|
タイトル名 |
カラスの親指 |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2013-08-31 20:59:00 |
変更日時 |
2013-08-31 20:59:00 |
レビュー内容 |
香川照之でも、竹中直人でも、大杉漣でもなく、何故村上ショージだったのか。オチを見て納得しました。体躯に優れた阿部が主役に選ばれた理由も。役者が持つ世間一般のイメージや見た目の印象を利用したミスリードは的確でした。ただし、物語自体のインパクトはさほど大きくありません。伏線が少なく謎解きが唐突なので、驚きはすれど、感慨は薄いのです。また、彼の計画全体に不確定要素が多い点も高評価し難い要因かと。さて、冒頭に述べたように、キャスティングの意図は理解したつもりですが、それで村上の演技に対する違和感が消えるワケではありません。一人だけ別世界の演技レベル。しかし素人と決定的に違うのは、これを“味”と認識出来ること。ツッコミに類する台詞の座りの良さは流石ですし、敵アジトに乗り込んでの大芝居は、演技上手では逆に出せない緊張感を創出していたと思います。良くも悪くも、村上ショージが全てを持って行った映画だったと感じます。上映時間が2時間40分と知り評価アップ。時間が気にならなかったので楽しめたという事でしょう。今や時の人“あまちゃん”能年玲奈ちゃんもハツラツとした演技を披露してくれているところも見どころです。 |
|
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
カラスの親指のレビュー一覧を見る
|