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プロフィール
コメント数 1456
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678910
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1.  トリガー・ウォーニング 《ネタバレ》 ジェシカさんの美貌と勇姿目当てに鑑賞。それだけに限れば、どちらも観れてまあまあ満足でした。 が、内容的には今一つかと。地元選出の上院議員一族が悪事に手を染め、それに気付いたヒロインの父親が抹殺されてしまう。事態を知ったヒロインは父の敵に真っ向から挑む。ピンチとなれば助っ人が次から次に大活躍。なんだか既視感モリモリ。意外性と言うか何かひとひねり欲しかったところです。 結局、テーマは父娘の愛なのか?権力構造に苦しむ地方都市の悲哀なのか?煮え切らないままに観終えてしまい、正直まぁまぁ楽しんだものの(ジェシカ様様)、短い尺なだけに尚更、結局は何も心には残らなかったという作品でした。[インターネット(字幕)] 5点(2024-09-27 21:41:59)★《新規》★《改行有》

2.  マッシブ・タレント 《ネタバレ》 まさかまさかのニコラス・ケイジさんの自虐ネタコメディ。とは言え、コメディ感は次第に薄れて結構マジなクライム・アクションとしても楽しめました。(ま、ストーリーは正直薄いですけれど) ニコラスさんファンだったら文句なしで楽しめますね。そこそこのファンの私でも、盛り沢山の小ネタで何度もクスっとさせてもらえました。尺も適度でしつこくなくて好感。もう少しハジケテ欲しかったところですが、それはそれで観る者に引かれてしまうかも知れず、塩梅としては丁度良かったのかも。 冒頭誘拐された少女の彼氏とかCIAのエージェントとかの犠牲者がさり気なく置いてきぼりになってることとか、過剰防衛気味に殺しまくってしまった上に大使館に突入したニックの処遇とか、ハビが出入国出来る立場なのかとか、真面目に考えるとテキトー過ぎることは多々ありますが、そこはそれコメディってことで。 手放しでは称賛出来ないまでも、本人主演、本人もどきも出演というニコラスさん祭りということで甘めに7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-25 15:48:04)
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《改行有》

3.  トイ・シャーク 《ネタバレ》 始めは「パペットシャーク」の実写版かと思ってしまいましたが、カナダ映画の「パペット」は純粋にパペットのみによる作品、こちらはサメ映画界の巨匠マーク・ポロニア監督の作品。全く関係ありませんね。 ただし、本作についても主役のサメぐるみは当たり前と言えば当たり前ながら殆どパペット、もしくは張りぼて的頭部を黒子が操っている的状況。原題は「Doll Shark」なので、邦題はまんま「サメ人形の恐怖」とかでも良かったかもです。まさか「トイ・ストーリー」と間違えて本作を観る人もいないでしょうし。 まぁ今回も低予算の中で如何に作り手が楽しんで作ったかがよく解る作品。意外にも、と言ったら失礼かも知れませんが、ストーリー的には纏まっていると思います。悪魔の如きサメの歯を埋め込んだぬいぐるみ。その歯に悪魔ザメの怨念エネルギーが注入され、埋め込まれたサメぐるみが悪魔ザメへと変貌し、人間を次から次へと食い殺す。愛息の危機に駆け付けた父親は、今再び悪魔ザメを退治する。予算さえあればもっと見応えのある海洋パニック作品に…なりませんかね。 いずれにしても、マーク・ポロニア作品を始めとした所謂「サメ映画」好きであれば嬉々として楽しめる作品。勿論私も嬉々として楽しんだ訳ですが、一般論とすればやはりZ級作品的に語らざるを得ないかと。迷いつつも大甘の4点献上です。(サメ映画に甘くなりつつあることを自覚ながらも自戒しない今日この頃です)[インターネット(字幕)] 4点(2024-09-23 12:08:25)
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《改行有》

