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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/tikusyou2001/
自己紹介 栄華なる映画の夢。

それを愛する俺という人間。
人生の節目で楔を打ってる…それが映画。
人が素通りするような映画でも、泣き笑い。
人生を振り返る刻「あの時はこうだったな」と。

喜怒哀楽を織り交ぜ、時に想い出し…
フットルースを観て、馬鹿な友達らとオールナイトで遊んだ。
何気なくTVで観てたマッドマックス2が一生の映画に。
深夜、遊び疲れて入った映画館…
寝るつもりだったのに、皆で観入ってしまった事も。
そこで観たブレードランナーは最高だったね。

何かの記念日になりそうな予感のする日に…
素晴らしい想いが出来た一日の終わりに映画を…
そして何気ない日にも映画を。

人生を素晴らしくする景色であり、想いなシネマの夢。
観る事で、体感する事で、感じる事で、自分を創ってゆく…
名作・良作・佳作・駄作、全部心から愛してみる。
アレが楽しい、コレも楽しい…それでイイ。

それは新しい映画だったり…
昔、感動した作品だったり…
映画と共に人生を歩んでいけたら幸せです…と思ったり。
皆さんにも良き映画人生を。

…ね?魔法のようでしょ?

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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変更日付順12

1.  凶悪 《ネタバレ》   恐ろしい映画だったと思う。 自分はこの映画に登場する“彼ら”ではなく、“彼ら”に関わった人間でもないという無意識の立ち位置による屈折した「愉悦」を知らぬ間に敷き詰め、この映画に「娯楽」を感じている自分の意識に気付いたとき、この映画の「凶悪」というタイトルの真意を垣間見た気がし、ゾッとした。 描かれる事件と犯罪が「真実」であることを念頭において観ているわけだから、映し出される凄惨な描写に対して「痛み」や「悲しみ」を感じなければならないという“建前”を意識しているにも関わらず、ピエール瀧(=須藤)の爆発的な残虐性に何故か高揚し、リリー・フランキー(=先生)のおぞましいまでの狂気に引き込まれてしまう。 実在の被害者に対して後ろめたい気持ちを多分に感じつつも、描きつけられる「凶悪」が次に何を見せるのか、どこか期待をしてしまい、その都度「不謹慎」という言葉をぬぐい去ることに苦労した。 「あなた こんな狂った事件追っかけて 楽しかったんでしょう?」 終盤、主人公の妻のこの台詞により自分の中で見え隠れしていた感情が突如丸裸にされる。 見て見ぬ振りをしていた自分自身の深層心理がふいに明るみに放り出されたような気がして、主人公と同様に「やめろ!」と叫びたくなった。 「映画」である以上、いくらノンフィクションが原作だとはいえ、脚色されている部分は大いにあるだろう。 ピエール瀧が度々発する「ぶっこんじゃお」というあまりに印象的な台詞や、リリー・フランキーの脱帽するしかない「怪演」など、映画的な面白さが加味されている要素は多く、それはまさにこの作品が映画として優れている点でもあると思う。 俳優たちの表現はことごとく素晴らしい。一つ一つのシーンも綿密な計算と明確な意思をもって構築されており、見事だったと思う。 ただ敢えて苦言を呈するならば、もう少し「編集」の巧さがあれば、同様の深いテーマを孕んだまま、もっと“面白い”映画に仕上がっていたようにも思う。 もし同じ題材で、というかこの監督と俳優が撮った同じ映像素材を、世界的な映画巧者が編集したならば、例えばアカデミー賞をも席巻するような名実ともに質の高い映画になりそうな気さえする。 ま、そんなのは一映画ファンの身勝手な妄想であり、実際どうでもいいことだ。 こういう本当の意味で骨太な映画が、もっと沢山国内で製作されることを願いたい。 世の中に「善」はない。 「善になろうとする者」がいるだけだ。 .[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-05-30 16:35:27)《改行有》

2.  イン・ザ・ヒーロー 《ネタバレ》 東映という会社は、本当に凄いなーと最近思う。 この勢いで、本格的に日本映画を席捲して欲しい。 観たのは――イン・ザ・ヒーロー。 ずっと前にBlu-rayを買ってたが、全然観ないままだった。 厳密に言うと…アレだ。 前の会社で、隣で知り合いが観てたのを斜め見したけど…それで「観た!」とは言えんしね。 まず、感想としては「キャスティングが最高!」と思った。 それも、日本映画じゃ最高級に素晴らしいと思う配置。 いや、最高なのは「豪華」な俳優陣って意味じゃなくて…言わば「役柄がバッチリとフィットしてる」俳優陣って意味。 それと、ヒーロードラマの創り方や、制作の仕組みが分かり易く、解説されてたのも興味深い。 四苦八苦するスタッフを観ながらも「こういう感じで撮ってんのだね…」と、軽ぅぅぅぅく知ってはいた撮影風景だったけど、久しぶりに再確認できた。 そして、アレだ。 彼らの仕事っぷりから、昔から仲良くしていた人達を想い出す…。 当時、モーション・キャプチャーをして貰いながら「スタントマン」や、「アクション指導」をしていた方々だ……まぁ、何かの迷惑になると嫌なので、敢えて名前は出さないようにするけど……あの人らは日々すっごく鍛えている日々を送っている。 年齢を感じさせない動きが本当に素晴らしかったし、それを彷彿させた映像の数々。 いやー、創ってた「北斗の拳」を想い出すなぁ…。 そして、何より…この映画は「ヒーローを製作するドラマ」ではあるが…業種は違うと言えど、自分の働いてるゲーム業界にも通ずるものが確りとあった。 年齢も50代を迎えて、人生を振り返って生きてるなら…また、挫折したり、人生でショックな出来事が、少なからず有るならば、残酷にもガンガンに突き刺さるだろう…業種を問わずに。 ――人生の出来事を後悔するか? ――それとも死ぬまで突き進むか? そこは人それぞれだけど…時おり胸に刺さっただろうタイミングを想い起こせると思う。 この作品で残酷にも、ただ美しかった「こんな事があったなぁ…」って想い出がさ。 さて、素晴らしきキャスティングについて。 中でも、唐沢寿明が演ずる本条渉が、福士蒼汰演ずる一ノ瀬リョウに述べた言葉に強く共感する。 仕事ってのは、アレだ。 例え、部分的な担当だったとしても「全体を掴む事で、全てが理解できて完成度が向上する。」……それってのは俺の大事にしてる強き持論。 殆どの人間はそれを効率や、時間的な不都合で避けているが、俺は絶対に徹底したいと常に考えてる。 あ、ただ……その考えがあっても、上には教えて貰えない場合が(不幸にも)多分にある。 更には、「秘密保持」とか「仕事の優先順位が激しい人」も居るだろうけど…。 そして、その想いを体現するキャストが本当に「いい味」を出してたし、愛しき熱を持った面々だった。 主人公の唐沢寿明は勿論の事、リーを彷彿するあの動きと佇まい。 更には、仮面ライダーフォーゼでも素晴らしい身体能力を見せてくれた福士蒼汰も。 寺島進の出現シーンも(笑ったけど)納得できたし、黒谷友香の張り切り度合いも素晴らしかった。 松方弘樹も久しぶりに観たけど、やっぱ場が締まるねぇ…凄い貫禄だな、と改めて驚嘆した。 あと、アレ!過去、最高に好きだった和久井映見が(個人的に)心をメチャクチャに引っ張られる配役だったし、何よりも素晴らしい演技。 そして、釣りキチ三平に続いて、小宮孝泰が好い味を出してた。 いや、想えばアレ! これは映画クリエイター版「蒲田行進曲」だね。 ただ、本物の蒲田行進曲と同じで「完成された映画の評価」が出てこないのが若干切なかったりした……まぁ、自分も一応クリエイターなんで、そこが気になったのかな…と思ったりすんだけどね。 俺的には、アメリカン・グラフティのように、軽く各自の「その後」のヒストリーが出る方が好きかな……と思うが、此処に関しては人それぞれだろう。 ともあれ、胸に刺さった。 そして、仕事人の心意気も観せて貰った。 この仕事こそ、まさに最高の仕事だった…と思う。 さて、作品でヒーローが胸に入った。 キッチリと胸に刻まれた。 そして、今週の金曜日に、シン・仮面ライダーの券も入手! なら、次は新しいヒーローを胸に入れるだけだ。 俺の胸にイン・ザ・ヒーロー。 それが一番大事だ。 .[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-03-15 14:19:39)《改行有》

