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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789
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1.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り 《ネタバレ》 アカデミーのノミネート常連アル・パチーノが、やっと手にしたオスカー像。 私は摩天楼のほうが、作品的には好きなんですが、 でも賞となるとやはりこちらでしょうか。 初オスカーということもあり満点をつけます! ほんとにほんとは・・「ゴッドファーザー」シリーズであげてほしかった。 たぶん運がなかったのでしょう。 そしてこの作品で贈らないといつって感じで。 日本語の副題に「夢の香り」とありますが、それが気になって・・ 「フォレストガンプ 一期一会」などはそのまま出会いと別れの感動として、 「グットウィルハンティング 旅立ち」これもそのまま受け取れますね。 副題で非常にわかりやすいと見ていたのですが・・ さて、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」これはどうだろうか。 私は意外だと思ってしまった。題を知らずに夜中に見てたので。 盲目の元軍人が人生を自分を取り戻す感動のストーリーだと。 ラスト近くでは見事なスピーチまで披露します。 ところがあとで気づいた「夢の香り」・・ そうか!これは年をとっても女性を愛することを忘れない男の物語なのか・・ ということで、意外に思ったわけでした。 中半がグットウィルハンティングのような展開になるので、 パチーノが自分を取り戻そうとしてるそのあまりに激しい演技につられ、 わけのわからないのに泣いてしまいました。 そのうえに、盲人が道に飛び出すわ車を運転するわで、 とにかく勢いにつられ感動させられてしまった・・ すごい役者ですね。濃い演技はあまり好きじゃないんですが、 パチーノの場合は素からそんな感じに見えて、わざとらしく感じない。 ・・きっと普通でも熱いのではないかと思うくらい。 とにかく若いころから目が違ってた。取り付かれたような目。 盲人役は本当にぴったりでした。見ていて本当に盲人に見えるのです。 瞬きしないで黒目も動かさずに・・ 同情、共感、でもうっとうしいがんこ者。 見ていて暑苦しい、でも真剣で哀しい。なぜそこまですると。 それがわかったとき、一人の男として人間として存在していた。 こういう演技をされると、同情というある意味の差別意識が恥ずかしいです。 ふたつの目が見えるうちにこの作品を見られることをオススメします。 また落ち込んだときには、勇気ももらえますよ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 01:49:37)(良:2票) 《改行有》

2.  セブン 《ネタバレ》  この「セブン」はまるでニュース映像のようにリアルで、 じめじめしてて客観的で気持ち悪い。 脚本もよくできていて、カレンダーをめくるように事件がおき、 映画でありながら小説を読むような自己参加型の作品。 観客に想像させ気持ち悪がらせようとする努力は、 最後の方で出てくるサブリミナント?映像でもよくわかる。 私はどこか「羊たちの沈黙」にも似ていると思うんです。 犯人がわかっている。(途中からですがいきなり出てくる) 出てきてからがもっと恐ろしいことを思い出せば、こちらの方が上。 後味の悪い映画を作るのが好きなのですね。 私は「二十日鼠と人間」みたいなあのどんでん返しの場面より、 ブラピの去るときの表情が「狼たちの午後」のパチーノのようで、 もっともっといや~な後味になりました。 (これと対極なのが、L.A.コンフィンデンシャルのラスト) ちなみにまだ見ていない方(恐らく少ないでしょうが)のために。 この犯人役の俳優は、テロップに自分の名を出さないようにたのんだそう。 恐らく今までそんな役ばかりだったのですぐにわかると・・ そして、冒頭からいきなり出現する(手)は、犯人のものです。 古典的ですねぇ・・図書館のまばゆい照明の使い方も古典。 階段で出くわすブラピと新聞記者、この縦の映像もどこかで見たような・・ ヒッチコックやスピルバーグのホラーがかったサスペンス、 色は近未来SFの青黒い地下の色・・ それだけで終われば暗いだけなんですが、後半の抜けるような晴天、 上空からの映像に切り替わるところも素晴らしい。 最後にちょっと笑えるお話を・・・ アカデミー受賞おめでとう!モーガン・フリーマン、 あなたの怪しい目つきに私はこの作品で深読みして、 犯人!と思って見てしまった(ダーツのシーンが怖い) そしてこの作品を私が見終えたのが早朝。 なーんと(宅配)が来る予定の朝だったのだ・・ 箱を開けるのが怖かったのを今でも覚えており、 トラウマになってこの映画をそれ以来観ていない・・ [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 01:43:00)(良:2票) 《改行有》

3.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 文句なしの満点映画。 かなり見ました。 でもDVDを持っていないので、どうにかもっと安く再発してほしい。 脚本がいいし俳優もいいしテンポもよい。 これはガブリエル・バーンで見たのですが、 ケビン・スペイシーを発見してはまりました。 あと、ベネチオ・デルトロ?出ていたっけ? すごいクセ俳優ばかりですよ。 コバヤシ役がロメオとジュリエットで出ていたと思うけど・・ この監督は日本が好きなのでしょうか? 日本語の看板やコバヤシの苗字。 続編が出たらどうなんだろう。出ないからいいのかもね。 裏をかきかき・・ ネタバレ 私は犯人はバーンだと思ったのですよ。 なぜならどう読んでもスペイシーじゃあないですか。 だからバーンでいくときっと観客の半分は口を開けると・・ 実際はコバヤシなのではないでしょうか? 世間ではスペイシーになっているけど、 全て作り事で実はコバヤシ・・ 羅生門も入っていますよね。 それもひとりの語り部の中の羅生門・・ 10点(2005-02-21 11:03:01)《改行有》

4.  恋愛小説家 《ネタバレ》 ジャック・ニコルソンが好きですが、これを最初観たとき心配しました。どう見ても悪役顔のニコルソンが、このタイトルって・・それが見だすと、違和感なくなってました。恋愛小説家・・潔癖症、意地が悪い、自閉症、作品から想像できない気難しい顔・・ありそうかも!まったく、彼にピッタリじゃあないですか。お相手の彼女がかわいい表情でいいです。脚本もおしゃれでいい。コレ、リチャード・ギアがやったら面白くないです。よくて・・ドレイファスのほうかな?けどそれじゃあ古い。やっぱり、ニコルソンだから新しい。彼女がレストランで告白するシーンは、もうすごくかわいくて泣きました。この演技を、わざとらしいと取ったら終わりですが・・ラストのパン屋さんに行くシーンいいなあ。大人の恋愛映画でいて、かわいらしい描写で好きです。あの、犬とオカマ!もいい。見終わったあと、あったかい気持ちになれる映画。 10点(2003-12-07 11:56:20)

5.  ショーシャンクの空に これはこれは、有名すぎですね。観るきっかけになったのは、当時日本代表&ペルージャ在籍の中田選手が本で紹介していたから。ふたつ、ひとつはソフィーの世界、もうひとつがこれ、よいと言われて読み感動したらしい。スティーブン・キングの原作なんですが、私はソフィーの世界は読み、こちらはビデオで見ました。ほんとに、よいと言われたとうりでした。特に配役では、モーガン・フリーマンがよい。主役のティム・ロビンスもそつのない演技です。音楽が品がある。映像に広がりがある。脚本がしっかりしている。アラなんて感じません。自由と希望のテーマを押し付けることなく、哀しい自由、ホントの自由、と描いています。長く暗い内容のわりに、抜けたラストが爽やかで感動できる。コミカルな場面もあり飽きません。活力と勇気を与えてくれる作品。 10点(2003-12-07 11:45:59)

6.  パルプ・フィクション 《ネタバレ》 前に見てはまり、この作品の最大の魅力、シャッフルされた脚本の順番まで覚えていたつもりだったんですが・・最近、DVDで購入しいざ見ようとしたら、完全に忘れていた!興味の謎は、主役が(トラボルタ)途中から殺されますが、誰が殺したのか忘れきってた。意味がやっとわかる。原題を訳すると、(三文小説、読み捨て小説)観たあと、しばらくすると忘れる。よく出来てるわ!まあ、殺されたはずのトラボルタが後半、こちらも主役と言っていい、サミュエル・L・ジャクソンと前半と同じように出ずっぱりに。好きになった人は、ぜひDVDを購入したほうがいい。私は前からやりたかった、つなげなおしに挑戦。チャプタを並べていくのです。パソコンのほうが、クリックをつまむだけで楽ですが。でも、ココがココに飛ぶからとやってくと、よくわかり新たに感心してしまう。(これは、忘れさせるためにある脚本だ) 10点(2003-12-07 11:42:04)

7.  シンドラーのリスト スピルバーグは天才でした。そして子供のように人を驚かせたりするのが好きでした。ある意味趣味の悪いホラーがかったものもあります。そして今度は、色気が出てきたのか、人を泣かせる作品も作った。それがE.T。あまりに売れ、このまま行くとジェームズ・キャメロンになってたかも。ところが観客は喜んでくれ泣いてくれたのに、アカデミーの世界では(子供だまし)と、大不評。この人、時代と離れすぎてたんですね。キューブリックのような、わかる人を特定とした芸術的なジャンルではなく、興行で成功してしまい専門家には受け入れられない。このシンドラーのリストはそんなアカデミーに叩きつけた挑戦状。自身の生い立ちを鏡に映すような、ドキュメンタリータッチの長く暗い、しかも実話を元にした時代に逆らうモノクロ映画で認められたのです。後半、パートカラーで、色がつくあたり、黒沢監督の影響ですが、エンディングで(偽善だ)と言われる方もいます。でもこの映画からその娯楽を取ったら映画ではなくなります。そして、この映画を作る勇気は称えられていいと思います。 10点(2003-12-07 11:24:54)

8.  ターミネーター2 非常に良く出来た娯楽SFだと思います。1が特に男の子には人気なのですが、私はおいしいとこ取りの2が一番好きです。ロダンの考える人のようなポーズで登場した、悪敵キャラは特に気に入ってます。ジェームズ・キャメロンもまた、映画ファンな映画監督と思いました。狭い通路で、シュワちゃんが箱から出したピストルは、(狼たちの午後)、敵ターミネーターが、バイクに乗って逃げるジョン(未来の創始者)をトラックでひつこく追うあれは、(激突!)を思い出しました。もう、最高に脚本&演出がいい。特に子役のエドワード・ファーロングがいい。彼が3に出られないので(療養中)3を見るのをやめたぐらいです。監督お得意のSFでの家族愛もいい。(家族愛はスピルバーグより、キャメロンのほうがうまい)たぶん、わかりやすいからでしょう。スピルバーグは甘いというか冷静にまとめれないのが多い。キャメロンは感動するなら勝手にどうぞみたいな、大人な割り切った結果が感動作につながるのでしょうか。この監督は、お金がかかるほど奮起し、使い道がうまい。 10点(2003-12-07 11:21:41)

9.  シャイン 《ネタバレ》 この映画は、実はもっと一般に評価されていいように作れたのではないか?ほとんどオスカーの、ジェフリー・ラッシュの演技に負うところが大きい。もっとキレがよく、もっとわかりやすく。それを差し引いても満点をつける。ハリウッド的な派手さはない。娯楽がない。実話で、しかも現在でも実の主人公は、コンサート活動をしている。私はこの作品が大好きなので、もっと多少脚色を加えても明るめにしてほしかった。父のトラウマ、才能あるピアニストの記憶喪失、復活と内容はやはり重い。だが、ラッシュの演技は、彼が登場する中盤から飽きさせない。彼に(大人)変わり、急に生きた人間のリアルさを感じた。妙に明るく自由だ。もしかしてこのギャップを狙ったのか?バーでピアノをつまびく姿にじわじわ来て、コンサートではもう涙が止まらなかった。爽やか過ぎる感動だ。たぶん私が観た俳優の中で一番うまいと思う。この役、やると結構あざとい人が多いだろう。彼の他の作品も観たくて、レ・ミゼラブルも観た。あまりの違いにもう、やはりすごいと納得。 10点(2003-12-07 11:15:16)

10.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 この映画は、3度見て3度泣きました。しかも同じシーンで・・もう、その場面が来るのはわかっててもダメですね。たぶん今見てもそうでしょう。それほど美しい叙情的なくだり。最高に好きな場面だから、実は全編中だるみな箇所もあり正直たいくつなんですが、その場面のために忍耐でした。あらすじは簡単で、兄弟の兄は優等生で、弟は気ままで楽天家。この弟をブラッド・ピットがやってるんですが、この頃が一番美しい。監督のレッドフォードの若き頃と激似ということです。これは実話をもとにしたヒタヒタくる静かな感動作。美しい河で無邪気に笑う弟の笑顔のあとの結末は残酷で、そのシーンを映像にしなかった監督の趣味のよさが静かに続きます。もう弟は天国で釣りができないとこぼす父、弟の手は砕かれていた。何年かたち一人になり、美しい河に釣り糸をたれる老いて指も震える兄の姿。人生は流れる川のようなもの・・とセリフが流れ出すともう号泣もの。地味で静かな優等生的な映画です。でもこの映画は否定できない。 10点(2003-12-07 11:13:43)

11.  アンドリューNDR114 《ネタバレ》 A.I.では泣きましたがもしかしたら泣かされたのかも・・ 感動というよりかわいそうという事と人類の問題まで発展させてたし。 神々しい迫力とどうにもならないものへの哀れみに。 このアンドリューも神々しい世界にやはり到達します。 両作とも(ありえるかもしれない世界)の暗さを描けてましたが、 A.I.は全て滅んでしまっていた世界を見せられる(未来人は除いて)。 こちらのほうが寒々として(特に子供が題材なだけに逆に) 大人の作った怖い童話、哲学的でさえあります。 いわゆる感動はしたけれども重い後味が残りました。 アンドリューのほうは救いがありました。 この感動の種類はまた違います。 ここを書くとネタばれになるので注意 未見の方は飛ばしてね。 ↓ アンドリュー=人類が彼を人類の仲間と認めた。 昇天のラストは違うけれどコクーン的で、 どちらかと言えば子供も一緒に見られるSFです。 ただし性の問題にも触れるので中学生くらいからかな。 A.I.=未来人が発見し彼を滅んだ人類の鍵と見て調べる。 こっちのほうが救いがないやん~(今考えても暗いSFで、 子供向きではないことがわかりますよ) 家族で見るには暗くて寒いんだろうけれど、 この疎外感もわりと好きですよ。評価も書いています。 さて・・アンドリューについて、 コメディがいい。テンポの緩急もよくたいくつしない。 感動したのは、人類の仲間と認められた瞬間、 まあそのあと旅立つんですが・・ もう最近で一番感動したかもしれません。 自分でも(あ、ダメこういう系の映画)と、 号泣しましたから・・ みんなが泣けると言うのもうなずけましたよ。 ピアノの連打シーンや木の馬もママのことなんですが、 それが孫娘の代に変わっても同じ性格と顔なのでだぶります。 アンドリューが一目ぼれしたのも間違ったくらい似てたから。 ここらがかわいいけれど説得力がありますね。 議員の採決シーン?はSWのエピ1を思い出し、 アンドリューのお友達ロボの女の子はまさにC3-PO! こういうストーリーに一番近い的をついてて観やすく感動できるのが、 ディズニーなのではないんでしょうか?? ピーターパンしかりピノキオしかり・・ 世界中の子供に受けてる世界なのですが、 深く考えるとかなりシリアスで哀しい物語ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-07-17 06:35:25)《改行有》

12.  白い犬とワルツを(1993)<TVM> 《ネタバレ》 前に深夜にやっていて途中から観て感動し泣いた覚えがあり、 観終わったあと題名がわかり話題だったのはコレか!とわかりました。 本屋の店員さんがPOPで売上を伸ばしたことで有名で、 その年のベストセラーになった原作。 それから邦画化され「あっ!」と思ったものの暗そうでしかも 犬に名前がついてて(シロ)観るのはやめました。 DVD化されすぐに友達に勧めましたが自分は観なかった。 今回はじめてきちんと観ました。観て思いました。 惜しいなあと。音楽でもっと抑揚をつけて、映像もメリハリつけて・・ スピルバーグが好きそうな映画じゃないですか。 この映画ならステレオタイプになっても、泣かせに走っても許せる。 宗教的な作品でもありますし、気持ちを整えないと眠くなるだけです。 まあでも演出の地味さはテレビ映画ですから、気に入ったところを。 恋愛映画にしては品があり悟りもある、でも不思議に暗くなく爽やか。 最後のオチがまたかわいらしい。で、泣けてしまうのです。 現実的なジョークもあり笑える。同窓会に行きたかった亡き妻のために、 主人公のじいさんが車でひとり旅(犬もいますが)ここら、 後から作られたストレイトなんとかではないですよ。 同窓会の老人や道行く車の追い越す老人に、わしより年寄りだと自分の老いを 認めない主人公が、最後に近づき老いを受け入れてゆく。 おかしいけれど寂しい。そして暖かいのはみんな同じ恐怖といつかは共有するから。 小説のような映画でも見てみようかなと思った時、いかがでしょうか。 9点(2005-02-08 04:24:59)《改行有》

