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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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1.  アバター(2009) 《ネタバレ》 素晴らしい! 唯一の3D映画アバター。それは感動の映像体験だ。 スピルバーグはたぶん嫉妬したであろう。 いや、恐らくすべてのクリエーターが嫉妬したであろう美しすぎる映像世界。 個人の芸術家はこの作品を前に何ができるのか。 この世界を創造したキャメロンはまさに天才である。 自分はこんな素晴らしい世界を見たことがない。 ファンタジー世界を崇拝する者にとっては最高の幸せだ。 完璧に構成された見事な一場面一場面に息を呑み、 圧倒的なスケール感と物凄い迫力にただただ感動するばかりだった。 震えるほど美しい場面がある。それはもう美の極致だ。 SFファンタジー映画はこの映画をしばらくは超えないだろう。 内容はエンターテイメントの次元をとうに超えている。 CGで作られた世界はFFなどのゲーム美術に共通するところもある。 しかしFFなんかよりも遥かに美しい。 いや、これはアメリカ版「ラピュタ」といっても良いくらいに幻想的な世界。 ネイティリはどことなくもののけ姫のサンを彷彿とさせる。 色彩的に青が非常に美しく神秘的。 まるで海のように深く静かに輝く幻想的なムードの青に癒される。 また水の表現が非常に美しい。 これはタイタニックやアビスを監督したキャメロンならではの成せる業。 この作品には人間の原始の美しさとエネルギーで満ちている。 この作品を見ると現在に生きる人類はどれだけ霊や自然との一体感を失ってしまったのかと思う。 ナヴィ族の生活は美しく生のエネルギーに満ち溢れる。 そこで生きる強さと逞しさが生命の強さを思わせていて美しい。 獰猛な獣や奇妙な植物たちが埋め尽くす森こそ正に「命」そのもの。 しかしこの作品で行われるのは人類がこれまでにしてきた残虐な行為だ。 軍人たちが神聖な巨大樹を焼き倒すとき神をも殺した。 巨大樹こそ自然の象徴で、それを欲しいもののために破壊する人間の姿がそこにはある。 そういった自分よりも遥かに大きな神聖なものを破壊してしまうことに「畏れ」のような感情はないのだろうか? 戦闘機をはじめとする背景には、キャメロン映画にあるメカデザインのカッコ良さがみられる。 戦闘機に描かれたドラゴンの絵にはドラゴンの霊が宿ってるみたいでカッコいい。 このアバターは映画史の中で唯一3D映画として語られる映画だと思う。 [映画館(吹替)] 10点(2010-01-29 00:07:14)(良:2票) 《改行有》

2.  タクシデルミア ある剥製師の遺言 《ネタバレ》 映画史上最も奇妙にしてマニアックなカルト映画。 映画の中で行われることの多くは最低で不快だけど、そのどれもが心を強く魅了する。 ドロドロしたもの、人間的なものをユーモラスに童話のように描いている。 いやしかしここまで飯がマズくなる映画は無いだろう。 デブ男のゲロシーンの連続ってどんだけマニアックなんだ。 序盤はまるで「ブリキの太鼓」を思い出すような変な雰囲気だった。 官能的なのではあるが、とても見たくはないエロス、生々しい、美しくないエロスだ。 ドラマ形式であるが誰も見たことのないような世界を作り出している。 突拍子もない話が面白くて、映像もかなり面白いので終始画面にくぎ付けだった。 謎の寓意が多くてやや不思議な世界に迷い込むが、軸がしっかりしてるので鑑賞者の心を逃さない。 前半はなんでホラーなのとか思ってたけど後半で少し分かった。 解剖シーンはグロテスクであるが官能的で、なんかおいしそうw これだけ不快な内容を詰め込んでもエンターテイメントと芸術の中間の域にあるのは凄いと思う。 下品極まりないが美しいのだ。まさにワンダーランド。しかしもっと普通に生きればいいのに。[DVD(字幕)] 9点(2014-06-01 21:44:04)《改行有》

