みんなのシネマレビュー
アラジン2014さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期 《ネタバレ》 再編集版ということで一応見ました。個人的にはパート3(劇場版 1990)でマンセーしていますので、こちらの<最終章>の編集は全く気に入りませんでした。 まず、オープニングを本作のようにしてしまうと、最初からギルディ大司教(ドナル・ドネリー)との関係があのような力関係であったようにしか見えず、事実あのような関係であったにせよやはり最初はパーティや受勲のシーンから入ったほうが過去作の伝統的な流れも踏襲しますし、雰囲気的にも自然でゴージャスな感じで好きでした。ラストも同様、パート3(劇場版)のあの雰囲気が観客の共感を呼び素晴らしい余韻を残した訳ですが、それを本作のような語り文字に置き換えてしまうと何だかよく判らなくなってしまいます。(ドン・ビトーが孫と和気あいあいと逝く最期とドン・マイケルが一人寂しく逝く衝撃を比較してこそ、、あのシーンは素晴らしかったわけで) 映画なのですからラストカットはきちんと絵として見せていただきたかったところですし、そもそも、<最終章>になっても物語上は大して変わっておらず、むしろ解釈自体を強引に観客に押し付けてしまったかのような印象すら残る残念な仕上がりでした。個人的には再編集するならビンセント(アンディ・ガルシア)がルケージ側に寝返った作戦の具体的な内容をきちんと語っていただきたかったところです。天下のゴッドファーザーをも欺こうとしている巨悪の根源が、そう簡単にマイケルの飼い犬であるビンセントに手の内を見せるとは到底思えず、以前から「あそこは端折り過ぎだよなあ・・」と感じていました。まあ、あのシーンは撮影自体が行われていないのでしょうから再編集は無理でしょうけど。。 この<最終章>というバージョンは人によっては改悪だったと感じる人も少なくなさそうです。できれば今まで通り劇場版をメインとし、<最終章>はあくまでオマケという位置づけで公開していただきたかったと思います。内容的にはほとんど違っていませんので評価自体も大した差はありませんが、劇場版と差別化するためにあえて厳しい点数をつけておきます。(余談ですが50周年版のBOXセットでは、まさかの”オリジナル版のほうがオマケ”という暴挙に出ており、監督の意図する感性・感覚が心底理解できませんでした。非常に残念)[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-03 21:36:23)(良:2票) 《改行有》

2.  Dr.コトー診療所 《ネタバレ》 これは酷かった。大好きなドラマシリーズなのでかなり甘めに評価してもこの点数が精一杯でした。失礼ですが、監督の中江功と脚本の吉田紀子は2004年のスペシャル版からの続投とのことですが、あれから20年、明らかにキャリアや肩書に胡坐をかいていたかのような悲惨な状況には、、つい目を背けてしまいました。キャスティングやキャストの演技力は最高でした。天皇家が見に行きたいと感じるドラマシリーズなのも事実です。でも心底、演出や脚本が悪すぎて本当に残念な出来映えでした。国民を代表して私が天皇家にお詫びしたいくらい。 皆さんご指摘の通り、明らかに話を詰め込み過ぎです。シンプルに「コト―の病気」「コト―の子供」「剛洋の落第」「みどりおばあちゃん(藤田弓子)の顛末」「中丸新将演じる心臓止まったじいさん(役名誰だっけ?)の顛末」を新キャストを絡めてじっくり見せるだけで十分ドラマチックでした。 時任三郎の足の件、剛洋の東京での事件、台風&土砂災害、僻地医療の現実、これらがドラマに花を添えず観客の集中力を削ぐ結果になってしまっています。ファンが見たかったのは島民やコト―先生の今(2022年)。見たいのは決してパニック映画ではない。ラストもあざとすぎて苦笑いしかでませんでした。(パニック映画だったとしても演出が稚拙すぎて見るのが嫌になるレベルだったし、ラストもコト―がどうなったのかよく判らない) 監督と脚本家はもう少し勉強したほうがいい。できればアメリカのERでも見返してみるべきかと。これ以上続編は作らないほうが良さそうです。そっとしておくべき。かなり辛口ですが好きな作品だっただけに落胆も大きいです。心底、色んな意味でかなり残念な作品でした。[地上波(邦画)] 4点(2024-01-05 12:38:30)《改行有》

