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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ナック 物事を深く考えない楽しさというか、表面に極めて特化した不思議な映画。こういうのをおしゃれというのかもしれないが、とにかく鼻につく。堤幸彦監督が一番好きな映画らしいが、何となく通じるものがあるかな、と。つまらないこともないけど、二度と見たくない。5点(2005-03-03 00:55:04) 2. 恐怖の岬 リメイク版を知らないのでまっさらな気持ちで見られた。期待しすぎたのか、特にハラハラドキドキもしない。視点が弁護士に行ったり復讐鬼に行ったり落ち着かないし、復讐の方法も理屈っぽくてわかりやすいので怖さが薄い。弁護士一家も本当に娘を心配しているのか怪しい。弁護士本人は家族を守るためというよりはプライドばかり気にしているように見えるし、母親は母親で、娘を一人にさせないために車で送迎しているのに危機感ゼロのムダなファッションでのんきにお買い物。盛り上げようという意図はわかるけど、娘を一人にするシーンを無理やり作り出してる感じだった。終盤は、復讐鬼がスプラッター・ホラーのモンスター扱いされるわ、復讐の方法は下世話だわでもう台無し。「ケープ・フィアー」見れば少しは慰められるだろうか。娘のナンシーの中学生っぽい微妙な色気はかなり心動かされました。3点(2004-06-04 23:34:43) 3. ロリータ(1962) 妖しげな期待をし過ぎた自分が悪いとは思う。でもこれがロリコンの語源になった物語とは信じられない。当時の時代背景も鑑みないと理解できないのだろうか。中年男の若い娘への報われぬ恋、というよりは神経 症気味の人にばかり縁がある薄幸の少女ロリータが、普通の女の子とし ての感性を保ちつつ普通の生活と幸せを取り戻そうとするいい話にしか思えない。途中からはロリータの応援ばかりしてました。3点(2004-05-26 02:30:48)《改行有》 4. アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 意外性ゼロの話な割にはテンポが異常にいい。バクスター氏は優しいのではなく、ただの見栄っ張りだと思う。とりあえずはハッピーエンドですが、不倫する女性は不幸な自分を悲劇のヒロインとして妄想して酔う悪癖がありそうなので、いずれフランが浮気して別れるだろうな、と思った。8点(2004-05-24 05:41:24) 5. 悪魔のようなあなた 《ネタバレ》 ものすごく緊迫感の無い密室劇。退屈だった。それにしてもテープレコーダーは無いと思う。あれはひどい。終盤はもう、誰が犯人でもいいや、という感じ。一番緊張感のあるシーンはオープニングでした。1点(2004-05-13 15:55:59) 6. 用心棒 駆け引きが満載の屋外密室劇という感じ。とにかく面白かった。人がここ一番でとる行動の理由は、やはり損得抜きの情なのだな、と。優しくて不器用な三十郎に男を見た。9点(2004-05-13 00:43:45) 7. サイコ(1960) 《ネタバレ》 ショッキングな殺人シーンはもちろん、微妙な心理の動きも素晴らしい傑作。探偵は必要だったの?とか、母親の声を聞いてないサムと姉さんが、母親は10年前に死んでいたという情報を知っても衝撃が少ないんじゃないかとか、いくら当時なじみが無いネタとはいえ、ラストを医者に全部説明させるのはヤボじゃないかとか突っ込みたい所は多々ありますが、気にする方がヤボってことですな。9点(2004-04-23 00:42:07) 8. 卒業(1967) 《ネタバレ》 物語の主になる男女がろくでなしってのが最高。有名なラストシーン後のバスの中で、笑顔から何とも言えない複雑な表情に変わっていくところが秀逸。二人が自分の足で走っていくのではなく、好きなところでは降りられないバスに乗るのが何とも暗示的。9点(2004-04-07 17:36:53)(良:1票) 9. 鳥(1963) 集団の鳥がとにかく不気味で気持ち悪い。怖い。理由も解決も何もなく終わってしまう、何とも釈然としない映画。でも安易でご都合主義な理由や解決を与えていたら名作とは呼ばれなかっただろうとは思う。単体を見ている分には何とも思わないけど、集団になると異常に気持ち悪く見えるという人間心理を身近な鳥で表したところが鋭い。7点(2004-03-29 02:47:53) 10. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか コメディとして笑っていられないほど現実味があって怖い。戦争始める人たちがまともな精神のはず無いのだから、これくらい馬鹿に描いて十分。ジョージ・C・スコットはこの頃からパットンだった。8点(2004-03-29 02:09:00) 11. 俺たちに明日はない ラストシーンがとにかく素晴らしい。享楽的に他者を踏みにじってきた2人が圧倒的な力で全否定される。悲しみは全く無い。夢から覚めた直後の虚しさのような妙な虚無感を覚えた。ちょっと期待はずれだったのは、意外とボニーの活躍が地味だったことか。9点(2004-03-29 02:00:04) 12. ピアニストを撃て 主人公がウディ・アレンにかぶって仕方が無かった。サスペンスのはずなのにさっぱり緊迫感の無い展開。昔のフランス映画は何をやってもけだるくなってしまうのだろうか。音楽に耳を傾け、身をゆだねるだけでも十分楽しめる。7点(2004-03-29 01:44:03) 13. 鬼火(1963) 感情表現がほぼゼロで、何の盛り上がりも無い平板で退屈な映画。難しい理屈をいくら並べられても、会話の場が社交場である限り、何も心に響かない。いかにもフランス映画って感じはするけれども。2点(2004-03-29 01:29:41) 14. 地下鉄のザジ ジャンルや年齢を問わず、これほど女性を素敵に描く監督はそういない。ザジのこまっしゃくれた感じといい、クールな割りに一切ツッコミをしない美しい叔母といい、見事に生きている。しかし残念なことに、コメディのセンスはあまり無い監督だと思う。さんざんドタバタした後に笑った記憶と言えば、マイペースな叔母さんと炎のジャグラー白クマくらい。6点(2004-03-21 22:49:42) 15. イージー・ライダー 自由の国アメリカの汚い部分を前面に出したような感じ。イメージ第一のアメリカの偉いさんがこの映画を見たらどんな顔するのか、想像すると面白い。7点(2004-03-10 17:35:36) 16. 椿三十郎(1962) 殺陣が意外と少なくて驚いた。その分頭脳的な駆け引きが話の中心になっていて、じっくりと楽しめる。三船敏郎は立ってるだけで絵になる稀有な役者さんですね。9点(2004-03-03 18:05:41) 17. 2001年宇宙の旅 眠くなる映画だという話を聞いていたのですが、そうでもなかったです。映像がやたらと綺麗なので、ぼんやりと眺めていたら宇宙にいた、という感じで。途中からはストーリーを追うのも考えるのもやめて、ただ「よくこんな変な映画が商品として世に出たものだ」と感心しながら見ました。とりあえずテーマらしきものを探るなら、同監督のいくつかの他作品にも見られる「狂気」かなと解釈しました。9点(2004-03-01 03:25:33) 18. 男と女(1966) よくこんなキザでスカしたセリフが思いつくものだと、引きながら感心した。いわゆる大人の恋愛というのでしょうが、人付き合いが器用で口の達者な人たちを主役に置かれても、共感も感情移入もできません。女優さんは綺麗だった。どうでもいい話ですが、どっかで聞いたことのあるテーマソングだなあと思ったら、地元のプラネタリウムの待ち時間の曲でした。懐かしかった。4点(2004-02-23 00:52:37) 19. 大脱走 男気溢れる傑作。めちゃくちゃかっこいい。長さもそんなに気にならなかった。ヘンドリーとコリンの男の友情にジンと来ました。たった一点つっこむとしたら、収容所の兵隊たちが、目をそらすための大騒ぎにひっかかり過ぎじゃないかと。どうでもいいんですけど。10点(2004-02-13 02:14:46) 20. 太陽がいっぱい ヒロインの存在の無意味さ、アラン・ドロンの不必要な半裸、殺人までの段取りの悪さ。それらを差し置いても素晴らしい映画。トリックで驚かせるというよりは運命の皮肉や残酷さをしみじみ感じるタイプの作品だと思った。8点(2004-02-10 20:23:53)
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