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1. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 公開当事に見たときの評価であれば、8点です。前シリーズよりも、マニアックではないと感じました。
今回、ダークナイトに備えて、何度も見直しました。
ここで気付いたことは、この映画はセリフが起点となり伏線が生まれているということ。
「人は何故落ちるのか?それは這い上がことを学ぶため」
「人は内面ではなく、いかに行動するかによって決まる」
「周囲に気をつけろ」
「メモを見なかったか?」
「要するに未来は安泰ということだ」
など、語り手と受け手が入れ替わったり、また別の人物が話すことによって、物語にアクセントやユーモアが生じます。このことに気付いて、該当シーンを英語字幕で繰り返し見ました。「噛めば噛むほど味が出る」とは、このことでしょうか?ということで、9点にUPしました。[DVD(字幕)] 9点(2008-08-21 19:17:31)《改行有》
2. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 2度見てしまいました。
一度目は、文句無く10点。凄まじい傑作だと思いました。
そしてストーリーに翻弄されること無く鑑賞できた二度目に感じたことが、
「この映画は、エンターテインメント性に富んだ『ゲーム理論』の教科書だ」
ということです。また厚生経済学の実験のようにも感じました。
登場人物が抱えるそれぞれのジレンマ。そして選択の意味。
それら一つ一つが非常に興味深く感じられ、丁寧に検証してみたいと感じています。
特に2隻のフェリーで仕掛けられた将に「囚人のジレンマ」ゲーム。両者の行動の結果は同じであれ、「できなかった」と「やらない」という選択の意味の差は非常に大きいと思えます。
また最後のウェインの選択は、正義(ジャスティス)というよりも義侠心(コミットメント)。ヒロイズムというよりも騎士道(武士道?)精神。だから「Knight」なのかなと勝手に納得しております。
そしてこの映画の隠れた魅力は、マイケルケイン・モーガンフリーマン・ゲーリーオールドマンの名優3人。
アルフレッドの卓越しながらも優しい眼差し。
フォックスのウィットに富んだ会話。
正義を貫く姿がどんどん板についてくるゴードン
彼らの振る舞いは秀逸です。中でも、真っ当な役という新境地を開いたゲーリー・オールドマンには拍手です。
ということで、様々な新たな魅力に気付いた二度目の鑑賞も、10点満点でした。[映画館(字幕)] 10点(2008-08-20 16:49:54)《改行有》
3. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
ここ最近見た日本映画で一番泣けた。9点(2003-03-05 23:51:52)
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