3.  キックボクサー ザ・リベンジ 《ネタバレ》 思う事があったんで「ハイランダー/悪魔の戦士」を観直してた。 やっぱ、あの作品ってばドローンが無かった時代なのに、それに相当する空中カメラの技術とかが凄い。 監督のラッセル・マルケイって不遇の監督だけど、この作品は永遠。 少なくとも…俺にとっては、ね。 んで、だ。 色々と映画の周辺を調べて、更にクリストファー・ランバードはどうしてるのかな?と調べたんだが… かなりビックリなジャンルっつーか、意外な作品に出てる事を知った。 ――キックボクサー/ザ・リベンジ。 ここで、大富豪であり格闘プロモーター…ま、即ち「悪役キャラ」として出てるらしい。 いやいやいやいや!俺と同じ琴線を張ってる奴がいるなら堪らないっしょ、コレ! あのジャン=クロード・ヴァン・ダムとクリストファー・ランバードだって?! 何っつー夢の組み合わせなんだよ! グレートマジンガーとゲッターロボの対決くらい…夢の組み合わせ!(俺比) けど、よくよく考えたら…初作のキックボクサーを観てから、もう何年経過したのか? うっわ!30年以上前やんか!……いやいやいや!時間の流れがヤッバぃ。 昔、ブルース。リーから始まり…スタローンやショワルツェネッガーに憧れた…筋肉アクション映画大好きだった俺。 いや、チャック・ノリスはそこまで好きじゃなかったけど…うん。 映画好きが祟って、海外映画とかも追いかけてた時期…”機動戦士”ジャン=クロード・ヴァン・ダムを知った。 何よりも、ブルース・リーに憧れてるのが掴めたんで…悪役だったシンデレラボーイも観たけど…やっぱ基本的に「サイボーグ」と「キックボクサー」は双璧だ。 特に、サイボーグでのヴァンダムに関してはドラゴンボールのトランクスのモデルと思ってる。 そして、ブルース・リーライクなボディを見せてくれて、格闘に関しては編集の上手さで唸ったキックボクサー! 贔屓目に観まくってたけど…いや、カンフー映画のファンってのは皆そんな感じ。 取り敢えず、LDを購入し、更にプレゼントディスクに応募して向こうの担当者にも激励の手紙を書いたら仲良くなれたのも想い出す。 さて、と。 ネタバレ厳禁なので映画の評価を数式っぽく書いてみた。 よくよく考えたらストーリーにネタバレなんか無いに等しいけどね。 【キックボクサー/ザ・リベンジの数式】  「キックボクサーシリーズ」      +  「007っぽいアクション」      +  「ベスト・キッド」      +  「燃えよドラゴン」      +  「総合格闘技」      +  「マイク・タイソン」 取り敢えず…うん、こんな感じ。 いや、よくよく考えりゃ印象を並べただけだな…コレ。 まぁ、他にランバードとか色々と書きたかったけど、存在が嬉しい存在ではあっても…映画にパンチを強く与えては居ない。 燃えよドラゴンに関しては、あるシーンに置いて「まんまやんケ!」と思ったけど、それよりは上手に創ってるなぁー…と、一応言っておく。 けど、解決方法まで一緒ですやん!ヴァンダムの入れ知恵?! そして主人公は、俺の勉強不足で知らない俳優「アラン・ムーシ」って男。 観てると(ヴァンダムっぽいけど)よく動くし、何より良い身体をしてるから、俺的高感度は爆上げになった。 しかし観れば観る程に、2016年の「キックボクサー/リジェネレーション」って前作を観なきゃならんな、と思った…アラン・ムーシもそこから出てんのね…。 せめて、それだけでも観て置かなきゃなのかな…。 それと何より、キックボクサーって5までありやがんの!いや、ヴァンダムが出てるのしか興味が無かったんで全然観てないけど。      *      * いやー、映画って凄いなぁーって、つくづく思う。 それぞれの映画が河だとすると、それぞれの広さ、流れる水の質、温度…そして流の早さも其々だ。 全く関係なく…河は流れてると思えば、主演俳優やスタッフなんかで繋がり、新しい流れに出逢う。 そして、時間の経過と、好きな映画との関わり方で…気が付いたら全ての流れを受け止める…海辺近くの河口に居ると気付く。 河から、流れて…いつか海に辿り着く。 そして映画の海は…無限に広い。 ああ、映画よ、愛すべき映画たちよ… 今は、ただ…静かに流れよ。 俺は死しても、その海を愛し続ける。 だから映画が好きなんだ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-03-03 13:15:06)《改行有》

4.  ロビン・フッド(2010) モーニンっす。 昨日は持ってるBlu-rayを物色していたんだ。 そこで、観た事が無かったので…今回初めて観る1本。 ――ロビン・フッド(2010) そう、リドリー・スコット版のやーつー。 でも「何で、この作品を観なかった?」と回想してたんだが… ううーん…観たい映画がラッシュしてたってのも勿論あるんだけど、一番の理由は「グラディエーター」のせいだな。 あれって最高映画の1本だけど…監督(リドリー・スコット)と主演(ラッセル・クロウ)がロビン・フッドと重なってるし、またジャンルも中性っぽいってのもある。 故に(俺的には)一瞬観るのを躊躇してしまったんだろうね… まぁ、よくよく考えりゃ時代背景も全く違うけど…「ミッション:インポッシブル」シリーズとか「男はつらいよ」の寅さんシリーズとかみたいに習慣化したなら別として、違う作品だと、なるべく回避して欲しいなーって思う次第なんだが……他の人はどうなんだろ? 俺的に、ジャッキー・チェンの映画っぽいと思うんだよな、マジで。 ――さて、ロビン・フッドだ。 ただ観るだけじゃ詰まらないので英雄として捕らえ、その「ロビン・フッド」の系譜を学習したくなった。 なので、自宅の下にあるBookoffに行って持ってない「ロビン・フッド」を関する作品を全部揃えてみた。 まず、2日間で観たんだが…頭の中がもう大変だわ。 だって、作品の其々がシーンをフォローし合って「脳内で一本の映画」っぽくなってしまいやがんの。 こういうの滅多にないけど(別監督で)たくさん出てる作品……例えば、キングコングなら出来そうな気がするね。 ソぉーンなコぉーンな的に、難関を乗り越えて途中で他の映画も挟まず…うん、全部観終わった。 んで、この作品に関しては… 設定は流石だし、観てて重厚感が感じられるのは流石リドリー・スコット監督って感じだ。 簡単に言うと、(皆の知っている)ロビン・フッドが出来上がるまで!…って感じだったが、その導入も凄く上手いな、と思った。 ただ、ケビン・コスナーのロビンを観てると、そこまでの流れを期待しちゃうのは好いのか?・悪いのか?の判断は難しい所ではあるけど。 ただ、テーマとして…今回は指導者…つまり、「王」と言う権力者についてテーマの一つとして語られてたのが面白かった。 そして、「王が創った法」が気に入らなければ…もはや闘うしかないのだ! 例えアウトローと冠されようとも…。 そして、ロビン・フッドについて調べたが… 彼は、実際に居たのか?それとも居なかったのか? そして、もし居たとしても「複数の人間を集合させていた」説が主流で濃厚らしい。 いや、事の真偽は置いて置いて… ただ「集合説」はヒーローの誕生として面白い発想だ。 例えば、何かのドラマを考える時に、新しい作品を派生させたい場合は「Aというキャラ」と「Bというキャラ」を足してしまうのも(俺の)考えのひとつ。 複数のキャラを足して1つにする時って、普通は外見が多いけど…スキル的な技だけじゃなく、性格なんかを足してみるのも良いかも知れない。 今回のロビン・フッドの件で「これは面白い入り口だぞ…」と気持ちが昂ったね。 なーなんて考えてたら…うん、色々と夢が広がってゆきそうだ。 想えば、アレだ。 ――英雄とは遺産だ。 いや、英雄って強さの伝承だけじゃない。 このように「新しさ」を産み出すための遺産でもある。 そして、新しい英雄が…また生まれる。 涯てなどなく…今も生まれる。 まるで輪となって…生まれる。 ああ、その素晴らしさよ。 ああ、時代と英雄たちよ。 .[ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-02-24 07:25:46)《改行有》

5.  あの頃、君を追いかけた(2018) この映画を観ると、アレだ。 きっと…胸の奥にある想いに気付く。 それは現実に好きだった人。 ――そして…齋藤飛鳥。 彼女の卒業を考えて切なくなった。 んで、久しぶりに観たんだけど… やっぱり胸が痛ってぇ―――っ! ああ、早瀬真愛(齋藤飛鳥)の可愛さよ…。 そして、世の中の理不尽さよ。 それ故に不自然な世界…取り戻せない時間。 掛け間違えたボタン… そして、その連鎖で世界が構築されてゆく。 だから、愛しいのかも知れない…きっと。 人にはきっと恋愛がある…もしくは、あった筈。 劇中で浩介が、真愛に言う「パラレルワールド」も。 人を好きになっても、上手く行かない事がある。 悲惨な事になって、ただ傷つけあう事も…。 でも、傷付いても…何故か人を好きになってしまう。 好きだった恋愛があった。 そして、今も彼女の笑顔が頭に浮かぶ。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってるだろうか? 自分より彼女の事ばかりを考える。 真夜中に外を走ってて、ふと彼女の家の近くと気付く。 そのまま家に行き、窓を見て笑顔になった。 「もう、寝たかな?」 今の時代なら、間違いなくストーカーと言われるかも知れない事も、あの時代はしていた。 ただ、自分だけの為じゃない。 理由は彼女が好きで好きで仕方なかったからだ。 道で逢って話をする時にはカッコつけてた俺だけど、心の中では、ずっと微笑んでいた。 嬉しくて嬉しくて、もう仕方なかった。 中学を卒業し…逢わなくなった。 アホウな連れと遊び、女を追いかけて過ごした日々… でも、どんな女と絡んでも、常に君の事ばかり考えてた。 そして、自分の夢の道に進もうとした。 東京に向かった切っ掛けは、電車で君と会った時。 笑顔で話して、可愛いままの君。 けど、時間が進み…色んな経験があって、その君になったのだろう。 俺は東京に行く事をその時に決めた。 勝手にフラレて、勝手に前を見たつもりになった。 あれから何10年経っただろう…? 君の事を、こんなオッサンになっても思う。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってくれてるだろうか? 今も、彼女の事を考える。 パラレルワールドがあったら。 いや、それは必ずある…少なくとも俺の中に。 別の方向にお互いの人生が進み… もう、俺の勝手な想いだけど…胸には君は居る。 ただ、分かった事はある。 あの時は楽しかったし、日々は幸せだった。 君が笑ってくれるなら…と、俺は何にでも成れた。 愛した人は幸せになって欲しい。 あの頃、君を追いかけた… 本当に追いかけた。      *      * ああ、アカン。 何度観ても、この映画は泣いてしまう。 映画を通じて自分への共感だな、こりゃ。 でも、それでも良いわ。 .[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-05 13:01:21)《改行有》

