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1. マスク(1994)
コメディーとしても映画としても、完成度の高い作品だと思えます。
グロテスクな表現や不快になるようなジョークは使われず、全編を通して現実とCG全開の『マスク』とを明確に区別して演出しており、下手なコメディーに有るような物語的な破綻がありません。
また、細かなところで辺境の小さな町の小さな事件、と言うような表現が用いられていて、多くのアメリカ映画であるような『全米中で~』とか『世界中で~』とか言うような、大風呂敷的な感じのないところに好感が持てます。
加えて、いくらコメディーと言えども映画である以上、最低求められるストーリーについても、単純明快かつ爽快感のある物が用意されていて、余分な深読みを必要としません。
個人的には、辺境の町で見つかった『マスク』という一つのアイテム(もしくは、脚本家の頭に浮かび上がった、たった一つの奇妙なアイデア)をめぐって巻き起こる愉快なサスペンス、と言う位置付けがしっくりきますね。9点(2003-12-07 23:33:06)(良:1票) 《改行有》
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