13.  母の贈りもの 《ネタバレ》 私、これ泣きましたよ・・作品中何回も。実に日本人が好感の持てるよい映画です。主演がキャシー・ベイツです。根性母さんの子育て映画なんですが、長男を、エドワード・ファーロングがやってて、それ目当てに観た掘り出し物でした。このこもうまい。勤め先は次々クビ、子供はたくさんいて頼るものは何もない母。このシングル・マザーが、泣かせの設定を無視(笑)して、実に明るくたくましく生きていきます。古い一軒家を買い、リフォーム生活をするあたり、見ててワクワクします。住めないようなおんぼろ屋で、やがて貧しいけれど団欒の生活が始まる。でもついてないうえに、色気も出てきた母はまただまされクビ。後半、不運は追い討ちをかけ、おうちが燃えちゃうわで・・ダンサーインザダークばりの不運に、さすがに座り込み落胆したところを、街の住民たちがやってきて・・頑固で人に同情されるのが嫌な貧困の母は・・実にキャシー・ベイツにぴったりな役!これは後味も最高によく、力を与えてくれます。家族愛映画は苦手だけど、これはかなり良いです。(北の国から)に似ているそうです・・ 9点(2003-12-07 12:15:29)

14.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 ティム・ロビンスの作品で一番好きです。映画選びに迷ったときはたいてい、同じ俳優ばかりチョイス。彼はなんというか、作品には恵まれてます。これは、ジャンルを、戦争としたものの、サスペンス色が強い。戦争映画は力作が多いから少しは観るんですが、残虐さや政治的なものがあり根本的には嫌いです。だけどコレは違う。まさに、本質をついている。戦争ものの中では一番よい。ホラーの話をしてて、話題に上がり借りたのですが、冒頭から戦場シーン。前半の全く関係ない画面に変わり、背筋が凍ったのを忘れません。けど、気になって仕方なく何回も巻き戻して観た。観た方ならわかりますね?地下鉄のシーンを。ラストでは感動と哀れみで泣きました。あまりによく出来た作品。普通こんなお話のラストは、後味悪いもんなんですが、よかったねと心から救われた。 9点(2003-12-07 11:44:25)

15.  天使にラブ・ソングを・・・ 私は大好きですよ、こんなノリの映画は。 脚本も良く出来てると思いますよ。コメディですから、 テンポもいいし、途中まで見てまた残りを見る、つなぎ見を しましたが、大丈夫でしたからすごいです。 ラストが、もっともっと派手でもよかったかな。 クリスマスに合わせるとか・・ 吹き替えが絶対楽しくていいです。 9点(2003-12-07 10:56:54)《改行有》

16.  摩天楼を夢みて 《ネタバレ》 この映画の最大の面白さは、演出だと思います。色の使い方、効果音の盛り上げ方・・大好きな作品で、DVD化してほしい一品。見終わったあと、繰り返し見たい、保存用にしたい。なぜ満点ではないのか・・ちょっと濃い。それと、脚本に曖昧なところがある。ケビン・スペイシーがジャックレモンの嘘に気づく、クライマックスのオチに説得力が欠ける。何度見てもこの場面は、ようわからんまとめかただと思う。 けど、アラン・アーキンのぶっとぼけぶりと、絶対いそうなエド・ハリスのコンビのやり取りは、私的には、パルプフィクションの、トラボルタ&サミュエルコンビを髣髴とさせ、かなり好きだ。ケベン・スペイシーの、お前が嫌いだからとジャック・レモンに言う嫌味な演技、私も相当ジャック・レモンの哀れな役に嫌気がさし、(同感、けどそれ以上にあんたのほうが)と思わせたさすが!アル・パチーノはやっぱり、なごやかなラストが好き。 とにかくみんな怒ってます。パチーノの客は情けない役でしたが、未来世紀ブラジルの主役だった・・タランティーノがお好きな方にお勧め。9点(2003-11-18 15:12:54)《改行有》

17.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》 なんというストレートな映画なんでしょうか! まるでスチュワーデス物語のような根性モノでありながら、 少しも嫌悪感なくすいすい観られちゃう・・ フットボールの名門、難関のノートルダム大ということがわかりにくいんですが、 そこはもう私は日本人であるから(早稲田で野球をしたい偏差値の低い子)という見方で(爆) そう思いながら観るとわりとリアリテイがあって、 まずはハンデは偏差値だと確認するように見ました(苦笑) じゃあスポーツで入ればいいじゃん?と普通思うんだけど、 この子は(思わずサムと言いそうに・・)あの体格。 見るからにどんくさそう・・ 実はこれが大いなるハンデなのでした。 しかし当の本人はいたって楽天家であります。 家族はまあ田舎のガチガチの巨人ファンとでもいいましょうか。 ノートルダム大命の一家でありますから・・ そう当てはめてみるとわかりやすいですね。 田舎の巨人ファンの子が巨人に入るのに有利な6大学に入学したいが、 160cmの体格であり学力も普通の大学も入れないであろうという・・ アメフトなんですが・・・ 無理というより笑える。 だから応援したいというよりも行方を見守る感じ。 本人はかなり真面目に一直線。 こんな演歌のような根性ものなのに、 飽きずに気楽に観られてしまうんです。 気負いがないというか・・ ショーンはうまいんですよね。 素人が本当に努力しているみたいに見えてくるんだもの。 いい役者だなぁと思いますよ。 親近感があって嫌われないタイプだと思います。 そのまんま役になっています。 彼が成功したのは努力も運もあるんですが、 私は人柄と思います。 彼の夢に共感を覚えない人にはそれは欠点である。 一途で真面目で融通がきかなくて・・ もうとにかく最初の夢しか見えてないんですからわかりやすい。 普通は小さい頃の夢なんて、 消去法で消していけば安全な現実にとどまるんです。 それか違う夢が環境や年代によって変わるんですよ。 たまにはこんなまっすぐでひたむきでおかしいくらい真面目な夢物語もいいかも [DVD(字幕)] 8点(2006-09-21 08:02:43)《改行有》

18.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  アタマのいい夫婦が始めに決めたシンプルプランを破ってゆく・・ この夫婦は贅沢ではないけれども、 他のふたりより明らかに幸せのはず・・ 兄は援助を受けてその日暮らしのフリーターでひとりで住む。 このビリー・ボブ・ソーントンがすごくよい。 あの役は子供を生みたてというのが鍵です。 守りに入っています。 入る予定の大金は誰にも邪魔させない(爆) 役として一番ヤな役なのに子供を出すから非難できない。 そういううまい脚本で得をしていますが・・ 先が読めるストーリーであるにもかかわらず、 緊迫感をいたるところでイベントとして演出し、 最後は静かに静かに後味の悪さが残ります。 これがサスペンス・ミステリーの基本じゃないでしょうか。 もともとサスペンスの王道とは後味が悪いものです。 だから推理小説が売れる。 ベストセラーとなったこの作品の原作はわかるような気がする。 後味の悪さは「二十日鼠と人間」のような感じ。 コーエン兄弟の「ファーゴ」は観ていません。 コーエンといえばライミ監督の「死霊のはらわた」の編集。 そしてライミといえばコーエン監督の「未来は今」の脚本。 と親密なる仲なのです。 雪に現ナマと同じような作品にはなりましたが、 シンプルプランは元がベストセラー小説。 あのスティーブン・キングが絶賛したらしいです。 話が読めるのに面白いサスペンスってちょっとないですよ。 どんでん返しというよりも、 なるべくしてなるという雪ダルマのような転がりがた、 ドミノ倒しのこっけいな哀れさ。 古くはヒッチコックの「ハリーの災難」的な手法なのですが・・ お金のない人間がお金を持つとどうなるのか。 つもりごっこはもうできない。 高級車に乗ってるつもり、 大邸宅に住んでるつもり、 美女と暮らしているつもり・・ そんなつもりごっこが本当になるとしたら? 呪われた(悪いお金)お金は悪い心を呼び、 ひとつついた嘘は引き金となり自分に向けられる。 夢を見ながら愚痴をこぼす生活が楽なのかもしれない。 人間はお金では買えないし、 お金で繋がった営利な人間はなくなれば去るのですよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 15:19:17)《改行有》

