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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 初めて観たのはDVDだった。 そして、それを買うとウォンカのチョコが付いて来た…うん。 でも、驚くほどに甘くて美味しかったと記憶している。 ――チャーリーとチョコレート工場(2005年) もう「凍えるような寒さ」と言えば、この映画の情景が浮かぶ。 それがチョコの甘さで溶けていくような風景が好きなんだよな…。 その佇まいを観せる映画なので、良かったら観て欲しい。 いや、既に観た人は、想い出すって意味ででも。    *   *   * やっぱりティム・バートンは素晴らしい。 高い芸術性と、腕のある監督業の両立を魅せてくれる。 しかし、この”現代の童話か?”と思わせてくれるキャラクターが秀逸。 何よりも、ウォンカーのチョコレート工場に招かれた子供たち。 そして、そのバカな家族が紹介される様が滅茶苦茶に面白い。 うん「子は親の鏡」とか「背中を見て育つ」とか聞くけど、まさにそれを表現。 何にしても「人の家をジャッジ」するときゃ、誰もが冷静だが…自分の子供に対しては、そうもいかないくらい熱心……だから親なんだろうね。 ――そして、アレ。 出てくるチャーリーの家族が最高なんだよ!マジでっ! あのお爺ちゃん、お婆ちゃんらが異常に可愛いし、(人生経験からか)優しいのがツボだったし、中でも一緒に工場に向かう「ジョーじいちゃん(デヴィッド・ケリー)」が最高だったなぁ…。 んで、ジョージおじいちゃんは永井一郎氏が吹き替えをしててさ? 当然、この声が素晴らしくて、ずっと観て・聴いて来た身体に沁みついてるのを実感。 いや「サザエさんの父さん」は永井氏じゃなきゃなー、と改めて思う。 また、カツオを怒る声が聞きたいくらいだ。 簡潔に言うと「家族の愛」もテーマの一つ。 ウォンカが、ずぅぅぅぅぅぅぅっと心の奥に仕舞いこんでいる父親「ドクター・ウォンカ(クリストファー・リー)」が最高だ。 何ちゅう配役だよ、さすがティムバートン!俺は最初観たときゃ泣いたし! しかし、最初に観た時の印象は10年以上を隔てても、当時のままに解放されてゆく。 当時から想ってたが…ウォンカの狂った様を観てると…アレだ! ――君、もしかして正体はジョーカーか? なんて、思ってしまう程に狂気的な存在だったけど、話が進んで行くと、色んな家族を観た事で段々と氷解してゆく。 最期にはチャーリーと、あそこまで心を通わせてるってのは相当に素晴らしい。 俺は、こういうベタなのにも弱いんだよなーと再確認……いや、チョロいわ。 ずっと昔に「夢のチョコレート工場(1971年)」も観たけど、小人族のウンパ・ルンパだっけ? あの表現方法の発展って言うか「近代映画的なCG技術」を観て…当時、リメイクでも映画の進化のさせ方を知ったのも思い出す。 いや、顔が全員同じで(オマケに南米系っぽいんで)スター・ウォーズ/エピソード2の「クローンドロイドかよ!」って思ったけど。 ともあれ、うん。 過去の「世界名作劇場」を観た後のような、胸の暖かくなる気持ち。 そんな、暖かい気持ちを感じさせて貰った。 ダークでありつつ、温かい気持ち… そんな映画を操るティム・バートンを称えたい。 素晴らしいなぁ、本当に。 .[ブルーレイ(吹替)] 9点(2023-01-25 21:36:01)《改行有》

