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タイトル名 |
HANA-BI |
レビュワー |
おーるさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-03-09 06:04:50 |
変更日時 |
2011-02-09 11:13:29 |
レビュー内容 |
本作はそれまでの北野映画に比べ、非常に解りやすく、暴力描写も抑え気味であるところから、一般的に高い評価を受けながらも、コアな北野映画ファンには「ソナチネ」などよりも評価が低いようだ。 そういう自分も北野映画の大ファンであるが、それ以前に単純ないち映画ファンなので、良い映画なら誰が監督で前作がどんなものであろうと、素直に「良い」と言いたい。
ところどころ暴力的なシーンはあるが、これまでで一番優しいたけしが作品全体を通して描かれている。 映画中のたけし、岸本加世子の仕草ひとつひとつがとても切なく、北野ファンでなくとも充分に感情移入出来ると思う。
岸本加世子の台詞が無い、表情だけで見せる演技は秀逸。 ラストの台詞で思わず涙してしまいました。
特別奇をてらった演出や難解さは全く無いが、美しい雪国、海を背景に描かれる悲しい夫婦愛に、心が揺さぶられるシーンがいくつもあった。 絶望的な旅ながら、2人はとても楽しそう。美しい花火ほど、散り際はとても切ない。
素敵な一本だと思います。
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