチャチだなと観ていて思いましたがお話がよければいいんですよ。 日本が沈没するくらいの現象がおきているのにお隣の国に影響が出ないのはおかしい。 しかしそれはSFの範囲でかまわないのです。 なぜなら日本だけアトランティス大陸のように沈むお話なのだから。 突っ込みどころを引いても魅了するのがSF映画だと私は思います。 この日本沈没は暴徒&逃げ惑う人々を描いています。 マドンナ役のいしだあゆみが恋人とはぐれるんですが、 あらら「宇宙戦争」しちゃった~まあいいか暴徒も描けてるしと苦笑。 考えれば宇宙戦争の原作も死んだと思った家族と再会なんてあるんだし、 左京氏がこれをオマージュとさせたのは間違いない。 渚にて、宇宙戦争、ここらの原作を読んでいない昭和のSF作家はいないでしょう。 人間ドラマとしてみるならば「復活の日」より重く深いです。 最初に観た時は東宝の特撮のチャチさで減点しました。 ところが今回は最初に違和感を感じた特撮も、 人間ドラマとして見ることが出来(すでに見たから) 後半なんか感動して泣けました。 日本人にしかわからないかもしれない感情・・ それを沈む島国に残る人に見ました。 一番日本のことを思い力になった人が・・ そこを離れたくないと言うのです。 それもまた彼らの生き方なのです。 しかし・・あの感動したキーワード役の渡老人・・ 来年のリメイク作ではないかもしれないのです。 渡老人を抜きにして制作して何の意味があるのか・・ もし災害になったらどうなるかがこんなチャチな特撮でも、 リアルに感じ感情移入ができる怖い映画です。 この感情を洋画に感じるのは難しい。 やはりいしだあゆみの役どころや突っ込みどころはありますが、 あの「宇宙戦争」だって原作も生き別れ再会なんだし、 SF映画に細かい突っ込みは仕方なくそれを上回る出来なので許せる。 良い映画なら邦画に高得点をつけたっていいと思うので、 7点から8点に加点したいと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:46:49)《改行有》

17.  タイム・アフター・タイム 《ネタバレ》  H・G・ウェルズはSF作家として有名ですが実は本当にタイムマシンを作っちゃった。 しかもそのタイムマシンのおかげで切り裂きジャックを未来に逃がすことになる。 消えたジャックを追いかけて未来に旅するウェルズ。 そこで出会う女性がまた面白いことに、 のちのバック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクの恋人役だった、 M・スティーンバージェンなのですから! 未来で上映中の映画がエクソシスト4というのも面白い。 私は偶然にもこの作品のすぐ前にエクソシストビギニングを観たのですが(4ですよ) おお~!なんたる偶然な観賞とびっくりでした(笑) しかもビギニングでユダヤの手首に数字の場面が出てきたのですが、 この作品でも出てきたので(質屋のおやじの手首です)面白かった。 ウェルズは社会主義者でユートピアを夢みていました。 だから第一次や第二次世界大戦も信じられません。 女性とのやりとりで戦争のことが話題になり、 覚えたての「第二次のころかい?」と聞くのですが、 「そんなに年いってないわよ、ベトナム戦争よ」 ここおかしいです。そりゃ知らない設定なんだから当たり前なんだけど。 他の役者も演技がおもしろいけどM・マクダウェル(時計じかけのオレンジ)が、 普通にお堅い真面目な役なのがかえって面白い。 ここまでコメディが面白い時代錯誤ネタで笑えるのはお得。 コメディだけじゃなくサスペンスも楽しめます。 切り裂きジャックに彼女が殺されることは未来の新聞でわかってしまう。 さてどうやってそれを変えるか? 後半はちょっとセンチな気分にさせてくれてホロリとしますよ。 音楽がまた壮大で派手で気になったのですが、 音楽製作がミクロス・ローザがキング・オブ・キングスやベン・ハーの人とわかり、 これまた壮大なSFで万人受けはしないなぁと感心(爆) しかし観れば観るほどバック・トゥ・ザ・フューチャーに激似な作品ですが、 こちらのほうが6年も前なのです。 向こうの方が売れたのはおそらく誰にでもが感情移入できる、 普遍的で大衆的なテーマだからなのとCG演出の素晴らしさや映画の完璧さでしょう。 タイム・アフター・タイムは大人のそれもSFの(原作者とか)ファンに受ける、 とてもマニアックでいてよく練られた夢物語なのです。 [DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 12:57:20)《改行有》

18.  サスペリアPART2 《ネタバレ》 犯人探しのサスペンスで、これはホラーではありません。 サスペリアのほうがヒットしてしまい、こちらのほうが古いのに2と名がついてしまいました。 サスペリアのほうは全く怖くはない魔女ネタでがっくりでしたが、 この2のほうは周到に練られた脚本と心理描写がすばらしい。 ホラーのコーナーにあっても仕方ないホラー殺人の始まり。 ネタをばらすとこの映画は面白くないので・・でもちょっとだけ。 カメラワークに力を入れて観る私は(苦笑)もう終始感心しどおしでした。 ただし正統派のようで、古典的なホラー描写が多く、 今のサスペンスやホラーのように奇をてらったようなことはしませんから、 ある程度予測はつきます。(襲われる役が上を見ると前から来るとかはない) それでも十分緩やかでいて力強いカメラの緩急。 こういう撮りかたは観てて疲れないし臨場感があります。 映像で説明してくれセリフで惑わせてくれます。 預言者が殺される現場を見たピアニストの主人公はその屋敷の廊下にあった絵が、 いつの間にかなくなっているのに気がつく。 階下で泥酔状態でいる同じくピアニストの友達も走り去る犯人を見たが・・ 殺人をした相手をなぜか憧れの目で見た主人公は友達に告げるが、 「絵がないと思ったのは君の記憶のすりかえだ」と当たり前のように咎められる。 犯人探しを始める主人公に新聞記者の女性が近づく。 絵のことが頭から離れない男はやがてその絵が幽霊屋敷にあったという事実に直面する。 主人公が警察顔負けの犯人探しを続けるうちに、 次々と後をつけるように主人公に関係ある人間が殺されてゆく。 絵は屋敷の壁に埋められ隠されていた。 挑戦状を叩きつけるように証拠は隠蔽され主人公以外の人間は惨殺されてゆく。 その殺され方も異常で必ず子供の歌声が流れ人形が現れる。 前に1回しか観賞できなかった怖いトラウマになった「セブン」を思い出した。 必ず1度は犯人は普通に登場しているはずだ!そう思いながら見ていたのだが・・ ああ、外れてしまった! あまりに面白かったので即、オークションで買いました。 人気なのはサスペリアなんだろうけれど、 2のほうが面白いということ知らない人多そうです(ちょっと嬉しい) [DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 12:32:03)《改行有》

19.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 まず脚本(原作)がおもしろいんです。 そして今見直すと俳優が豪華です。 アウシュビッツにいた博士を頭にナチの残党がある計画を実行してゆく。 世界各国にいる65歳になる普通の男を94人殺害する・・ G・ペック扮する博士以外はそれがなんなのかは知らされず。 なぜ65歳の男がなぜ94人なのか?? 普通ナチの残党とか言ったらそりゃあユダヤ人だろうと思いますが、 あまり関係ないのです。 人種を超えてある計画を実行するためにその選ばれた94人を殺害しなければならない。 未見の方で(未読の方で)ここまででわかった人はかなり戦争通ですね! 映画が進んでゆくにつれホラーよりも怖い話にびっくりします。 そしてニヤニヤするかも・・よくできていますよ。 この博士を追い詰める役がローレンス・オリヴィエ。 彼はユダヤ人の役ですが・・こちらはかなり関係あります。 なかなか深いものがありますね・・ エンディングにいたるまで完成度の高い作品ですが、 娯楽に頼らず原作に忠実に製作された(未読ですが)ようで、 知る人ぞ知る作品になってしまいましたが、 SF&サスペンス好きならぜひ観てほしいです。 今リメイクしても十分そのメッセージは伝わると思います。 上映されるヒットラーの映画と合わせて見るのも面白いかも・・ ヒットラー映画はR・カーライル主演のを前に見てるのでもういいです。 でも本質はこちらのほうが怖くて残ると思いますよ。 もしかしたら優秀な戦争映画よりずっと・・ 早速DVDを注文しました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-20 12:28:01)(良:2票) 《改行有》

20.  セルピコ このセルピコはまた見る価値がある映画だと思います。 サスペンスですのでオチがわかるともう普通は見ないのですが、 人間不信になりそうなときこの映画を観るのもいいんじゃないかな。 正義感ゆえ迫害され、見てるほうも一緒に嫌な気分を味わいます。 しかしそれでもいいんじゃないか。 後味が悪かろうと怒りでどうしようもなくなってしまおうと、 同じ境遇に立ったときに人は共感し考えるものです。 それがどう思われようと間違いじゃないと。 決して傷をなめあう映画でもありませんから、 人間不信で癒される映画を観たいと逃げ道を探す人には不向きです。 同じルメットの作品の「12人の怒れる男」を、 この作品のあとに見ることもオススメかな。 正義は必ず報われるんじゃない、でも報われなくても残るものがあるはず。 そう見ていただければこの作品だけでも十分です。 いっとき社会派や重いのばかり見ていたんですが、 このての作品は本当にルメット監督はうまい。映画を観るというよりも、 役者の演技と脚本を楽しむようなもの。 パチーノのこういう初期の暗い目が生かされる演技が好きです。 後半ではあまりの展開に泣いてしまいましたよ。 同情とか哀れみではなくて、悔しくてね。 暗くて後味が悪い映画なのに、妙に勇気がわいてきたりするんです。 そこがこの映画の不思議な魅力です。 自分はなにをすべきか、何にこの気持ちをぶつけようと。 どうにもならない奇妙な正義感さえわいてくる。 こういうのが好きな私は真面目すぎて面白くないなぁ・・ もっと柔軟にならないとなんて、 またテリー・ギニアムやデビッド・フィンチャーに走るのですが(苦笑 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-03 01:45:41)《改行有》

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