6.  マッドマックス 怒りのデス・ロード ――真似の出来ない奴らがいる。 かのブルース・リー、ウルトラマンでの古谷敏さんの体躯。 そして、メルギブソンが演じるマッドマックスだ。 数え上げたらキリが無いほど他にもいるが…そういう人材ってのが居る。 もう神に愛されたっていうか、そういう人間たち。 今回は、自宅で眠ってるBlu-rayを並べ替えてた。 まだ観てないのが優に200本を超えてると思うんだが……いや、自慢でも何でもなくて、俺はアホの墓標だなーと思う。 そこで、アレだ。 今回はマッドマックスが不意に観たくなり、何を観るかをず――――っと考えてたんだが…そんな時に発見したのは「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だ。 前に、映画秘宝で紹介していて「こりゃ観るしかない!」と購入したんだけど…ここ数年ずっと忙しかったんで観るのを先延ばしにしてた。 購入したのは「スチールブック」で彩色版とBlack&Chromeの両方が入ってるヤツだけど……コレって、映画館でやってたのかな? スチールブックと言えば、アレだ。 同じスチールブックで「マーヴェリック」のBlu-rayがAmazonで受付してたんで注文しようと思ったら…速攻で売り切れてやんの! また、アホウみたいな値段(つか転売価格)になってるし…転売ヤーらの餌食になってる。 はぁ~…どこに行っても、迷惑をかけまくる奴が多いな…昨今。 さて、ずーっと観たかったBlack&Chromeを閲覧したが…やっぱ、よく出来てる。 ただ、俺的にはオーストラリア臭とバイオレンス、そしてスピードが漂ってた過去の「1」と「2(ロード・ウォリアーズ)」の方が好き。 でも、まぁ…3はアリだけど同じカテゴリーに並べられないっつーか…(関わってないけど)スピルバーグ的な臭いが強いからね。 怒りのデス・ロードで主演を務めてるトム・ハーディーも頑張っては居るけど…走る時にガニ股じゃ駄目な気がするのよ、俺的には。 やっぱりメル・ギブソンの走ってるバランスっつーか、格好良さには叶わないなー、とマジで思う。 あと、この映画って…死ぬほど観てる俺から言わせりゃ、「2(ロード・ウォリアーズ)」のリメイクなのは皆が知ってる通りだけど、2のマックスはフュリオサ大隊長役の「シャーリーズ・セロン」だな、マジで。 これは、どう考えても、2と同じ同じアングルで映ってるシーンもあるんで…(多分)ほぼ間違いないと思う。 さて、白黒で観る感想だが一長一短。 俺が白黒で観直して凄いなーと思ったのは、(2007年)に公開した「ミスト」が、まず頭に浮かぶ。 最初はカラーで観たってインパクトのせいかもしれないけど、バケモノとかは白黒の方が色合いまで想像させられて、もの凄い恐怖感があったし、白黒ってのが濃霧(ミスト)感が溢れてたと思う。 けど、今回の怒りのデス・ロード【Black&Chrome】に関しては車やウォーボーイズ(山海塾みたいな白い戦闘員)のタトゥーのディティールの詳細が際立ってたってのは有るが、俺的にはやっぱりカラーの方がいいと思う。 あのウォーボーイズってのは、原色な健常者に対し「色を失ってるモノトーン感」が重要なので、あの異常さはカラーの方が絶対際立ってると思う。 あ、勿論イモータン・ジョーもその部類だけど。 つか、ジョーって…いま(あの)宗教団体の問題が出てるから、彼の発言を聞いてると…宗教的な本尊っつーか教祖の指示とか…それを受ける側の心の持ちよう、何を喜びとするように教え込まれてきたか?なんかがジンワリと感じられて…「ああー、こんな作品でも、宗教の簡単なメカニズムが解ってくるんだなー…」なんて考えてしまい、怖いなーと思った次第。 さて、「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だけど…カラーもモノトーンも含めいい映画ではある。 けど、マッドマックスは俺にとってメル・ギブソンしかない。 スタッフが頑張ってる「いい映画」だけど、マッドマックスとしては「(俺にとっては)違う映画」ってのが感想。 うーん…中学の時に観たあのアクション…スタントにも「絶対にアレ死んでたよな?!と皆でワイワイ話してたシーン。 そして、最高にカッコいいマシーン「V8インタセプター」に痺れて… それが「2の冒頭で全面破壊」っつー、監督の思い切りの良さに超ビビった。 あと、アレだ。 ヨッペから前売り券を貰って「サンダードーム」を観に行ったのも思い出す。 マッドマックスと共に奔ってたなぁ…マジで。 ――暴力とスピード。 やっぱり凄い作品なんだよな…。 男に尊敬と畏怖を感じられてこそ、マッドマックス。 その金字塔は揺らぐ事は無い。 俺の永遠の世界だ。 .[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-09-11 14:49:30)《改行有》

7.  セルビアン・フィルム いやいやいやー…観てきたんだが……ついに。 本作品については、観たい思ってもBlu-rayもDVDも高くて買えず、ずーっと観れてなかった。 作品自体は2010年の制作なんで、再び4kに移行しつつ…新たに公開まで漕ぎつけたのはマジで驚嘆。 いや、スタッフさんらの行動や熱意は「マジで大したものだなー」と思う。 俺は……意外とアレ。 俗に言う「キワモノ」とか「グロい」映画は…かなぁり好きで、よぉぉぉぉぉく観る。 でも、スプラッターが好き!ってんじゃなく(まぁ、表現として有っても良いけど)人間の尊厳などに対して、何かが(特に人間が)凌辱する様に(何故か)神経を揺さぶられるので、そこの有無が大きなポイントとなる。 まず、閲覧に赴く前…少し体調が悪かったので「またにしようかな?」と思ったんだけど…もう、そろそろ上映も終わりそうなので強硬的に出発。 ――そしたら、アレ。 人が多いわ~、大雨が降るわ~で、俺が「渋川剛気(By刃牙)」なら……「むぅ、この先…どんな化け物が待ってるんじゃ…」と躊躇してただろうな…いや、マジで。 その後はTSUTAYAに飛び込みBlu-rayを観ながら(雨でズボンがビッチャビチャだし)時間を潰しつつ…そのまま映画館「ヒューマントラストシネマ渋谷」に向かったんだ。 ここは10年くらい前かな?光宗薫の「女子カメラ(2012)」を観に来た思い出がある場所。 そして、映画の時間が来た! この手の映画を観る際…いつも俺が留意している点は1つ。 映画として「手法が確立してなければ、幾ら話が素晴らしくても評価しない」って事。 そういう意味で語るなら、この作品はしっかりとしたスタッフが揃ってたと思うし…特に「カメラワーク」と「音響」が素晴らしいな、と感じたのを付け加えておく。 ――世界各国で放映禁止をされた映画。 ――見た目の「物理的な不快感」か? ――それとも「心理的なタブー」なのか? そんな感情を胸にして映画館の中に入った…。 ともあれ、今回のバージョンではモザイクなどの画面処理は極力考慮したと聞いたので、そこも期待。 いや、それって絶対大事なんだよね…俺的には。 あの名作「時計仕掛けのオレンジ」なんかでも、そのモザイクのせいでAV感が出ちゃうからね…。 確かに(多少悪趣味ではあるが)恐ろしい…っつーか、胸糞な映画だと思う。 意外だったのは、思った以上にスプラッターなシーンは無かったし、そこを売りにしてる映画でもないんだなーと把握。 ――ただ、考える。 自分にとって大事なものを、誰かの手で「さも面白そうに破壊される」事が恐怖なんだな、と。 その恐怖ってのは、どこの国の人間も持っている事だろうし…少しばかり言い換えれば、そこを人は恐ろしく感じるだなーと思った。 恐ろしい、そして…ただ胸糞悪い。 何でもセルビアという国の成り立ちが、この映画のメタファーだと聞いたので、そこも調べてみようと思う。 だが、だ。 本音を言うと…俺はフツーに観れたんだよな…マジで。 確かに恐ろしいし、胸糞悪さ100%だけど…俺が生きてる「この世界」の方がよっぽど胸糞悪い。 例えば…苦い薬ってのはオブラートに包もうが(その場で)苦さを感じなかったとしても…本来の味は変化することなく体内に飲み込まれてゆく… そう、それは「薬」であろうが「毒」であろうが…オブラートに包んだまま飲まされ続けて、苦みがしないから気づいてないだけなんだ。 要は、全ての物事をリアルに感じて常に想定していれば…世の中ってのは栄光に包まれた素晴らしさの反面…例えようのない胸糞の悪い事なんか、幾らでも溢れて、ゴロゴロと転がっている。 細かい事件とか差異は兎も角として、俺はそういう世の中を生きてるお陰で「ああ、こういう不幸ってのもあるよな…」って、この映画をしっかりと受け止める事が出来た。 恐ろしい…気分が悪い。 そして、胸糞な感覚がこの上ない映画だった。 この―――セルビアン・フィルム。 二度と観たくない! その感情も人の評価だし…そうすりゃいい。 けど、俺は…避けては行かない。 俺は忘れないだろう。 そして、俺の人生でも「あり得る」と思って生きて行くしかない。 もし、同じ目に遭ったら…嫌で嫌で仕方ない。 絶対的に絶望してしまうが…それが世の中だからだ。 ――悲しいか? けど、後悔しないように、と願いながら… 今日も、明日も生きてゆくしかない。 人生ってのはそんなものだ。[映画館(字幕)] 8点(2022-08-04 15:17:34)《改行有》

8.  劇場版 仮面ライダービルド Be The One   俺は年齢的にアレ…結構なオッサン。 まぁ、50代なんで…観ていた仮面ライダーは、いわゆる昭和ライダーだったりする。 ンで、たまーに日曜日にクウガとか、他のライダーも観てた。 けど、ライダー仕事の機会があり、ビルドあたりからかなー… 他の平成ライダーも、少しづつ観なきゃならんようになった。 時系列に縦列の放送順だけじゃなく… 他のライダーが始まっても、ビルドはシリーズ化されている。 んで、そんな中で、この映画なんだけど… ビルドの世界をより深く…また、これからの続きを愉しみにさせて貰える作り方になってた。 松井玲奈の演じる「才賀涼香」が思いのほか頑張ってた。 いやー、世界観に溶け込んでて、ライダーをよく理解してるね。 この作品以降… ビルドのシリーズは全部集めて、今も(たまに)観てる。 やっぱり、アレだ。 世界観設定に広がりがあるとキャラが立ってくる。 皆さんもどうだろう? どうせ「同じライダーでしょ?」と思わず好きなライダーを見つけてみては? きっと仲間に加わりたいライダー世界があります。 んーと…玲奈ちゃん大好き♪(←アホw)[ブルーレイ(邦画)] 7点(2020-12-07 08:48:25)《改行有》

9.  異端の鳥 《ネタバレ》   悲惨な感じであれば「炎628」という映画がある。 同系統な悪夢として対を成せる程の映画ではないだろうか? 本作はモノトーンの悪夢が凄まじくクリアな画面を構成していた。 そして、演出が抑えられてるから意外とあっさりと感じてしまうのも異質。 これをネチッこく演出してたら、相当なトラウマが残るの必至だな、と思った次第。 たしかあの主人公って原作じゃ「耳が聞こえなくなってた」とか聞いたけど、違うんだっけ? まさに身体を削るように感情を失って、最後の最後には発言すらもしなくなった。 色んな人間と出会い、嘲られ、翻弄されたがゆえに、ただただ地獄を征く。 本人は「ただ生きている」と意識してるだけのままに。 それは、老人に彩色されて、天空に飛び立ち… 同胞から迫害を受けて、死んでいった鳥のようでもある。 最後、バスの中で自分の名前を、少年は綴った… それは正しき道への帰還を意味するのか? それとも、あれこそが鳥が彩られたのと同じなのか? 異端の鳥の最期をあれこれ考えてしまう。     *     *     * 炎628と合流して「異端の炎~やってやるぜ!~」って映画にしてくれたら神! スタローン&ショワルツェネッガーのように。 あ、真面目な人怒っちゃダメですよ♪(てへぺろ★)[映画館(字幕)] 8点(2020-11-18 17:42:21)《改行有》

10.  シャッター アイランド   原作は未見で、特に情報を入れずに観ました。 監督はあのマーティン・スコセッシ。 この監督の映画って良作ばかりではあるけど、少し疲れる印象があって敬遠してた。 簡単に言うと面白くはあったけど、色々とツッコミどころが多かった印象。 それも「ストーリーが分からない」ってのじゃなく、観終わった後で「あの演出じゃわかり難いな…」との類で。 結論から言うと面白かったけど、初めて受けたインパクトじゃない。 アラン・パーカー監督の「エンゼル・ハート」が、(俺的には)この手の作品のナンバーワンだったりするので、興味がある人は是非、観て欲しい。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2020-10-31 06:46:23)《改行有》

11.  マンディ 地獄のロード・ウォリアー   なかなかのカルトっぷりを発揮しとる作品。 そして、文芸からアクションまで、多数のジャンルを渡り歩いてきたコラスケイジの到達点とも言える。 ランブルフィッシュで初めて見て、アパッチやら、コットンクラブやら、リービング・ラスベガスやら… そしてワイルド・アット・ハート後の、ザ・ロック、コン・エアーとかフェイス・オフのような娯楽作もいいなーと思ったけど… やっぱり今作のような狂気を滲ませるキャラが特筆して似合うと思った次第。 ※ウィッカーマンも結構好き♪ んで、作品の評価だけど…人によっては、この映像の雰囲気に好みが解れるだろうけど、俺は前半はめっちゃ好き。 ただ(勝手に広げた妄想のせいで)後半はマイナス点で、残念だけどこの点数です。 物凄くダークサイドに落ちた作品だけど、もっとメリハリをつけ、焦点を絞って作ってりゃ凄かったんじゃないかなー…と思ったり。 もう少し下品だったらネクロストーム社の「アダム・チャップリン」になるんだが、そこまで下品にはならないように留まってるね。 なんにせよ、まったく人に勧められないけど、俺は結構スキ。 特に、前半の雰囲気が、他の作品で酷似してないと思われ堪らなくスキ。 ラスト車の中で、狂ったような笑顔が票に幸せそうでスキ。 前半=8点 後半=6点 って事でこの評価。 新作のカラー・アウト・オブ・スペースも面白かったな…。 あ、一応同じ制作会社なのかな?…カラー的な雰囲気も何か似てて納得。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2020-08-20 22:39:47)《改行有》

12.  ランボー/ラスト・ブラッド   ――君は、ジョン・J・ランボーという男を知ってるか? 初めて観たのは…LDだった。 30年以上前だったかな…懐かしい。 寂しそうで苦しそうで…彼に対して「守ってあげたい」って気持ちにもなった。 何よりも、あの曲やBGMも胸に沁みて、今も時おり聴きたくなる。 さて、今回のラストブラッド…だが。 舞台は…戦場ではない一般社会。 ハッと思ったのは…「ミッション・インポッシブル」とか「007」などと… 近年の近代世界のでバトルアクションと、どのように差別化をするのか?だった。 あのリーアム兄ぃの「96時間」みたいな感じになるんかな…などと観る前に色々と思案した。 ただ、その差別化への考慮は無意味だった。 ――彼の名は、ジョン・J・ランボー。 その佇まい、そして行動がランボーなのだ。 そう、彼の怒りが爆発し…敵に対してオーバーキルなのがランボーだったのだ。 ホラー映画やスプラッタ、アクションやSFなど…たくさん観てきたはずの俺だが… ガキの頃に衝撃を受けた「北斗の拳」を想起させる悪即滅殺なのだ。 ――そう、彼の名は、ジョン・J・ランボーなのだ。 映画が終わりそうな瞬間…ふっと思った。 出会った時の気持ち…「ひとつの時代の終焉」とでも言おうか…。 何かこれで終わりになるんか……と思ったら寂しくなる。 そして、ここからは余談っぽい蛇足…。 ラスト・ブラッド観た後、家に帰り…今月号の映画秘宝を読みつつ… シリーズの1から4までを一気に観てみた。 そして、こう考えた。 「このランボーが物語のキャラではなく、本当に彼が居たとしたら…」と。 こんな男が本当に居たら…そう考えると涙が止まらない。 爽快な瞬間もあるが、ランボーの怒り…そして悲しみ、苦悩の推移。 それはシリーズ通して何ひとつ払拭できず、誰にも解決して貰えないまま。 2では、現地人のコー・バオとの愛も、想いも結ばれる事はなかった。 更に今回の結末に、俺は例えようのない悲しさを覚えてしまい…今も胸が痛い。 そして、思い出すのは、シリーズ1の最期… あのトラウトマン大佐との会話。 彼の青春は何だったのか? 戦争の中で結ばれた仲間と共に過ごした時が… そう、彼にとって一番幸せだったのじゃないか?…と。 いつも傷つき、いつも苦悩し… いつも誰かのために戦った男が居る。 ――その名は――ジョン・J・ランボー。 誰が何を言おうが、うん。 俺の心にしっかりと名を刻んだ男だ。 俺は決して彼を忘れないだろう。 いや、忘れてはならない。[映画館(字幕)] 8点(2020-07-05 21:34:35)(良:1票) 《改行有》

13.  キュア ~禁断の隔離病棟~ 《ネタバレ》   んー、映像のセンスがすこぶる素晴らしい。 そして、進行が進むごとに段々と面白味が掛けてゆく。 いや、俺的には凄く好きな作品なんだけども。 ともあれ、最後のシーンでの主人公の笑顔ったらヤバい。 何か意味があるんかなーと、さんざん考えたし。 けど、何も無いようだね…残念。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2020-03-17 01:45:06)《改行有》

14.  ヘルボーイ(2019) へぇー…ヘルボーイかぁ。 随分久しぶりだなー……と思ってたら、ゴールデンアーミーから随分と日が経ってたのね。 俺的には過去のヘルボーイも「少し前の作品なのになー」と思ったら、な、な、なんと10年以上も経過してるし! 自分の年齢を重ねたせいもあるかも知れないけど(最近の作品には過去作との境界で)「ああ、リメイクとかそんな感じなのね…」とビックリする事もシバシバ。 そんなわけで今回のヘルボーイ…。 まず、漫画は読んだことはないです。 けど、過去の作品は全部観てます。 その上で、過去の作品も凄く好きです。 特に、あの魔人たちの恐ろしい外観の割りに、子供みたいな性格やら悩みがいい感じでした。 久し振りに観ようかなーと思ってたら、この新しいヘルボーイの告知を映画秘宝で知ったので、まずは「前作の続き」なのか「リメイク」なのかをしっかりと認識した上で(忙しくて行けなかったけど)Blu-rayを購入。 結論から言うと面白かったです。 過去作と比べて随分(14歳以上)とダークでしたが、アレです。 雰囲気も絵作りもしっかりしてたし(俺的には、ですいが)ずいぶん好きな作品になってました。 漫画は読んでないので、知らないと分からない箇所があるのかなーと思いつつ、次作もあるようなので愉しみですな。 ただ、前作のような可愛気はあまりないかも知れませんが…はい。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2020-03-15 02:15:12)《改行有》

15.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》     ども! 52歳(2019年12月現在)のオッサンです。 しかしながらアレです。 オッサンにはオッサンなりにスターウォーズの歴史があったりします。 まず、今回はシリーズで一番のエンターテインメントと断言します。 見せ場に次ぐ見せ場、今までのスターウォーズらしくない「ドラマティックな演出」など。 ディズニーや監督の意気込みが伝わって来るようです。 十二分にエンターテインメントを堪能できる映画と言えます。 ですが、「俺らの知ってる」スターウォーズとしては50点以下です。 その理由は、スターウォーズとは―――神話であり寓話であると思うのです。 過去、ルーカスのシリーズは、最初から神話のアウトラインが(彼の中で)決まってました。 ルーカスという神が「こうでなければならない」と物語を創造しています。 そういった意味でルーカスの創造による「神話」です。 けど、今回のシリーズは一作ごとにアイディアを首脳陣で構築する、いわば従来のハリウッドエンターテインメント。 そう…神話ではなくエンターテイメントになったのです。 これの良し悪しを論ずるつもりはなく、あくまで個人の感想。 こんなの「俺らの知ってる」スターウォーズじゃない。 でも…でも…でも! でも!でも!でもさ!でも!でもさー! 映画を観ながらも笑顔になってしまい、戦闘のシーンには拳を握ってしまう。 ハン、ルーク…そして今作でレイアも逝ってしまった…と涙。 そんな気持ちになったのは何故なんだろう?…と自分に問います。 思い出すのは…… たしか小学5年の時だった。 白い戦闘服に身を包んだ戦士(ストームトルーパー)が大きなトカゲに乗ってる写真。 それがスターウォーズとの出会いだった。 当時、マジンガーZや仮面ライダー、ウルトラマンで育っていた自分らクソガキ。 そんな俺らに初めてリアルなSFを垣間見せてくれたスターウォーズ。 コレが解るって大人なんだろうなぁ~…大人って楽しそう! 大人になったら…こーんなふうに未来には楽しい事が沢山あるんだぞ! …と、ワクワクさせて貰えた。 なぁ、ともひろ君。 俺も君も好きだったスターウォーズ。 共に19歳のとき、俺の家でレーザーディスクで「エピソードⅤ帝国の逆襲」を観たね。 君は映画を、やかましく応援をするアメリカンなスタイルで観る奴だった。 その度に、いつも「うるせぇ!」と俺は怒ってたね…。 なぁ、ともひろ君。 君が生きてたら俺と同い年だね。 俺もあれから人生で色々あったし、これからも変化していくんだろう。 でもね? 君の好きなスターウォーズが当初の予定通り(一応)9作目を迎えたよ。 君なら、今作はどう評価するのかな? なんにせよ、ギャーギャー騒ぐんだろうなぁ… 一緒に見て「うるせぇ!」って言いたかったなぁ。 ともひろ君。 君がフォースと共にあらんことを。 俺はとりあえず元気で生きてます。  [映画館(吹替)] 10点(2019-12-22 00:52:27)(良:6票) 《改行有》

16.  gift(2014)   もし、これからこの映画を観られる人がいるなら… この作品のポスターの画像を見てください。 主演の2人が眩しそうにしている、そして少し寂しい表情… それを一度、脳裏の隅にでも置いてください。 報われなくもあり… ”それで”人生が救われたのか”と考えてしまいます。 けど、いいのです。 愛を贈りたかったのだから。 大好きな俳優が2人も出ている大好きな映画です。 是非、この映画に出会ってください。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-08-07 05:42:28)《改行有》

17.  響 HIBIKI   原作は見てません…その上で。 平穏の日常世界。 銃声も硝煙の匂いも… エイリアンも、アンドロイドも出現しない世界。 そこに現れた少女は全てが異端。 映画を物語と捉えるか? それとも… 心に影響を与える現実の一部として捉えるのか? それで、この映画の評価は大幅に変わるだろう。 もし、現実と捉えるならば、だ。 我々は、決して鮎喰響という異端を失ってはならない。 このくだらない無菌室を作り上げた世界の希望。 それが鮎喰響なのだ。 もし、文学というものが単なる文字列の世界ではなく、 人の心の深淵や喜怒哀楽を表すものならば… まさに人間の魂、命を燃やすものであるならば、だ… 文学の天才である彼女は、人の魂の形を汲み取る異端者。 と、同時に人と人の心の繋がり方に、一石を投じた天才でもある。 彼女の異端の軌跡に刮目せよ。 彼女が静かに怒る時… 彼女が子供のような笑顔で喜ぶ時… 彼女と関わった人達は、どの様に変化していったか、を。 それを見逃すと、この映画の真価を見誤り、鮎喰響を見失うだろう。 もう一度言う。 鮎喰響という異端を失ってはならない。  [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-06-28 07:19:37)《改行有》