19.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 結果オーライ内容深く追求しなければ娯楽アクションで終わるのですが、 今回客観的に観てみると前に観たときには弱かったところが自分でもわかりました。 前に観たときにはいわゆるスパイものアクション系は観ていなかったんです。 まあどちらかというとアクション系をバカにしていたんです。 ところが最近スパイものを観だしてから自分が何も知らないと再確認。 まあ普通知らなくてもいいんですが映画を観ていて知らないでは恥ずかしい。 そのきっかけが「ミュンヘン」みたいなシリアスなスパイものなんです。 そしてようやくFBIはもちろんCIAやNSAやモサドは知らないと、 映画自体が理解できないので楽しめない。 そう思い出したのも「レッド・オクトーバーを追え」や007シリーズを観て・・ いやぁ、自分の過去の記事を見て自分を笑いました(苦笑) もちろんこの作品が真剣に国家の風刺を描いているとか、 プライバシー問題に深く踏み込んだ問題作とか、 そこまでシリアスに観るほどのものでもないのです。 あらためて観ると突っ込みどころもあるにはせよ、 これだけ娯楽豊富でテンポもよく派手で、 ほどよくおしゃれにまとまっている。 大笑いするくらい規模がでかい。 関係のないマフィアは結局大きな関係に。 しかもそのドンパチ状態はひとむかしの香港映画みたいに、 異様にかっこよくてばかっぽいから面白い。 ファイルが焼けた時点で普通は終わりだと思いますよ。 あのマフィア連中にとっては黒人弁護士は厄介な奴でした。 これは完成度は高いと思いますよ。 ジーン・ハックマンとジョン・ボイドの共演なんてなかなか渋い! そして逃げるアクション俳優に童顔の黒人を持ってきたのもなかなか。 前に観たときはなんだあの軽い黒人か~と、 私の目的はアル・パチーノ似のガブリエル・バーンのみだったから(爆) よく観たらバーンはほんのチョイ役で意味不明・・ こんな役に使うとは豪華だ。 今回他に気になったのがお宅顔のジャック・ブラックですね。 いい味です。 今回発見したこと。 「アイ・ロボット」でもそうでしたが、 ウィル・スミスは猫が好きなのかなぁ・・?? 根本的にお人よしの顔が好きみたいですね私は。 中日の落合監督に似ていると思う私もマニアックかも(爆) [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 14:51:05)《改行有》

20.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 ずっーっと前に1度観てたのに評価をしなかったのは、 もうかなり前の記憶でしたのとオチもわかっていたから・・ 「ハンニバル」をまだ未見でしたのでこの機会に両方観ることに。 まずこちらから2度目の観賞ですが・・ 前に観たときはよくできた映画だとは認めてはいたものの、 正直ソツがなくて今ひとつだったと記憶していました。 が・・この作品がなぜアカデミー賞を総ナメしたのか(この特殊なジャンルであるのに!) ようやくわかったような気がします。 心理描写が深いこととやはり哲学性を感じたから。 そして何よりも主演二人の演技が素晴らしい。 ホラーにも属されるかもしれない危ういサスペンス娯楽でありながら、 こんなに深い描写をしていたんだなぁ・・ 前に観たときには犯人である連続殺人犯がやけにマヌケに見え、 「悪魔のいけにえ」と同じじゃあないかと思っていたのですが、 これはああいう系ではなかったんですよね。 主題はまさにクラリスのトラウマ救済とレクターの好奇心です。 ジョディは体格も小柄でいて中性的な魅力を感じるし、 表情もあどけなくもあり色気もあります。 その賢明さ聡明さは観ていて力強くもあり、 怪奇殺人の犯人のほうが似合うホプキンズと正面から演技合戦をしても、 全く互角以上の真剣さです。 彼女の演技は客観的には観れないくらい入り込んでいます。 幼い頃の羊をかかえ逃げる彼女は救えなかったことが自分のトラウマになっています。 そしてそのトラウマと向き合うことをアドバイスするホプキンズ。 そのまんま犯人の井戸に隠した誘拐された女の悲鳴となるのです。 この単純なのに深層心理をついている脚本は見事です。 猟奇殺人をもとにした刑事ドラマでは「セブン」のほうが好きですが、 この作品も二重の舞台のトラウマと演出で上手に作られています。 なにしろホラー要素もあるサスペンスなのに品さえ感じられるのも、 やはりジョディ・フォスターだからでしょうか。 意思の強さと気弱さとあっけらかんとした陽気さ・・ 見事な演技でしたね。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-02 12:49:38)《改行有》

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