3.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 凄すぎます! 中国映画に対する意識を改めました。 エンターテイメント映画に対する意識を改めました。 この監督は凄すぎます。 いろんなアメリカ映画や日本アニメなどを盛り込んできますが、 よくもまあ器用に消化してそれをおもしろくやってます。 観客を笑わせることを常に忘れてません。しかし真面目な映画です。 貧乏団地の隅からマフィアまで描かれます。 また最低な人間から神や仏の領域まで描かれてます。 「気」という点では非常にスペクタクルです。 CGアクションはその多くがつまらないものと思ってたんですが、これを見ると非常に面白いので、 それはCG使う使わない以前に軸ができてるかどうかの話なんだと思いました。 エンターテイメント映画の求めたものが完成された映画だと思います。[DVD(吹替)] 9点(2014-03-09 15:46:18)《改行有》

4.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 最高のヒューマン映画にして友情(純愛)映画の傑作。 同性愛モノって嫌煙されがちだと思うのですが、 ヒューマンな部分とアメリカン情緒がそれを全部包み込んで補ってる。 よく出来ているヒューマン映画はなぜこうも人生を通しての人間観察が見事なのかと感じる。 ブロークバックマウンテンの自然描写があまりにも美しい。 アコースティックなサウンドがまた最高に情緒的で、同性愛の雰囲気とも合っている。 ある種の過ちを犯した二人のその後の日常生活はやがて荒涼と化し、年月は無情にも刻々と移り変わってゆくが、 それとは逆にブロークバックマウンテンの自然は変わらぬ美しさで雄大に、二人の心の中にあり続けるのだった。 「日常」や「現実」と真逆な意味でブロークバックマウンテンが描かれているようで印象的だった。 ジャック・ツイストが義父を制する場面が最高だと思う。 奥さんが二人の情事を目撃する場面は印象的だ。 また実家の屋内が真白で、老夫婦の空虚な心情を表したかのような不思議な感じだったのは印象に残る。 憎むべきは差別であり、自分にとって害のない人を自分と違うからって攻撃するなんて馬鹿だと思う。 それにしたってジェイク・ジレンホールに揉み上げつけてカウボーイハット被せちゃアウトでしょ。[DVD(吹替)] 9点(2014-02-09 23:19:31)(良:1票) 《改行有》

5.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 ”夏に見たいアニメ”というランキングで1位だったので、 そういやまだ見てないなと思って見てみることにした。 ・・・面白すぎる。 夏っぽい演出は控えめだけど、夏アニメに求めるもののだいたい全部がある。 ジブリアニメが題材にしそうな日常の温かみと、古くからある温もりも描かれているが、 それと同時にネット上のアバターを題材にした現代的な視点でも見事に描かれている。 このネット世界の仮想現実が立体的ですごい(この感じ攻殻機動隊を思い出す)。 そういったものがお婆ちゃんの人間的な温かみとか、大家族の人情とかと同時進行で語られてるところがなんかすごいなと思う。 登場人物だってすごい。 主役級の人が3人以上いる。 脇役だって沢山いるけどみんな性格がちゃんとあって生き生きしている。 そこから生まれてくる人情とか絆とかが凄い。 小さなことが大きなことに発展してく面白さ。それを伝えるテンポもかなりいい。 ある意味で展開のむちゃくちゃさもあって良い。 いろいろなものと絡めて物語が進み、古きものと新しきものとの融合、これはミクスチャー・アニメ。 たぶんこういうのを宮崎駿監督は出来ないんじゃないかと思う。それかやらない。 今や”面白さ”の点では細田守監督アニメは、ここ近年の宮崎駿監督アニメの上を行ってるかもしれない。 ヒロインだって可愛らしいし、恋愛の初心さとか透明感がアニメらしくて最高。 アニメでいう”聖地”が自分の家からけっこう近くて高校野球とか地元ネタですごく親しみを感じたアニメだった。 しかし!エンディング曲が糞。[DVD(邦画)] 9点(2013-08-13 11:10:04)(良:2票) 《改行有》

6.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 拍手を送りたいくらいの傑作だった。 クレヨンしんちゃんの劇場版がふいに見たくなったので評価が高いものをレンタルしてみた。 クレしんの劇場版クオリティ高っ! TVアニメの劇場版によくある独特のつまらなさがほぼ皆無。 最近のテレビアニメのクレしんは見なくなってしまったけど、 たぶんアニメのクレしんの良さが生きているし、メッセージ性もある。 20世紀博の世界は僕の知らないノスタルジーな雰囲気だったけど、 それでもどことなく懐かしい気持ちがして、音楽がまた泣ける。 クレしんの劇場版の中では比較的大人向けな作品なのかも。 懐かしさのもつ魔性が見事に描かれる。 アニメクレしんを見なくなってしまった自分にとってもまたこのクレしん一家の姿は懐かしく、 懐かしさとは非常に居心地のいいものだなと思った。 いつまでも変わらぬままあり続ける姿と、年齢的に大人になった自分とで距離感があって、それが儚く感じるのかも。 また久々に「ダメダメのうた」を聴いたが、これがまた面白い名曲だった。 ひろしが自分を取り戻すまでの回想の場面がとても素敵だ。 タワーの階段を駆け上がるしんのすけの場面が名場面だ。 最後のは、しんちゃんの年齢からはとても発せられる言葉ではないとは思うが感動的だった。 しんちゃん映画としてのコメディあり、アクションあり、スリルあり、感動あり、紛れもない傑作だった。[DVD(邦画)] 9点(2013-07-27 00:15:45)(良:1票) 《改行有》

7.  レスラー 《ネタバレ》 ずっと前に見たランボーを少しだけ思い出した。 それと前に見たアンヴィルという映画も思い出す。 内容は非常に男らしい。 観客の男心に共鳴する映画だ。 ドキュメンタリータッチな風味もあり非常にストレートな映画だ。 余分なものが少ないので観る者によく伝わる。 何が男らしいってその真っ直ぐさだ。 自分の夢に命を懸ける姿が非常に感動的。 パッケージではレスラーの顔が見えないようになっていてそれが他の映画とは少し違った趣がある。 その理由がなんとなく分かる。 その理由のひとつをあげるとこの映画の独特な1人称視点。 3人称視点だけど1人称視点に近い撮り方(用語があったけど忘れた)が観客をラムの視点に投影する。 観客の視点がラムの視点と非常に近いところにある場面が多い。 よってラムの顔が見えない時、ラムは観客の自己である。 もう一つの理由はネタバレなのでいえない。 一人の人間を描いたヒューマンな映画で、夢と現実を見事に描く。 ファンの栄光の中にいながら、しかし時代の栄光から遠ざかった男の孤独と現実が切実だけど惹かれる。 (吹き替えで観ましたが)ラムは人間的にも親しみがもてるキャラクターだ。 ファンも友人も多くみんなから親しまれたがしかし孤独だった。 飲み屋の姉さんとの関係、ファンや同僚からの尊敬のまなざし、、、しかし彼と等身大の友人はあまりいなかったのかもしれない。 娘と歩いた時に荒涼とした風景が何ともいえず美しい。 ファンを愛し家族といったヒーローの末路はあまりに感動的だった。 観客にファイトと感動を与えてくれるこの映画は非常に素晴らしいと思う。 これはDVD買うと思う。歳とっても楽しめると思うし。[DVD(吹替)] 9点(2013-01-13 11:36:43)《改行有》

8.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 (今年2013年のクリスマスっぽくなさは以上なのですが、) 今年もまた観てしまった。 クリスマスにはたくさんの愛と奇蹟が紡がれるという感動のお話。 とにかく愛にあふれた内容になってます。 いくつものラブストーリーで構成された群像劇ですが そのどれもが一本の映画に値するほど素晴らしい。 それらが束になっているのだからまさに無敵。 人々の愛を多面的に描くことで、 ラブストーリーとは人の数ほどあるのだと知る。 また愛に伴う切なさも描かれていて何か泣けてくる。 大切な人と寄り添い、また相手に自分の気持ちを伝えることを教えてくれるこの映画は素晴らしかったです。 物語が集束に向けて大きく動き出すラストは劇的な感動を巻き起こす。 この大きなうねりは群像劇の中でもレベルは高いと思う。 この映画は大人のクリスマス映画(子供ははやく寝なさい)の理想形。 てか最強のクリスマス映画。 そして 人々の中から愛を見出し描き出してゆくラブストーリーの傑作。[DVD(吹替)] 9点(2011-12-27 02:13:26)《改行有》

9.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 こんなにも素敵な作品があるなんて知らなかった。 そこには感動があった。 とっても不思議な世界があった。まるで魔法のようです。 自分だけの秘密の宝物を発見したような、 なんともいえないそれは、まるで不思議な夢を見ているかのようなそんな感じ。 または、自分だけの素敵な世界を発見して、そこを覗いてしまった驚きと胸のトキメキかもしれません。 見終わった後は、人それぞれの形で自分だけの輝き、目には見えぬ宝物を確実に受け取るはずです。 僕は物凄く心が躍っています! この世界は魔法と奇跡にあふれていると知ったからです。 生きるということは本当に感動的な喜びと、素晴らしい奇跡が常に自分を取り巻いているのだと、、、人生は感動的でなければならない、、、そんなこと初めて教わった気がします。 いや!実感しました。 生きることは素的なひとつの輝きそのものであると、この作品を見て思いました。 癒しの効果が抜群のヒーリング映画と言ってもいいかもしれません。 フォレストガンプを思い出させるところもありました。[DVD(吹替)] 9点(2011-04-03 04:02:43)(良:3票) 《改行有》

10.  バンパイアハンターD 《ネタバレ》 もしかしたら世界一美しいアニメかもしれません(ラピュタとは違う種の美しさですね)。少なくとも闇を愛するものとしては美しい以外の何物でもありません。 この作品は素晴らしいです。独特の世界観なのですが、その世界観をとても面白くアニメ化してくれました。とてもクオリティーが高いです。 技術面だけではなくて、キャラクター、ストーリー、全てにおいて素晴らしいです。 “D”さまが美しすぎます。戦うヒロイン”レイラ”も凄く美人でした。僕はまったくレイラに惚れ込んじまいました。参ったもんです。 ロケットが飛び立つところは感動しました。最後の終わり方も美しくて、永遠を感じさせるような感じでした(こういう感覚を味わったのは久しぶり!)。 ファンタジー好きにはたまらないでしょう! 美しいダークファンタジーを観させていただきました。 [DVD(邦画)] 9点(2009-02-13 18:40:37)《改行有》

11.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 全く分からん!実はまったく分かんないんです! 意味分からんのに作品として自立しているのがやっぱスゲーな。 バラバラだったものが、どんどん繋がっていくのが凄い。(とは言っても自分ではその繋がって行くものが何であるかは分かりませんが、、、) この作品の世界では、同じことが繰り返されていると思います。 いろいろな人物が入り乱れて、もはや誰が誰だか分からない! 誰が誰でもある?誰が誰でもない? 人々が入り乱れ過ぎ!しかし登場人物みんながその場所や物を共有しているように思います。 それぞれのキャラクターも超個性豊かで、とても良い味を出している。 ホントみんなキャラ強すぎ! バラバラだったものがどんどん束になっていく感じ。 しかし僕は何も分からないので間違った見方をしていたらすみません。。。 でも、観れば観るほどその世界に引き込まれる作品! そしてその世界はとても魅力的な世界。 わかんなくても強く印象に残るじゃん(セリフや表情でも)。 女性の寂しくも力強い歌声に感泣評価は満点! 「アイバンダぁー」(?)印象的な言葉。 僕個人としては「サイレンスぃーオー」(「シレンシオ」って言ってるんですね)というところで全てが一つになるような気がするんです。「カーボーイ」がヤバい!アレ人間じゃねーよ!コエぇよ!アブねーよ。 あの照明の当たり方、登場のし方、あの無表情は危険。ブッ飛び過ぎです。 「じいちゃんばあちゃん」もコエ~よ!なんだアレ! リンチ作品は、電灯が光を強く放ち、バッと消えるときに非現実世界にトリップする(逆かな?)ような気がします。何か現象が起こるきっかけなのかもしれません。 音楽も美しくかっこいい。 リンチは暗闇を深く描く天才です。 そしてリンチは食べ物を美味しそうに撮る天才です。 いや、一言で言いましょう!この作品は「変」です![DVD(字幕)] 9点(2007-12-31 00:28:36)(笑:1票) 《改行有》