2.  釣りキチ三平 《ネタバレ》 良い映画なんだ!間違いなくさー! けど…少し足りないと思ってた。 いや―――じゃあ、何が足りないか? 作品関係者に言いたい…声を大にして。 まず、「原作の三平」をよぉぉぉぉぉぉく読みやがれ。 あの漫画の素晴らしさってのは…いわゆる「王道のジャンプ式」じゃないところ。 段々と敵が強くなり、モンスター化する要素が殆どない。 ――例えば、だ? 小さい魚では「タナゴ(1~2センチ程度)」が出てくる。 そして最大で「ブルーマーリン(1トン直前!)」が出現。 此処に「謎の怪魚」や「(日本だけじゃなく世界各地の)地方の釣り」も挟むので、漫画としても奥が深くなるって寸法。 いや素晴らしいっす矢口先生! 更には、三平の凄い所は、それら魚の登場がランダム。 それぞれの釣りの「楽しい箇所」ってのが確りと描かれてるから読んでても飽きないし、それぞれの釣りに「本格的だな~」と思い、憧れちゃうのが素晴らしいのだ。 そんな釣りキチ三平の映画だが…発表当時も勿論観た。 けど、もう一回観ると更に楽しく閲覧できたのも事実。 うん、俺的には結構好きな映画なんだよな…マジで。 キャストについては、あのキャラを実写化するに当たって(俺は)特に問題はないと思ってる。 取り敢えず、映画に対しての感想をザーッと並べてみよう。 ■■【良い点】■■ ●キャストと背景● 基本的に凄く好きな、秋田の田舎な雰囲気を醸し出している。 三平君が棲んでる場所の空気感、湿気まで感じられて俺は凄く共感した。 そして三平君を演じた須賀健太君、魚紳さんを演じた塚本高史さん、そして…ユリッペをいい意味で田舎っぽく演じた土屋太鳳ちゃんが良い感じ。 そして、一平爺さんを演じてるのは…渡瀬恒彦さん。 まぁ、原作的な見た目は”大滝秀治”が究極に似合うと思うけど…ただ、やっぱり芸達者な渡瀬さんが素晴らしい演技でカバー。 あの目線や表情が最高で、観ててニヤニヤ出来てしまった。 いやー…映画を支える役者の演技って本当に凄いんだなーと改めて思う。 最初の「鮎の友釣り」のくだりは、俺的には原作の三平らしく好き。 コント赤信号(解散したんだっけ?)の小宮孝泰さんも楽しそうに演じてたし、釣り対決のシーンは相当にリアリティーを感じた。 全員に言えるけど、キャラクターの特徴を継承しつつも「現代風なアレンジ」も有ったりして納得が出来たかな。 もう少し魚紳さんが凛々しいイメージだけど、それで通すと、一気にストーリー的に物事が解決しそうだから…まぁ、しゃーない。 あと、CGを担当した白組さんについて。 魚の動きや、通常画面でも泳いでるところを見せたり…あれは相当に釣り人独自の視点を強めて感動した。 昔、仕事を何度か白組さんとは、させて貰った事があって当時から技術的には感動した会社だった。 あと、行政関係の仕事をした時に、当時の小川社長とよく打ち合わせさせて貰ったなぁ…元気でやってらっしゃるんだろうか。 ともあれ、凄く素晴らしい仕事を、今もされてるのはエンドクレジットなどで社名を観ると…(何故か)嬉しくなってくる。    *   *   * ■■【ダメな点】■■ ●最後の怪魚との釣りがダメ●。 さて、簡潔に書くと…本作のクライマックスシーンの怪魚への釣行。 ここがもう、相当につまらなかった…いや、マ・ジ・でっ! この当時で考えたらCGは凄く頑張ってると思うんだが、釣りを知らない演出のせいだろう。 それと、フライ・フィッシングは(魚が掛かっても)リールを巻かんよ! あと、「怪魚を釣ってる時に、背中に乗せる」とか…釣りキチ三平を勘違いしてると思う。 あの描写は、原作でもそういうシーンがあるからって、思い付きで入れちゃダメ。 原作では、リアリティーのお陰で成り立ってたけど…実写にすると滑稽になるっしょ? まず、「糸が切れたら終わる!」これが釣りの黄金鉄則! そこをグラつかせる描写は、三平には絶対に入れるべきじゃない。      *      * ああ…色々と書いちゃったけど…いま思えばアレだ。 本当に――矢口先生は凄い人だった。 作品を通じて、本気で子供の未来を考えてくれた。 だから長期連載した三平君と一緒に、俺たちも成長できた。 心の底からそう思うんだ、本気で。 人間と世界の関わり方…そして地球は水の世界だと。 矢口先生と三平君に教えて貰った。 矢口先生、本当に有難う! 釣りキチ三平は…俺のタカラモノです。 .[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-01-23 16:26:36)《改行有》

3.  スリザー 《ネタバレ》 2本同時に観たんだけど、まずはジェームズのガン監督の方から。 ざっと感想を(嫌な感じの書き方だけど)述べさせてもらうと…  01「ザ・フライ」     +  02「ゾンビ」     +  03「エイリアン」 上記の集合体映画ってイメージだった。 いや、こういう並べ方って、個人的感覚なんか皆バラバラなんだから絶対に良くないんだけどね。 ただ、想ったよりも人間ドラマな部分があり、ビビったのはアレ。 主人公系の人間と脇役系のキャラクターって「顔の造形」から選別して選んでるなーと直感してしまった。 ともかく、脇役系の人間は、顔の特徴があり過ぎなイメージ…簡潔に言うとブサイクばっか。 それと、顔に少し怖いメイクをしてる老人がOPに出てきてて「後から出て来るんかな…」と思ったけど、そうじゃなかった。 いや、何か意味があったのかな?言い知れぬ不穏さは十分に残ったけどさ…。 まぁ、予算でシーンの長さを決めるのも、どこか予定調和だし、コレはこれでいいと思うけど。 しかし、やってくれるなぁー、ジェームズ・ガン。 この時代から「確りと自分の芯を見せてる」ってのは非常に秀逸だろう。 作品に監督独特のパンチが効いていて、全部好きだなぁ…マジで。 癖になる作りだから、嫌いな人も(随分と)居るみたいだけどさ。 それと、俺が結構好きになってる俳優だ出てた。 その名は「マイケル・ルーカー」だけど、彼が大物になる前の作品だから…もう弾ける弾ける。 もう過去から、渋い脇役で責めてるなーってイメージだし、ウォーキング・デッドでも演技が光ってたのを想い出す。 いや「悪人ヅラなのに人の良さも残す佇まい」で演技できるって…凄い役者だなーと思ったり。 この映画でもいい演技を見せてたし、アレだ。 以降は結構、監督から可愛がられてる気がするし作品には出てるのが分かる。 しかし、ラインナップを見ると本当に色んな役を当初からしてたんだね。 ともあれ、見直すと全然悪い奴じゃないんだよな…この作品では。 別に浮気をしてた訳でもないし、隕石落下の寄生生物にヤラレてからの展開なんだし。 ともあれ、純粋に人間が(寄生されたと言えど)欲望に負け、身体が変化してゆくってのは「ザ・フライ」的ではあるし、その考えや思考を「産み落とされた寄生生物」全部が共有してるってのが堪らんね…。 故に「ゾンビ」的な怖さがあった。それも共有意識を持ってるんで余計に具合が悪い。 尚、口から緑のゲロを「エイリアン」的に吐くけど…そこは、もっとしっかりと設定を決めるとか描写した方が良い。 掛かると溶けるってのも、吐く前の人間が耐えられないだろうし…だったら麻酔が掛かるとか、催眠が有効になるとか…色々あるでしょ。 何にせよ、俺的には過去の映画を想い出しながら、それを結合させてる姿勢ってのは嫌いじゃない。 まぁ、監督は「したい事」を全部できる訳じゃなく、制作側の意向とかもあるってのは、ちょっと映画界を知ってりゃ解る事だしね。 そんな中、お疲れさまでした……ガン監督。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-01-03 18:00:43)《改行有》

4.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》   この映画、創った奴らが一番ダーク。 2000年だっけかなぁ……確か大阪に帰郷した時。 昔、仲が良かった女友達と行く予定だった、この映画。 色んな想い出が追従して、ずっと観てなかったんだわー。 でも、大学の生徒から感想を聞かれたんで観ない訳にいかんから急遽Amazonで購入して、閲覧したんだが… …うぅ――ん…(色んな意味で)すげぇ映画だった。 全てが「人を不快にする為に作っている」ってのが、さ。 悪いけど…この映画で俺は、一切っ!…感動なんざしなかった。 もっと言うと、不快感極まりない! 俺は、不快映画の頂点と(個人的に)想ってる「異端の鳥」や「炎628」、そして「エレファント・マン」ですら作品としての完成度は高いと思ってる。 けど、この作品は最高のスタッフ、キャスト、そして技法を使いながらも、人間の感情を不快にしようとしているのがミエミエなんだわ。 まず、カメラは「手持ち撮影」で、観てると酔ってくる始末。 俺は前に「ノロイ」を映画館で観てて、気分悪くなってトイレで吐いたのを想いだしたくらい。 あんときゃ「本当に呪いに掛かったんかな?」と思ったわ。 それはそーとして、カメラの動かし方も、まーた最悪で、その動作方向をよーく確認してたら第三者の視点になってやがんの! すなわち、強制的に「その場にいる人間」にさせられてしまう動き… そう、「主人公を助ける事など出来ない第三者として参加させらる」って意図を強く感じて最悪。 更にはミュージカル映画なのに状況が「工場内作業場」やら「電車の路線上」 そして「刑の執行場」とミュージカルダンスには不安定極まりなく、俺は最初から最後まで「大丈夫かなぁ?ケガするなよ…」って気持ちになり、ミュージカルなのに「リズムに乗って身体が動く事は一切なかった」んだけど、どーなん、コレ? ともあれ、だ。 創りが下手とか、構成がダメって訳じゃない。 最高のスタッフが集結して、全部計算した上で不快感にしとる! それと、上記の評価もあるが、うーん…。 これは仲のいい人間にしか報告してない事なんだけども… 2年くらい前……俺は持病で「眼の中で大量出血」しちゃって、視界は真っ白の擦りガラス状になり、失明しかけた。 いやー、視力を失うかも知れない!って精神状態が、どんどん心を疲弊させて、心も体もヤバくなってしまった。 気持ちも「人に迷惑を掛けたくない」、とか「見下されたら”次”がなくなる」って焦ったり…本当に側近の人間にしか報告してなかった…。 心が弱ってっから要らん妄想もする。 よーく考えたのは「両腕がない」のと「両目が失明」と、どっちが怖いか?…個人(それぞれ)に違いはあるだろうけど、俺にとっては両目が見えないってのは悪夢だなぁ~と思った。 そういや、昔に癌に掛った時、「ドラゴンボールの神豆」にもムカついたw っつーか、悲しいってより自暴自棄な気分になってたしな…。 その考えって「病人限定」じゃないだろうけど、心の状態で作品の捉え方って大きく変わるなぁーてのを勉強できた……病んでるけどw あ、でも「2.0」だった視力も、今は目にレンズを入れて(日々後退してるけど)「0.5」くらいになってる(はず)で、ここまで視力が戻った事にはアレです。 治療してくれた医者に、勇気づけてくれた仲間に、そしてあちこちに配慮してくれて人間としての正しい道を説いてくれたた姉ェちゃんにはマジで感謝してる。 健康ってのは、本当に幸せの基本だよなぁ~…と思う日々。 だから、この映画の主人公の視力がどんどん下がっていく描写が(妙に上手くて)辛かったわー……病んどるなぁ、本当にw だから、俺の気持ちも「可哀想」ってより、「もっとしっかりしなきゃダメだ!」とか「弱ってるなら人を頼る勇気も必要」とかね…余計なお世話だけど。 まぁ……作った人らはそれも知ってて、ワザと「救済できない不幸の道筋と結果」を用意してたんだろうけど…ヤな感じ。 うーん、色々と想起して、嫌な気持ちになった映画だったなぁ…。 ともあれ、映画ってのは…神経を集中して観る人がいる。 創った人間の意図や想いよりも、強い気持ちで観る人もいるんだよなー。 面白い作品を創作できるよう努力するのは、クリエイターとして当然の義務だけど…なんつーか、もっと強く意識して、心掛けなきゃなんない事ってのもあるんだな、と考えるきっかけになった………かな、多分。 それより創った奴ら…ダーク! ダークすぎる!暗黒面が酷いッ! 皇帝閣下に心をヤラレたんか!ライトサイドの心はどこに?! つか、シスの一員かよ! ミディ=クロリアンが足りなすぎ![ブルーレイ(字幕)] 5点(2021-01-23 23:14:02)(良:1票) 《改行有》

5.  エクソシスト ディレクターズカット版   いやー…エクソシストを観終わった…。 しかし、もう何度くらい観ただろう? 幼少の頃……震えながら観てた時期から数えても、もう相当な回数だ。 それなのに、未だ新鮮な恐怖を得てるってのは、やっぱりこの映画が「本物」だからなんだろうと思う。 映画の中でメリン神父が言う。 「(彼女の)中に居る悪魔は多数を装っても一人だ。  決して悪魔に騙されてはならない。  会話をするな、必要以上の言葉を交わすな。  奴らは嘘に真実を織り交ぜて、我々を混乱させる。」 多数を装いつつも、実は悪魔は単独……なるほど。 嘘に真実を入れる…まさに詐欺やペテン師の極意だなぁと納得。 そして、この映画は「神秘主義」でありながらも「科学的」な側面を見せる。 ある意味この映画自体が「エクソシストに出てくる悪魔的」とも言える。 混乱させる、惑わせる「本物」であるがゆえに、両極端の視点を決して捨てないのだろう。 作品に、デミアン・カラス神父が居る。 年老いた母親を想い「何とかしてあげたい」との葛藤がある。 そして、精神も疲弊してるせいか信仰にも疑問を持ちだした。 いつも疲れた表情を見せているカラス神父。 そのデミアン・カラスが、ただただ切なく、そして悲しいのは…きっと俺の年齢が彼に近くなったのもあるのかもしれない。 母親の件も…職に対する信仰の件も…うん。 この年齢になって考えてない奴は、きっと居ないだろうから…彼の疲弊が痛いほどに伝わってくる。 そして冒頭から出てくる「シルバーのメダル」がある。 これは、カラス神父も付けていたんだが、紋章はイエスを抱くヨセフの姿だった。 たぶん、これは「父性」を表現してるのかな、と思えた。 悪魔に憑依されたリーガンも、カラス神父も母子家庭というのは同じだから、そこに「作品の根底となるテーマ」が隠れている気がしてならない。 いやー、やっぱりすごい。 年齢を重ねると、作品から受け取れる精神情緒も、日々の生活で得てた情報から新発見がある。 50代で新発見できるってのは、本当に凄い作品だなぁーと思う。 なんにせよ、この作品が如何に凄い「本物」なのか?…その監督に焦点を絞ろう。 そう、本物の中の本物…「ウィリアム・フリードキン」監督。 この「本物」の意味は、本当に「何かに、このオッサン憑依されてたんじゃないか?」って意味。 あの制作時って、現在と国交もまったく違ってたし、倫理概念やコンプラもまったく違ってて「制作したい」と思っても出来る状況、許される状況じゃなかったのに、それを押し通した精神性、執念は、計り知れないほどのクレイジーさ。 例えば、ざっと… 常に少女の部屋の室温を息が白くなるように、と氷点下にするとか、当時はアメリカと国交が無かったイラクで撮影するとか。 俳優に内緒でピアノ線で引きずり倒し大怪我をさせるとか…休憩中の俳優(カラス神父)の傍で実弾を発砲して驚く表情を捉える(撮影後フリードキンは爆笑してたらしいw)とか、更にはラストで…スタッフに隠し撮りをさせた上で、本物の神父に「ちゃんと演技せぇや!」とビンタを食らわせ、動揺して落ち込む姿を捉え苦悶のシーンにするとか、まさに鬼畜のごとき所業。 アンタ、カーちゃんに怒られるで!と言いたいw けどけどけど、これだけ凄い監督でも、ずーっと着いて来てるスタッフは居ないらしい。 そりゃそーだw けど、俺は想うのだ。 確実に「映画を創る世界に狂人はいる」と。 そう、フリードキンにこそ悪魔が憑依していたのではないか?と。 ンなわきゃねーか……多分w[ブルーレイ(吹替)] 9点(2020-12-23 12:06:20)(良:1票) 《改行有》

6.  トランスフォーマー/リベンジ これは最高のバカ映画!(注:誉め言葉) SFやアクションというジャンルは男の子の夢だと信じるバカ制作陣!(注:誉め言葉) ロボ、戦車や戦闘機などの兵器、スーパーカー、古代遺跡、オッパイ!その他、一切合切の全部入り!なのに超大盛!(注:誉め言葉) この手の映画ってロボットが絶対に一番強く設定されるが、そうならず兵器や兵士との戦闘的バランスが素晴らしい。 お陰で映画撮影後に「戦車が欲しい」「飛行機が欲しい」と(もちろんロボも欲しがるが)それらの玩具を強請られた。 その辺りはさすがだなーと思った次第。 ともあれ「楽しけりゃいい」ってのを体現した中身のない映画です。(注:誉め言葉) マイケル・ベイはいつまでこんなに中身のない映画ばっか撮る気だろう。(注:誉め言葉)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-10-31 23:09:45)《改行有》

