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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  静かなる一頁 水辺の廃墟のような石壁の街を、生きる気力も神への信仰も失った『罪と罰』のラスコーリニコフを思わせる男がフラフラとさまよいついに倒れてしまう、という他に物語らしい物語はありません。実験的な映像の世界は独特としか言いようがなく、微妙に歪んだ画面や変化する色調、どこからともなく聞こえるざわめきのような音などに、不安を掻き立てられるような、それでいて郷愁に駆られるような、とにかく長時間観ていたら気が狂ってしまいそうな作品です。詩的で幻想的な雰囲気は、少し前にNHKの番組で見たノルシュテイン監督の『外套』を思い起こさせました(少しだけ似たシーンがあったのです)。また、ドストエフスキーとマーラーの組合わせが見事で、この作品で聴くマーラーの「亡き子をしのぶ歌」は、痺れます。(追加)あの歪みやゆらめき、ざわめきはもしかしたら「水辺」ではなくて「水の中」そのものなのかなと思えてきました。迷える魂が水中に漂っているイメージなのかもしれません。[映画館(字幕)] 9点(2005-06-07 12:48:41)(良:1票)

2.  リュミエールと仲間たち リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」の映像が、初めて一般の観客の前でスクリーンに映し出されたのが、1895年12月28日のことで、今日の映画興行のはじまりとされています。「リュミエールと仲間たち」は、それから100周年を記念して、現代の40人の映画監督たちがシネマトグラフで撮影した映像を、撮影風景やインタビューなどとともにドキュメンタリー風にまとめた超短編作品集です。撮影には「1カット52秒」「同時録音なし」「3テイクのみ」という3つのルールがあります。ジャック・リヴェット監督が「短かすぎる、いつもとは反対だ」(笑)とおどけて嘆いてみせる姿がなかなかチャーミングです。ズームなどの機能は無論ありませんが、カメラを移動させることは可能です。広島を題材に選んだヒュー・ハドソン監督は、シネマトグラフを担ぐようにして素晴らしいカメラワークをみせています。ミヒャエル・ハネケ監督は、短く編集した現代のニュース映像をそのままシネマトグラフで撮影するというアラワザで、軽々と技術的な限界をとびこえてみせます。哲学者のような風貌のハネケ監督は「なぜ映画を撮るのか」という問いに「ムカデになぜ歩くのかたずねちゃいけない。つまづいてしまうから」なんてユニークな返答をしています。一方独特の存在感を放つ吉田喜重監督は「映画には描けないものもある」と言い、それを示してみせます。全体的には映画やリュミエール兄弟へのオマージュ的な作品が多い中、アッバス・キアロスタミ監督は、たった52秒で一本の純粋な映画そのものを描くことに成功しています。どの作品も監督自身の素顔も興味深いのですが、なにより100年前の「シネマトグラフ」がまだ使えること、そしてその映像が神秘的なまでに美しいことに驚嘆します。インタビューには「映画は死にますか」という質問もあるのですが、「このカメラは不滅だ。だから映画も、、、」というジェームズ・アイヴォリー監督の言葉を私も信じたくなってしまいます。9点(2005-01-21 14:58:11)(良:3票)

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