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プロフィール |
コメント数 |
12 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
レビューする上で心掛けている事は、 「まっさらな、ひとつの映画として観ること」。つまり、
「他と比べない」 原作やリメイクの元・TVシリーズと比べない、 監督や俳優の過去作品と比べない。
「フィルムの中だけを観る」 監督のプライベートや俳優の役作り、制作~公開までのドラマ、 公開~ヒットまでのプロモーション、それらを加味しない。
が、しかし(!)、うすうす気付いているのは、 「その作品の背景や歴史を知っているほうが、断然面白く鑑賞できる」という事。 初めて訪れた観光地の歴史を知っているのと、そうで無いのとでは感動が違うように。
だって映画は工業製品では無く、生きて生活してる人間が作っているのだから。
※そして私も人間なので、スタッフやキャストによって、 その作品を贔屓目に観てしまう事が多々あります。あしからず。(2012.01.13現在) |
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1. PERFECT DAYS
《ネタバレ》 幸せってどこにでも転がってて、幸せって人それぞれで、だからこの世界って面白いなぁって思う。
ひと(他人)と同じ幸せを追い求めなくても良いし、ひと(他人)と持っている物を比べなくても良い。
でもね、あの人(主人公)だって同僚が突然仕事を辞めた時のように、
時間に追われて疲れ果てて寝るだけの生活になったら自分の幸せを見失うよ。
(彼はちゃんと自分でそれを分かってたから良いけど。)
空がきれいだったり、雲や木漏れ日が面白かったり、川のせせらぎが美しかったり、
この世には心を動かされる楽しいことがいっぱいある。
みんな致死率100%だから、みんなそれまで楽しめばいいと思う。
ゼロか百かじゃないし、百にたどり着けなかった人はゼロと言うわけじゃない。
自分の生きた証を他人に見せつける必要はない、と思う。[映画館(邦画)] 8点(2024-01-01 00:20:30)(良:1票) 《改行有》
2. 流浪の月
《ネタバレ》 俳優さんて、本当にすごいねぇ。
物語の終盤、文(松坂桃李)が彼女(多部未華子)に、
「私を抱かなかったのは、ロリコンだったからなのか」という意味の事を聞かれた。
答えるまでの文の葛藤がすごいね。
どうしてもどうしても本当の事(障害)を言う勇気が出なくて、
最後までやっぱり知られたくなくて、
「ロリコン」という事にしておいた方が、「ロリコン野郎」と思われた方が
まだマシだったんだね。
自分の障害を打ち明けるくらいだったら、軽蔑された方がマシ。
答えるまでのあの時間。
私にはすごく長く感じたけど、すごい葛藤が伝わって来た。
俳優さんて、本当にすごいねぇ。
※蛇足ですが、私はこの映画を観るまで、
松坂桃李さんがこんなに綺麗な顔をしている事に気付きませんでした。
すみませんでした!(笑)[映画館(邦画)] 9点(2022-07-15 13:43:25)(良:1票) 《改行有》
3. すばらしき世界
《ネタバレ》 良かった。すごく良かった。
原作があるのか無いのか知らんけど、映画良かった。
俳優さんたち、みんな素敵だった!
ところで『すばらしき世界』という題名って、すごい皮肉よね。
確かに主人公が出所後、手を貸してくれた人々が周りにたくさん居たけど、
だけど、
あんなに気持ち=正義を押し殺して、(もちろん「本人にとって」の正義だけど)
文字通り死ぬほど感情を押し殺して、素晴しい世界なの?
あの人(主人公)、本当に本当に苦しかったと思う。
「カタギ」に馴染むためには、
理不尽な事も許せないことも何もかも「自分の感情」をスルーして、
全て「他人事」と位置づけて。
そうしないと生きていけない世界って「スバラシイ」の?
自分が死んだあと、誰が泣いてくれてもしょうがないのよ。
自分が生きている間に、自分らしく生きられないのなら
ただの人形。
最後に(あえてハンドルネームは出しませんが)「3.」の人。
「僕のすばらしき世界」が訪れますように。。。[映画館(邦画)] 9点(2021-02-18 22:50:53)(良:2票) 《改行有》
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