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プロフィール |
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209 |
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自己紹介 |
採点基準 [10] 傑作中の傑作 思い入れを持てるような特別な作品 [9] 傑作とも言える作品 年ベスト3に入るような映画 [8] 率直に面白かったと言える作品。誰かに勧めたくなる映画 [7] なかなか面白い作品。話題にしたくなる映画 [6] 賛否両論あるが。結果見て損はしてないかなって感じ [5] 可も不可もなくってとこだが、もう一度見るのは厳しい [4] あまり面白くない。良かった部分もあるが最終的評価として残念な映画 [3] 面白くない。かなりコケ具合。そのコケ具合を誰かに言いたい [2] 最後まで見るのが苦痛なハズレ映画。いろんな人に警告したい映画 [1] 生理的に無理。鑑賞自体が拷問のドクロ映画 [0] 超激しょぼ映画。ドクロ×3 |
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1. 沈黙のパレード
《ネタバレ》 容疑者X以来、映画ガリレオのファンだったので本作を楽しみにしておりました。
原作未読予備知識なしの視聴です。がっつりネタバレありのレビューなので未視聴の方はご注意を。
映画も序盤の頃から音楽Pの新倉(椎名桔平)が犯人だろうな。そう思いながら見ていました。
話しが進むに連れて、徐々に確信めいたものになってましたが残念ながら想像はハズレ!
想像より二つほど捻った展開は予想外の物で最後まで見入るものがあり十分に楽しめました。
ただ話しを捻った分ドラマの部分以外の現実感は損なわれてしまっていると言う印象です。
この話しは実際に起きた城丸君事件を元に作られて居るのだろうと思いますから
黙秘しても逃げ切れないとは言えませんが・・・。
犯人である蓮沼が、わざわざ作業服に血をつけて家を燃やしてまで逮捕されるリスクを取る必要があるのか?
と言う疑問。死体遺棄は時効と言う理由で二度も逃げ切れる可能性は決して高いとは言えずギャンブルすぎる。
下手すれば死刑や無期懲役もあり得るぐらいの重罪。仮に死体遺棄は時効でも放火の罪に問われる可能性もある。
そんなことしなくても、蓮沼は新倉の妻が殺人を犯したと勘違いしている事は知って居る訳で
普通に「あの夜の出来事を見ていたぞ!」と脅せば済む話ではないのか。
わざわざ蓮沼が逮捕された事により、世間や警察の疑いは蓮沼に向いており
逆を言うと、新倉の妻が殺害したという事は誰にも知られておらず、かつ決定的な証拠も蓮沼から
示されてない以上、新倉の妻は蓮沼から脅されたとしても突っぱねても問題ない。
それで蓮沼が「真犯人は新倉の妻で俺は見た」と世間に公表した所で世間からすれば
逮捕されても沈黙を守ることで二度も罪に問われなかった男の話を信じる分けもない。
この辺は、まぁ突き飛ばして気を失っているだけなのに確かめもせず殺したと勘違いしてしまう
ドジな人だから言われるがままパニックになって金を払ってしまった。
と脳内処理が可能ではあるものの、ちょっと状況固めが弱すぎると言う感想を持ってしまう。
次に物語の大詰めの所ですが、
懲らしめようとして誤って殺したと言う自供なら。傷害致死
妻を守ろうとして口封じの為に殺したと自供すれば。殺人罪
殺人罪を認めれば妻の名誉は守れる。という天秤を用意している訳だが、これが微妙に天秤になってない。
世間的には新倉妻が犯人であるという疑念すらない上に
警察は新倉妻のバレッタに血が付いてない事を認める事になるので
この時点で妻が殺人犯ではない事を認めるような物な訳で、この時点で妻の殺人の汚名は無くなり
新倉夫がわざわざ殺人罪を選択する理由が「道義的な意味」以外無くなる。
結果的に妻は突き飛ばした事を認めることになり最後に傷害罪で逮捕される結果になるわけで悪い選択しかない。
(今更何の証拠も無いのに立件するのも無茶な気もするが)
そもそも妻を守ろうと殺人を選択したわけで、まして自分妻を脅迫していた蓮沼によって
狂わされた人生でもあるので、世間は蓮沼が犯人と思っていてさらに死んだ後に
真実を明らかにしますと言われた所で。被疑者死亡で送検した所で新倉にとってどれほどの意味があるのか。
ちゃんと自分の罪を認めたのは道義的に偉かったね。とは言えるかも知れませんが
物語としては弱くその点がちょっと気になりました。[DVD(邦画)] 7点(2023-07-25 17:49:43)《改行有》
2. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
どーせ、また、まともに終わらせないんでしょ?無茶苦茶やって絶望的展開で不安と不快な鬱展開に持ち込むんでしょ?
でも、そんな事は想定済み、それでも"一応"最後と名乗るエヴァをみてやろうじゃないの。そう思って見に行った。
見終わった感想。これは庵野秀明の成長と卒業の物語。勝手ながらそう受け止めた。
「ゲンドウ=庵野」「 冬月=アドバイスをくれる知人や視聴者など見守り役」
「シンジ=今やエヴァと言う作品。自身の息子のような存在」なのかな?とも感じてしまう。
振り返れば、心血注いで作ったTVシリーズは、人生を変えるほどの賞賛をうけたと同時に
最終話を嫌と言うほど世間に酷評され、ある側面では意固地になり、それでもなおエヴァという
大ヒット作故の呪縛に取り付かれ、普通の事を普通に描けなくなっていた庵野がついに幕を下ろす決断をした。
これを描くために費やした時間が、庵野にとってこの物語を終わらせると言う事が
いかに苦しみに似た感情だったのか。私には見て取れる気がする。
その長い時間の中で庵野はユイやカオルに何度も「もういいの?」「もういいのかい?」と問われた事だろう。
「大人になったな、秀明」などと、「成長した」と言う言葉が似つかわしくない年齢かもしれないし
むしろ旅路の果てかもしれないが、無事、たどり着き終劇を迎えた庵野さんに「おめでとう」
そして「ありがとう」25年、随分長い夢を見せてもらいました。[映画館(邦画)] 10点(2021-03-09 23:49:22)《改行有》
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