みんなのシネマレビュー
河内山宗俊 - 吉田善作さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 河内山宗俊
レビュワー 吉田善作さん
点数 7点
投稿日時 2012-12-04 23:36:14
変更日時 2012-12-06 21:57:32
レビュー内容
天才と聞いて真っ先に思い浮かぶ映画監督が山中貞雄だ。なにしろあの若さで傑作を少なくとも三本、軽々と作ってしまったのだから。軽々、とは言ったものの山中監督の苦労と努力を疑いはしない。しかし三本の傑作を幾度も見返すにつれて、この怒涛の面白さは監督の持つ天性の演出能力によるものとしか思えないのだ。そしてこの河内山宗俊は、霧状の感情を映像の枠内に封じ込めてしまう山中の才能が抜群に発揮された作品だ。それが顕著に見て取れるのがあの有名な雪の降るシーンだ。まずなよなよと項垂れて座り込む少年(弟)が手前に、ふすまを超えて奥の部屋の縁側近く姉が立ったまま障子にもたれていて、さらにその奥で雪がちらついている。この絶妙な人物の配置と奥行きを感じさせる構図。弟のアップ、全体を写すショット、姉のアップと続く一連の流れは極上の映像体験である。映像以外のところでは中村翫右衛門の斜に構えながらも笑いを誘う演技に魅かれた。「ただなんとなく生きておりますから、御安心ください」このセリフとあの淡々とした口調に笑みがこぼれた。幸せな気分になった。
吉田善作 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-01-17女の都75.88点
アンティゴネ88.00点
2012-12-31女が階段を上る時76.55点
2012-12-30たぶん悪魔が85.66点
2012-12-27アメリカ66.50点
2012-12-26黄金の馬車78.22点
2012-12-20白夜(1971)76.80点
2012-12-19熱狂はエル・パオに達す55.00点
2012-12-08雲から抵抗へ77.00点
2012-12-0897.55点
河内山宗俊のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS