みんなのシネマレビュー
人間の條件 第三部 望郷篇 - feroさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 人間の條件 第三部 望郷篇
レビュワー feroさん
点数 8点
投稿日時 2004-01-20 17:53:47
変更日時 2004-01-20 17:56:44
レビュー内容
この作品に対して、僕はとても悩んでいる。この作品が日本映画史に残る名作であり、俳優の熱演と、スタッフの努力と、熱い信念によって成された大作であることはわかる。戦争や民族差別という絶対悪に対抗しようとする一人の男。最初、紅い思想にその理想を求めるも、彼は気付く。そこにも彼の求めるものはない。重苦しい戦争の中で疲弊してゆく彼は、ただ、愛する妻の胸の中に戻りたいとだけ願い、死んでゆく。このプロットが素晴らしいことはわかるのですが、どうしても梶をあの正義感に走らせる原動力がみつからない。人が強くなるとき、それは宗教、思想、愛などいくつかあるだろうと思う。しかし、この映画の中の梶にはそれが見つからない。美千子への愛にしても、思想にしても、正義感に付随するもので、それはその原動力とはなりえていない。あえて言えば、一昔のハリウッド映画の主役のように、気は優しくて力持ち、頭がキレて正義感がある、理想化した英雄像に成り下がってしまっている。これが哀しくて仕方がない。この第三部では、家庭のいざこざと軍隊の厳しいシゴキに耐え切れずに自殺してしまう二等兵小原が登場する。彼の、自殺に追い込まれるまでの過程や、自殺の瞬間の悲哀はなんとリアルなことか。そして美千子と梶の一夜の逢瀬。美千子の裸を求める梶と、それに応えて泣く美千子の涙。素晴らしいシーンだと思う。 しかしながら、後半の吉田への憎悪、また丹下への投合の部分は、その描写の少なさから妙に違和感を感じるもとになっている。歴史的な大作にそれを求める事はいけないことだろうか?
fero さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2006-01-31六月の蛇66.74点
2005-12-06ベーゼ・モア64.09点
2005-06-27アララトの聖母57.00点
2005-05-29テヘラン悪ガキ日記87.25点
2004-12-28ネネットとボニー64.50点
2004-12-24青い車95.13点
2004-12-24いま、会いにゆきます97.47点
2004-11-14忘れられない人77.16点
2004-11-01204674.78点
2004-08-14メルシー・ラ・ヴィ55.50点
人間の條件 第三部 望郷篇のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS