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1. ドラえもん のび太の大魔境
《ネタバレ》 冒険ごっこ→丸腰で冒険→犬の王国で争いに巻き込まれる三部構成で
徐々にF先生らしい異世界に引き込まれていくという初期の大長編らしい冒険映画です。
ジャイアンがひみつ道具を置いていくと言い出したところから話がややこしくなったのに
ドラえもんがバウワンコの王国へ繋がる急流をさかのぼるのに道具を出そうとすると
視聴者の突っ込みを先回りするようにジャイアンが「うるせえ!こんな時はいいんだ!」
と胸を張る。このシーンで滅茶苦茶笑いました。私も嫌な大人になっちゃったな……。
唯一気になったのは、どこでもドアを壊されるという不測の事態で日本に帰れなくなり
無断でアフリカに二泊もした件について親御さんたちに何のフォローもない事ぐらい。
いくら春休みでドラえもんがついているとはいえ、泊まり込みで出かける断りはなく、
あれでは捜索願いが出されて日本ではえらい騒ぎになっているでしょう。
序盤はママが物語の進行に絡んでくるため無断外泊の件に誰も触れないのは余計気になりました。
翌年の「海底鬼岩城」では事前に目的地と日数を伝えて許可を取るシーンを用意する事で
この問題を解消しています。年々ブラッシュアップされていたんですね。[DVD(邦画)] 8点(2014-09-07 07:47:29)《改行有》
2. リバイアサン(1989)
《ネタバレ》 ラストのもう一度ダメ押しで出てくるところまで含めて、このジャンルに求められる要素を
手堅く過不足なく詰め込んだ、全ての面で70点な感じのとても真面目な作りの映画だと思います。
あの「お約束」のために4800mの海底から海面まで途方も無い圧力差をものともせず顔を出した
本作のクリーチャーやザ・デプスの巨大シャコのサービス精神には本当に頭が下がります。
また、遺伝子実験の事故が生み出した人間を化物に変える薬物というアイデアは本作独自のものでしょう。
「エイリアン」も「遊星からの物体X」も、よく比較に挙がる「ザ・デプス」も異世界の怪物でした。
図らずも人間の遺伝子を人間自身の手で組み替えるという時代を先取りした話に触れているので
その結果誕生したクリーチャーの生体や特性についての設定をあと少しブラッシュアップすれば
ひょっとしたら大化けしたのではないかと思います。[DVD(字幕)] 8点(2014-07-04 19:10:49)《改行有》
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