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タイトル名 |
パーフェクション |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2024-11-06 14:27:02 |
変更日時 |
2024-11-06 14:36:16 |
レビュー内容 |
思っていたのとはちょっと違って陰惨で後味悪い作品でした。物語は二転三転します。二転程度にしておけば良かったのかも。
冒頭から序盤はなかなかいい感じに話が進みます。なるほど逆恨み的な復讐譚か、という感じ。本来は天才として世界に名を馳せるはずだったであろうチェリストが、母の介護で音楽学校を退学し夢を諦めざるを得ず、その穴埋めに入学したにも関わらず恩師夫妻の寵愛を受けて今や名声を欲しいままにしているもうひとりの天才チェリストを恨み近付いていく。
いきなり意気投合して熱い一夜を過ごしたばかりか翌朝からは仲良く中国旅行、という展開は話がうますぎの感がありますし、ゲロゲロの最悪体調なのに乗り合い長距離バスに乗るかよ!とツッコミも入れたくなりますが、そうじゃなきゃ話が進まない。そのへんは仕方なし。そして、ここも都合が良過ぎますが思惑通りの幻覚が現れて利き腕切断。途中の中華料理屋で肉切り包丁を盗んで来たのが功を奏し、ってこれまた都合良過ぎ。かなり強引な展開ではあります。
とは言え、B級感は否めないまでもサスペンスとしては良い感じ。でも、序盤で復讐成立しちゃって後はどうするの?普通なら逆恨み復讐をしていたヒロインにその後とんでもないバチが当たるという展開だろうな、と思っていたら音楽学校のとんでもない実情が飛び出す展開。恩師も他のオジサン教員も実はド変態だったという仕掛け。奥さんも共犯なのでしょうね。やっぱド変態だ。
そして、逆恨みされて利き腕を失ったチェリストは何故かそれを許してヒロインと共闘関係に。復讐の内容が変わっちゃいます。ド変態オヤジへの復讐劇へと。そして見事復讐完了。と思いきや、まだ復讐し足りないと見えてグロい演奏会で幕を閉じる。
短い尺に詰め込み過ぎましたね。なので展開が矢鱈と急。急なだけじゃなくて結構血まみれ。結果、かなり印象は薄くなってしまい、正直なところさほど日を置かずに内容を忘れてしまいそうな作品。う~ん、やっぱり詰め込み過ぎなのかな?てか欲張り過ぎ?もう少し緻密な完全犯罪的展開であればなぁ、と少々残念な1本でした。 |
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