12.  リリイ・シュシュのすべて 《ネタバレ》 繊細すぎる!観ていてとても痛いです。 高校のときを思い出します。できれば高校のころに観ていたかった作品。 校舎にピアノの伴奏が鳴り響くのもまたとても繊細な空気を感じる。 ピアノの繊細な音色がとても良い。時間の流れ、空気を感じる。素晴らしい演奏です! こういう作品って主人公がボコボコにされていると、 「本当に本気でやってるんじゃないの!?」とか思っちゃう。 うわっ、この作品、重い! 中学生っていうより高校生に見えます。 映像に惹き込まれる。だから僕まで痛いです。ヒドい。 もしかしたら、高校時代に「閉じていた人」ほど、この作品に惹き込まれるのかもしれません(ていうか僕が)。 不良役のリーダーの女の子が可愛いなあ! あと、この作品に出てくる女性たちが不思議とエロティックな雰囲気を放っている。 あと誰もがもつ(?)子供時代、学生時代の少年特有の同性愛的な雰囲気も感じた。 星野君は嫌いじゃない(そりゃアンタ、チケット捨てちゃった件はヒド過ぎよ!)。僕も高校の頃にあれだけキレていれば、人生が変わっていたのかもしれない。 高校生の頃に「エヴァンゲリオン」と、この作品を観れなかったのが僕の人生の失敗だ。 窓から暖かな日差しが差し込んでいて、それがとても奇麗で、懐かしさを感じさせる。 それが遠い学園生活を想わせる。 僕はこういう学園生活を見事に描いた作品が大好きだ。 最後のほうの、面談室で先生が「なんか悩み事ある?」って、 そりゃクラス内であんだけの事が起こっていれば何も無いワケないでしょう! 「インターネットの文章」みたいのがとても「現代的」で、現代人の心の闇や葛藤みたいなものが効果的にあらわれていたように思います。 「ウソっぽくない」作品です。 そんなはずは無いけど、「現実」より「リアル」!? まさか~、、、[DVD(邦画)] 9点(2007-12-04 02:11:38)(笑:1票) 《改行有》

13.  エコール 《ネタバレ》 とても神秘的です。夢、王国、楽園、天国といったような風景がそこにある。 その「現実」から隔離された「王国」で少女達が戯れる。 5つの寮に分かれているとか、外灯に沿って歩くとか、そういったシステムというか秩序みたいなものがとてもシュールで怖かった。 寮に番号をつけたり、少女たちが見えないものに管理されている感じが良い。 また少女達を管理している「黒幕」みたいな存在がどこにも見当たらないのが怖い。 柱時計などのオブジェもとても良い雰囲気を出している。 音楽も極力使わないで、鳥のさえずりや木々のざわめきが静寂的で耳に心地よく、神秘性を高めている。 どこかPCゲームの「ミスト」を連想させられる。 「ゴシックロリータ」っていう単語がありますよね。 「少女」と「棺桶」、この二つの相性はとても美しいと思う。 「少女」と「死」、この二つは美と酷の相反する物の対比で、それがとても美しい(エロティックな)のかもしれない。 でも少女ならアジア系よりもヨーロッパ系のほうが絶対に美しいのにね。。。 観ていてとても不安になる。とても神秘的な作品。 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 01:25:42)《改行有》

14.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 とても面白い作品で驚いた。 アニメの世界って、なんでこんなに明るいのでしょうか。 現実世界と同じ「人物」や「生活」「風景」を描いているのに。 とても明るい学校生活の(外向的な)イメージが描かれている。(僕はとても内向的だった。)そこに生きる人々が楽しそう見える。 図書館で本を読む人や、昼休みに中庭の木陰で仲良く話したりしている学生たちがとても楽しそう。 校舎もきれいで清潔感があり、近代的な校舎なのが良い。 こういう学校生活を送った人がいるのでしょうか? しかし、いじめられっこの男子がキレて、消火器を投げちゃうところなんかも描かれていて、とても現代的?だ。 でもやはり後半は暗くなってくる。 いつまでも友達だと思っていたのに、恋人とか異性を意識しだして、「いつまでも今までどうりに」という訳にはいかないんだと、そういう戸惑い、葛藤、孤独感は凄く伝わる。 踏み切りに自転車でぶつかったときの「ゴーン」ていう音が「気持ち良くて」不気味だ。 しかも、しばらく頭から離れない。あれ美しい! 不気味なのに心地よい。、、、、危険だ! 「商店街の時計」のデザインも細かく描かれていて良い(何だか不吉な予感がしませんか?)。 「急な坂道」ってのがまた危険な感じがして良い。 そこでのアクションはとてもスリルと緊張感がある。 ブレーキが、、、というスリリングな展開には、手に汗にぎる。 主人公の少女、真琴ちゃんは、周りの目を気にせずに自由奔放だ。(宮崎駿の少女ほど浮遊感はありませんが) 街の中で、飛んだり、跳ねたり、走ったり、自由に動いている。 遅刻してきても明るい。ポジティブシンキング! こういう元気娘は好きだし、自分もそうしたいけど、この現実世界はなかなかでそれがきない。 だってみんな冷たい眼で見るから。街ではみんなうつむいているし。 なんでみんな、アニメではこういう少女を評価するのに、実生活ではやんないんだろうね。 実生活でもこうなんないかな~。 現実は違うんだよなー。あ~、凹むわー、、、。 僕の場合ですが、 素晴らしいいアニメは、観終る時にキャラクターと別れるのが寂しくなります。 そして放心状態になり、しばらく興奮状態がさめません。 そんな感覚を久しぶりに味わえた作品です。 [地上波(邦画)] 9点(2007-09-16 01:24:53)(良:2票) 《改行有》

15.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 「人の目を気にしなくていい」とか「どんな困難も家族で乗り越えていく」とかいろんな内容があると思います。 マイペースなノリでとても面白い映画でした。 脱力系なんだけど退屈させないところが良いと思います。 肝となると思っていたミスコンがグダグダな感じだったのに見終えた後でこんな生き生きとした気持ちになるのは不思議です。 とんでもない家族です。 自分の価値観なんて小さなものだと思わせてくれる映画でした。 ある意味で最低(というか負け犬)なのに前向きなのがいいです。 なんか元気の出る映画でした。 じいちゃんはとてもでっかい人間だと思います。[DVD(吹替)] 8点(2015-11-09 22:46:55)《改行有》

16.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 「ハリセンボンでのお仕事お疲れ様です」「マイケルムーア監督だよ!」 のネタでお馴染みの監督のドキュメンタリー作品を久々に見ました。 ムーア監督の視点はユーモラスでありながら鋭く、 アメリカ社会に蔓延する“恐怖”が銃社会と深いかかわりにあること、 そしてその恐怖の出所を探ります。 さらにマリリンマンソンがアメリカ人の抱く恐怖の正体を(ムーアとは違った切り口で) 知的に的確に語っているところが印象深いです。[DVD(吹替)] 8点(2015-01-06 00:07:36)《改行有》

17.  ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 《ネタバレ》 アートを長年コレクションし、それが物凄いことになっている老夫婦のドキュメンタリー。 コレクションという行為そのものがアートであるという。 老夫婦にとって、アート作品のコレクションは金儲けではなく、 あくまで「好きだから買う」というスタンスはかなり気に入った。 金儲けではないが故にアート市場の価値の変動に老夫婦は無頓着で、 自分の収集したアートは一切売らなかった。 何かをコレクションしてる人はぜひ見てほしいです。 現代アートを少しだけ分かった気になれる映画だった。 それ以上に老夫婦の姿が愛しく素敵であった。 近代美術館のような、ミニマルアートを意識したかのような全体のつくりがお洒落で好印象。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-13 00:48:24)《改行有》

18.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 まさにアクションエンターテイメント。 チャンバラ、カンフー、ウェスタン、さらにはアニメなどの要素がミックスされ、 高水準のエンターテイメント作品になってます。 僕にはタランティーノの作品は激しいけど何か捉えどころのないという印象ですが、 他の映画よりも一線を越えた感じがとても面白いと思います。 カメラの配分とか時間軸の使い方からするとほんとに器用で頭のいい人なんだと思いますが。 音楽の使い方も面白いですし。 たぶん人を驚かせることが大好きな人なんだと思います。 子供向けではない独創的なエンターテイメントを作ることなら右に出る者はなかなかいないと思います。 日本の粋な感じとオタク要素とがミックスされてとても変だけどなんかサイコーでした。 外人の作る日本映画って面白いです。 栗山千明はセーラー服が良かったですし、武器を美しく使いこなしていて素敵でした。 ×××(ザ・ブライド)さんすごくセクシーです。 僕にもお尻ぺんぺんしてください。[DVD(吹替)] 8点(2014-03-09 15:46:30)《改行有》

19.  屋敷女 《ネタバレ》 噂になるだけのことはあります。 まさにトラウマ映画というコアなジャンルの頂点。 生理的な不快さがホラーであるならこの映画はホラー映画の頂点。 とにかくグロい。 ゴアあり、サイコあり、生々しさあり、とホラー三点セットがそろってる。 それにB級ではない。 B級ではないところでグロいのをやるのが凄い。 考えてみればB級Z級映画こそ安易といえるハッピーエンドや中途半端なバッドエンドを持ち出す。 この映画はそういうのではない。 生々しい暗さが重く後味として鑑賞後に残る。芸術とさえ感じるとは言い過ぎか。 美と酷、生と死、これらの混在が終わりを深いものにしているのか。 この映画のホラーとしての評価点は脳のダメージまでもホラーとして怖くやってること。 このサイコ女はどんなホラー映画にも出てこない不気味さだ。 不条理な狂暴さがホラーというジャンルにおいて素晴らしい。 そしてこの女のゴスなファッションスタイルがナイス(個人的にサイレントヒル3(TVゲーム)のクローディアを終始思い出した)。 この作品はホラー映画にあるべき狂気というものがしっかりとしている。 部屋の照明が不思議な雰囲気を出す。 音楽は時にメランコリックに美しく、時に奇妙な電子音が箍の外れた狂気を彩る。 ホラーへの妥協が生む明るさも一切ない。 愛憎の切り替わり、モンスターの切り替わり、強さと弱さの切り替わりがあって面白い。 母性本能の強さと、自衛本能の強さと、赤ちゃんってスゲーなーってのと、女って怖えぇ。 マっジで胎教に悪い映画だなと思った。 それに僕は先端恐怖症の人も見ないほうがいいと思う。 (2012年の映画メモより)[DVD(字幕)] 8点(2014-03-02 18:06:01)《改行有》

20.  マーターズ(2007) 《ネタバレ》 新年早々に不快な気分になりました! まさにホラー映画のアルテマウェポン! この「マーターズ」は「屋敷女」「ファニーゲーム」などと並びトラウマ映画の中でトップの座を争う作品だ。 最初からただならぬ雰囲気でビビる。 この映画は「見てはならない光景」だらけだ。 内容はまさに狂気の沙汰といえる。 そもそもキチガイなヒロインの視点で描かれる物語が前半を占めるのでツッコミどころは満載かもしれない。 しかし他の映画ではとても味わえない不条理な展開が楽しめる。 その先の読めない文脈の欠如性がこの物語の恐怖や不穏さを助長してる気がする。 この映画は見ていて圧迫感とか閉塞感を強く感じる。 それは人の心の暗いところをえぐるからかもしれない。 そして血生臭くてドス黒く、とても痛々しい。 人を殴る感覚が観客にまで伝わる。 幻覚とか自傷といったトラウマ的なものがリアル過ぎる。 ババァは「目を見て、生きてるでしょ」って何を言ってるのか分かりかねるが、 不可解にもかかわらず深みを感じるラストは衝撃という言葉に値するかもしれない。 一家惨殺、トーチャー、サイコ、ゴースト、ダークネス、オカルト、それらが全部成功してるってどんだけ怖いん!っていう感じです。 古いフィルムの途中では二人の少女が可憐に戯れていてかなり癒される。 この監督にはいつか「ミツバチのささやき」のような少女の視点をベースにした映画を作ってほしい。 ヒロインがその場を離れなかったのは身寄りがなかったことと親友を失った喪失感からだったのでは? 警察を呼ばなかったのも前述のことと地下で遭遇したことのショックで気が動転してたためだと思う。 ヒロイン役の一人は骨折し、もう一人は殴られ過ぎて翌日立てなくなったとか。 DVDを所有しての2度目の鑑賞ですが、最近はグロ画像ばかり見てるので変な耐性が付いちゃったのか、 1回目の観賞の時みたいに目を背けたりとか気分が死ぬことはなかったけど、 それでもこの映画はホラー史上超アルテマ級の最恐映画。[DVD(字幕)] 8点(2014-01-06 00:47:21)《改行有》

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