18.  闇金ウシジマくん Part3 《ネタバレ》   ――我々の棲む世界は残酷なもの。 その残酷で非情な世界を原作のウシジマくんは淡々と描いている。 「こんな酷い事ってあるのか?」と原作版のウシジマくんを読んだ者は思うだろう。 しかしながら、実在する。 泣きたくなるが残念ながら、実在する。 我々の平穏な生活の裏に、間違いなく人間の邪悪な部分を開眼させ、法の中で暗躍、そして巡行する世界があるのだ。 さて、映画版のウシジマくんである。 今回はpart3について、だけども、この3作目を一言で評価すると… 「逢沢りな役の白石麻衣が可愛かった」に尽きる。 いや、マジで! だって、あんなにビューティーなのにキュートなんだぜー? 綺麗なのに可愛い、可愛いのに奇麗。 それって男の心を射抜くには十分すぎる最終兵器と思うんだけどもどうだろ? ああ、まいやん…君はなぜまいやんなの? あの美しい中に見える芯の通った意志と、輝かんばかりの柔らかな笑みに参らない男って言るんだろうか? いえ、居ません!断言します!人類ならば!(ご意見無用) ――さて、正気に戻ります。 だが、白石麻衣が可愛いと述べたのは…半分茶目っ気でありつつも、だ。 実はこの作品を観た感想の本質でもある。 上記でも述べたようにウシジマくんの世界はアンダーグラウンドである。 残酷な世界…そしてそこで暗躍する「喰う者・喰われる者」を淡々と描いている。 白石麻衣が演じる「逢沢りな」はまだ駆け出しのモデルではあるが、いつかショービズの華やかな世界での活躍を夢見てる女性だ 彼女も「上を目指し成功したい。」という願いつつも、「(超胡散臭い)ネットビジネス」で昇り詰めようとする本郷奏多が演じる真司に対して「自分の生き方を命がけで貫く人が好き」の発言など、成功には自分に課した美学やら掟などもあるのが伺える。 真司は文字通り(如何わしい世界だが)ネットビジネスで人を食い物にしながらも、(無駄に)命を削って、上へ上へと昇り詰めてゆく。 そして、ついには(一時の)成功と共に、りなと結ばれたが、虚栄ビジネスの終着地点か?ついに破滅してしまう。 その真司はネットビジネスでの転落のあと、どこかの田舎で初心に帰り「農業の収穫体験」の事業を起こす。 虚栄と言えど、一時は億単位の金を動かしていたネットビジネスとは全く違う地味なもの。 細々と地味な農業体験ビジネスは、これは事業といえるのか?と問いたくなるほどの小規模なものだった。 そこに我が白石麻衣が演じる逢沢りなが現れ、ひと時の時間を一緒に過ごし…「またね」とお互いが告げ、別れてゆく瞬間があった。 けど、俺はここで泣いたのだ。 彼女はきっと、真司の仕事を支えようとして、あの場に訪れたのではなかったか? モデルを目指す者とは思えない、ダサい赤いリュックと格好のりな。 彼女は自分の夢をスピンアウトさせてでも、真司の新たな仕事を支えたかったのではないか? りなは、真司が畑の持ち主に「こんなので仕事になるの?」と詰められ、説教されるシーンを目の当たりにした。 彼女は真司を助けたい、力になりたい反面「自分の生き方を命がけで貫く人が好き」との思い… そして、大好きな真司にそうあって欲しいという願いに「今は一緒にいちゃいけない」と苦渋の決断をした…と俺には思えてならないのだ。  ”モデルを目指す者とは思えない、ダサい赤いリュックと格好”の彼女が、田舎道を寂しそうに去ってゆく… それを見た時に、このアンダーグラウンドの世界で、人間らしく生きてゆく一筋の光が見えた気がしたのだ。 そりゃ泣くっしょ!惚れるっしょ!山田孝之が(一瞬)頭から消えるっしょ! part1での大島優子が演じる鈴木未來もキュートさでは、白石麻衣に引けを取らないモノだった。 だが、大島優子が演じる未來は最終的に(幸運と偶然と少しの意志で)助かりつつも… 彼女はアンダーグラウンドの世界で翻弄されて流される傾向が強かった。 だが、白石麻衣演じる逢沢りなは、その世界で生き抜くための美学、そして飲み込まれ破滅した男を救う意思があったのを忘れてはならない。 もう一度言う。 「逢沢りな役の白石麻衣が可愛かった」に尽きる。(ご意見無用) 結婚してくんねーかなぁ…いや、マジで。(←デンジャーw)    [ブルーレイ(邦画)] 9点(2019-02-21 17:01:03)《改行有》

19.  マザー!(2017) たった今(10分くらい前に)観終わって、脳内整理する前に投稿。 これ点数は0か10しかないだろ、と思った。 だったら、記憶に残る衝撃を貰ったのでこの点数に。 色々と難解なキーワードを読み解くのは、また後で…とりあえず覚書。 強烈な言葉は「貴方は私を愛していない、愛されてる自分を愛してるだけ。」…うん、効く。 この言葉、もっと前に、もっと胸に深く刻んでおけば俺の人生、ちょっとはマシになってたかも。 あと、作風の空気感の変化よ…。 冒頭、朝の風を感じるヒヤッとした心地良さから一転…終盤の汗と硝煙の匂いを感じさせるジメジメとした湿気。 まさに心地良き夢から悪夢に転嫁。 全体的な映像もそう。 何かを象徴する映像なのは容易にわかるが、それがいったい何なのか?を考える以前に俺が見る悪夢そのもの。 そういう映像に出会えると、本当に心に突き刺さるし、他のメディアと違う映画の偉大さを思い知る。 新年早々こんなもん観てしまった…凹みそうだわ。(笑) んでも、だからこそ映画と人生は素晴らしい。[ブルーレイ(吹替)] 10点(2019-01-01 04:05:36)《改行有》

20.  ヴェノム 《ネタバレ》 アメコミの中でもスパイダーマンは好きな部類。 そういった訳でヴェノムは大好き。 そのヴェノムをどう料理するのか、と期待してたが… うん、なるほど…微妙なバランスで成り立ってる。 スパイダーマンはおろかアベンジャーズみたいに他のマーベルヒーローが出ないんだったら、冒頭の宇宙船も要らんだろうに。 もっと言えば、敵であるカーネイジ(スパイダーマンの最強の敵)もどきのシンビオートのエイリアンも要らない。 この作品はスパイダーマンを始め、他のキャラとのコラボをしなかったんだから、変に他のマーベルヒーローに合わせる必要なんて皆無だろう。 俺的には作品の位置づけとして「他のマーベルヒーローのバリエーション」ではなく、ヴェノム以外の怪物(やヒーロー)を出さすに「リーサルウェポンシリーズ」や「ダイハードシリーズ」、「ボーンシリーズ」のような【SFではないド派手なアクション】で押し通した方が良かったと思う。 ヴェノムの弱点となっている、あの「低周波の音波」や「炎攻撃」などを駆使すれば、アメリカの近代兵器でも十分に応戦可能だし、ヴェノムの一方的な戦いにならない展開に出来たはず。 まず、敵のエイリアンを見た時「えっ?まさか、無理矢理カーネイジを出した?」って勘違いした。 それと(これは俺的な好みだけど)あのハルクでも最後のバトルに訳の分からん、(ハルクと同族性の)敵を出した時よりも、戦車とか戦闘機、兵士など現用兵器を出した方が燃えたのと同じで、そうして欲しかった。 そう、言わば…通常のゴジラシリーズのような「怪獣VS」ではなく、異物はゴジラだけで自衛隊との戦いをクローズアップした「シン・ゴジラ」のように。 ともあれ、シンビオートと主人公の友情とやり取り、そこが一番に他のヒーローと比べて異質だったんだから、そこを突き抜けさせて欲しかった。 色々とツッコミどころや要望もあるが、ただ一言…好きゆえに凄く×2、惜しいなーと思う。 寄生獣(映画は未見)とかもそうだけど、異質なものとのバディものって、ちゃんと作れば面白くなるのになぁー。 それこそ、他のマーベルヒーローで出来なかった事なのに。[映画館(字幕)] 7点(2018-11-17 02:08:28)(良:1票) 《改行有》

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