|
タイトル名 |
ホテル・ムンバイ |
レビュワー |
墨石亜乱さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2019-10-28 22:33:14 |
変更日時 |
2020-02-29 09:08:53 |
レビュー内容 |
観たのは、たまたま時間が合ったからなのだが・・・重い。あまりにも重い。
現実にあったテロ事件を、犯人達の会話の傍受記録などを元に、かなり忠実に再現した映画だと言う。 基本的には、現場になったホテルの従業員のヒーロー的行為を描いている劇映画だが 犠牲者がつぎつぎと殺害される状況をストレートに描いているので、やられる側としての感情同期がハンパでなかった。
そして、観終わって考えさせられたのが「貧しき者」が「富める者」との差を《差別》と感じてしまうこと。 「持たざる者」が「持てる者」に対し復讐を正当化してしまう、人間の「愚かしくて悲しい性質」がそこにある。 貧しくても、他人と比較さえしなければ、貧しい中の幸せを追求して日々を生きていける。 しかしテレビやネットは、他人の幸せ、贅沢な姿、格差を見せつけてくる。世界が発展すればする程に・・・
これは、私たちが忘れかけている「世界の現実、人類の現実」を擬似体験させ、警告してくれる映画。だから重い。
※怖がりな人、緊張に耐えられない人にはオススメしません。 これに比べると『ジョーカー』など、かわいいものだ。 |
|
墨石亜乱 さんの 最近のクチコミ・感想
ホテル・ムンバイのレビュー一覧を見る
|