3.  ブレット・トレイン ”ネタ映画”としてはかなり面白いほうだと思います。個人的には往年の「ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT」に匹敵する面白さでした。主役ブラピ、準主役のタンジェリンに(アーロン・テイラー=ジョンソン)、サンドラ・ブロック(友情出演)など大物も多く、大真面目に遊んでみました的な作品です。(アーロン・テイラー=ジョンソンといえばキックアスのデイヴ役の彼ですが、彼がビックリするほどカッコよくなっていて驚きました!!) 2022年作品なのに今だに”コレジャナイ感”満載の日本描写がお寒い訳ですが、多分お寒いと思っているのは日本人だけで、日本を知らないエセ日本ファンの外国人には、日本=”コレだよ!感”満載だと思われます。新幹線、仕込み刀、真田広之、京都、東京、マシ・オカ・・(まあたぶんブラピとかは日本をよく知っているハズなので確信犯的にやってますよねコレ) 高速走行中の新幹線に掴まったり、車内で乱闘・殺人・破壊行為が行われていても普通に走っている新幹線に激しく違和感を感じましたが、まあそこは映画として割り切りが必要でしょうか。駅で待ち構えているヤクザも失笑もんですが、クローズとかの邦画をありがたがる国民性なのでこんな風に描かれていてもまあ文句は言えないでしょうね。 脚本はかなり複雑ですがしっかり作りこんであるのか、目立った破綻もなく結構分かりやすいのは流石です。途中途中でかなりゴリ押し部分もありますが、それでもラストの種明かしはむしろ良くできてるなといった印象を受けました。あといつも感じますが、日本を舞台にした邦画でも洋画でも銃が沢山出過ぎです。日本の一般社会に銃はそんなに蔓延してないはずですが?え?してるの? 見て損したということは全然なくて、普通に楽しめました。でも意味がある作品なの?と問われると全然違うと思います。一生見なくても困らない作品です。アーロン・テイラー=ジョンソンに免じて点数はオマケしておきます。※余談ですが弾丸を意味する「bullet」はブリットとかブレットと読みますね。Bullet Trainという歌もありますが、歌を聞く限りブゥリィットと聞こえます。(ちなみに歌繋がりで、本作の主題歌は女王蜂のアヴちゃんが日本語でサタデー・ナイト・フィーバーを熱唱していて、これが日本語に聞こえなくてとてもクールです)[インターネット(吹替)] 7点(2023-11-03 13:01:01)《改行有》

4.  クライ・マッチョ イーストウッドが主演した作品は割と好きですが、彼が監督したほうの作品はあまり好きになれません。彼の監督作で好きな作品といえば、、せいぜい初期の「パーフェクト・ワールド」くらいで、その他の作品は正直いって嫌いです。その理由として彼が監督した作品は妙に説教臭く、世間一般的な正義的倫理観を押し付けてくる感じがどうも馴染めないからです。 本作「クライ・マッチョ」も今までの流れ同様、お説教話のようによく出来たストーリーを上手く映画化してありますが、本作では今まで感じた妙な押し付けは無く、雑味・嫌味を感じませんでした。あるがままといった雰囲気で、なんといいますかイーストウッドのこの年齢(90歳)を映画に落とし込むことによって、何ともいえない独特な優しい雰囲気と深い味わいがハマった作品に仕上がっています。 物語としてはいわゆる「ぬるい」展開ですが、それでいいんです。実際問題、現実の世の中は「ぬるい展開」の連続で、それが日々毎日積み重なったものが人生になります。そういう見方をすればこの映画も優しいまなざしで見守ることができます。ただし、最後のマッチョの活躍は少々安易で微妙。 おそらく俳優としては本作がイーストウッドの遺作になると思われますが、ダンスシーンも素敵でなんとも味わい深い作品に仕上がっています。高評価とまではいえませんが今までの流れと比べると少し毛色の異なる作品、全く悪くない作品でした。夕闇に映えるカウボーイハット、西部やメキシコの風景も素晴らしかったです。イーストウッドに敬意を込めて!well done![地上波(字幕)] 7点(2023-10-23 13:34:49)《改行有》

5.  コーダ あいのうた TV放送で見ました。今に始まったことではありませんが、こういう作品がアカデミー賞を三つも受賞してしまうあたり、アカデミー賞の安易さというか、忖度、世間体、闇を感じますね。 物語は極めてありきたりで簡素。予定調和的だし話もシンプルすぎてあまりにも子供向けな作りです。もちろんシンプルなのが悪い訳ではありませんが、もう少し主人公の深い葛藤や特異性を描いてほしかったです。これではまるで某24時間系番組の偽善ドラマか再現ドラマ程度にしかなっていません。話自体(内容)は絵に描いたように素敵だっただけに非常に勿体無いと感じました。 助演男優賞受賞のお父さん(トロイ・コッツァー)は確かに惹きつけられる演技でした。他に目立った出演作も少なく、調べてみるとご本人さんは本当のろうあ者だそうで。演技じゃなくて本物だったわけね。ルビー役のエミリアも本物の歌手・俳優だそうで、確かに歌は惹きつけられるものがありましたが演技のほうは、、まあ普通に上手い程度でした。兄や恋人候補の演技もとても良かったと感じましたが ”その他 略” 的な扱いになってしまっていて残念でした。結局、詰め込み過ぎの弊害が出ちゃってますよねこれ。 こき下ろすだけじゃなくて良かった点も書いておきます。娘の発表会に耳の聞こえない家族がきちんと出席した点は素晴らしい。またその際の彼ら耳の聞こえない家族の視点からコンサートが表現されていた点も素晴らしかったです。耳が聞こえない事の異常性にハッとさせられますし、これの伏線回収として試験の時の手話付きの歌は非常に感動的でした。(先生がわざと間違えるのも胸アツでしたが、濃いキャラでラストに出てきたわりには印象が弱くて非常に残念な先生でした) 結果的に演者はとても良い演技をしているのに一体何がイマイチポイントだったのか?やはり脚本と演出の安易さでしょうか。デュエット=恋人役の彼も完全にモブキャラ化してた割に水泳のシーンは妙に長いし、反面、先にも書きましたが兄とその彼女の関係はもう少し見たかったのに完全スルーでした。まあ確かに主人公の少女に焦点が当たるべきなので兄の件などは仕方ないと思いますが、それでもイマイチ焦点が定まらなかったように感じました。まあでもこれ脚色賞を取っているんですよねぇ・・ うーん、やっぱ、、アカデミー賞の謎ですよねぇ。[地上波(吹替)] 4点(2023-09-30 10:05:21)(良:1票) 《改行有》

6.  ドクター・ドリトル(2020) 《ネタバレ》 正直に告白すると、私はロバート・ダウニーJrが嫌いです。売れる前から嫌いでしたが今見てもやっぱり嫌いです。原作の説明をする必要がないくらい有名な元ネタですが、本作は動物と話せること以外は原作に忠実じゃなかったりします。動物、恋、姫、新しい仲間、航海、侵入、戦い、和解、謎解き・・ およそディズニーの全てが詰まっていますがまさかのユニバーサルが作っています。 有名な原作本由来で、全ての要素が詰まった映画を100分にまとめてあるのは大したものですが、裏を返せば全てが予定調和的でお手軽過ぎました。まあ100分で終わらせるのですから致し方ないにせよ、もう少し文学的で重厚な雰囲気か、もしくはパイレーツ並のとんがった演出を期待していましたが、そのどちらもありませんでした。 あれほど家を出るのを嫌がっていたドリトルが宮殿に着いたとたんにノリノリで冒険に行こうといい出すのは違和感でしたが、こき下ろすほどつまらなかった訳でもなくて意外と楽しめます。動物たちのやり取りがほのぼのしていて、おかげで何とか見ていられました。 スティーヴン・ギャガン監督は「トラフィック」「シリアナ」「英雄の条件」などシリアスな脚本を書いた実績があって、土台はシッカリしているはずですがコメディとしては大して面白くもなく、何となく王道の流れで退屈させられます。出演陣が無駄に豪華だったのも非常にもったいなかったです。もう少しやりようがあったかもしれません。 何となく面白いけど何となく物足りなくて、何となく楽しいけど何となく退屈な作品でした。甘めの6点[地上波(吹替)] 6点(2023-09-23 13:56:27)《改行有》

