みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. グライド・イン・ブルー BSTやシカゴのプロデューサーとして知られるジェームズ・ウィリアム・ガルシオが唯一、手掛けた映画。原題の「エレクトラ・グライド」は、ハーレー・ダビッドソン社のオートバイの名前。映画でも登場するあのバイクのことで、原題から「エレクトラ」を外して「グライド・イン・ブルー」としたため意味不明になった邦題は最悪。アメリカン・ニューシネマの終焉期に登場した「イージー・ライダー」へのアンサー・ソングのような傑作。大胆な構図を多用したコンラッド・L・ホールのカメラが素晴らしい。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-08 00:45:37) 2. 明日に処刑を・・・ やまプーさんが下に書いているように、主演はキースではなく兄のデヴィッド・キャラダインで、父親のジョン・キャラダインも脇役で出演している。製作者のロジャー・コーマンは“B級映画の帝王”と称されるが、この時のB級映画は面白くない映画という意味ではなく低予算映画という意味。低予算なりに工夫をして面白い映画を多く作ったから、賞賛の意味で名付けられたニックネームで、決して駄作を連発したということではない。彼は貴重な人材を多く発掘したことでも映画界に大いに貢献していて、この映画ではマーティン・スコセッシを本格的に監督デビューさせている。鮮烈なラストシーンも忘れがたい、コーマン版アメリカン・ニューシネマの秀作。[DVD(字幕)] 8点(2005-10-31 21:46:49) 3. 悪魔のはらわた ウォーホルが監修としてクレジットされているが、単なる名義貸しで実質的にはタッチしていない。3D立体映画として公開されたので通常の画面で見ると意味不明の演出も何ヶ所かあるし、今見ると特撮シーンもショボい。しかし、それを補って余りある、人間の「狂気」と「異常さ」を見せつけてくれる傑作。異常な人間ばかりが登場する中で、唯一、正常な人間が見た目は異常な怪物にされてしまうという皮肉も面白い。単なるエログロ映画ではない。でも、万人に勧められないので点数は控え目に (^^;; [DVD(字幕)] 6点(2005-10-31 19:03:49)《改行有》 4. 悪魔のシスター デ・パルマ監督の出世作。ヒッチコック風というよりも、ヒッチコックそのものと言えるシーンが次々と…。音楽がバーナード・ハーマンというのも、その感を強くしている。前半は良い雰囲気だが、後半になると一気にトーンダウンしたのが惜しい。無駄話と思える会話が伏線でも何でもなくて、単なる無駄話だったのも残念。ヒッチコックは無駄話も、ちゃんと伏線にしています。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-31 18:56:36)《改行有》 5. あきれたあきれた大作戦 マイケル・ダグラス主演「セイブ・ザ・ワールド」のオリジナル。残念ながら、ピーター・フォークとアラン・アーキンという強烈な個性を生かし切れていないし、テンポもイマイチ。[DVD(字幕)] 4点(2005-10-31 18:50:37)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS