|
タイトル名 |
雁の寺 |
レビュワー |
ESPERANZAさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-07-04 20:06:26 |
変更日時 |
2011-07-04 20:07:42 |
レビュー内容 |
水上勉の原作を読んだわけではないが、映画を見るだけでもそのすばらしさを感じる。 捨て子として育ち寺にあずられた慈念、母を慕う気持ちはいくら修行を積もうとも消えることはなかった。彼の目の前で繰り広げられる和尚と里子の痴態の数々、それが人を殺めるという犯行を引き起こしたのだろうか。それでも気持ちは救われず木村功の竺道に問いつめる。その結果が寺を去る決心になったのだろうが・・・。 映画は三島雅夫の和尚がすばらしく、若尾文子も美しく悩ましい。しかし何と言っても南嶽が描いた雁の絵、最初に出てきて最後に全容を現す。慈念によって破られた親子の雁、それだけが新しく張り替えられている。物語の主題を現すかのように・・・。 |
|
ESPERANZA さんの 最近のクチコミ・感想
雁の寺のレビュー一覧を見る
|