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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. マルホランド・ドライブ 映画というのは本来、頭で考えるものではなく感覚的に感じるものである。 そんなことを思い起こさせてくれる人知を超えた一本。 全てのシーンに意味があり、それでいて意味が分からない。 映画を観ることの究極的な楽しさを気づかせてくれる歴史的傑作。[DVD(字幕)] 10点(2010-08-15 15:29:58)(良:1票) 《改行有》 2. 縞模様のパジャマの少年 何が凄いって、この映画、終盤に入るまで徹底して子供の目線で描いていること。ゆえに我らは、収容所の中で起こっていることが頭では理解できていても、最悪の想像まで至らない状態で観賞し続けるのである。これが、ラスト15分になってこれ以上無いくらいに効いてくる。ブランコ、パジャマ、パンといった小道具の使い方も完璧。「子供の視点から観たホロコースト」というテーマを、信じられないほど見事に、かつ衝撃的に描き切った紛れもない傑作である。[DVD(字幕)] 9点(2012-02-16 00:59:39) 3. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド ただただ不器用で、決して怪物になることを望んだわけではない男が、完全に怪物になってしまった瞬間、大音量で流れるブラームス。石油を掘り当てた瞬間から、男の破滅は既に始まっていたということか。見せ場の数々に、偶然と必然の混じった絶妙なストーリー、ダニエル=デイ=ルイスのオールタイムベスト級の演技と、映画史に刻まれるべきラスト15分の“対決”。その尋常でない登場人物のエネルギーに触れた瞬間、我々はただただ「凄いものを観てしまった」と茫然とするしかない。[DVD(字幕)] 9点(2011-12-18 01:36:58) 4. es[エス](2001) 究極のサイコ・スリラーの一つ。一番怖いのはモンスターでも怪人でもなく、人間なのだということをまざまざと思い知らされる。異常人格者を登場させずに、一般人が“規則”に縛られ、集団に“同調”することで狂ってゆく過程が克明に描写される。まさに鬼気迫る終盤が素晴らしい。エンタメとしての衝撃的な展開とリアリティとがしっかりと共存している傑作。[DVD(字幕)] 9点(2010-09-21 20:52:46) 5. インファナル・アフェア “潜入捜査”というテーマから引き出せるスリル・人間ドラマを全て詰め込んだかのような決定的名作。主演二人の魅力には神々しさすら感じる。ラストまでひたすらに魅了されてしまう。[DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 22:15:24) 6. 歩いても 歩いても 日本映画イズムを最大限に活かし、完璧な形に昇華させた歴史的傑作。心に響く何気ないセリフが素晴らしすぎる。何十回見ても新しい発見がある、そんな奇跡の作品。[DVD(邦画)] 9点(2010-08-17 21:47:30) 7. アバター(2009) 映画の歴史が変わる、というキャッチコピーは嘘ではなかった。3D映画が次の段階に移ったことを決定付ける歴史的作品。とにかく圧倒的・果てしないとしか言いようがない。天才が12年間努力するとどうなるかが証明された大作。[映画館(字幕)] 9点(2010-08-17 13:57:43) 8. I am Sam アイ・アム・サム シナリオと役者の演技にビートルズの音楽、それぞれの素晴らしさが融合し合った、感泣必須作品。[DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 13:32:15) 9. エスター 不穏な導入、適度なグロ、戦慄の走る展開、あっと驚く真相、鬼気迫る演技、怒涛の終盤……。傑作サスペンス・ホラーとしての要素を余すことなく詰め込んだ一本。強いて欠点を挙げるなら、前半どことなく観疲れしたあたりか。しかし、中盤以降の“ここまでやるか”と思わせるエスターの凶行の連続と、阻止しようとする母親の戦いにはただただ見入るのみ。とにかく見せ場を畳み掛けるように用意し、これで終わりかと思わせてもまだまだ盛り込んでゆく見せ場の連続が圧巻。アメリカらしいサービス精神に裏付けされている。これにサイコサスペンス的どんでん返しの要素まであるのだから、もはや文句のつけようもない。名作だと思います。[DVD(字幕)] 9点(2010-08-15 00:57:52)(良:1票) 10. メメント 最初の30分は全く訳が分からず、こんなもの最後まで観れるかと思っていたが、時間に比例して驚くほど引きつけられた。相手を追っているのか追われているのか分からなくなるだとか、主人公の異常な体質を利用しきった脚本が素晴らしい。一つの発想と編集の巧さだけで、ここまで面白い物ができるとは。[DVD(字幕)] 9点(2009-02-07 00:13:51) 11. ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 見せ場とアクションシーンの緻密な編集によるシークエンスで構成され、月並みな言い方だが、全く飽きさせない作品。これ以上編集を細かくすると、それこそ「スプレマシー」のカーアクションのようになってしまうだろうから、これがギリギリのラインだと思われる。そういう点でも、スピード感という面では行きつくところまで行ったアクション映画、といった感じ。MI:2などとは対照的に、プロによるプロのためのアクションを魅せてくれた監督に感謝です。[DVD(字幕)] 9点(2008-12-14 20:00:50) 12. ダークナイト(2008) 懸けた予算の量がこれほどしっかりと作品に反映された例は、90年代以降では個人的には『ターミネーター2』と『グラディエーター』くらいしかありません。俳優達の名演や、新しいヒーロー像を創った脚本の素晴らしさは言うまでもなく、日本の映画業界なら前・後編に割ってしまいそうな膨大な内容を、たったの2時間半に見事にまとめ上げたC・ノーランの手腕に感服。カーチェイスといい、建物の爆破シーンといい…ジョーカーが動く場面はどこを取ってもシビれっぱなし。あぁ、やっぱりDVDも買おうかな。[映画館(字幕)] 9点(2008-12-11 02:11:04) 13. ダウト ~あるカトリック学校で~ 1951年「欲望という名の電車」、1975年「カッコーの巣の上で」、1976年「ネットワーク」、2003年「ミスティック・リバー」と、主演にとどまらず助演級の俳優までもが全員神懸かり的な演技を披露している映画は希に存在するが、まだありました。 俳優陣の並々ならぬ演技に引き込まれているうちに、いつの間にか論じられている物語内容自体に引き込まれていた。特にエイミー・アダムスのあの真摯な瞳!引き込まれるかのよう。最後にある登場人物が呟くセリフと、その幕切れの素晴らしさには言うこともありません。[DVD(字幕)] 8点(2012-07-22 02:05:43)《改行有》 14. ALWAYS 三丁目の夕日 みんないいっていうけど……いい映画です。たった二時間で、登場人物みんなに感情移入できるようになるなんて。[映画館(邦画)] 8点(2010-09-21 21:12:29) 15. エリン・ブロコビッチ シングルマザーの強さを魅力的に描ききった名作。こりゃアカデミー主演女優賞だわ。個人と企業との闘いを軸としたストーリーも申し分なし。[DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 21:03:40) 16. エターナル・サンシャイン 夢の持つ不安定さと、ラブロマンスの儚さが奇跡的に融合した名作。これこそ2000年代らしい新しい感覚。何度も見返したくなる。[DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 20:53:33) 17. ウォーターボーイズ いわゆる「フツーに面白い」作品なわけだが、その後の邦画の一つのプロトタイプとなり、また邦画復活の流れを作った作品として歴史的な意義を持つ作品になりえると思う。実際、普遍的な面白さを充分に感じる。[地上波(邦画)] 8点(2010-08-20 14:53:57) 18. しあわせの隠れ場所 個人的にサンドラ・ブロックの魅力的な表情の一つだと思うのが「してやったり顔」。本作はその使いどころが非常に上手く、爽快なシーン、溜飲が下がるシーンであたたかい気持ちにさせてくれる。それは、苦悩する部分のドラマがしっかり描かれていることにも裏打ちされている。総じて、非常にクオリティの高い作品だと印象づけられた。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 23:31:24)(良:1票) 19. イントゥ・ザ・ワイルド 《ネタバレ》 自然との戦いを自ら挑んでゆく主人公。凄まじいロケーションに裏打ちされて、主人公の持つ大自然への憧れがリアルに迫ってくる。死ぬ寸前に一番大切なものに気づかされる、そのやるせなさに心震えた。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:13:52) 20. アメリ こんなにオシャレな映画があるのなら、フランス映画ももう少し観てみたいと思わせる。まさにアイディアの洪水。よくもまぁこう手を変え品を変え、バリエーション溢れる映像演出を思いつくものだ。このテの映画に致命的な「こんな女、やだな...」という印象はなくもないが……。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:46:39)
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