7.  ラブリーボーン 《ネタバレ》 一番期待してた映像美については俺様ちゃん的にはそこまで凄さを感じなかった。 映像の綺麗さはあるけど、どこか対象物やオブジェのスケール感が合ってない感じがして俺的にはピンと来なかったンだわ。 色彩や解像度が良くても「場」としての有り得る光景というか「臨場感」がないとやはり印象に残る風景になりえないなーと思った。 アレだったら「コンタクト」のほうがよほど風景としては印象深い。 …一方、期待してなかったストーリーというかテーマに関しては、逆に唸らせられるモノがあった。 いわゆるハリウッドらしさ(分かりやすい娯楽という意)がない。 起承転結をハッキリつけ、「目には目を、歯には歯を」って展開じゃないところが良いと個人的に思った。 例えば犯人のサイコ野郎がスージーの遺体の入った金庫を穴に捨てる時、普通のハリウッドな展開の場合は(警察や家族などに)寸前で阻止される、とか。 あと、スージー、もしくはその身内にサイコ野郎が(逮捕も含め)復讐される、とかが考えられる。 しかし、そうではなく「アホに構うと自分もアホになる」じゃないけど、復讐で後ろを向くよりも、愛した人と最後にやり残したことを大事にする。 アレほどの凶悪犯を放置し「家族の愛」や「この世界でやり残し事」など未来や人間同士が繋がりえる愛に繋げてゆく。 復讐という「罰」を与えることなく、サイコ野郎を放置する。 確かに一瞬モヤっとした気持ちになり、爽快感がないと考え勝ちだが、考え方によってはサイコ野郎は「罰」で裁かれずとも「罪」を負ってる訳だ。 そんな魂の腐った奴はこの先幸せになれる訳がないし、そいつの存在を頭から消してしまって、残った者は幸せの連鎖を繋いでゆく。 それこそが(言葉の語弊はあるが)一番の復讐だと思うし、その考えこそが永遠に繰り返す復讐の連鎖を断ち切れると気づかされた。 そこに、この映画の基本的なテーマを感じ、魂の崇高なる立ち振る舞いが現れていて、むしろ東洋的な宗教観を感じた。 以上ハリウッドの枠から離れれば離れるほど、娯楽としての爽快感を欠いてしまう。 けど、映画から生きる指針とかヒントを得ることも正しいとするならば、このようなテーマも十分に意味がある。 とりあえず、俺の心にはちゃんと残る作品として評価させてもらいたい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-01-29 07:40:15)(良:1票) 《改行有》

8.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 観終わった瞬間、めっちゃ萎えた。 評価は凄く高いので期待値って意味じゃすごく高かった。 列車まで護送するシーンだが、なぜウェイドは協力するように全力で逃げる? 部下のチャーリーも上手に仕切るだろうから立ったまま、堂々としてれば良い。 まぁ、有象無象まで巻き込んで自分が撃たれると思ったかも知れないけど、だったら身を護って屈んでも協力して走って列車に急ぐような事はないだろう。 銃撃の時にダンは隙だらけだったろが? おまけに忠実な部下のチャーリー以下を撃ち殺すって、部下としての忠義に厚い彼らを撃ち殺すって意味が分からん。 うーん、列車の着く街に到着するまでは凄く良かったんだけど。 ―――と、思ってたが色々フラッシュバックして考え直す。 まず、ウェイドは生きる事に執着しているし頭が良い。 アウトローに属しても義も知ってる。 反してダンは、ある意味死に場所を探している…家族との平和を求める反面、花道を飾れる散り際を探してる男だとラスト近くで理解。 それを念頭に置くとウェイドの不可思議な行動に説明もつく。 頭が良くて欲望の赴くままに生きてきただけど、ある意味、拘りは持つのは女を口説く所とか身に付けてる物で分かる。 最初の金品強奪のシーンでも相手を殺す事なく済ませている…勿論プライドを傷つけられたら激情に任せて惨殺までするが、飄々としても熱い男…それが彼なんだろう。 反面、ボスの場所を聞き出す為とは言え、相手を馬車ごと焼き殺すような部下達…「ボスになり変わる」とまで言う者まで居る。 ウェイドにとってダンは初めての「ブレのない信念の男」だったんじゃないか?彼の似顔絵を聖書に描いたのはそのメタファーと思える。 そんな尊敬した彼が、死に場所を探す覚悟を見せた事に(後で脱獄するけど)捕まってやろう、と思ったのかも。 あと部下惨殺については裏切りや、勘違いした者が出ないよう周期的に入れ替えてる…もしくは、すぐに殺し走り暴徒と化す事に対し、ベンと接して「こいつらじゃないや」と思ったか…まぁ、どっちか分からん。 ともあれ、矛盾は補完できるんで、それらを演出で盛り込んでたら間違いなく傑作だった。 けど(俺が当たってるかどうかは兎も角)このテの娯楽作で後から観てる奴に理由付けさせるのは良ろしく無いと個人的に思ったので、この点数。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-01-28 09:14:00)《改行有》

9.  ミスティック・リバー 人間は独りで生きていけない…だから寄り添い、家族、集落、都市、国家を創る。それって分かり合うための「何か」なのに…。 でも、この物語には結局のところ「自分を救済して欲しい」人間しか存在しない。 そう、「誰かのために」などの想いなど微塵も無い、残酷なほどキモチワルイ物語だった…。 残酷な野生と何一つ変わらず、自我を剥き出しにしているだけの世界なのに、宗教や人の習慣、奇麗事などを社会的繋がりでコーティングしている、この醜悪な人間関係よ。 そして、そんな自分も、この唾棄すべき野獣と同じイキモノだと、嫌が応でも自覚させられる…吐き気を催すほど「純な人間を描いた」物語だった。 この先…春夏秋冬幾千層、素晴らしき祝福の日差しが彼らに降り注ぐ事があったとしても…決して救いなどない。 川の底は今も光は届かず…仄暗く澱んでるのだから…。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-02-11 06:46:00)(良:1票) 《改行有》

10.  テケテケ 《ネタバレ》 いや、アレなンです。 自分にとってこの映画の存在意味は「大島優子最高!」に尽きるンです。 で、「ンな野郎が映画の感想を述べてンじゃねーよ!」って言われたらその通りなンです。 それでもやっぱ感情移入をしながら観ちまうンです。 途中、「西田麻衣も可愛いじゃねーか」とか思っちまうンですが、すぐに殺されてアレなンです。 まぁ、観終って何一つ驚きなンかなく「ああ、大島優子が有名になった時に、これって黒歴史なンかな」と 彼女の恥ずかしい部分を見たような気持ちになって少々アレな俺なンですが… 当然、そこまで「大島優子大好きだぜー、イェーイ!俺、イエーイ!」とハイテンションな俺なンで当然2も観たンです。 で、もし評価するなら、是非とも2も観て欲しいンです。 俺的には、2での彼女を観た上で評価してあげて欲しいンす。 1の評価は4っす。 2の評価も4っす。 でも、「大橋可奈の一生(つか最後)」ってのにスポットを当てると6なンです。 だから、俺は大島優子が好きなンです。(←聞いてねーよ、笑)[DVD(邦画)] 4点(2010-07-07 20:25:13)(笑:2票) 《改行有》

11.  テケテケ2 《ネタバレ》 いや、アレなんです。 この歳でAKBを好きになってしまって前作を観たンです。 大島優子はマジすか学園で最高に光るモノを持ってたンです。(御意見無用) で、テケテケに到達し、こんな瑣末なエリアにも足を踏み入れたワケなンです。 いや、前作の続きとかストーリー的にウンタラ言うのが本来の正しい映画の見方なンです。 でも、自分は大島優子演じる「大橋可奈」に感情移入してンです。 前作は正直、ンなに評価してねェーンです。 でも、この映画は「2(つまり本作)の可奈が死ぬまで」が凄ェ切ねェンです。 前作でアレになった可奈との生活のため、パートに向わねばならない母親と病院で別れ、無気力ながらも独りで岐路につこうとするンです。 けど、運命が嘲笑うのか、偶然なのか、それとも呪いなのか… トラウマとなっている「赤」を現す信号のせいで、それを避けてしまい… 気が付いたらテケテケと出遭った呪われた場所に来てしまうンです。 そこで奴の予兆の風が吹くンです。その時の可奈の表情……切ねェンです。 全てを諦めた表情なンです。 テケテケに目の前で親戚のネーちゃんの川﨑真実(も可愛い)を殺されてから、奴を呼び寄せる「赤」を見ると泣き叫ぶようになった…でも、見方を変えりゃ、それって生きたいが故の無言の抵抗だったはずなンです。 けど、諦めた表情なンです。 何もかも諦めた表情なンです。 青春の中での恋愛も、蕩けるような快楽も、全て味わう事なく… 全てを諦めた表情で悲鳴もあげずに…逝ってしまうンです。 そこに残されたのは、病院で手渡された新しい処方箋だったンです。 それが「赤いセロファンに包まれた新しい処方箋」だったンです。 俺はその時、啼いてたンです。 そして、もっと大島優子が好きになってたンです。(←聞いてねーよ、笑)[DVD(邦画)] 4点(2010-07-07 20:14:22)(良:3票) 《改行有》

12.  カイジ 人生逆転ゲーム 暴言を書かせて貰います。クソ映画です。でも、そこそこ観れます。それは何故か? 理由は原作のオリジナリティーが素晴らしい程の濃密なため、多少薄めても十分なポテンシャルを発揮するからです。 原作に触れることなく観た人間にはそこそこ面白く見えるでしょう。イマドキのTVドラマライクに作ってるし。 しかし、原作を知ってる人間には堪らないクソ映画になってると思います。 まず「人生逆転ゲーム」って…こんな他力本願っつーか、漠然とした捕らえ方をしたコピー付けてる時点で原作の根幹を理解してない。 個人的に原作のカイジに戦慄するのはタイトルのような「搾取される側」の着眼点ではない。 「支配する側」の全て満たされたが故に人を人とも思わないゲームを思いつき、実践し、それを娯楽とする「支配階級」の着眼点なのだ。 …原作はギャンブルの形を借りただけの人間のカルマを描き、今の資本主義の中に成り立つ、野生の聖書とも言えるテーマを持つ。 絶対的絶望の世の中で残酷なほどの暴力を弱者に突きつけ、そこに救済の手すら伸ばす者の居ないリアリティー。 ”それ”が無い時点で既にカイジと銘打ってもまったくの別モノでしかない。 つか、純然たるテーマを保守せずにTVドラマのお気軽さで映画を作ってんじゃねーよ。 それよりも最近の日本映画って映画と言えるのか?TVドラマの最終回をスクリーンでやってるだけだろ。 そりゃ視聴率から観客動員数を見込めるのは分かってるけど、いつの時代もメディアが衰退するのはこの流れだ。 はぁー、娯楽が氾濫してるお陰で人の持ってる時間、集中力が無くなってる昨今… 娯楽を楽しむ体力の低下が、お気軽に楽しめるモノを「良品」と勘違いさせるのかねー。[映画館(邦画)] 4点(2009-10-21 00:01:38)(良:3票) 《改行有》

13.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 リアル&残虐版マリオカートでした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2009-04-28 01:20:47)

14.  少林少女 《ネタバレ》 いやー、まずは「観る前にここのレビューを少し読ませてもらってて良かった」わー。 お陰様で変な期待をせずに「そんなにダメなんだー?」と頭に置きながら観たので。(笑) そういう着眼点で見たから、意外と悪く無かったかも……「俺個人として」は、と付け加えておくけど。  更に俺の場合、柴咲コウのファンなんでプロモーション映画としてなら無問題だったりする。 まぁ、一昔前の週刊マンガのノリで進行してくので大味だし、ある程度の破綻は大目に見るけど、一個だけ許せないのはアレ。 学園を調べてたジャーナリスト(だっけ?)を暗殺してたのに、最後でノウノウと良い人になって観戦してた仲村トオル。 アレはダメだろー…あのシーンで大円団にしたけりゃ「実は行方不明(監禁?)」にするなり、死んでなかったとかにしろよ。 その辺を無視するってどんな倫理概念なんだよと、少し嫌な気持ちになった…ってか、俺の中じゃ台無し感が絶望的に。 1シーンCGを修正してTVアナウンサーの言葉を吹き換えるだけじゃねーか。 まぁ、良かったところと言えば、あの街の空間が凄く心地良かった。 田園風景もあり…学園の広さも感じれて、富士山も望めるあの街に住みたいな、と思えたくらい。 それと女の子たちの集まった雰囲気もなんか良い感じだったなー、と個人的な感想も付加しとく。(エロい見地じゃないよ?) まぁ、映画として観たら3点。【柴咲コウのファン前提】という事なら7点ですわ。 超甘口でだけど、ね。(笑)[地上波(邦画)] 7点(2009-04-26 06:00:47)《改行有》

15.  フライング☆ラビッツ レビュアの方々には申し訳ないが物申す!!!!!!!!!!!!!!! 俺様ちゃんは別に石原さとみのファンじゃないがそこそこ面白かったぞ!!! …………………………いや、真木よう子のファンだからなンスすけどね、ハイ。(スタコラサッサー&汗)[DVD(邦画)] 6点(2009-02-22 02:57:44)《改行有》

16.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 映画好きを自他共に認める(と、自分で思っている)俺様ちゃんにとって、ランボーとロッキー=スタローンは特別。 今の彼はさて置き、好きで好きで堪らなかった時期があり、映画に溺れた80~90年代にいつも彼の作品があった。 さて、そんなスタローンのランボーなのだが最後の作品とやらで感慨深い。 作品のストーリーは見てのお楽しみにとして…ランボーもロッキーにしても思いの他評価が高くファンだったから凄く嬉しい。 好きだったスターの晩年が惨めだと凄く居た堪れない気持ちになっちゃうんで。 作品の雰囲気は好きだが年齢を重ねたランボーが普段から少し攻撃的になってたのが少し残念だ。 この映画の名台詞となる「無駄に生きるか~」と傭兵に矢を向けるシーン以前は、人と眼を合わせる事もなくボソッと呟くだけの素朴な感じがランボーなハズ。 あ、海賊にハンドガンを撃つ所も「ランボーがマシンガンじゃなくハンドガン撃つって初めて見た」と何故か違和感。 そしてこれこそが今回象徴的なシーンと思った。 今までの「スカッと爽快!」から「ドロっとな残虐!」に変わったっつーか…。 そういう意味で今まのでランボーにあった「爽快感」を「残虐なリアリティー」を出す為の対価として意図的に削除したのは容易に察した。 だって2やら3なら最後のボスキャラをこれでもか!とカタルシス満々にスッキリ爽快に殺してたはず。 少年を犯すのが好きなヤツの股間辺りにナイフを刺して…いや、爆弾つきの矢を撃ってチンコを木っ端微塵にしていたハズだ!俺様ちゃん知ってんだ♪ しかし、好評価のまま本作の幕は閉じたワケだが、今回の作品が決まる前には色んな敵が候補に上がってたなー… 「日本の捕鯨団体」やら「フセイン暗殺」、ビックリしたのは「宇宙人」まで候補に挙がってたと聞くが、どうなのよ? ああ、ヤギのヘドでも食う男の最終章……また逢えたら良いなー。 それと日本の配給会社。「最後の~」やら「~ファイナル」とか付けるのはイイけど、スタローンに確認を取れよ? ロッキーもランボーも原題は名前のままだし、終わりと言ってない。 信じちゃうと「ロッキー5 最後のドラマ」⇒「ロッキー・ザ・ファイナル」みたいになるぞ。(笑) 初心者がレンタルビデオ屋で困るでしょが…ただでさえ「ランボー者」とかも横に並んでるのに。(汗)[ブルーレイ(字幕)] 8点(2009-02-05 03:34:42)《改行有》

17.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 まざまざと正義と悪の境界線の曖昧さを見せ付けられた。 …正義と悪とは何か? うン、正義と悪。 …「光と闇」 …「強き者と弱き者」 …「カッコいいとカッコ悪い」 …「快楽と苦痛」 …「美味しい物と不味い物」 …「薬と毒」 相対、いや対立するその因果関係。 正義とは?そして悪とは? そンな事を考えさせられる映画だった。 ヒーローでありつつ究極のダークサイドに位置するバットマン。 ヒールでありつつ究極のライトサイドに位置するジョーカー。 劇中で表現されたジョーカーという男を現す台詞。  奴は世界を終らせる火を放ち、それを見て嘲う男 だ…と。 確かにその言葉に相応しい狂気。 奴の行動は全て娯楽でしかない。 金品強奪、殺戮と破壊はゲーム…その結果には興味はなく… 報酬も自分の価値の測定で存在意味への確認。 途方も無く積み上げられた金に火を点けて笑う彼に正直シビレた。 そう、その瞬間…彼は悪のカリスマとなった。 例えるなら…幼少の頃、昆虫の足を捥いで観察してるような惨酷性。 人はその中で傷みを知り成長し、大人になっていくのだが… 彼はその幼少の惨酷性をそのままに、全ての狂気の根源としている。 バットマンは、最後に人殺しの濡れ衣を自ら背負う。 トゥーフェイスとなったデント検事を自ら殺めた事にする事でゴッサムの秩序を保つことを選んだ。 そして、その瞬間…彼は忌み嫌われる闇の騎士となった。 最も秩序であり正義にたったデント検事asトゥーフェイスだったのも興味深い。 使命感が過多で心の余裕無き故に、使命感という名の元…悪にも転化する。 彼のコインは善悪表裏一体。 しかしそのジャッジは危ういほど偶然と運が支配する。 バットマンに憧れた者がジョーカーによって悪として誕生した。 そんな善と悪、光と闇の間で翻弄されたトゥーフェイスが哀れでならなかった。 彼の善と悪に別れた顔… それはバットマンとジョーカーに翻弄された、悲しき光と陰の映し鏡。[映画館(邦画)] 10点(2008-09-11 19:12:59)(良:3票) 《改行有》

18.  ダンボール・ハウスガール 《ネタバレ》 閉鎖された澱んだような日常に生きる日本から彼女は「恋人」に、「お金」に…そして、希望やサクセスの象徴「アメリカ」に頼り…漠然とした期待のまま旅立とうとしていた。 転落するように全てを…そう、「住む場所」、「恋人」、「仕事」…そして「お金」を失い…恋人にも、(元)同僚にも…そして家族にすらにも縋りつけない辺り(劇中で)美貌を自覚してるであろう彼女の気高さが伺える。 …が、それは「サバイバル」にはハンデでしかない。 ゆえに彼女が痛々しい。 同僚に金を貸して欲しいと言えず、アメリカにいるという優位性を貫く辺り… その気高さと、己の置かれてる「ホームレス」という境遇が胸に突き刺さる。 初めて体験するであろう目線と、そのホームレスという人種たち。  それでも彼女は「女としてのキレイさ」を捨てないよう、いつか「元の場所」に戻ろうという決意が伝わってくる。 それは米倉涼子というキャスティング無しでは成立しないだろうな…と唸ってしまった。  最後、彼女は再びアメリカに向う(と、思う)。  しかし朝焼けに映る彼女の表情は冒頭とは違う。  サバイバルに生き抜きつつ、自信を得た…そして最後まで自分を失わなかった美しさがあった。  正直惚れた。 結婚してくれ米倉涼子。(バカ)[DVD(邦画)] 8点(2008-06-20 03:28:43)(笑:1票) 《改行有》

19.  エイリアン3/完全版 《ネタバレ》 【おはようジングル】さんや【マイカルシネマ】さんがが言いたい事を殆ど書かれてる。故に作品的な評価は俺様ちゃんは省く。 が、やっぱり編集権の恐ろしさを知った。 例えるなら絵画のフィニッシュワークや、漫画の最後のペン入れを自分以外にやらせるようなもの。 あんなにグズグズで嫌いだったエイリアン3がこんなに素晴らしい作品になるとは。 今まではデビッド・フィンチャーは「この作品、無かった事にしてくれ」と思ってるんじゃねェかなーと思ってたけど、 コレだったら十分に彼の代表作と言える。 彼の作品独特の雰囲気が十二分に堪能できたし、最後のシーンはもの凄く泣けた。 後、蛇足だけど映画のシリーズ物って続編を間を空けずに観ると感想が変わる。 エイリアンを1から3まで一気に観たけど、ラストのシーンでのスクラップ置き場での通信レコーダーの記録… アレを聞いた時に、エイリアンに翻弄され続け、2で冬眠期間が長く自らよりも早く逝った子に出会えず、 更には死闘の末に護りたかった者…その全てが水泡に帰しても、「コイツだけは地球に行かせてはダメ」と 犠牲の精神を見せた彼女の一生が切なくなった。 宗教色が濃く、キリストを暗示するような最後も、アレだけの激動を生きた彼女に陳腐と言えるわけが無い。[DVD(吹替)] 9点(2008-01-24 04:43:16)《改行有》

20.  300 <スリーハンドレッド> 鋼鉄と血肉…そして骨と筋肉がぶつかりし時代…崇高なるほどの闘争心で生き抜く故国があった。 …その国は信仰にも似た魂で「闘争」を崇拝する。 だが、その力は侵略ではなく…己たちを鍛錬し、護るべきモノのために紡ぎ上げてきたのだ… 侵略者には容赦なく牙を剥き、百獣の王すらも凌駕するその猛虎(否、タイガースファン)の如く野生ッ! 走る!ただ奔るッ!斬る!敵を斬るッ!突く!槍も男根もッ! …正面の敵に全て集中し、左右後の護りは仲間たちに全幅の信頼を置くッ!…それがスパルタ! 熱い友情ッ!豪快な笑いッ!大怪我をしても学校は休まない強い子らッ!…それがスパルタッ! 洗練という名に誤魔化され、現代社会に全て失われた「漢」の哀歌…それがスパルタァッ! 涙を流せッ!汗を撒き散らせろッ!血を噴き出させッ!男汁を迸らせろッ!…それがスッパルタァーッ! 下品なほどの野獣性ッ!後退のネジが全部スッ飛んでる300人の男達ッ!…それがスッパァールタァーッ! 一生童貞で終わり、この武蔵の地で朽ちようとも…我が生涯に一遍の悔い無しッ! …なに?このレビューがウザい? ほう、だがそれは貴様らが住む平和な国の感覚だろう?!ミルクの匂いがプンプンするわッッ!! 貴様らの国ならば許されるかもしれない……だが、しかぁぁしッ!…此処はスパルタだッッ! 理屈は要らないッッ!意見も要らないッッ!欲しいのは男汁ッッ!…そう、此処はスパルタだッッッ!![DVD(字幕)] 8点(2007-09-30 06:17:40)(笑:4票) (良:1票) 《改行有》

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