4.  ペインテッド・イン・ブラッド 《ネタバレ》 呪われた○○に惹き付けられた者の悲劇、みたいな物語は数多ありますね。本作も呪われた一枚の絵に惹き付けられた画家志望の青年の物語。かなりの低予算作品と見受けられ、舞台となるのは個人経営の小さな美術館と主人公の住む貸家のみ。特殊効果も殆どなく、件の絵に取り憑いた魔人?は被り物のようです。出演する役者さんたちも正直なところ知らない方ばかりでして、主人公を始めとして申し訳ありませんが演技が素晴らしいとは言い難いように思えます。 とは言え、比較的短い尺も幸いしてか作品世界には惹かれるものがありました。呪いの正体、魔人の正体は必ずしも明確にはなりませんが、画家を志す数多くの者たちの魂を吸い上げ絵の向こう側の世界(この場合はイコール魔人そのもののようですね)に並べられた肖像画に封印しているなんてのは、ありふれているようでいて目新しさも感じました。もっとも、マリクが自由に行き来するのは都合が良過ぎますが。 一番残念だったのはラスト。美術館の館長?経営者?がマリクのしたことに気付きながらも「やるわね」みたいに見逃したのは、作品そのものを最後の最後に思いっきり軽くしてしまいました。なきゃないで締め括れないシーンですが、何かひとひねり欲しかったところです。[インターネット(字幕)] 4点(2024-09-20 11:56:25)《改行有》

5.  オットーという男 《ネタバレ》 これは泣けてしまう。全編通じてコメディベースで作り込まれているところが良いですね。コメディ演出の要所要所に挿し込まれているトムさん演じる主人公の深い悲しみと彼を取り巻く人々の人間味や優しさが、見事なメリハリをもって迫って来るのに涙腺が耐えられません。原作小説も元ネタ作品も未読・未見だったので尚更に心に沁みたのかも知れません。何の先入観もなかったので。 脚本の妙も然ることながら、役者さんたちの微に入り細に入りの演技も素晴らしかったです。トムさんひとりがグイグイ引っ張るようなことはなく、主な登場人物一人ひとりのキャラクターがキッチリ立っている感じ。野良猫役の猫さんまでもが単なる添え物ではない存在感を放っていました。 元ネタも観たいと思いますが、現時点で特に異議なしの10点献上します。[インターネット(字幕)] 10点(2024-09-17 10:31:24)《改行有》

6.  ボーはおそれている 《ネタバレ》 真剣に観ようとすれば難解かも知れません。と同時に、流して観ようとすれば出来ないこともない。テーマは読み取りにくいです。てか、正直なところ私には読み取れ(切れ)なかったです。 冒頭からエンディングまで、全て主人公を客観視している体を示しつつ、あくまでも主人公の主観の世界。見えているものは決して現実ではない。けれども主人公の脳内で繰り広げられている思念の世界においてはそれはそれで現実に他ならない。つまりは、到底現実とは思えない出来事の数々ではあるものの、あくまでも主人公にとっては切実な現実。 そんな風に考えると、相当に哲学チックなお話とも思え、長尺につき実行する気持ちにはなかなかなれないものの、幾度となく噛み締めていけば、きっと味わい深い、含蓄のあるヒューマンドラマ?と思えなくもないところです。 結局、救いようのない悲劇…なのでしょうね。ボーはその人生で何かを得ることが出来たのでしょうか? 全然共通点などない物語なのかも知れませんが、何故か「ガープの世界」を思い出しました。かたや生れ落ちてすぐに、かたや生まれながらにして、数奇な運命を辿ることが定められた人生が意味するものは一体なんだったのでしょう?監督の暴走を感じざるを得ないものの、見直してみたくなる不思議な魅力のある作品でした。重複になりますが、そんな気は多分きっと起きないでしょうけれど。 若干悔しいながら、最後まで鑑賞し更には結構考察までさせられてしまったので7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-15 22:12:51)
《更新》
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7.  ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 《ネタバレ》 ニコラスさんの「ウィリーズ・ワンダーランド」の設定にかなり似ていてリメイクか?と思いつつも、元ネタのゲームは2015年初出みたいだし、両作の製作開始発表時期とか見ていくと関係なさそうでもあり、ま、面白きゃいいか、と気持ちを切り替えて鑑賞。結果、「ウィリーズ」とは大いに似て非なる作品として楽しませていただきました。ちなみに元ネタのゲームについては全く知りません。 予告編からすると何だか訳の分からないままに繰り広げられる惨劇、かと思いきや、ひとりの狂ったオヤジの凶行だったとは。主人公の抱えるトラウマは、途中まではサイドストーリー?あんまし本筋とは関係ない?と思っていましたが、ちゃんと伏線回収しました。細かな点も含めて、ストーリーとしては上手く纏められていると思います。 敵役として登場する叔母とその関係者たちが、早々に死亡フラグが立ってアニマトロクスたちの餌食になるあたりは結構痛快な展開。(子守りの女の子だけは可哀そうでしたが)意外と犠牲者は少なく、最初の警備員を入れて作品上は6人?と思いきや、実はアニマトロクスの中には犠牲となった子どもが入っていたとは。そして、彼らに気に入られたかのようなアビーは実は獲物として迎え入れられていたとは。 気になったのは、とどのつまりアニマトロクスたちは何者?という点。マイクの夢に登場する子どもたちの亡霊の意思で動いている?それともイカれたオヤジの技術の結晶?まぁ、作品中では亡霊の仕業みたく推測してますけど断定的ではないし。ありがちな悪魔とか魔物とかの憑依ではないようですね。その辺は説明的になってもよろしくないのでしょうけれど、もう少しスッキリしたかった部分です。 とは言え正直楽しめました。ヴァネッサ役のエリザベスさんのナチュラルな魅力(どう考えても傷が癒えたらマイクとゴールイン)に+1点の7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-13 14:14:59)《改行有》

8.  哭悲/THE SADNESS 《ネタバレ》 ヒドいですね。観る者を選び過ぎな表現・演出とでも言いましょうか、単に「グロい」と言うだけでは収まらない根の深いグロさを感じます。 作り手の伝えたいテーマは、人間が本来的に内に秘めている凶暴さ、残虐さ、横暴さ等々、所謂狂気への警鐘でしょうか?だとしても、それを伝えたい目的は何なのでしょう? 何より、どんなテーマ性があるにせよビジュアルに依存し過ぎな表現方法としか言いようがありません。必ずしもリアリティを追及している訳でもなく、見る者の恐怖心、或いは嫌悪感に的を絞った執拗な刺激。ある種のデフォルメと言っても良さそうです。 感染パンデミックで崩壊していく世界をゾンビ映画風に製作した作品。敢えて「風」としたのは、ここに登場する感染者たちは死んではおらず生きている。まぁ、ゾンビだってある意味「生き返っている」=「生きている」訳ですから、本作はゾンビ映画の亜種とでも言いましょうか。いずれにしても、もし本作のテーマが前述のとおりだとしたら、何故「感染」や「ゾンビ」をキーワードに製作したのか?些か短絡的ではないのか?無茶しやすくて手っ取り早い題材だから?どうにも理解に苦しむところです。 既にレビューされている方もいらっしゃいますが、台北市の各部門等、行政が協力していることも謎。一般的に自治体や公共機関が後援や協力をする場合、当然要綱等に照らし合わせた内部的な手続きを行った上で意思決定するわけで、だとしたら何をもって協力したのでしょう?本作を公開することで自治体や住民に公の利益を供するとでも言うのでしょうか?謎です。 鑑賞要注意の作品。個人的には全くもって受け入れ難い作品ということで個人的最低点としている1点とさせていただきます。 (追記) 肝心のタイトルについて触れ損ねていました。感染者の流す涙の意味については作中で研究者が説明していましたが、やりたくはないけれど抗い難い衝動には勝てないことが落涙に繋がっているというようなことだったと思います。やりたくないからやってしまうことへの贖罪の涙、と言うことでしょうか?ごめんなさい、ホントはこんなことしたくないんです!みたいな。であれば、テーマを際立たせる効果的な演出かとも思えますが、全ての感染者が涙してる訳でもなくイマイチ弱いかな、と。タイトルにしているわけですし、そこをもっと掘り下げて欲しかった。きちんと意味付けして欲しかった。そんな印象が残りました。[インターネット(字幕)] 1点(2024-09-11 22:15:20)(良:1票) 《改行有》