7.  エルヴィス バズ・ラーマン監督と相性が良い私ですが、本作はマンセーというほどには乗り切れませんでした。おそらくちょっと時間が長すぎたでしょうか。若い時にブルースやロカビリー系のギターを長く弾いていたのでプレスリーのことは結構知っているつもりでしたが、まさかこれほどまでに精神がブラックであったとは驚きました。(結構色んなレコードを聴いてきたつもりでしたがBBキングと仲が良かったとは!) 幼少期からデビューまでの畳みかけるような流れは音楽も含め非常に素晴らしく、女性の表情をもって「その娘の目が語っていた。楽しんでいいのか迷いの感情が・・」というシーンは心底素晴らしかったです。バズ・ラーマン監督は派手演出の監督といわれがちですが、この監督は目つきや佇まいで感情を語ることができる数少ない監督の一人です。 皆さんおっしゃるようにエルヴィス役のオースティン・バトラーが神掛かっていて前半は本当に本人のようで素晴らしかったです。バトラーの演技もあって序盤から中盤は伝記映画を超えた何かを感じましたが、小指を動かすシーン以降は流れがありがちな方向へ向かってしまいます。事実の列挙といった意味では致し方ないのかもしれませんが、キングになった後の流れがあまり面白くないのです。(まあ後半の顛末は誰しもが知っていますので仕方がないでしょうか) そういった意味では後半に向けてもっとエルヴィスの内面や葛藤に話がフューチャーされていれば面白かったかなと思いましたが、奥さん相手にメソメソして終わってしまいました。 何とか最後までテンションを維持できた最大の要因はトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)の胡散臭さでしょうか。彼の顛末が気になって目が離せない作りは素晴らしい。比較されがちな”ボヘミアン・ラプソディ”のようにただのバンド映画にしなかった監督の手腕は高く評価したいです。ただ、、他の方もおっしゃっるように大佐本人にナレーションをやらせてしまったせいで、彼の独白に信憑性が無くなってしまった点はちょっと残念でした。 総じて良くできた映画でしたが後半が割と壮大にダレますので、できればもう少し短くまとめていただきたかったです。また、偉大な人物を扱っている割になんとなく深みに欠けるといった印象も残りましたのでいろんな意味で惜しい作品だったなと感じました。[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-27 18:33:56)《改行有》

8.  ダウントン・アビー 新たなる時代へ 非常に良かった!特に思い入れが強いであろうTVドラマ版からのファンの方でしたら納得の仕上がりでしょう。125分でよくまあこれほど綺麗に収めてあるものだと感心してしまいました。初の劇場版であった前作のような慌ただしさを感じることもなく、ゆったりしていて優雅な雰囲気が堪能できるのはさすがとしかいいようがありません。内容的には非常に忙しい本作でしたが、それを感じさせない演技力と演出力の高さは目を見張るものがあります。本当にこの点はよく注意して見ていただきたい部分です。 細かいあらすじや感想は野暮なので省きますが、起承転結がとてもスマートで判りやすい構成・演出・脚本になっています。恋愛の行方、事件の結末、各自それぞれの事情・情事などの細かい伏線の張り方と回収もスマートで見事としかいいようがありません。これ以上下手なレビューで本作品の品位を貶めたくないとすら感じるほど素敵な仕上がりは、本当にお見事以外の表現が見当たらないのです。 これからも歴史のようにダウントンアビーの今後を見守っていきたいので、、ぜひとも定期的に映画化していただきたい作品です。伝統のダウントンアビー後日談としては心底申し分のない仕上がりでした、笑い・拍手・涙が同居する素敵な作品です![インターネット(吹替)] 10点(2023-06-22 02:50:28)(良:1票) 《改行有》

9.  竜とそばかすの姫 グローバル化して久しいSNSをスタイリッシュに映像化したような映画でしたが率直にあまり面白くなかった。もしかしたらZ世代とか今の中高生なら楽しめるのかもしれませんが、少なくともこのサイトを徘徊しているような映画マニアにはかなり物足りない作品だったのではないでしょうか。 この物語を通して「鈴」が母親の気持ちを理解したことは大いに良かったと思いますが、終盤のリアル対決はうすら寒すぎて見ていられませんでした。物語の発想自体は面白いのですが、人物の掘り下げと脚本が浅すぎるのが問題です。「U」という場もひろゆき氏が立ち上げた某掲示板程度にしか機能しておらず、凝ったシーンが多い割りに何を伝えたいのかイマイチ理解できません。主人公に至ってはただの情緒不安定な少女に成り下がっていてイタイだけだし、更に致命的なのが歌。素人の雰囲気はよく出ているものの、これが50億人を感動させられるレベルなのか?というと大いに疑問でした。アメリカズゴットタレントのアンジェリーナ・ジョーダンあたりのレベルを求めるのも酷な話ですが、製作サイドは歌で感動させるということをもう少し勉強していただきたかったところです。 絵は非常に美しいものの、これも正直どこかで見たような雰囲気が多かったです。グローバルSNS時代に辺境の地というのも意味をなさないのかもしれませんが、せっかくの土佐の高知の素朴な田舎でロケをした意義はあまり感じられませんでした。終盤の脚本がかなり問題で、、描かれているのは児童虐待以外の何物でもないわけですが、それをこのような雑な形で決着させてしまった点はかなり良くないと感じました。何も解決していませんよねこれ? 個人的には日本製のアニメは凝っている割りに内容が散漫といった印象しかありません。日本製なら宮崎駿、やはりピクサーやディズニーのほうがずっとシンプルで楽しめます。[地上波(邦画)] 4点(2023-03-05 15:13:31)《改行有》

