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タイトル名 |
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 |
レビュワー |
墨石亜乱さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2017-02-06 04:36:44 |
変更日時 |
2017-02-06 04:57:10 |
レビュー内容 |
ディテールの積み上げで男の美学を描いた、ハードなルパン三世。
2012年の「峰不二子という女」に続く ルパン三世のアダルトなリブートシリーズ「LUPIN the Third」の第2弾は 早撃ちのガンマン 次元大介が主役。舞台はヨーロッパの東ドロア。 そこで次元は、ヤエル奥崎という謎のガンマンに早撃ちで敗れ、さらに・・・
「峰不二子という女」で、キャラクターデザイン・作画監督だった小池健が本作で監督に抜擢され、演出・キャラクターデザイン・作画監督も兼任。 前作にあった幻覚のような非現実的要素は一切排され、純度の高い男と男の〝技能とプライドと頭脳の闘い〟を濃厚にハードに描く作品となっている。
また本作は、テレビ放映と同じ30分の前編・後編に分かれ、それぞれにOPとEDが流れる。 合計で60分以下なので劇場アニメとしては短い尺だが、まったく物足りなくは無い。 依頼人を目の前で殺された次元の、闘いと苦悩、まだ仲間でないルパンとの関係・・・非常に贅沢な映像とハードボイルドな描写。 小池監督のモダンで渇いたキャラクターと、渋いセリフ、メカ描写もカッコ良く、SEXYなモンキーパンチ風味も効いている。 TVシリーズ初期の殺るか殺られるか!騙すか騙されるか!の緊張感にあふれた、オトナの鑑賞に耐えうるルパン三世に仕上がっている。
皮肉や自虐的ジョークを除いて、お笑い要素は皆無に等しく、赤い血が流れる決闘はバイオレンス度も高い。 ジェームズ・ボンドがハード路線でリフレッシュしたように、本気の次元とルパンを目指したスタッフに拍手を送りたい! 既に、五ェ門を主役にした『血煙の石川五ェ門』の公開が2017年2月に決まってる。それも期待大だ。 |
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