9.  キラー・ナマケモノ 《ネタバレ》 封切り当時に気になっていたけれど観れなかった作品。B級C級トンデモ映画が好物な私としては、どう見ても癒し系ののんびりしたナマケモノが連続殺人鬼というシチュエーションだけでもう観ずにはいられないというわけで、アマプラ配信を知ると同時に鑑賞しました。 あえてアニマトロニクスのパペットを全編で採用したサイコナマケモノ。可愛かったり恐かったり、当然の如くリアリティ低めながらなかなかどうして見応えがありました。必要以上にグロ描写をしていないのも正解かも。PCやスマホを自在に使い、果てはクルマの運転までする姿(しっかりシートベルトをして信号を守りながらもスピード違反でパトカーに追尾されw)には、パペットだからこそのおかしみが感じられ、大真面目な恐怖シーンもなんだかほのぼのとさせてくれます。これならば「G」というのも理解できます。 と言う訳で、どう考えてもくだらない本作ではありますが、「最終絶叫計画」的に有名ホラー作品のパロディも挿し込まれていたりして、思いのほか楽しめてしまいました。強いて言わせていただければ、ヒロインやライバル、そして女子大生たちに正直なところ華を感じられなかったこと。基本的に学園ドラマの設定なのですから、パーティシーンにせよ何にせよ、もう少しキャピキャピ感と言うかキュンキュン感と言うか、そんなビジュアルが欲しかったです。 そのあたりのマイナス要因を感じつつも、短い尺も功を奏してあまり低評価は出来ませんでした。6点献上です。 ちなみに、原題の「Slother」は「Sloth」(ナマケモノ)と「Slaughter」(虐殺)を合わせたダジャレ的な造語なんですね。つまりは「殺人ナマケモノの館」といったところでしょうか。邦題は、「キラー○○」という他作とまるでシリーズものみたくていい感じ。[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 15:52:26)(良:1票) 《改行有》

10.  ムーンシャーク 《ネタバレ》 うわ~、チープ!これがいいんですよね、アサイラムワールド! 兎に角チープ。ストーリーそのものは決して嫌いではありませんが、それを映像化するうえでのチープさ加減はハンパではありません。これは予算がないからなのか、それとも確信犯的なのか、或いは予算のなさを逆手にとって武器にしているのか?個人的には「これぞ魅力!」として受け入れています。原題も良いですね。差し詰め「月のサメ側」? 旧ソ連の秘密研究施設。うっかりブリキのバケツを水槽に落としたらそれが原因かどうかわからないけれどフェンス破損、ハイブリットたちが踊り出る。サメ人間の造形がいいですね。種類がいろいろだったりボスは超グラマーなメスザメだったり、遊んでくれてます。 NASAのシャトルっぽいロケット。操縦したことのない科学者が準備もしていなかっただろうにいきなり発射。ベルトも何もしていないし。そして月まで操縦。もう何でもありです。このまま書き連ねるとおそらく殆ど全てのカットについて解説やらツッコミやらしたくなるので自粛です。 パクリ的作品が多数を占めるアサイラムものの中では、本作は純オリジナルと言っても良さそうです。(私が元ネタを知らないだけかも)奇想天外と言うか滅茶苦茶出鱈目と言うか、好きじゃなきゃ観れない作品。かなり甘過ぎを承知で6点献上します。 続編を匂わせるラストシーン。作る気があるのか?それともお約束的に纏めたのか?万が一続編があればまた観てしまうことでしょう。[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 13:25:35)(良:1票) 《改行有》

11.  ディスクワイエット 《ネタバレ》 瀕死の状態で搬送された主人公が、さしてダメージを感じさせない身のこなしで襲い掛かる危機から逃れていく。既にこの段階で「あ、よくあるアレ?」と正直なところ思ってしまいました。 結局思った通りそうなんですけれど、死の淵を彷徨う主人公が、例えて言えば三途の川を渡るか渡らないかの姿を院内で登場するキャラたちとの絡みの中で描いていく作品。ホラーではありますが、目を覆うような恐さやグロさはないです。 最初の登場キャラである同室の老人が一番恐いですね。本当にあんな華奢な老人が猛スピードで力強く襲ってきたら、茫然として固まってしまいそうです。他のキャラたちにもそれぞれハッキリと役割があり(階段の少女だけは若干??)、解りやすいストーリーだと思います。 ただ、エンディングは個人的にはスッキリしないかな。死の直前に愛妻に送ったライン。妻はその場では気付かないのですけれど、アレはおそらく現実の出来事。それまでの全てが主人公の脳内の物語、または魂の物語で帰結しているのに最後の最後に妻に現実的にアプローチしている。ある意味、救いようのない悲劇の中に灯る小さな救いの光であって本作ならではの演出なのかも知れませんが、ここは主人公の世界で完結して欲しかったところです。6点献上します。[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 10:44:06)《改行有》