10.  TENET テネット 《ネタバレ》 【ネタバレあります】 ノーラン大好きの私ですが、さすがにこの作品は納得できませんでした。考察サイトも読み漁りましたが複雑で難しいから理解できないのではなく、単に破綻してるから理解不可能なのではないか?そう感じる作品です。 ノーラン映画=ご都合主義&デカい穴が存在するのが定説ですが、それを華麗にスルーするのが暗黙のルールでした。しかし今回はさすがに矛盾や穴が多すぎてスルー以前の問題、初回鑑賞後の訳の判らなさはちょっと酷いです。(観客に脚本の筋道を示すことすら放棄してしまったのか・・) 正しい解釈があるのかもしれませんが、この映画のルールはほぼ破綻しているような気がします。まずニールが死にに行く時点で話が矛盾しているように感じるし(事情が分かった上で戻る訳だから死なない方法を考えるべきだし、起きたことは変えられないのなら戻る必要もないのでは?)、そもそもラストの大作戦自体、順行と逆行が同時進行する必要性があったのか大いに疑問です。 また、最初の研究員の女(バーバラ)が自分で説明してしまっていますが、順行状態の中で弾や物だけが逆行する現象を見せて「弾をキャッチする気持ちで・・」などと説明しますが、この仕組みと過去に戻る仕組みとは全く別の事象ではないかと思われます。(普通に時間が流れる順行の世界で、一部の人や物が反対向きに動いただけなのが正解ではないのか?)だいたい、逆行中は酸素ボンベが必要なのもご都合主義で、言葉が反対に発せられている訳ですから空気も吐けば吸ったことにならないとオカシイような気がしますし、炎が凍るとかの現象も物理を完全に無視していてイミフ。(個人的には宇宙船レッドドワーフ号の13話の逆再生のほうが楽しめた) あと、1/1の時間で過去に逆行していくのがアリだとすると、ある時点では少なくとも年齢が異なるもう一人の自分が存在している訳で、で、後から来た自分は順行に戻った時点でまあ別の人生を歩むことになるのでしょうが、それを誰かに目撃されてしまったり同じクレカや携帯電話などを使ってしまうとオカシなことになりそうですね。 キャットが船からダイブする一連のシーケンス(カラクリ)の美しさ、結果が判っていて最後の挨拶をするニールなど、素敵なシーンもありましたのでこの点数にしておきますが、個人的には非常にガッカリした映画です。(三回鑑賞済み) ※考えたら考えるほど???が増えてしまう映画です。。 2023年再度鑑賞しましたが、熱も冷めてしまうと全く面白くなかったです。3点に訂正いたします。[ブルーレイ(吹替)] 3点(2023-02-19 13:23:03)《改行有》

11.  マトリックス レザレクションズ 《ネタバレ》 同窓会的というかコメディに寄せた感じの本作。むしろ往年のファンに向けたサービス映画といった感じでした。この流れとノリでやるならキャストはALL OLDキャストでやるか、思い切って一新すべきだったような気がします。正規の監督が正規の続編として、新キャストでパート1をなぞったほうがファンはよっぽど喜んだかもしれません。(もしくは)オールドキャストによる完全なる後日談も見てみたかったところです。 内容的にはハッキリいって判り難いの一言。旧用語の新定義や新用語の数々、新旧キャラや新旧映像も入り乱れてストーリー的には取っ散らかった印象しかありませんでした。機械が味方についてくれているので緊張感もゼロだし、これいる?みたいなシーンも結構多いです。極めつけは壮大なようで実は主役二人のOLD LOVEの再現というショボさもお寒いというかなんというか。。そもそもマトリックス=機械=デジタルの記憶の中では年齢という概念は無視されるべきで、そういった意味では当時の関係者をALL CGで完全再現したほうがよっぽど楽しめたかもしれません。(パート1と異なる時間軸で異なる事件が起き、それでもやはりマトリックスは同じ運命をたどる的な) 旧作のファンとしては観て損したという感じはありませんが、ちょっと笑わせてもらったという程度の評価が妥当でしょうか。哲学映画として旧トリロジーで言いたかったことを撤回するのであれば、パート1の時のような圧倒的説得力で押し切って欲しかったところですが、どうにも本作は軽いのです。他の方もおっしゃっているように「偉大なるウォシャウスキー監督がお遊びで作ってみた映画」という風に考えて、大らかな気持ちで鑑賞するのが正しいファンの在り方かもしれません。正規の関係者らによる正規の続編が見られたという歴史的な意味、そして旧トリロジーの世界観を壊さずに続編を作ってくれたということも踏まえ少々甘い評価。(画120インチ、音2.1)※ちなみに本作鑑賞後にパート1を再鑑賞しましたが、やはりパート1は古さを感じさせない名作でした。。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-06 10:36:41)《改行有》

