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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. イースト/ウエスト 遥かなる祖国 《ネタバレ》 大作にありがちな大味感は無く、緊迫感を絶えず持続さす展開の濃密さ。医師の妻と水泳青年、それぞれの亡命劇は手に汗握りっ放しで、極め付きはラスト、自己犠牲を厭わぬ旦那の深慮は胸が熱くなった。厳粛な空気が伝わる映像美、魂を揺さぶる名演…。ホント大傑作です。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-09-30 19:55:03) 2. あの子を探して 《ネタバレ》 素朴にして濃密な感動。子供の無邪気さが至極精密に活写されている。ずっと厳しい表情を崩せなかったミンジも、いつも締まりのなかったホエクーも、一つの笑顔となった時の瞬間の輝き。たった三文字を書いて心揺さぶるラストは他に類を見ない。益々監督への畏敬の念が強まった大傑作。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-06-12 00:38:54) 3. パリ空港の人々 《ネタバレ》 洋画のマイベスト10に入る作品。様々な事情で入国拒否され、空港に長逗留されている人々を描くという着眼点もさながら、臨場感、可笑しさ、そして言うに言われぬ郷愁…、特に、大晦日の夜の美しさと切なさは夢心地の極致である。何度も観たが、そのたびに好きになってゆく大傑作。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-19 19:05:54) 4. アンダーグラウンド(1995) 並の映画を30本集めても、この稀代の名作1本に及ばない。笑い・涙・愛・毒・狂気が怒濤の如く押し寄せてくる壮大この上ないスケール。音楽も最高(当然サントラ買った)。ミリャナ・ヤコヴィッチの美貌と巧さも特筆もの。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-02 09:35:31)(良:1票) 5. 萌の朱雀 何度も観たが、本当に瑞々しい感動を覚える名作。90年代の日本映画ではマイベスト5に入るほど。尾野真千子も最高。惜しむらくは、人間関係が判りづらいこと。説明過多もいけないが、説明が無さ過ぎるのも困る。[ビデオ(邦画)] 9点(2007-06-11 21:55:34) 6. タンゴ(1993) ルコント作品の中では一番好きで、何度も観た。全編に漂う空気感が堪らない。先日亡くなったフィリップ・ノワレの追悼としてまた観てみたい。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-20 02:15:28) 7. 活きる まさに「禍福は糾える縄の如し」を描いた感動大作。ギャンブル破産に始まる波乱に富んだ家族の人生模様は圧巻を極めた。特に主演グォ・ヨウの味わい深い雰囲気は最高に素晴らしい。コン・リー渾身の役作りもさすがだし、リウ・ティエンチーの素朴さも捨てがたい。事件以外でも日常に漲る哀切は、たびたび目頭を熱くさせる。[地上波(字幕)] 9点(2007-01-19 18:23:49)(良:1票) 8. シベリアの理髪師 「これぞ映画だ!」と言わんばかりのボリューム感に圧倒された。緻密で美しい映像、スケールの大きさ、筋の面白さ。とりわけ護送列車のシーンには胸が熱くなった。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-02 16:37:03) 9. エリザ 《ネタバレ》 大感動作。「芸術家は美を作るんじゃない。美を隠すものを除くんだ」は至言であります。[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-12-31 22:23:03) 10. がんばっていきまっしょい(1998) 凡百の青春映画にありがちな説教臭さ、「頑張り」の強調、「ベタさ」等々あざとい要素を極力排し、終始淡々と静謐に描ききったので、登場人物の心情がリアルに感じられました。郷愁が目に沁みる90年代屈指の名作日本映画。 これとは真逆だったTV版は、三話目で視聴やめましたけど。[ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-24 20:12:32) 11. 青春デンデケデケデケ その時代、その土地の空気が伝わるようで、エレキギターに青春を投じた高校生達の描かれ方がとってもリアル。主役はともかく脇役陣が大変充実しており、中でも大森嘉之の好演が冴え渡っている。岸部一徳の珍妙な踊りもクセになる。青春ものが嫌いな私でも、概ね楽しめる内容だった。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-23 00:53:00) 12. 最高のルームメイト 《ネタバレ》 二人の30年に渡る悲喜交々に心が温まった。 中でも特殊メイクで107歳までを演じるピーター・フォークが素晴らしい。 まぁ、年齢のわりに元気すぎるので不自然さも否めないが、俳優個人の魅力が違和感を薄めている。終盤の子供たちの逸話は、ちょっと凡庸すぎたかな。でも最後は、雪景色の白さが象徴するように、心洗われる見事な幕引きであった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-13 11:57:45) 13. 月はどっちに出ている ルビー・モレノの出世作である本作は、なかなか重厚なコメディだった。個性溢れるキャラのオンパレード、匂い立つ哀愁、刺激的な展開に飽きが来ない。あと、麿赤児が演じる仙波は途中まで誰だか判らなかった。役作りが凄い。[地上波(邦画)] 8点(2007-06-09 19:56:40) 14. コーリャ 愛のプラハ 鈍色の空気を醸した映像も好きだが、あざとい悲愴さもなく、淡々と滑稽味も織り交ぜながら、国情の深刻さ、仮初めの父子の哀感がジンワリ伝わってくる。秀作。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-09 19:36:21) 15. つきせぬ想い 十年以上前に一度観たきりだが、今でもあの切なさは鮮明に憶えている。香港映画の白眉。いずれもう一度観てみたい。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-06 20:41:47) 16. マルコヴィッチの穴 怪作中の怪作。古典落語の小咄「頭山」にも通ずる面白さ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-13 20:03:26) 17. 鮫肌男と桃尻女 我修院達也もさることながら、島田洋八の起用に妙味を感じる。二人の怪演が素晴らしい。[ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-03 19:06:40) 18. オネーギンの恋文 《ネタバレ》 緊張と緩和。タチヤーナの頑なな、そして内心穏やかならぬ無表情。これが見事なので、ラストの嗚咽が活きてくる。唯一の友を自らの手で死なせたオネーギンの変貌にも共感を覚えるし、格調高い映像美にも陶酔。静謐に秘めた熱情が胸に迫る傑作。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-21 14:20:11) 19. フィオナが恋していた頃 元々アイルランドの雰囲気が好きなことも手伝って、釘付けとなって観た。筋立ての丁寧さにも感服。和やかな邦題だが、実際はシビアな悲劇。しかし、自らのルーツに辿り着き、得たものも大きく、甥っ子の爽やかな恋と共に一寸の光明を見出せる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-19 16:07:16) 20. スモーク(1995) お手頃サイズというか、それこそ煙草のように「ちょいと一服」的に観て心を癒す、入り込みやすい映画だった。ちょっと綺麗すぎる感もありますが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-01 17:46:00)
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