12.  真実の穴 《ネタバレ》 東南アジア発のホラーには、邦画ホラーや洋画ホラーとは異なる独特の雰囲気(=魅力)がありますね。本作もどことなく邦画ホラーの湿気に通じるものを感じるものの、邦画とは少々異なる味わいが楽しめます。素朴、と言うとちょっと違うかも知れませんが、作り物ではない自然な恐さとでも言いましょうか、生活感は近代的でありながら語られる恐怖は少し時代を遡るような感じがします。 少し前に洋画ホラーで同じような壁の穴を扱った作品を観ましたが、そちらはもっとグロテスクかつエロティックな描かれ方でした。それはそれで面白かったのですが、本作の穴はそれと比べれば相当に控え目。直接的(攻撃的)な恐さというより心理的な恐さです。洋画ホラーとアジアンホラーの違いがよく解ります。 壁の向こうに見える世界。それは現実とは時間も空間も異なる異世界。穴は過去の悲劇を語りかけて来る。じわじわと家族の秘密が垣間見えて来ます。祖父母が、そしてマイが隠し続けて来た秘密。マイが実家を飛び出して以来、過去の怨念は出口を失っていたのでしょう。そこにやってきた姉弟。恨みを訴えるには最適な二人です。祖父母には見えなかった(見ようとしていなかった)壁の穴は二人に真実を見せようとし始めます。 願わくば、もう少し尺を短く出来なかったものか。ピムをものにしようとしているパットの悪友のエピソード。ピムの部活のエピソード。物語全体を見たときに、これって必要なエピソード?と思えてなりませんでした。二つのエピソードを絡めてまで描く必要があったのかどうか?本筋だけで十分楽しめたのでサイドストーリーが余分に思えてしまいました。 とは言え、じわっと来る恐さが光るタイ発ホラーに7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-05 16:40:22)《改行有》

13.  ノー・ウェイ・アウト 《ネタバレ》 前半から中盤にかけては、不法移民?密入国者?の貧しさ、逃れようのない苦しさがジワジワと画面から溢れてきて息苦しいような絶望感が伝わって来ました。終盤にならないとヒロインがメキシコでどんな辛い暮らしをして来たかが解らないのが少々残念。少しだけ頭出ししておいてくれればヒロインに感情移入しやすかったかも。 そして、このまま社会派風味のホラーの線で行くのかなと思いきや、冒頭の遺跡発掘シーンが繋がって来てオカルト風味に。あの「箱」の虜となった親子二代。更には何とか戦い抜いたかに思えたヒロインも結局は逃れられなかった、取り込まれてしまったということですね。折れていた足が突然治り、身体中に力が漲り、心も安らいで行く。それはある意味、彼女が求めていたものだったのかも知れません。バッドエンドなのかどうなのか?やっぱりバッドエンドなのでしょうね。 ありがちなシチュエーション、そしてプロットと言えるかも知れませんが、出演者の真に迫った演技と思いっきり不気味な演出、そして最後に登場する怪物なのか悪魔なのかそれとも人間の欲望の具現化なのか、いろいろ解釈出来そうなクリーチャーの気持ち悪さが相まって、短めの尺ながら見応えのある作品でした。[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-02 16:53:07)《改行有》

14.  もう終わりにしよう。 《ネタバレ》 シンプルに言えば、これがチャーリー・カウフマンという作り手の作風、或いは芸風ということなのでしょうか。嫌いではありません。純粋に不条理劇であったり哲学的であったりする作品は好物です。ただ、本作はちょっとそうした好みとはすれ違う感じでした。 原作未読(現在取り寄せ中)、公式のあらすじだけを予備知識としての鑑賞でした。なので、序盤から中盤まで、ひとりの女性(名前は特定出来ず)の脳内劇(自己の客体視的な)なのかなと思い「これは好きなやつかも!」と見進めていたら、実は冒頭に登場していた老人(高校の用務員)がキーマンで、終盤にかけてその視点から一気に畳みかけて来るとは。 あらすじに気を取られて先入観を持ってしまった自分自身のせいではあるにせよ、まんまとミスリードの罠にかかった感がして暫し興覚め。そうなると、意味深で興味深く耳を傾けていた会話劇が、退屈かつ冗長で妙に空々しくさえ思えたりしてしまいました。 観終わってみれば独特の味わいがあり、登場人物の放つ言葉の一つひとつや一挙手一投足から目が離せず、余韻の中で反芻する楽しみもあり、少なくとも決して駄作呼ばわりは出来ない緻密で技巧的な作品なのかなと思えるものの、何か素直にストンと胸に響かない作品でした。ちょっと期待し過ぎたのかも。 原作を読んでみて何か感じるところがあれば、後日追記したいと思います。[インターネット(字幕)] 6点(2024-08-25 13:43:38)《改行有》