12.  トップガン マーヴェリック 日本的にいえば「気合と根性論の昭和世代が大活躍」の映画でしたが、やはりコレが最高に面白いんだから参ってしまいます。 近年のMIシリーズ同様、ソツなく完璧に仕上がった脚本と、実際に飛ばした戦闘機と最新映像技術の融合は本当に素晴らしいとしか表現のしようがありません。旧作からのファンへのサービス・音楽の使い方も完璧で、オープニングからマッハ10の流れでいきなりハートは鷲づかみ。イーサン・ハント同様マーベリックがなぜ二回りも年下の現役世代より操縦が上手いのかの説明は一切なく、劇中のセリフでもあるように「神と守護天使にしか知り得ない特別な事情」で全ての物事がうまく進んでいきます。ちょっと都合よすぎる展開ですが不思議なことにそれでも主人公マーベリックに違和感を感じないから、、やはりトム・クルーズという俳優は特別なのだと痛感します。 ストーリー上で文句をつけたり論じたりする部分も一切なく、ただただもう映像に酔いしれる映画だったと思います。アイスマンを筆頭にオールドキャストがきちんと機能していることも素晴らしいですが、ニューキャストも存在感を示していて嫌味がない。本当に文句のつけるところがないんですよね・・ ある意味凄いことですが、ラストも予想通りの展開で何から何まで気持ちが良すぎてもうね(笑) あえて粗探しをするとすれば、敵の描かれ方があまりにもステレオタイプ過ぎてお手軽でお粗末。どこの国であるかもよく判らないし、前半のウランの説明もお手軽過ぎて緊張感はほとんどありません。今時はゲームでももう少しリアリティをもって説明してくれますので、この点はちょっと雑だなと感じました。(ただ、この映画はそこを論じていないし見せる映画でもないのですが) ベッドで見せたマーベリックの大人な対応が素晴らしい。グースの息子やその母親のことまで考えていたりアイスマンとの友情など、きちんと成長したマーベリックを見せてくれた点も昔馴染のファンを大切にしていて良かったです。全体的にちょっと軽いということ以外は歴史的娯楽作品の続編としては最高の出来映えでした![インターネット(字幕)] 9点(2022-11-05 10:51:45)(良:2票) 《改行有》

13.  ナイン・デイズ(2020) エディソン・オダ監督のデビュー作&サンダンス映画祭で脚本賞を受賞した本作。往々にして批評家にウケる作品は一般人にウケが悪いのが定説で、一抹の不安を覚えつつ鑑賞しましたがオチのつけ方以外は概ね良かったです。 物語はとても静かですが重たくなり過ぎない絶妙なバランスで流れています。特に一つ一つのセリフやちょっとした表現が意味深で印象深く、こういった「かけがえのない瞬間の連続」が人の生なんだなぁということを明確に伝えてくれています。 ただ、主人公のウィル(ウィンストン・デューク)の感性が繊細すぎて、こういう人が重たい決断をしちゃいけないよなぁと思うシーンがチラホラ。むしろキョウ(ベネディクト・ウォン)のほうが前向きかつ柔軟なので、選ぶ側の立場としてはふさわしかったように感じました。 各種適正テストもユニークで面白いものの、その結果がどうなったのか?というところまでは全然追求されていないので、見方によってはひどく退屈な映画にもなり得ます。また、大切な手紙が何度か出ますが、内容に言及されず観ている人の感性に依存しています。この辺は好みが分かれそうではありました。 浜辺の再現や自転車の再現は非常に素晴らしく、この映画最高の見どころの一つになっていますが問題なのはラストです。アレがウィルの過去であることは理解できますがまるでコンテンポラリーダンスでも見せられているようで、お芝居などに興味がない人にはあまり刺さらない結末のつけ方だと感じました。個人的には結末は言葉ではなく、映画らしくきちんと映像として表現していただきたかったところです。 総合的には素敵な作品なので映画ファンでしたら一度は見ておいても損のない映画だと思います。ちょっと甘めの点数です。[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-29 14:54:04)《改行有》

14.  ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 世界のトップブランド「Gucci」の内部崩壊を超大物たちの手で恥ずかしげもなく描いた話題の作品。超大物監督リドリー・スコットと超一流俳優らてんこ盛りで制作された、まさに観客冥利に尽きる作品としか表現のしようがない映画でした。アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レト、アダム・ドライバー、そしてこの大物揃いの中で主役を務めるのがレディー・ガガと、終始ニンマリしっぱなしという状態です。 脚本もよく練られていて、グッチというハイブランドの商品と一生縁がない末端の素人衆が見ても悩まなくて済むよう、かなりシンプルかつ丁寧に作られていたという印象を受けました。話の本筋はレディ・ガガ扮するパトリツィア目線で彼女がいかにGucci家に食い込んでいったかという部分が描かれていて判り易いものです。株の話がシンプル過ぎて不自然だという意見も見られますが、確かにGucciの筆頭株主であることが物語上重要な駆け引き要素となっていますが株の仕組みにまでは言及されておらず、単純に「Gucciの筆頭株主」=「直系の家族である証明」という程度の認識でOKだと思われます。 ただ、これだけの超豪華俳優陣を使って非常によく作りこまれているにも関わらず、物語の起伏はいまいち盛り上がりに欠けるものとなっています。いえ、実際にはパトリツィアが壊れていく過程と共に物語は終盤に向け確実に盛り上がってはいくのですが、なんというか、、淡々とした印象を受けます。もしかしたらGucciというハイブランのイメージを意識した高貴な(抑えた)演出が裏目に出たのかもしれませんが、しかしながらアダム・ドライバー扮するマウリツィオが命を含め全てを失う流れは十分に見ごたえがあるもので、エンドクレジットの「1995年株式公開、現在人気が回復したGucciにはGucci家の人間は一人もいない」という言葉は何とも皮肉でした。個人的にはアル・パチーノ&ジャレッド・レト組のパートをもう少し見ていたかったという気持ちもありましたが、総じて良くできた作品だったと思います。[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-26 13:06:12)《改行有》

15.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 原作未読・リンチ版未見・特にこの映画やスターウォーズなどに思い入れがある訳でもなく、あくまでSF映画好きという立場でレビューいたします。2時間半の長枠でしたが何だか早送りでダイジェスト版を見ているような印象を受けました。映像は素敵なのですが、このスケール感と重厚感を推したいのであれば20話程度のTVドラマのほうが向いていたかもしれません。悪人が戦いを仕掛けてくるまでの動機付けが1時間少々ではあまりにも短すぎました。 全体的にダイジェスト感が出てしまっているので、話のスケール感の割にはとても小さくまとまってしまったように見えます。あまりにも話がとんとん拍子に進みすぎて、主人公(黒髪ですが赤い彗星シャアのようなジャニーズ系)などはまるで取って付けたようにしか見えません。動画で見た砂漠の歩き方を実践するシーンも滑稽すぎるし、毒針を手で取るのも失笑。終盤のスティルガー(ハビエル・バルデム)率いるフレメンの戦士との決闘も明らかにご都合主義的でイビツでした。父アトレイデス(オスカー・アイザック)もかなり勿体無い最期だったし、ダンカン(ジェイソン・モモア)も同様にほとんど無駄死にのようにしか見えませんでした。 最初からパート1と出すくらいなら思い切ってパート1とパート2の二本立てで上映したほうが良かったと思います。こんなところで終わられたんじゃ観客は到底納得できないし、むしろ2部作に分離して徹底的に静の流れのパート1、徹底的にやられるパート2の二部構成のほうが面白かったと思います。 SF映画大好き人間ですので密かに期待して鑑賞しましたが、まあ、やはり、まだスターウォーズのほうがマシかなといった感想でした。(つくづくヴィルヌーヴ監督とは相性が悪いと痛感します)[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-15 00:38:05)《改行有》

16.  透明人間(2020) 《ネタバレ》 よくできてはいますが前半はかなり退屈しました。1時間を過ぎたあたりから盛り上がってきますが、今度はご都合主義感や粗が気になって妙に落ち着きません。結局のところ、あまり乗れなかったというのが正直な感想ですが、まあしかし、よくできた映画ではあります。 見えないモノ(者)に陥れられる恐怖は上手に描かれています。何もない場面で何もない所へカメラがパンしたりズームするのはかなり怖いデス。映画のタイトルでネタバレしているハンデ(倒叙形式)をウマく利用したシーンの数々は素敵でした。ただ、前半部で主人公の内面を丁寧に描こうとするあまり、間延びしまくっていますので、それをどう考えるかでこの映画の評価は変わってきそうです。(私はダメ)そもそも、主人公のセシリア(エリザベス・モス)が鬱屈した雰囲気が強く、まるでストーキングしたいような魅力的な人間には感じられなかったのが根本的にダメだったように感じます。 また、他の方もおっしゃっていますが、レストランでの一件は明らかにオカシイと感じました。普通あの状況であればナイフを避けるのが人間の正常な反応なハズで、間違っても手に握るような真似はしないのではないかと思ってしまいました。病院でのドンパチも同じことで、普通なら異様な状況を監視カメラで見ているハズの警備員たちですが、モブキャラ宜しく無防備に突っ込んでいって見事に昇天してしまいます。 さらに、私が一番腑に落ちないのは兄が操られていたのか?それとも兄に操られていたのか?という点です。結末から考えればおそらく弟が全ての黒幕だったと思いますが、それを裏付ける決定的なシーンはありませんでした。それなのにあのようなラストではアッサリしすぎているし、むしろ兄に操られていた可哀そうな弟のようにも見えてしまっています。 暇~な時にもう一度見たらもっと奥深くまで理解できるかもしれませんが、再鑑賞は当分先になりそうです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-14 22:08:39)《改行有》

17.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 辛気臭いボンドもついにラスト。正直ダニエルボンドは一作目以外はウジウジするばかりであまり面白くなかった印象が強いです。過去作など全体を見渡したら一番バランスが良かったのはピアース・ブロスナン版じゃないかなと、個人的には思っています。(そもそも007はアホくさいお祭り映画であるべき) サフィン(ラミ・マレック)はぶっちゃけイイ人。だって両親の仇討で訪ねた先のお子さんを助けちゃうんだもの。数十年後、人質として利用しつつも結局お孫さんまで助けちゃうイイ人ぶりはなかなか無いレベル。 ラストは賛否ありますが、個人的にはウジウジボンドがミサイルで消し飛んだと考えると清々しい気もします。映画としては結構面白かったのでこの点数ですが、ボンドとして、また、恋人物語としてはつまらん映画でした。次はもっと明るくて元気な人を希望します。[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-21 17:01:18)(良:1票) 《改行有》

18.  Mr.ノーバディ 終始イコライザー的なノリですがMrノーバディ氏には三世代の家族がいる点が大きく異なる点です。イコライザー同様序盤は結構渋めですが、徐々にほころびが目立つようになってくるのも酷似しています。第一、日々の鍛錬を行っていない晩秋のオッサンが実践的に強いとかありえませんよねぇ。まあそういうリアル感を求めてもいけないのかもしれませんが、なんだかちょっとシラケちゃう点が目立ちます。(笑いどころかもしれませんが、おじいちゃんのパートも同様) 噂や雰囲気で凄みを演出する点はハナマル。また、Jazzを聴いたり無線から聞かれる謎の声などの演出も渋くて良いですが、若者数名との肉弾戦は無い。またその他の部分ももう少し工夫すればもっとよくなったハズですが、安易にドンパチに収束させる流れは短絡的で稚拙に感じました。そもそも今の時代はこういった直接的かつ過激なドンパチはみんな見慣れちゃっているので、新しい見せ方を開発していただきたかったところです。(ラストシーンを最初にもってくる意図もよく理解できなかったし、それが正しく機能しているとも思えなかった) 個人的にはソウル・グッドマンくらいの雰囲気のほうが渋くて良かったので今回はやり過ぎに感じました。総合的に見ると渋さを前面に出している割に子供っぽくてかなり軽いノリの作品ですが、まあ見られないこともないので甘めの点数にしておきます。[インターネット(字幕)] 5点(2022-02-11 20:29:22)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS