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ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄 - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄
レビュワー 鱗歌さん
点数 6点
投稿日時 2024-10-27 08:42:57
変更日時 2024-10-27 08:42:57
レビュー内容
何がハッピーハロウィンやねん、ハロウィンなんて興味無いわい。
とか言ってたら、もうジジイの証拠なんですかね。すみません。つい言ってしまいます。
ハロウィンの夜に、雑踏の中で息子が行方不明になる。これ、コワいですよ、本当に。子育て経験のある人なら誰しも、外出先で子供の姿を見失って震え上がった経験があるのでは。そうでもない?
で、行方不明から一年、この事件をきっかけに夫婦の仲も冷め切っていたけれど、また訪れるパロウィンの夜が近づくにつれ、行方不明の息子の「気配」をたびたび感じるようになる。なぜかハロウィンの夜に子供の行方不明が多発する謎。我らがニコラス・ケイジは、無事に息子を見つけ出すことができるのか?
そうでした。これもニコラスケイジ映画の一本。もちろん大作ではございません。日の当たらない作品に、ニコラス・ケイジが出演することで、良くも悪くも、少しだけ日が当たる。それでいいではないですか。できればこの世の低予算映画の全てに、彼は出演して欲しい。彼ならできる。
この作品、ハロウィンがテーマということで、仮装中に事件が発生。だもんで一見、ユーモラスに見えたりもするのですが、なにせ子供が行方不明、事件は深刻。映画の基調もシリアスです。ハロウィンの夜が終われば、翌日には街から仮装姿も消える訳ですが、それとともに「仮装姿の息子」もどこかに搔き消えて、行方は杳として知れない。もう、どうしてよいのやら。
一年経って、息子の姿を求め続ける主人公とその妻の周りで、さまざまな怪異が発生するようになる。この辺りが、「ホラー」というよりは「オカルト映画」と呼びたくなるテイスト。ちょっと懐かしい感じがあります。
クライマックスで息子を救いに異世界へと足を踏み入れる主人公、その入り口が吊り橋みたいになっているのが、お伽噺っぽい感覚で、こういうのもどこか、懐かしい雰囲気があります。セットも安上がり、だとすれば一石二鳥。
映画のところどころで、凶兆を示すようにハゲワシみたいなのが登場して、別に何をする訳でもないけれど、こういうのも同じく、雰囲気出してます。
正直、そんなに盛り上がる映画ではないんですが、意外に正攻法で、作品としてもまとまっているのではないかと。
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