15.  ガンパウダー・ミルクシェイク 《ネタバレ》 これはハマりました。個人的にはコメディとして鑑賞。だって強過ぎるし殺し過ぎるしお約束の大行列だし。理屈は要らないですね。楽しけりゃいい!という作品でした。 ストーリーはストーリーと呼ぶべきなのか微妙なぐらい意外性なし。何回観ただろうかと思えてしまうぐらいの鉄板的物語。ただし、随所に盛り込まれている小ネタや小技やウィットに富んだ掛け合い。アイディア満載の演出にはただただ納得。 登場する女性たちの個性際立つ魅力からは目が離せないし、都合の良い時だけ子役的に使われてる子役の魅力も最高。要塞的図書館の中では飛び道具を手放して戦いつつ、最終決戦では只管ぶっ放すばかりの戦法なんて無茶苦茶過ぎてもう堪りません。マデリンは死なせないで欲しかったけど。 ラスト。サムはネイサンを撃つ気はなかったんだろうな。どうのこうの言っても運命共同体と言うか腐れ縁と言うか。脅しのようでいて脅しになっていないような台詞。 兎にも角にも手放しで楽しめたので満点!と言いたいところですが、自分のレビューの過去満点献上作品とのバランスなんてことを気にしてしまい、優柔不断ながら9点献上します。あ~面白かった♪[インターネット(字幕)] 9点(2024-08-23 11:19:22)《改行有》

16.  aftersun/アフターサン 《ネタバレ》 あまりにも淡々と進む物語。ほのぼのとした父娘のヴァケーション。娘と二人きりでこんな風に仲睦まじく休暇を過ごすなんて何て羨ましい!などと呑気に眺めていました。 でも、何か引っかかるんですよ。時折挿し込まれるカット。父親の心の闇を映し出すようなカット。この平穏な時間、幸せな日々はある日突然崩れ去るのでは?という漠然とした不安。 ラスト近くのシーンでは、娘を置いたまま夜の海に走り出す父親の姿から「もう彼は帰らないのか?」とさえ思ってしまいました。一方、現在のソフィの表情からも不安しか感じられません。古のビデオの中に残る父の姿から彼女は何を見出したのか? 愛する父親との忘れ得ぬ幸せな日々。永遠に続いて欲しい濃密な時間。しかし、その裏側でじっと息を潜め続けていた父親の心の闇。思春期だった娘。そして今、その頃の自らの姿を見つめ直しつつ気付いてしまった父のもうひとつの素顔。 シンプルな構成の作品の中に塗り込められた人の心の在りよう。難解?或いは作品世界に入って行くにあたってのハードルの高さ?観る者を選ぶ作品?それとも観る者が選ぶ作品?個人的には余韻を楽しめる好きなタイプの作品ですが、賛否両論なのでしょうね。[インターネット(字幕)] 7点(2024-08-17 22:52:51)(良:1票) 《改行有》

17.  バード・ボックス:バルセロナ 《ネタバレ》 前作の世界観をそのまま引き継いだスピンオフ作品。またしても具体的な「それ」は登場しませんが、エイリアン的存在ということを匂わせるものはあります。ただし、(「バイオハザード」的な)ラストシーンでより具体性を持たせつつも、基本的には正体不明・実態の有無さえ不明。見えない恐怖は続くといったところでしょうか。そういう意味で、前作同様の楽しみ方の出来る作品ではないかと。 ただし、前作との大きな相違点は主人公の立ち位置。主人公父娘(一括りにして良いものか?)は追われる弱き存在ではなく、追う存在。端的に言えば「ヴィラン」に他なりません。序盤でそのことが露呈してしまい、観客としては大いに混乱しました。確かに愛する娘を置いたままの行動としては異常ですし特に気遣う様子もない。「こりゃ変だぞ?」と思った時には惨劇が始まってしまう。何故?そりゃあ言うまでもないことですね。主人公はあっち側の人だったという早々の種明かし。ま、そのくせ冒頭に襲われてタコ殴りにされるっていうあからさまな目くらましをいきなり挿し込むのは反則気味ですが。 何にせよ個人的にはその点(主人公=ヴィラン)が一番気に入らないというか、だからこそのスピンオフと言われてしまえばそれはそうなのかも知れませんが、やっぱりこの状況設定の中での主客逆転では感情移入のしようがありませんでした。 ラストシーンになってやっと感情移入出来そうな雰囲気も無きにしも非ずですが、時既に遅し。極度の感情変化が感染?を妨げるといった理屈付けも空回りするばかりでした。 続編の在り方としては面白いのかも知れませんが、もう少し何とかならなかったものか?今ひとつ入り込めなかった残念な続編でした。[インターネット(字幕)] 5点(2024-08-17 22:29:51)《改行有》

