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タイトル名 |
追想(1956) |
レビュワー |
眉山さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-09-14 23:52:17 |
変更日時 |
2020-09-15 02:35:35 |
レビュー内容 |
前半はモヤモヤしながら進行します。ユル・ブリンナーは単純にカネ目当て? バーグマンは本物or偽物? その霧はなかなか晴れないのですが、軽妙なやりとりや細かなユーモアが魅力的で飽きません。 で、中盤以降はモヤモヤ自体がどうでもいいのだと気付かされます。圧巻はやはり、バーグマンと皇太后の謁見シーンでしょう。半世紀以上も前の映画なのに、バキバキと緊張感が伝わってきました。その後に来る弛緩シーンでは、こちらまで泣き崩れそうになります。 それにしても、終盤の皇太后による「私は過去に生きる、未来はあなたのものよ」とかいうセリフはグッと来ます。それは年齢差の問題だけではなく、背負っている肩書や、革命によって失った祖国をなお愛する気持ちが込められているのでしょう。潰れかかった会社が、若い社員をリストラするときに使えそうです。 そして最後の演出も見事。主役2人を登場させないことで、ハッピーエンドでめでたしめでたしという思いと、もうこのドラマも終わりだなあという一抹の寂しさを感じさせてくれます。 |
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