18.  でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード 《ネタバレ》 実に罪がなくて毒がなくて安心して観ていられる動物もの。あくまでもファンタジー、夢物語。どうしてデッカクなったの?とか、デカ過ぎてアパートのドアから出れるわけないし、とか、現実に照らし合わせて疑義を申し立ててはいけませんね。 涙なしでは観ていられないような動物ものは多々ありますが、実話ものとか感動巨編とかだと逆にお約束感が強過ぎるように感じてしまい、個人的にはイマイチ感情移入出来なかったりしてしまうので、フィクションに徹した本作のような作品の方が好みですし感動もしますし何なら泣きます。 子犬が巨大化するというアイディア一発で突っ走ってしまったという感は否めませんが、自称トリ馬鹿の私は、昔から愛鳥が100倍ぐらいになってくれたら羽毛に埋もれて日々安眠だなぁなどと思うこともしばしばあり、この巨大化アイディアには賛同するところです。加えて、小さくてもデカくても可愛いクリフォードに免じるという意味も含めて7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2024-07-31 23:14:35)《改行有》

19.  キル・ミー・ダーリン 《ネタバレ》 ほのぼのとしたラブコメ。ポーランド映画、特にコメディは殆ど観たことがないのですが、コメディ要素の雰囲気と言うか流れ方と言うか独特の「間」のようなものが感じられて、アメリカ製のコメディや本邦のコメディとはだいぶ異なる味わいですね。勿論、本作がポーランド製コメディの全てということでもないのでしょうけれど。 基本的に悪人は登場しないし、主人公夫婦も人を疑うということに縁のない、と言うか向かないタイプ。最初から詐欺師フラグ全開の金庫屋(本当のところ何屋なのかは不明ですが)ぐらいが悪役ですね。それだって奪われたのが泡銭だと思えば被害によって二人の生活が変わる訳でもないし、それどころか子宝まで授かってるハッピーエンドだし。そして、アホな役回りを一手に引き受けている感満々の悪友二人だって、実は殺意なんてない訳ですし。 教訓めいたテーマが顔を出しそうで出さないあたりも含め、殆ど毒気がなくて少々物足りなささえ感じてしまうものの、これはこれでホッコリしてたまには良いかなという良作でした。[インターネット(字幕)] 6点(2024-07-30 10:09:37)《改行有》

20.  エクスペンダブルズ ニューブラッド 《ネタバレ》 この手のシリーズは回を追うごとに劣化してしまうのはある意味仕方のないこと。主要なメンバーがベテラン化していく中、アクションのレベルを維持するのだって相当大変。製作費の殆どがギャラだったりしてその比率が右肩上がりだったりもするでしょうしね。 それでも作品としての質を維持する為には、メンバーだったりストーリーそのものだったりに新たなアイディアとかが必要でしょうけれど、本作の場合には力業で王道を貫くと言うか、言い方が悪いかも知れませんが旧泰然としたテイストを貫いています。 ただ、B級アクション作品好きとしてはそこが堪らないとも言え、個人的には大好きジェイソン君とトニー君がタッグを組んで大活躍というだけで大満足してしまいました。 え゛~!ここでスタローンとお別れ?亡骸目撃してるし!というのはものの見事にラストで予定調和。ガルシアさんの黒幕フラグは冒頭から見え見え。等々、シンプルで解りやすいストーリーはB級アクションの必須条件。何も文句は言いますまい。 ラストに明かされる身代わりジャンボ・シュリンプさんは憐れと言うか、完全に人殺しじゃん!犯罪じゃん!と思いましたが、この手の作品では悪党や敵の命はペラペラに軽く扱われるので仕方なしといったところでしょうか…。 グロめの戦闘シーン、殺戮シーンがてんこ盛り。良い子には、否、悪い子にはもっと見て欲しくありませんが、あくまでエンタメと割り切って楽しむという視点での7点献上です。[インターネット(字幕)] 7点(2024-07-23 11:39:57)(良:1票) 《改行有》

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